サラサドウダン

陽射しはあるけれど、時折吹く風が涼しくて殆ど汗は流れない。
それでも、浮島湿原から左手にとってヤセ尾根経由の道を登って行くと、
さすがに樹間の急な道が続いて、少し汗が流れる。

いつも、雁股池側から吹き上げて来る風が通り抜ける鞍部まで来ると、その汗も一気に引く。
『あったぁ～、ミヤマカラマツ…』　
今年初めてのご対面に、歓声が上がる。
冷たい位の風が吹き抜けて、撮りづらい場所だけれど文句は言うまい。

ややあって、また歓声があがる。
『あったぁ～、サラサドウダン…』
この鞍部は急斜面になっていて、かなり危険だから下ることは出来ないけれど、
グンナイフウロ、ハクサンオミナエシ、イワオウギ、ソバナ、クロトウヒレン、ミヤマカラマツなどなど、
他の場所ではあまり見かけない花たちが咲いている場所だ。

サラサドウダンは、ここから展望湿原までの尾根筋に街路樹のように育っている。

　　　　　      　　　               　　　　　　　　　　　　　　                           (2008.07.15 栂池)
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