
『ぼくは100年後の人々にも、生きているのかの如く見える肖像画を描いてみたい』
国立新美術館では、2010 年10月1日(金)-12月20日(月)の会期で、
「没後120年 ゴッホ展 こうして私はゴッホになった」を開催しています。
今回のゴッホ展ではゴッホが生涯を通じてどのような技法や考え方を持ち、
どのような芸術家に影響を受けたかなどを作品とともに紹介するという企画らしい。
会場では、ゴッホの世界的コレクションを持つオランダのファン・ゴッホ美術館と、
クレラー=ミュラー美術館の全面的協力の下、ゴッホの代表作のほか、
オランダ時代のゴッホに絵画表現技法の基礎を手ほどきしたハーグ派のモーヴ、
パリ時代に出会ったモネ、ロートレック、ゴーギャン、スーラなどの油彩画など、
日本初公開作品を含めた約120作品が展示されているとの事です。
そのほか、ゴッホ自身が収集した浮世絵や読んでいた本、
遠近感を調整するための「遠近法の枠(パースペクティヴ・フレーム)」など、
創作に使っていた道具のレプリカなども紹介されているのだそう。
さらに、ゴッホのアルル時代の寝室を再現したセットも展示されているというから面白い。
ゴーギャンとの共同生活が始まる直前に制作したとされる「アルルの寝室」(1888)と見比べながら、
ゴッホがどのような環境にいて、どんな勉強をしていたのかなど、多角的に見られる仕組みだそう。
生のゴッホ作品を見るのは今回が生まれて初めてになります。
俗に“絵画というのはその質感や色合いなど本物を見なければわからない”などと言われますが、
ことさらゴッホの作品は実際に実物を見なければいけないと言われています。
だれもが一目でゴッホと見抜く、燃え上がる情念の結晶のようなあの独特の画風を、
この目と心に焼き付けてきたいと思います。

2007年にオープンしたばかりの国立新美術館
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