HAYASHI-NO-KO

雑草三昧、時々独り言

セリバオウレン

2012-03-27 | 春 白色系

今年の青垣はこちらが主役になってくれた。
セツブンソウは篠山で存分に撮ってから、青垣には午後になった。
一昨日の雪は杉木立からぽとぽと融け落ちている。
やはりセツブンソウはほぼ終わり、何輪かが咲き残っているだけだった。

城址の杉木立の下で咲くセリバオウレン
午後には陽射しがない場所だし、雪が残っていそうだけれど

やはり撮りに行かないと気が済まないね…と東に歩く。
途中でオオイヌノフグリ畑フクジュソウを撮り
農機具置き場のセリバオウレンを撮っていたから
神社の参道を城址に上がったのはずいぶん経ってからだった。

融け残った雪の間に例年よりもセリバオウレンは広がっていた。
陽射しもあったし、何よりも雪を背景にした画像などというのは
願ってもないことだったから、寒さを忘れて撮っていた。


セリバオウレンの咲く城址への途中で。
この消火栓のある角を左折して裏側からでも
直進して神社の境内からでもセリバオウレンの咲く小径は辿れる。


見ていてきれい…と感じるのは、雄しべだけの雄花。
時折、退化した雌しべが赤く中央部分に残っていたりもする。

こんな画像が今年はどこにもあった。
少し時間が遅いと、融けてしまっていただろう。

画像上が両性花、もう果実が出来はじめている。
画像下は雄花。



果実の出来はじめ。
次第に赤紫が濃くなって行く。
  
 
雄花と両性花

雌しべ部分だけが色づいている。
葯は少し桃色がかっているけれど
花弁、萼片は区別しづらい白、この色が雪を背景にすると不思議な雰囲気になった。

雄花と名残り雪
この雄花には、退化した雌しべの赤が中心部に残っている。
 
雄花と両性花

時折、杉木立の間から日が漏れる。
その木漏れ日に照らされる花を撮り続けた。
暖かさを感じるほどの陽射しではなかったから
すっかり冷え切ってしまった。





 
雄花株の集まり。





雪に埋もれていた花茎が倒れている。
雪が解けたのでやっと花が上を向き始めている。
こういう咲き方を見ていると時間を忘れる。

 
いつもは杉の葉が茶色く周りを埋めているのだけれど
今日はそれを白い雪が埋めている。

点々と残る雪。
点々と咲くセリバオウレン。
立ち位置から眺めると、どれが花なのかわからない草丈。
10センチ程度の花茎に花を咲かせている。
 
両性花ばかりの株が集まっている。



退化した雌しべを残す雄花は、雄しべの本数が少ない。
その分、雌しべ部分の赤が目立つ。

背景を暗くすると、花弁部分と萼片部分の微妙な色の差が見える。

かなり豪勢な咲き方をしている一群。
オウレンは、黄連、地下茎が伸びてそこから花茎が立つ。
株立ちのようにはならないから、点々と咲いているように見える。


陽射しがあるとこの透明感が出るのだが
深い杉木立の林床、余り期待は出来ない。
 

 花弁と萼片は同じ白。

雪は溶け始めてシャーベットになっている。











雪解けの山道で寒さを忘れて二人占めだった今年のセリバオウレン。
女房殿のお気に入り画像。
(2012.03.14 青垣)

森林植物園では広がっていない。
両性花を咲かせているのは僅かに一株だけ。
雄花株も数株咲いているに過ぎない。
 

 


(2012.03.20・26 森林植物園)

このページの画像と重複するが、セリバオウレン・セツブンソウを一冊に纏めた。


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去年のセリバオウレン


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6 コメント

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雪の中で咲くセリバオウレン (granma)
2012-03-16 09:29:04
おはようございます。
キラキラ光る雪の中で咲くセリバオウレン、
素敵ですね。いつもと違って清楚な雰囲気を
かもしだしているような気がします。
今年はまだ見ていないので小石川か薬用植物園へ
行きたいと思っているのですが度々の地震と
夫と私が少し体調不良で行かれないでいます。
花は逃げて行かないので今年はパスしようかなぁと・・・
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そうですね。 (林の子)
2012-03-16 10:16:53
花は逃げないですから。
懸念がある時に無理するといけない…とよく言われました。
遠出した時でも、せっかくここまで来たのだからと足を伸ばしすぎて、
帰りの時間に間に合わなかったり。
そんな時に出掛けて空振り…ではつまらないですから。
今年のセツブンソウは半ば諦めていましたし、いつもお邪魔している青垣に電話入れた日も、
朝から雪が降ってるよ…でした。
たまたま二人共に休みだったので、セツブンソウが終わってもセリバオウレンは咲いている…と
出掛けました。
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セリバオウレン (とんちゃん)
2012-03-16 10:26:05
絶好のチャンスでしたね。
雪・氷 セリバオウレンなんて願っても叶うものではないので・・・
周りは冷たい気温になっているのでしょうにそれでもなお咲いているのでいとおしいです。
雪が七色に光っているのでセリバオウレンは際立って見えます!
幸運に恵まれましたね。
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電話のむこうで (林の子)
2012-03-16 14:32:34
いつもお邪魔する足立さんの奥様が、朝から雪が降ってる…と話して下さった二日後。
このセリバオウレンがズラリと並んで咲く場所は、深い杉木立の林床なので少しは残っているとは思ったのですが思いがけず…でした。
杉も少し伐採されたのか、木漏れ日も射し込んでいましたから、
いつもと違った雰囲気でした。
毎年そうなのですが、ここで地元の方以外、他の方たちにお目にかかったことはありませんから、
いつも女房と独占しております。
近ければ良いのですけど、千葉からだと遠いですね。
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きれい (hana)
2012-03-22 21:50:08
雪解けがキラキラして、とってもきれいなセリバオウレン。
積雪が心配でしたでしょうに、幸いに転じてよかったですね。
セツブンソウも、いっぱい堪能させていただき、
ありがとうございました!やっぱり、かわいい!
私は、なかなか外に出るチャンスを逃してばかり(^^;)
北区は所によっては遅い春。梅もまだ楽しめそうですので、
ゆっくり、ゆっくり春になってくれますように。
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ゆっくりと。 (林の子)
2012-03-23 11:00:42
hanaさん、おはようございます。

今年は断念かな?と思っていましたが、夏の栂池、冬の青垣は、
我が家の二つきりの贅沢だと思っていますから、行けて良かった…です。
二日前の雪があちこちに残っていましたから、この山道も半分諦めていたのですが。
民家の裏山なのですが、毎年ゆったりとした時間を過ごすことが出来ますし、
何よりも人に会うことがないのでマイペースが保てるのが嬉しいです。
セツブンソウ、幾らでも持って帰んなはれ…という仰せなので、
のんびり、ゆっくりと育て、花を咲かせたいですね。
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