HAYASHI-NO-KO

北岳と甲斐駒ヶ岳

クサギ(臭木)

2017-08-04 | 夏 白色系

葉を千切ってみると臭いからクサギ、臭木。
確かにこのニオイは、匂いでは無く臭い。
クサギの名前を知らない人はこの花の匂いはご存じだ。
中途半端に名前を知っている人は臭いから…と、
花の匂いはかがない。
花の盛りには周囲には良い匂いが漂うのだが、名前がクサギだから尻込みされてしまう。
ところがヘクソカズラやママコノシリヌグイほどには名前に抵抗がないのだそうだ。
樹でもかなり酷い名前ですね、と言う方が多い気もするのだけれど。
葉を千切ってみると臭いからクサギ。
ヘクソカズラと似ている名付けなのに…。
そのあたりの感覚、物言いが私にはどうもよく解らない。

こんなところにもクサギが植えられていた。
そう言いながら撮っていた。
足もとにはチヂミザサが広がっている。
花が咲くのはもうしばらく後の事だ。






▲ 咲き初め、めしべは自家の花粉を貰わない様に下向き。
(2017.08.14  須磨離宮公園)















▲ おしべが他花に花粉を届けて下向きになる頃、めしべは上を向く。









▲ クサギハコブフシ、フシダニに起因する虫コブ。



クサギ(臭木)
シソ(←クマツヅラ)科クサギ属 Clerodendrum trichotomum
従来、クサギ属(Clerodendrum)はクマツヅラ科に分類されていたが、APG体系ではシソ科へ編入されている。
(2017.08.02 須磨離宮公園)

【めしべの動き】
 
▲ 咲き初め、めしべは自家の花粉を貰わない様に下向きで柱頭はまだ2裂していないが
おしべが他花に花粉を届けて下向きになる頃、めしべはやっと柱頭が2裂して上を向きはじめる。


クサギの冬芽 
▲ クサギの葉は対生だがサイズは違う。葉痕ではハッキリとそれがわかる。

▲ クサギの葉は対生だが左右で大きさが異なるし、葉柄の付き方も一様ではない。
日射しを充分に受けられる為の工夫だと考えられている。

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去年のクサギ クサギの葉 クサギの果実



2 コメント

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見る目が変わります・・・ (こいも)
2018-07-29 12:32:06
林の子さん
クサギ・・・まだ葉をちぎった事がないのですが
どのような匂いなのかちぎってみたくなりました。
お花の匂いも感じたこともなく・・・
これではお話になりませんよね。
自由自在に見えるシベには理由があったのですね。
対生する葉は左右が異なり…葉柄の長さの違う訳も納得です。
こうして色々教えていただきますとクサギに対する見る目が変わります。
こいもが撮った時はまだ雌しべは下向きのものが多かった気がします。
次は色々な課題に目を向けることができます。
虫こぶも見てみたいです。
いつもありがとうございます。
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撮るものがありすぎて… (林の子)
2018-07-29 12:58:51
見る目が変わる…と言うことは、一つの植物に対しての場合
今度は撮るものが多すぎて、冬から秋まで年中何処かで撮っていることになる。
あれもこれも同じようには無理な話で、やはりお気に入りを見つけて
少し見る目を変えて見ると愉快でしょうね。
その為に、今まで撮っていたもの、幾つかの被写体は撮らなくなるかも知れません。
時間があるようでも人が自由に持てる時間はそんなにはないですものね。
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