栂池自然園の岩魚

ビジターセンターを通り、栂池自然園の案内板まで来ると、散策路は左右に分かれる。
右すれば、ミズバショウ湿原、左すれば湿原の南を通って風穴に至る近道。
三度目だから、とも思ったけれど、オオバタケシマランのリベンジが待っていたので右に入った。

雪解け水と一昨日の雨で水量の多い流れの中に、イワナが群れている。
園の方が、「餌」を持って橋の上から撒く。
えぇ～っ、どこに居たの？、と驚くほど、群れが大きくなり跳ねまわる。
『餌？、何ですか？』
『虫、ですよ。虫…』
夜の間に、山荘などに飛びこもうとして集まっていた、虫の死骸だそうだ。

そこに棲みついているのだろう岩魚、朝食のあとは三々五々、また雪解け水を集めて絶えず流れている川に散らばって行った。

　　　　　      　　　               　　　　　　　　　　　　　　                           (2008.07.16 栂池)
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