ハマゴウ

こうして同じ場所の同じ植物を撮っている
時折、同じものを撮っていておもしろいですか？、と問われる
珍しいものやきれいなものを撮る方が写真としては評価されるでしょう…とも言われる

確かに珍しいものやきれいなものの方が評価される…のだろうし
それが励みになって次々と撮れるのだと思う
ただ、同じものを同じ場所で撮るということとは別次元のことだとも思う
植物園の温室では、普段見られないものが幾つも咲いているし
海外に足を運べば同じものが普通に咲いている
時間をかけ、費用を掛けさえすれば幾らでも…と思う
高山植物や山野草を求めて山に入らなくても、鉢植えが販売されていたりもする
国内だって、あちこちに足を運べば幾らでも初めてのものには出会える
そのことが「写真としての評価」に繋がるかどうかは別次元だし
いつも思うことだけれど、写真を撮っているのではなく植物の写真を撮っているだけだ

何年か前にはハマゴウは海岸の砂浜と一緒に撮ることができた
その砂浜のハマゴウは海岸整備の人たちに根こそぎ抜かれて消滅した
ハマユウが一株植えられた場所は不自然な囲いが作られていた
ゴミは散乱していてもそのまま、そこに定着していたものは無くなっている
同じ場所に「植栽」されたとしても、違和感だけだろう
だから別の場所で見つかったハマゴウを毎年撮っている、ただそれだけのことだ

　


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ハマゴウ（浜栲）シソ科ハマゴウ属 Vitex rotundifolia
APG分類体系ではハマゴウ属はクマツヅラ科からシソ科に移動している。
（2012.07.16・31　林崎町）
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去年のハマゴウ　去年のミツバハマゴウ　去年のセイヨウニンジンボク