かんじゃまのつぶやき(海の見えるチベットより)

日本一細長い四国佐田岬半島での慣れない田舎暮らしの日常や風景、
  そして感じたこと、思い出などをひとコマひとコマ

大般若H25

2013-01-05 13:10:59 | 田舎の生活
今日は、夜明け前の午前7時から地区の大般若行事があった。
当地区では「おはんにゃ」と呼んでいる毎年恒例のもの。



三崎の伝宗寺から運んできた経典箱に大根をくくりつけ、その下をくぐる。


くぐった後には、“十六善神様”の掛け軸の入った箱で背中をたたいてもらう。
経典箱の中には大般若経の経典がたくさん入っており、その下をくぐるということは、
大般若経の威光をいただくのであろう。
そして、背中をたたいてもらうのは、厄除け、痛い箇所が治りますように、ということだろう。
ともかく、正月の行事だから、家内繁栄・健康などを祈願するのだろう。

この後、和尚さんをお迎えして、法要(大般若転読祈祷会)が行われた。


中央には、先ほど背中をたたいてもらった十六善神様の掛け軸が祀られ、
和尚の「般若心経」が始まる。
そして、地区住民代表数人が手分けをして「大般若経」を1巻ずつ手に取り、声を出して「大般若波羅密多経第○巻・・・」と唱えながら、蛇腹折りの経典をパラパラめくる。
その所作の後、「降伏一切大魔最勝成就(ごうぶくいっさいだいまさいしょうじょうじゅ)」と唱えて、地区の悪魔祓いをする。


こうして、パラパラめくりの終わった経典をポーンと叩いて下に置く。
これを10分間ほど続ける。
これは、経典の転読という意味合いがあるが、
本来は、パラパラめくって経典の傷んだ箇所のチェックをし、
そして虫がついていたら、それを叩いてつぶす、
という実務的な作業であったらしい。

読経、転読が終わったあと、和尚が分厚い経典の1巻を手にし、参加者一人一人の背中を数回たたいてくれる。


このたたきは少々痛いが、なかなか気持ちよく、シャキッとする。

法要の後は、和尚が持ってきてくれたお札を竹に挿して辻辻に飾る。


これは、災いや疫病など悪いことが地区に入らないように とのおまじないである。
今年も地区が安泰で、無病息災でありますように!


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