花が咲き始めた頃に撮った。
それから三週間が経っていた。
もうおしべも揺れていないし、めしべも落ちている。
芒の先からは粘液が出て光っている。
この時期にこの群れに踏み入ることは止した方が無難だ。
芒の先端から粘液が出て、ヒッツキ虫になる。
果実が出来て他に運んで貰う為の手段だから、遠くから眺めるだけにした方が良い。
(2016.10.25 須磨離宮公園)
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中軸に僅かに毛はあるけれど、殆ど無毛。
今日は小さな雨が落ちてくる程度だけれど相変わらずの天気。
せっかくの子ども向けイベント、グリーンアドベンチャーも閑散としている。
午後3時前には撤収準備、その頃になってやっと晴れ間。
カメラの活躍する場は殆どなかったけれど。
朝の画像、小雨、曇天。
まだ果実は出来ていないから、粘液も出ていない。
午後の画像、やっと日射しが戻った。
おしべは盛んに花粉を飛ばしているけれど、めしべはまだ白い。
花粉を受けて赤くなってくるのが楽しみだ。
よく見ると小穂には二つの芒がある。
長い方が第一包穎の芒、短い方が第二包穎の芒。
果実を結び始めた花は、この芒の先からが粘液をだして動物にひっつく。
小穂は二つセットで咲くのだが、片方は不稔。
つまりは一つだけが果実を結び、芒の先端から粘液を出して何かにひっついて運ばれようとしている。
右にはナキリスゲも伸び始めている。
茎の毛がかなり目立つもの ↑ と、殆ど無毛のもの ↓ が混じる。
チヂミザサ(縮笹) イネ科チヂミザサ属 Oplismenus undulatifolius
ケチヂミザサ(毛縮笹) Oplismenus undulatifolius var. undulatifolius
中軸に毛が密につくものを区別してケチヂミザサとしている。
殆ど毛のないものはコチヂミザサ(var. japonicus)とされるのだが
生育環境などでも違って来る…などと解説されると悩んでしまう。
(2016.10.01 須磨離宮公園)
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森林のケチヂミザサ
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チヂミザサも最初は小穂、芒は緑色。
赤味を帯び始めているめしべ この後、芒の先端から粘液が出始めることになる。
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ケチヂミザサ コチヂミザサ(チヂミザサ)
こちらで色々見せていただいて真似しようと撮ってはみたものの
ほとんどボケてどうにもいたしがたく・・・
そんな思いを繰り返しています。
雌しべや雄しべがついたときのチヂミザサって初めて見ることができました。
ほとんど雌しべは白かったです。
そんな中でほんのりピンク色に染まっている写真がボケて撮れました。
そうなると面白くなってほかの場所でも!って思いますがもう時期は遅いでしょうね
ネバネバしたチヂミザサはちょっと触れただけでもくっついてすごくやっかい
この前はそれがぞっくりくっついていてぞ~っとしました。
それでも雌しべ、雄しべ 撮りたくてたまらないのです
これほど美しい画像を見るとなおさら!!!
草むらに分け入らないと撮れないものが多いので、この時期はもっと厄介です。
それでも撮っているのは、余り撮る人がいらっしゃらないからでしょう。
衣服に付く事を気にしてまで撮ることも無い草、ピント合わせも群れていると自動設定などはやはり無理で、しっかり自分の目で追わないといけないので、とにかく厄介な代物です。
このページにはチヂミザサのことが精細に詰まっているので助かります
あらゆることが網羅されてよく分かります!
毛深いチヂミザサばかり見ているので今度は毛のないすっきりしたチヂミザサも見てみたいものです
花は案外早くから咲くようですね
来年はもう少し早く気付くようにしたいです。
マクロの不思議を見ているようで楽しい!!!
だから自分の備忘録代りのブログなので、過去のページに画像を追加するようになりました。
以前は同じ画像でも、一和完結にしていたのですが、あちこち自分で探すのも面倒になって来ました。
結局は自己満足の域を出ない素人写真の寄せ集め、自分の使いやすいように少しずつ形は変わっているようです。
そうすることで、撮れなかったものも意外と見つけやすくなって助かります。