HAYASHI-NO-KO

北岳と甲斐駒ヶ岳

アメリカネナシカズラ(亜米利加根無し葛)

2016-10-07 | 草 果実・種子

雨はさほど降らなかったけれど、曇り空が延々と続いた。
明石川が警戒水位に達することはなかったけれど足を運んだのは久し振り。
猛威を奮っているセイバンモロコシは相変わらずで
アメリカネナシカズラはハクチョウソウに絡んだままそろそろお終い。
マダラケシツブゾウムシが寄生して出来たネナシカズラツルコブフシは
ハクチョウソウが枯れ始めたから、余計に目立つ程にぶら下がっている。






(2016.10.06  明石川)

ネナシカズラを見かける機会は減った。
アメリカネナシカズラ、こちらは凄い勢いで増え続けているけれど
そろそろお終いだ、奇妙な物体がぶら下がっている。


▲ 絡みついているのはハクチョウソウの長く伸びきった茎。
その先端部分にはまだ花が咲き続けている。



▲ 寄生した植物を殺してしまう…と言う人が多いけれど
寄生されるものたちはそんなヤワでは無いから、しっかりと花を咲かせ果実を付けている。





▲ 茶色は膨らんだ果実、未熟な果実、黄緑はまだ花をつけているもの
それに混じって奇妙な物体、寄生植物に寄生する摩訶不思議な図。




▲ ネナシカズラツルコブフシ、寄生主はマダラケシツブゾウムシ。
こんなのも有りなのだ。




(2016.09.17  明石川)

ここでもヨモギとアレチヌスビトハギに絡まっている。










(2016.08.18  森林植物園)

不思議だけれど、似たような雑草類は同じ場所に一緒に広がっているものだ。
北山貯水池の北側にある小さな池へのアプローチはヒメジョオン畑。
雑多な草が茂っているし、イノシシが掘り返した跡も残っている。
メドハギが上に伸び、ヤハズソウは地面に広がっている。
ヨモギの茎や葉にはアメリカネナシカズラ。
どこかで見かけたような光景が広がっている。




(2016.07.18  甲山)

去年と全く同じ場所にアレチヌスビトハギが猛威を奮いそうだ。
まだ葉が広がり始めたばかりの幼苗に
アメリカネナシカズラが既に絡みついている。




縦に伸びているのはホソムギ。





花が終わったシロツメクサにも絡みついている。

アメリカネナシカズラ(亜米利加根無し葛)
 
ヒルガオ科ネナシカズラ属 Cuscuta pentagona
(2016.06.28  明石川)
【害草】 基準は人間が決めている。
浜辺に広がっていたハマゴウ、そこにアメリカネナシカズラが寄生していた。
確かにラーメンをぶちまけたような姿は汚らしい。
寄生されたハマゴウを保護するかのと思ったけれど、
砂浜で遊ぶ人たちには危険だから…との理由でハマゴウが伐採された。
せっかくきれいに咲いていた花なのに、馬鹿な人たち…と、何人もが口にしていた。
当然だけれどアメリカネナシカズラは寄生することが出来ずいなくなった。
そんなこんなの砂浜、何が良いのか悪いのか、人の基準は場当たり的すぎる。

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去年のアメリカネナシカズラ  去年のネナシカズラ



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