HAYASHI-NO-KO

雑草三昧、時々独り言

スミレ ニョイスミレ

2013-05-09 | 春 白色系

如意寺に咲いている如意菫。
去年この場所で見つけた時、名倉は洒落言うてる??と聞き返した。
確かに洒落に聞こえただろう。
この場所で見つかるとは思いもしなかった。

そしてちょうど一年経って、また同じ場所で同じ花を撮っている。
一段高みにある本堂跡にはスミレも咲いている。
風は少しあったけれど、長閑な午後。



 





  

 



 




「如意」は、僧侶が儀式で威儀を整えるために用いる僧具、
葉がそれに似ている…のでニョイスミレ、だそうだ。
変種のアギスミレ(顎菫)の葉は、基部がもっと深く切れ込んだ形になる。



 






ニョイスミレ(如意菫)
 スミレ科スミレ属 Viola verecunda
ツボスミレ(坪菫)と呼ばれる事も多いけれど
スミレの名前自体紛らわしいので、やはりニョイスミレ(如意菫)とだけ呼びたい。

(2012.05.07 櫨谷・如意寺

葉身が短く、基部が深く心形になるものをアギスミレ(Viola verecunda var. semilunaris)
葉が円形に近く、表面に微毛があり、高山に出現するものをミヤマツボスミレ(Viola verecunda var. fibrilosa)
 変種などを含めるとかなりの種類のスミレが存在している。
人為的な交配種は素性が明確にされているものには両親が記録されている。
ところが残念ながらその手順が踏まれていないものも多いそうだ。
調べても分からない物には「スミレ」と一括りにされる方も多い。
それ手間ひまをかけること無く「みんなスミレ」とされる方も多い。
ところがそれとは反対に、この花に存在する白花種(Viola verecunda f.
candidissima)に対して
シラユキスミレの和名で呼ばれる事もある。
上のツボスミレ同様に、幾つものの和名がつけられるのは紛らわしい限りだ。
和名付与には学名とは違って規則が無いからだろうが、無用な混乱を来すことにもなる。
--------------------------------------------------------------
去年のニョイスミレ  森林植物園  鎌倉・収玄寺  伊豆
ミヤマツボスミレ・栂池


コメント (2)    この記事についてブログを書く
« スカシタゴボウ | トップ | セイヨウサンザシ »

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
ありがとうございました (とんちゃん)
2013-05-14 07:26:05
ニョイスミレにはピンク色もあると聞いたのでそんな色がないのかな~と思いながら歩いていました。
白いニョイスミレは偶然見たのですが田んぼの脇でかたまっていました。
始めは薬の性?とも思ってみたものの周囲を見ても特に変化はなかったので
やはり白い色はもともとの色なのだと考えたのでした。
できればこちらのようにくっきりはっきり!撮ってみたいです!
返信する
野の花の色 (林の子)
2013-05-14 22:33:09
とんちゃん、こんばんは。
農薬犯人説もやはり根強いですが、野の花の色抜けや微妙な変化は、普通なのだと考えた方が良いでしょうね。
たまたまその場所の幾つもの生育条件の違いで変化したものだと。
ちょっと変わった色合いが見つかると「珍品扱い」されるようですが、場所によってはごく普通だったり…と言うことが多いのが野の花の色だと感じています。
偶然見つかったニョイスミレの白花種、同じ場所に広がると良いですね。
くっきりはっきりは、背景の扱い方次第でしょうか。
被写体が白ければ黒っぽい背景が良いでしょうし、近接だと、緑の濃淡が無難でしょうね。
そうすれば白飛びも余り目立たなくなると思います。
青空に白の場合も、必ず緑の葉を一緒に撮ることで白飛びは目立たなくなります。
返信する

コメントを投稿

春 白色系」カテゴリの最新記事