
1933年に製作され、映画史に残る伝説的作品となった『キング・コング』を、『ロード・オブ・ザ・リング』シリーズのピーター・ジャクソン監督が現代版にリメイクしたアクション・アドベンチャー超大作。主演は『戦場のピアニスト』のエイドリアン・ブロディと『21グラム』のナオミ・ワッツら演技派俳優が顔をそろえる。特に、『ロード・オブ・ザ・リング』シリーズでCGキャラクターの「ゴラム」を演じたアンディー・サーキスふんする「キング・コング」の名演は要チェックだ。[もっと詳しく]
ナオミ・ワッツは日系であると、根拠もなく思い込んでいた自分。
本当に恥ずかしい話だが、最近まで、ナオミ・ワッツには日系の血が混じっていると思い込んでいた。どこで思いこんでしまったのだろう?謎である(苦笑)。
そういえば、スーパーモデルでナオミ・キャンベルという女性がいて、たしか「ロングバケーション」の主題歌を久保田利伸とデュエットしていた。その後、エステのCMに出たのだった。
CMは、日本人の直美がエステに行き、ナオミ・キャンベルに変身するという、なんか国辱的なCMであった。資料で見ると、1997年好感度CMで第一位となっている。
直美、尚美、奈緒美・・・僕の妄想的な思い込みによると、日系移住の血が混じっており、ナオミ・ワッツは苦労の末、ハリウッドに認められたのだ、と。
日系の祖父の顔も浮かんでくる。夢を見ていたのかもしれない。
だから、日本版オカルトのハリウッドリメイクである「ザ・リング」「ザ・リング2」のヒロインが彼女に決定したときも、「サモアリナン」と思った次第である。
「キング・コング」で絶叫ヒロインの座を射止めるということは、ある意味で、ハリウッド女優のひとつのシンボルの座を射止めることだといってもいい。
デヴィッド・リンチの「マルホランド・ドライブ」(2001年)の演技で一躍注目されたナオミ・ワッツだが、「ザ・リング」の2作の間に、「21グラム」(2003年)でもショーン・ペンらに伍して、好演している。
「キング・コング」は、「ロード・オブ・ザ・リング/王の帰還」で、アカデミー賞11部門を独占したピーター・ジャクソン監督以下のスタッフが制作に携わっている。
誰もが知っている物語、美女と野獣の不思議な交歓、見世物として都会に無理に連れてこられる。
鎖を解き放ち、摩天楼の上で、吼える。逃げ場のない場所に、攻撃が仕掛けられる。満身創痍になりながらも、美女を最後まで、守り通そうとする。
気高き、キング・コング。
1933年にオリジナルが、1976年にリメイクが映画化されているが、21世紀に入っての「キング・コング」は、、僕たちの親しい物語の基本を、ちゃんと踏襲している。
進化しているのは、なんといっても特殊撮影技術(SFX)だ。
南インド洋、霧の立ち込める海上に60mの岸壁が立ちはだかる。それが「キング・コング」の棲むスカルアイランド=髑髏島だ。少数の原住民をのぞけば、恐竜がいまだ棲息する弱肉強食の島。その恐竜や古代の巨大化している鳥や虫。
野心家の映画作家カール・デナム(ジャック・ブラック)に騙して連れて来られた女優志望のアン・ダロウ(ナオミ・ワッツ)や脚本家ジャック・ドリスコル(エイドリアン・ブロディ)ら一行が、「冒険映画」を撮影するという意図とは裏腹に、襲われ、逃げまどい、死者も出すことになる。
そのあたりの、特撮は、とても迫力満点で、素直に怖い。
「ジェラシック・パーク」はまだ、攻撃してくる相手が肉食獣に限定されていたが、この髑髏島では、なんでもあり、人間はそれこそ、虫けら以下の踏み潰される存在にすぎない。
原住民も、一行に攻撃を仕掛けるが、こちらは、笑ってしまうほど、チャチな相手にしか過ぎない。つまりは、人間に住める場所は許されない島。
一行から離れ、逃げまどうアン・ダロウを窮地から救うのが島の主でもあるキング・コングだ。
キング・コングはゴリラをモチーフとして、造型されているが、ある程度の知能の存在を感じさせる。 アン・ダロウに対し、不思議なものを見るように覗き込み、最初はオモチャのように対応していたが、あたかも、大切なもの、興味を引くもの、美しく畏敬するもの、といったように、感情を育んでいくようにみえる。
この感情は、恐ろしい恐竜などから守ってくれる不思議な獣としてしか見ていなかったであろうアン・ダロウにも、伝播する。
