
在来のタンポポはすっかりなくなってしまって、
田舎道を歩かないと見られなくなった…、
山野草展の開かれている場所でそんな会話が続いていた。
帰化種ばかりになって、日本の山野草も次々少なくなっている…そうだ。
販売されているのは、だから種子から育てた大事なもの…だそうだ。
決して山採りなどはしない…、そんな話はどこでも聞く。
何千鉢は全部種子から育てたもの…、そう聞くとそりゃ凄い、熱心な人は違う…となる。
その傍らに売り物のルリハコベが鉢に入って幾つも並んでいる。
確かにここでは見られない瑠璃色の繁縷、
稀少品だと買い求められる方もいらっしゃる。
ルリハコベは奄美・沖縄では路傍に普通に広がっているし、
木場では帰化植物扱いもされていたのだけれど…。
きれいな雑草も植木鉢に入れれば十分見栄えもする。
野の花に優劣はつけまい。
ここでは、それら全てが山野草なのだ。
在来のタンポポは田舎道を歩かなくても、
須磨にも広がる場所が残っている。
自分の育つ場所の環境に順応して、姿を少しずつ変えているだけのことだ。
もっと言えば、育つ環境が僅かばかりでもしっかりと咲いている。
ここにはないのだ、遠くへ行かなければ…と、
勝手な思い込みをしているだけのことだ。
(2011.04.19 須磨)
☆
(2011.04.21 明石)
☆
貴重品かも知れない。
帰化種のタンポポしか咲かない…、
そう思い込んでいた場所でひとかたまりのカンサイタンポポ。
(2011.04.25 玉津)
☆
在来のタンポポが目立つのは、春のほんの一時期。
外来のタンポポはいつも咲いているからいつも目立つ。
今年はことのほか、在来のタンポポが目立つ。
春が長い…のだろうか。
(2011.04.28 明石)
(2011.05.14 明石)
今年のカンサイタンポポ 明石公園で 玉津で 大久保のタンボで
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