「木村屋總本店銀座本店」のあんぱん

日本で初めてのパン屋が木村屋です

創業者は木村安兵衛であり、1869年(明治2年)に東京芝区日陰町（港区新橋駅付近）で開業

元々は「文英堂」を創始とし、その後銀座移転の際に「木村屋」に屋号が改められたそうです

日本人の好みに合うパンを研究に勤しんだ安兵衛と次男の英三郎は

1874年に従来のイースト菌ではなく、酒種酵母菌を使用したあんぱんを考案します

この酒種ならではの風味が特徴のあんぱんはすぐに評判になり

翌年には明治天皇に献上されたといいます

また、1900年には三代目・儀四郎がジャムパンを考案

これらのパンは現在に至るまで定番として広く親しまれています

店に入ると閉店間際にもかかわらずたくさんのお客さんで賑わっていました

人だかりをかき分け、ズラリと並んだ木箱の前に行くと

「小倉」「桜」「白」「うぐいす」といったあんぱんがズラリと並んでいました

どれにしようか迷ってしまいますが、結局シンプルに小倉と白をチョイス

決して今風のふわふわのパンではありませんが、独特の風味と何となく懐かしい味

ちょっと小ぶりなサイズもまたいいです

たかがあんぱん、されどあんぱんといった感じですが

銀座にいったら木村屋さんへ是非どうぞ

木村屋は銀座中央通りと晴海通りが交わる銀座四丁目交差点近くにあります

和光と銀座三越が向かい合う景色は、いわば銀座を象徴する場所ですね

お洒落で高級な店が立ち並ぶ銀座の街中であんぱんの買い食いも悪くないですよ

ちなみに道民には馴染みのある札幌キムラヤ（1927年札幌市南区に創業）は

木村屋總本店からののれん分けだそうです

札幌キムラヤさんは無期限活動休止中の歌手・大黒摩季の実家としても有名ですよね