HAYASHI-NO-KO

北岳と甲斐駒ヶ岳

サワラ ヒノキ

2012-02-16 | 春 樹木 果実・葉

サワラとヒノキ
ヒノキは、英名 Japanese cypress、杉と並んで日本の代表的な樹種。
杉と並んで代表的な花粉症の元凶、最近では「スギ花粉情報」ではなく
「スギ・ヒノキ花粉情報」が流される。
花粉の飛散は、スギよりも少し遅いから「花粉症」の方にとって春の森林はマスクが欠かせない。

葉は鱗片状で十字対生、枝に密着している。
葉裏には特徴的な白い気功帯(気功線)がある。
秋になっても曙色には色づかないので間違うことはない。
果実は毬果(球状の果実)、メタセコイアに似ているが枝先に着く。
画像の果実は殆ど種子を飛ばし切っている。
春先、花粉をまき散らす雄花が少し膨らみはじめている。



 
葉は枝を隠すようにびっしりと付いている。
葉裏は特徴的な白い気功帯が目立つ。
 



 
(2012.01.05・06 林
 


当初、「巨大になったコノテガシワ」として上げたが
ここでは、樹高5メートル近くに育ち、どう見てもヒノキ?…と、疑問のママだった。
確証がないために「ヒノキ」のページに移動させたが、気功帯の違いからサワラとも思える。
住職は『ヒノキやと聞いたけど…』なのだけれど、詳しく調べないとわからない。


サワラ(椹) ヒノキ科ヒノキ属Chamaecyparis pisifera
(2012.02.16 林

(2013.08.21 一部を追記・サワラに訂正)

こちらはヒノキ、果実はほぼ倍近くあるし、白く見える葉裏の気功線(帯)が違っている。
仔細に見れば区別出来そうだが、遠目では分かりにくい。





春先、風によって花粉をばらまく雄花が膨らみはじめている。
(2012.01.05 林)



ヒノキ(檜、桧) ヒノキ科ヒノキ属 Chamaecyparis obtusa
中国語で「檜」は、ビャクシン(柏槇/イブキ・伊吹)
を指す
メタセコイア ヒノキ科(←スギ科)アケボノスギ(メタセコイア)属 Metasequoia glyptostroboides
APG分類体系ではスギ科はヒノキ科に移行している
(2012.03.20 森林植物園


サワラの雄花と雌花 葉裏から見ると気功線(帯)のX字が目立つ
 
左はヒノキとサワラ葉裏の違い 右はアスナロ(翌檜・ツガルヒノキ、ヒバ Thujopsis dolabrata var. dolabrata)の葉裏
「アシタハヒノキニナロウ」から、アスナロと言うのは俗説、牧野は否定しているけれど、巷間では普通に流布してしまっている。
--------------------------------------------------------------
記事中、アンダーラインの部分は、関連画像へのリンクが設定されています。



2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
探してみたいです。 (こいも)
2023-01-18 01:28:00
林の子さん
サワラの(X)が良くわかりました。
せめて三種類を探してみたいのですが、、、難しそうですね。
でも、一つずつ探せたらと思います。
いつもありがとうございます。
難しいですね。 (林の子)
2023-01-18 11:15:53
サワラもヒノキも高木に育つので難しいですね。
アスナロも東北辺りでは自然林に育つのでしょうが
こちらでは樹木見本林などでくらいしか見ることは出来ない樹です。
確かに葉裏の気功帯(線)の形状で区別出来るのでしょうが高木だと難しいですね。

コメントを投稿