「美女と野獣」は、島に沈む壮大な夕陽を、並んで眺めながら、お互いに大自然に包まれて、ひとときの安息を分かち合うかのように、精神的な共振をみせる。
安心感、慰撫、といった感情に包まれているような錯覚・・・。いや、錯覚でないかも知れない。
エンタテイメント作品としてよく出来た映画であるが、不満がいくつかある。
ひとつは、3時間を超す長尺であること。なにしろ、キング・コング登場までに半分ぐらいの時間を費やしているように思える(測ったわけではないが)。
1933年、大恐慌下のアメリカ。借金取りに追われる山師のカール・デナムが、秘密の地図を入手し、原始の島でも撮影を目指すわけだが、とりたてて、おもしろい伏線があるわけではなく、退屈で仕方がない。
また、登場人物が、冒険小説の役者のように配置されているが、あまりに通俗すぎる。とくに、原住民の無知迷妄の描き方は、さすがに、こちらが恐縮してしまうほどだ。せっかく、「戦場のピアニスト」のエイドリアン・ブロンディをアン・ダロウを救援するナイト役で登場させているにもかかわらず、キング・コングの愁う(かのような)瞳の魅力に、まるで、対抗できていない。
ともあれ、キング・コングとアン・ダロウの、奇蹟の交歓に涙して・・・。
プレステのゲーム「キング・コング」を手に入れたら、僕は、摩天楼で戦闘機を蹴散らして、アン・ダロウを連れて、髑髏島に戻り、平和な島を取り戻すために、闘うぞ!
と思ってみるのだった。
ゲーム「キング・コング」の世界観は、全然、違っていたりするかもしれないが・・・。
ちょっと欲張りすぎで、途中で何の映画だったか取り違えそうでした。
ジュラシックパークと、失われた世界と...って。
私の英会話の先生(米人)の奥さんもナオミ。奥さんは日本人なんですが、アメリカ人の好みそうな名前だと思った記憶があります。
ナオミという名前はギリシャ神話か何だったかな~ 女神の名前なんですよ。
女性はこうあってほしいと思うような、意味のあるものでしたが、忘れてしまいました。
なんだっけなぁ~
そうですね。ナオミは「旧約聖書」のなかの人物名ですね。ヘブライ語で「こころよい」という語義もあるようです。
まあ、しかし、こういう取り違えは、僕にはたくさんあります。
でも、なんか、取り違えたままのほうが、おもしろいなあ、と(笑)
誰にも、迷惑、かけないし・・・。
もうちょっとアンとコングの心の交流なんぞに時間を
割いていただけたら・・と思ったのでした。
プレステのゲームにキング・コングがあるんですね?!
(これから発売ですか??)
私もゲームだったらkimionさんと同じ事をするべく
戦います(^ー^* )フフ♪
ピータージャクソン監督の思い入れ、いっぱい詰まった作品になっていましたね。
ナオミワッツは「マルホランドドライブ」がスキです。
今後も宜しくお願いします
監督の子供の頃からの夢の実現でしょうね。
楽しんで創っているなあ、ということが伝わってきましたね。
そーなんですか、「ナオミ」というのは聖書に!?
…私もなんか日本つながりのある人の名前かと思ってました。
御本人はピチピチの西洋人なんでなんでかなと(^^;
ナオミ・キャンベルの時もそう思ってました(^^;;;
普通の方には3時間の映画はやはりキツイものがあるのでしょうか。
私は「ロード・オブ・ザ・リング」のSEEでならされてしまったので、ピーター・ジャクソンの映画なら何時間でも見れます(^^;
ただトイレ休憩は必要ですが…。
ゲームはまだ買っていませんが、アドヴェンチャーゲームでしょうね。髑髏島の巨大ゴキブリ一匹で、ギブアップするかもしれませんが・・・(笑)
ナオミ・キャンベルは、黒人入ってますからね。
でも、ナオミ・ワッツ、じーとみると、東洋系の憂いが見えてきません?・・・・見えないか、やっぱり(笑)
PJ監督は、これでも愛すべきシーンをかなりカットしたはずだと思ってますけど。(^^ゞ
DVDには削除シーンとか特典があったのでしょうか…
さすがに長かったですよね。でもそれなりに最後まで楽しみました。
ナオミ・ワッツもきゃーきゃー言わない演技が私は良かったです。2作目のドワンはうるさかった・・・苦笑
監督さんにとって、フィルムをカットするのは、つらい作業でしょうからね。でも、前半1時間ぐらいは、あえてPJ監督がとらなくてもよいような、映像だったかに思いました。後半が、良すぎたということですけどね。