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山芋と、山の芋は違うのか。
『日本で食用にされている長芋、自然薯、大薯の総称が山芋』とある。
『ヤマノイモは、とろろにした時の粘りが非常に強く、兵庫県篠山市の特産品として人気の高級品』
『円筒形の長薯群、偏平で扇形の銀杏薯群、球形の大和薯群などは、すべてナガイモの栽培品種』
『ヤマノイモを自然薯(じねんじょ)と呼ぶのは、このナガイモと区別するためです』
以上が、幾つかの解説からの抜き書き。
ナガイモの葉は、矢尻形、葉柄に紫褐色の斑点があり、
ヤマノイモの葉は、心形~披針形、葉柄が緑色。
ヤマノイモ(山の芋) ヤマノイモ科ヤマノイモ属 Dioscorea japonica
ジネンジョ(自然薯・自然生)のこと
「ヤマイモ」と呼ばれる事も多いけれど、学名通り日本原産植物、標準和名がヤマノイモ。
ナガイモ(長芋) Dioscorea batatas
いずれも生薬名は山薬(さんやく)と書かれている。
(2013.11.08 森林植物園)
☆
【蛇足】 ややこしい話がもう一つ。
ヤマノイモと、オニドコロ、カエデドコロとの違い。
零余子が出来るのはヤマノイモ、トコロの仲間でもニガガシュウに零余子ができるが苦くて食べられないらしい。
葉はヤマノイモが対生、トコロは互生
蔓の巻き方には例外がつきものだけれど、ヤマノイモは左巻き、トコロは右巻き。
果実は花の咲き方で区別出来る。
ヤマノイモの花は下向き、トコロは上向きなので、果実も同じようについている。
蛇足ついでに、トコロは漢字では「野老」、根を掘り上げると太く固い根に細いひげ根がビッシリ。
これを老人の髭に見立てたと言うのが定説。
【追記】今までヤマノイモと見間違えていたがやっとニガカシュウと解ったので画像を追加する。 ニガカシュウの画像
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ヤマノイモ オニドコロ 果実
茶色になったときの形がよく似ています!
昔からヤマノイモのドライフラワーが好きなのでついほしくなって手が出そうになりました。
あんなにたくさん出来ているなんて思ってもみなかったです。
なぜかふる里の山を思い出しながらその頃の気持ちになれて懐かしさもこみあげてうれしかったです!
自然が残されている山里では今でもごく普通に蔓性植物は伸びているのでしょうね。
街中のフェンスなどに時折、ガガイモなんかが咲いていたりしても、いつの間にか引き剥がされているのが普通になりました。
ヤマノイモにしてもオニドコロにしても、ツルウメモドキにしても、ヒヨドリジョウゴにしても…ですね。
山道でも登山道の傍はすっかり無くなっていたり、絡みついていた枝が折れていたり。
自然を自然のまま愛でることは段々難しくなってきました。