HAYASHI-NO-KO

北岳と甲斐駒ヶ岳

セリバオウレン(芹葉黄蓮)

2017-03-29 | 春 白色系

『珍しい花ですか?』と聞かれると返事に困る。
珍しくも無い場所だと普通に道端に咲くのだろうけれど
わざわざ植えないとここでは咲かない。
確かに青垣では山道だけど咲いていた。
人が歩いて踏み固められた小径の脇にズラリと並んでいた…。

ここでは何年か前に植えられたものが今も絶えることなく咲いている。


花茎に3花、これは全て雄花

セリバオウレンは雌雄異株、雄花、雌花、両性花があるのだが
雌花を見ることはごく稀。

中心部に退化しためしべが残る雄花。





雄花は雄花株に咲く。

セリバオウレンは2回3出複葉、小葉はより細かに切れ込む。

花茎は4本立っているが、両性花が目立つ。
辛うじて手前に雄花。


ここは全て両性花の咲く株。

両性花はめしべが目立つ。
開花後、早い時期に果実が出来はじめる。





おしべの花糸は白が多いが、時に薄紫を帯びたモノも見かける。



めしべの先端部分には花粉が付き始めている。

手前の左右に雄花だけの雄株。



セリバオウレン
芹葉黄蓮) キンポウゲ科オウレン属
Coptis japonica var. major (=Coptis japonica var. dissecta)
(2017.03.27 森林植物園)

【青垣のセリバオウレン・雌花】

セリバオウレンは雌雄異株、雄花、雌花、両性花があるのだが
雌花を見ることはごく稀。
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森林のセリバオウレン 京都のオウレン 



2 コメント

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セリバオウレン (とんちゃん)
2017-03-31 09:09:40
TBありがとうございました
セリバオウレンとかコセリバオウレンなど葉の付き方の違いで
分けられているのでしょうが・・・
この言い方はやっかいでどうしようもないです。
すごく分かりにくくてお気に入りに「複葉のいろいろ」というサイトを
入れているのですがそれを見ても複雑で・・・
羽状複葉なんとかとなると更に混乱します。
二回の「回」はなにを示し 三出の意味は何を示すのか・・・
説明を読んだりしたときはなんとなく分かったつもりでも
後で自分の言葉で言おうとするとなにも言えなくなります
年のせいだから・・・で終わりにすれば簡単ですがそれでは「悔しい」という気持ちもありこれまた複雑

雌花はやはり貴重だということですね
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複葉の話 (林の子)
2017-03-31 12:56:34
葉は元は一枚でしたが、進化して複葉の形態になった…、
茎に付く葉の形態を覚えるのは、花の名前などと違って繰り返し同じモノを見て覚えるしか無いですね。
頭で思い描くよりも自分の手で書き留めて見るのが早道だと思います。
参考教材も幾つもあってそれを頭に入れることよりも、手書き…です。
参考図をメールしましたので、是非手書きして下さい。
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