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花色は青、土壌のpHで色合いは変わるし、除草剤でも変わる。
遠目には白…かも知れない。
青い筋が小さな花弁に目立つから、何となく青だ。
ヒメオドリコソウは殆ど広がらないし、ハコベが少し広がる程度。
この法面では他の草は広がっていない。
だからフラサバソウだけが存分に斜面を占拠し、サクラの樹の周囲まで広がっている。
幾つも花冠が落ちている。
真ん中下に抜け落ちた花冠、上に辿るとさっきまで花を支えていた萼
その中に雌しべの柱頭が見える。
花弁4個、萼片4個、雄しべ2個、雌しべ1個
構造は他のフグリ仲間と同じ。
受粉完了した雌しべはしっかりと萼に包まれる。
どう見ても三角錐に見える。
フラサバソウ(ツタバイヌノフグリ) オオバコ(←ゴマノハグサ)科クワガタソウ属 Veronica hederifolia
種小名hederifoliaは{蔦の葉」の意味
(2014.02.28 明石公園)
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今年のフラサバソウ フラサバソウの幼苗
水元公園ではどうにもならないくらいフラサバソウであふれかえると思います。
でもあまり邪魔にはなることもなさそうです。
肉眼で見るとさほど気にならない細かな毛は写真に撮るとはっきりしますね。
フラサバソウでは小さすぎるのでせめてオオイヌノフグリではらりと落ちるところや柱頭だけのところを!!!とまだあきらめていないです。
何年かぶりで去年訪問した木場では、後発組(?)のコゴメイヌノフグリの方が目立っていましたが。
元は、帰化植物園の中でオオイヌノフグリと一緒だったのが今では外周路にビッシリでしたね。
花冠が落ちる場面は、そんなに面倒な事ではなく時間さえあれば、だと思います。
30分位は待つ根気は必要でしょうが、花冠の下部の白い部分が浮き上がっているのを見つけると簡単です。
カメラでは視野が狭くなるので、是非肉眼で。
フラサバソウも同じ仕組みで抜け落ちるのですが、密集した毛の上に乗っかっている事が多く、確かに見つけにくいです。
何の役にも立たないこと…と言われるのですが、好きなことは余りヒト様の役には立ちませんね。