同じものばかり撮っても意味が無いですね…とよく言われる。
撮ること自体に意味など感じる筈も無いし、わざわざ意味づけする事も無い。
面白いから…というだけのことで、同じものを何度も撮っている。
▲ ヤツデ、八つ手と書かれるけれど葉は奇数に細裂する…のだが。
この葉は余り見かけない数、8つに細裂している。
▲ ヤツデの蕾の頃は茶色の毛に包まれている。
▲ 毛を少しずつ落としながら花軸が伸びて来ると開花が近い。
▲ 開花直前の蕾は白、開花直後は花弁も5枚が平開している。
▲ やがて花弁は内側に反り返り、午後早くに脱落する。
▲ 開花直後のおしべの花糸は、長く畳まれていたのですこし曲がっている。
▲ やがて花弁が落ち、おしべが落ち、柱頭が伸び始めてくる。
▲ 花盤に蜜が滲み出てくる。この頃を雄性期から雌性期に移ると表現していた。▼
▲ 花盤に蜜が滲み出る頃、柱頭がハッキリ伸びて来る。
▲ おしべが伸びきった辺りから、花盤に蜜が滲み出ている。
花弁は反り返りやがて脱落する。▼
▲ おしべが花粉を出している花と、おしべが落ちた花が混生している。
▲ まだ花弁の一部分が残っている。
ヤツデ(八つ手) ウコギ科ヤツデ属 Fatsia japonica
(2017.11.11 大道町・明石西公園)
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【ヤツデの両生花のこと】
ヤツデには両生花と雄花が知られている。
その両生花は雄性先熟で、花弁とおしべが落ちた後にめしべが伸びてくる。
たとえばオオバコやロウバイ、アブラナ科の花のように雌性先熟を選択するものもあり
自家受粉を避ける選択の一つとして「雌雄異熟」と表現されている。
ところでヤツデも雄性先熟なのだけれど、長い間「雌性期」から「雌性期」に移る…と表現している。
一つの花が「性転換」するかのような表現はまずいのではないだろうか、そんな疑問を提唱された。
ヤツデの花は雌性から雄性に性転換しているわけでは無いから「雄性先熟」の表現で充分だろう。
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今年1月のヤツデ
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今年のヤツデ
ヤツデのこと・・・
同じものばかり撮るってとっても意味のある素敵なことだと思います。
ヤツデの葉がいくつの切れ込みがあるのかついつい数えてしまいます。
茶色の毛に守られた蕾や白くなった蕾
開花直後の花弁からはじまり雄しべや花弁の変化・・・
柱頭が伸び始めて雌性期に入るところ・・・わくわくしますね^^
色々な虫がやって来る頃…
花盤に蜜が滲み出て柱頭がハッキリ伸びてきた時ってとても可愛いですね。
光る蜜が輝いてとても素敵ですね。
雄性期と雌性期が混生している場面をみると
何ですかと~っても嬉しくなりました。
色白でとても上品なお花ですね(*´▽`*)
柱頭の可愛いことったら...大好きなお花になりました~♪
またヤツデの所に行ってみたいと思います。
間に合うと良いのですが・・・
素敵なヤツデを見させていただき感謝いたします。
色々なこと教えていただきありがとうございます。
同じ画像が何枚もあるので、二三枚にして下さい…とか、
三枚目の画像はとてもきれいですが私は好きではないです…と
慇懃無礼な方がいらっしゃいます。
それに一つ一つコメント返しするご苦労をお察しすることも多いです。
画像を撮る事の意味など考えていると、好きな事は出来ないのだな…と感じる事も多いです。
好きでやっているのだから放っておいて下さいよ…と言いたくなりますが、まさかヒト様のブログにそのコメントは御法度。
ヤツデの花など、一枚撮ればそれでお終い…と言う人には
こいもさんのように次々と生まれる興味などは全く浮かばないのでしょうね。
間に合うと思いますよ、まだ蕾のヤツデの在処を見つけて下さい。
おばけのQ太郎のような頭をした雌性期の花をしっかりと撮って下さい。