ジョルジュの窓

乳がんのこと、食べること、生きること、死ぬこと、
大切なこと、くだらないこと、
いろんなことについて、考えたい。

舐めんなよ!

2008-08-03 | 乳がん
乳がん患者を5年以上もやっていると、
いろいろなことがある。

「がん友」なる友人も増える。

私の場合、乳がんなので 乳がん友達(乳友?)がほとんど。







土手の草は ひと夏に何度か、刈り取られる。






最近では 乳房再建にチャレンジする人も増えてきた。

先達というか、先輩がいるから、
HPやブログを見たり お話を聞いて 
不安を少なくしてからチャレンジできる。

私は 術後 早々に乳房再建についての講演に行って
これまた早々に再建を諦めてしまったのだが

若い人たちが 乳房に関する自信を取り戻して
イキイキと生きてくれれば とても嬉しい。





一方で 鬼籍に入ってゆく知人もいる。

ネット上ではあっても
言葉を交わした方が 旅だってゆかれるのは悲しい。



ブログで知り合って、というか こっそり覗いていて、

突然に 
「亡くなりました」「旅立ちました」
「星に(または、風に)なりました」
というお知らせに しばし呆然となったりする。

つい先ごろにも ある方が亡くなった。   合掌。







一級河川だから、草刈の担当は 国土交通省。






山口真理子さんという人が・・・いた。

亡くなったのは、去年の6月24日。

私は読んでいないが、
この人は 『乳がんはなぜ見落とされたのか
――「余命半年」の私にできること――』
という本を著している。

(朝日新聞社、朝日新聞「乳がん検診」取材班編、1260円)








癌に シアワセな癌、というものがあるかどうかは不明だが
この人の癌は あまりに不幸な癌だ、と私は思った。

しこりを見つけて 病院へ行って。

大丈夫、と言われて。

しこりが大きくなったような気がして 病院へ行って。

また 大丈夫、と言われて。

そして 乳がんとわかった時には 余命まで告げられて。

ありえない! と 誰でもが叫びたくなる癌ストーリーだった。






だから 山口さんの このブログのタイトル、
私、好きじゃないけど、仕方ないなー、と思った。

がん患者を舐めんなよ!



プロフィールによると、好きな言葉は「弱肉強食」、
チャームポイントは毒舌だそうだ(笑)。

また、このページには 「まりこ節―余命更新日記」とあり、
確かに そんな内容のブログになっていたと思う。

まりこ節は 5月4日の記事まで見られる。

その次の記事が なかなか更新されていなかったが
7月に入ってから ご主人の記入があり、
2007年6月24日に永眠なさったとわかった。

3月には 家族で出かけた石垣島の 
海の中からの画像をアップしたりしていらしたのに。。





少し前からサイレント読者になっていた私には
かなりショックだった。

同時に、もっといろんな人に知ってもらいたい、と思った。

山口真理子さんについて、だけではない。






もう少し頻繁に刈ってもらえると嬉しい。





乳がんの診療は 乳腺外科、または≪外科≫であり、
内科や婦人科ではない、ということ。

しこりを見つけたら それは<症状>であって、
行くべき先は<検診>ではなくて、<診察>であること。

私は病院の受け付けで「胸にしこりがある」と言ったら
じゃあ、外科だ、と言われてびっくりしたっけ。



乳がんは 痛まない、と言う医師もいるが
実際は痛みを感じる人もいる、ということ。

私が、そうだったし、
他にもそういう人はたくさんいる。



医師が何と言おうと、私の人生は私のもの。

状況が良くなかったら 
自らの意思と努力で良くする、という方法がある、ということ。

山口真理子さんのような努力の人(闘う人?)がいらっしゃるから、
だんだん良くなっていくんだよね。

感謝しなくちゃね。



余命半年の宣告を受けても
5年間、それほど不幸な癌患者ではなく(と信じたい)生きて、

決して不幸ではなく(と信じている)逝けた人もいたのだ、ということ。



私たちは これからも きっと ずっと
それなりに(笑)シアワセに生きてゆきたい。



4 コメント

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ぎっくり腰の右京です (右京)
2008-08-03 21:08:06
先週は鬼籍に入った友2人と、同級生のお父様を
お見送りしました。
ちょっと暑くて、まいったな~と思っていたら、
疲れのせいもあったのか、週末にぎっくりとやってしまいました^^;

でも、ぎっくり腰は治りますからね。

B.B.ちゃん、とりあえずはお疲れさま、というところですね。
ペットフードに関しては、いいという説と悪いという説があり、
私にはよくわかりません。
でも、やっぱり、ケミカルなものはなるべく避けたいかしら。
玄米、美味しく食べてくれるのなら、悪くないと思うのですけれど^^

実は私は心臓病の持病があり、
幼い頃に飼っていたわが家のわんちゃんも
心臓を患って土に還りました。
何だか、飼い主とペットって親子みたいに似てくるものなのかな~
なんて思ったのでした。

あ、私の化粧品はほとんどが手作りです。
腰、きましたか!? (ジョルジュ)
2008-08-03 22:58:48
やっぱり化粧品も手作りですか。
石鹸も作っちゃう(しかも、かなり凝って)方ですから、
そんじょそこらの化粧品では満足なさらないはず、とは思っていましたが(笑)。
癌になっていなくとも 亡くなる友人・知人はいるものですが、
同病となると少し感じ方が違いますね。

電話で娘に「やっぱり、癌だった。。」と伝えると、
「親子じゃ、しょうがないねえ、血が繋がってるから。」
と言われました(笑)。
一緒に暮らしていると 血が繋がってるように錯覚してもおかしくはありません。
偶然なのでしょうけどね。

腰、どうぞお大事に。 
無理はなさらないでください。
PCの前に座りっぱなし、なんてのは すごく良くないです(苦笑)。
知って欲しいですね (きらら)
2008-08-07 12:32:21
ジョルジュさんが発信してくれる情報。今日もここ大事だなーと思いました。
【しこりを見つけたら それは<症状>であって、
行くべき先は<検診>ではなくて、<診察>であること。】
そして外科へいくことも。
(^_^)/かかりつけの婦人科へ行ってしまった経験者です。

この夏も定期検診してきました。
私の場合はしこりの大きさも質も変化なし。これを異常なしとします(^^♪
リウマチと同じ病院なので、通うのに不便はないけれど、待ち時間が長く、、、診察、検診、診察と、3回病院へ通いましたのが大変でした。

移動により先生が変わっていました。そして検診をする先生と別々になったらしい。
事情を聞けば,不満に思わなくなるけれど、以前のほうがベテランだったと聞くと、ちょっと、、おしいカンジがします~。
かかりつけ医がいらっしゃるのなら (ジョルジュ)
2008-08-07 23:40:02
それでもいいかな、と思います。
私が信頼している近所の先生は すぐにどこかの病院を紹介してくれる、という(笑)先生です。
誠実な方なので 実際の腕前の方はどうでも(苦笑)、信頼していい、と信じて通っています。

あら~~~、待ち時間が長いのでは疲れてしまいますね。
読書をたっぷりできますから、前もって 図書館に行って 軽くて持ちやすい本を数冊借りてきて奥に限りますね!(笑)

ベテランの先生を離れてしまったのは惜しい気がしますね。
若手の先生は 新手の情報に詳しいとか 違う診察・診断方法にも詳しいとか、 
また別のよいところがあるのでしょうけれど。
定期健診、受けてればいい、というモノではないそうですが 受けていなくてはわからなかった事、というのも 世の中には山ほどあるようです。
安心材料として やはり受けていなくてはね。

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