HAYASHI-NO-KO

北岳と甲斐駒ヶ岳

ダンギク

2008-10-10 | 秋 青色系

この花は、ダンギクと覚えていたから、その名で説明していた
ところが、名札にはカリオプテリス
こういう場合に、学名まで持ち出すのはちょっと悩んでしまう
花壇の花を展示して華を競うイベント、
ちょっと気障に学名をつけたのだろうか…なんと勘ぐる

クマツヅラ科カリオプテリス属 Caryopteris incana
確かに、学名はカリオプテリスだけれど、同属の花は他にもある
分類上の名前だからグループ名として使われているのだし
花の一つを学名の一部で呼ぶのは危険だ
その上の科名まで来ると、もっと違った印象の花が
一つのグループとしてまとまっている

この花と同じ科には、クマツヅラ科クレロデンドルム属
クサギ(Clerodendrum trichotomum)
ボタンクサギ(Clerodendrum bungei)
も含まれるけれど
クレロデンドルムだとどちらをさすのかわからなくなる
だから、正しい和名が欲しくなる

リンゴも、ウメも、サクラも、バラも、みんなバラ科、
それぞれの名前で呼ばれている






ダンギク(段菊)シソ(←クマツヅラ)科カリオプテリス属 Caryopteris incana


カリオプテリス・クランドネンシス(Caryopteris × clandonensis)種間交雑種 
「ハナシキブ(花式部)」の流通名で呼ばれている 
花はダンギク(段菊)ほど密には付かず、葉はかなり細い
(2008.10.08 明石)
 
クレロデンドルム・ウガンデンセ(Clerodendrum ugandense)

京都で見たものよりもかなり濃い青色
(2008.10.08 明石)

(2008.10.10 明石)

【追記】 植物分類体系は従来の形態的な体系から、DNAに基づくた分子系統学の体系に移行されつつある。
ただ、綿々と続いてきた分類体系にも幾つもの系統があるのだし、
どの体系を採用するかで科・属レベルでは違った表記になっている。
従来の手法とは根本的に違った分類体系が、
いつ、どこで切り替わるのかと言うことは、法律などとは違って一斉ではあり得ない。
その為、現行の分類体系での科・属レベルを書き換えて行く作業はいたって緩やかなものになると思っている。
その意味で、このブログ上では従来の体系でごく一般的に記されている分類体系での表記と、
現在進行形の「APG分類体系」の併記となっていたり、混在になっていたりしている。
ダンギクも、従来のクマツヅラ科からシソ科に移行されていることを追記する。



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