関西では、新年十日に商売繫盛を願う祭事がある
前日九日から「宵戎」「十日戎(本戎)」「残り戎(残り福)」と三日間続く
戎は恵比寿、七福神のひとり
JR兵庫駅の南にある柳原蛭子神社は
駅の南から神社の参道までの間にも夜店が軒を連ねていた
最近では、縁起物の「熊手」や「千両・万両」の鉢植えも
さほど売れないそうだし、夜店の多くは食べ物屋になっている
それでもぽつりぽつりと鉢植えを扱う店も並んでいる
「千両、万両、有り通し」の語呂合わせで登場したアリドオシ
このアリドオシにいつからか、一両の名前
挙句に、カラタチバナに百両、ヤブコウジに十両、
ここまでやると悪乗りなのだけれど、時にはアリドオシがアカネ科で
ヤブコウジの仲間じゃないからとツルコウジに一両と付けたり
センリョウもヤブコウジの仲間ではなく、センリョウ属だから…
なんて余計なことを言う人も出てきたり…
もとは語呂合わせから出た縁起物だ
理屈抜きで「商売繫盛」に繋がればそれでいい
先年、京都で聞いた言葉を思い出した
北山側から入った時に貰った、園長直筆(?)のきまぐれ園だより
そこに書かれているアリドオシ=イチリョウの名前を見ながら
『なんでなん?、ヤブコウジよりこっちの方がぎょうさん実ぃついとるやん!!?』
果実の数で勝負…、なんて誰も思っていない
センリョウ 黄色の果実と一緒に育てている人も多い
マンリョウと比べると橙色に近い色が目立つ
カラタチバナ
鎌倉・成就院で撮ったものしかない
わざわざ「カラタチバナ(百両)」と木札に書かれていた
ヤブコウジ
鎌倉では下草として植えている寺が多い
これは東慶寺参道の左手、梅の古木の下にずらりと並んでいた
アリドオシ
京都植物園の生態園の池のそばに毎年稔る 遠目にも鋭い棘が目立つ
ツルコウジ
これも京都 生態園の中だが見つけにくい場所 花はまだ撮っていない
名前通り、ツル性で茎・葉に毛が多く目立つ
アリドオシの花 最初に撮ったのは鎌倉・大巧寺の社務所前
ナンテン
センリョウ・マンリョウとではなく、フクジュソウと寄せ植えにされていることが多い
--------------- (2009.1.10 兵庫駅南「喫茶・輪」で) ---------------
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