川越だより

妻と二人あちこちに出かけであった自然や人々のこと。日々の生活の中で嬉しかったこと・感じたこと。

「第3回 『あの日を忘れない』新潟港追悼集会」

2011-11-22 05:11:45 | 韓国・北朝鮮

新潟集会の案内が届きました。私たちは12日(月)に出発し新潟平野の各地を訪ねたあと集会に参加します。ご一緒できる方がおられたら連絡してください。

「第3回 『あの日を忘れない』新潟港追悼集会」 

日時 12月14日(水)

場所 新潟港中央埠頭

式次第

 開会             13:30
 追悼式  追悼の辞    13:35
  追悼法要 読経      13:40
         献花      13:55
         献歌      14:05
 要請文の発表       14:20
 閉会      閉会の辞    14:25


今回の追悼集会においては、日本人妻の帰国への
光明が見えてきた状況を踏まえ、別紙の要請文を採択し、
日本政府に日本人妻、北朝鮮残留邦人等の一刻も早い帰国を
迫りたいと思っています。
多数の方々の参加をお願いします。

□□◆■□□□□□□□□□□□□
JIPI 一般社団法人移民政策研究所
所長 坂中英徳
〒108-0014
東京都港区芝4-7-6     尾家ビル5F
TEL03-3453-5901/FAX03-3453-5902
E-mail   sakanaka@jipi.or.jp
URL        http://www.jipi.or.jp/
ブログ:http://blog.livedoor.jp/jipi/
(別紙)

内閣総理大臣 野田佳彦様
外務大臣   玄葉光一郎様

北朝鮮にいる日本人妻、北朝鮮残留邦人等の早期救出を求める


 一般社団法人移民政策研究所では、北朝鮮帰還事業開始から50年目を期して、2009年12月14日新潟港において帰国運動の犠牲者の霊の平安を祈る追悼法要をいとなむとともに、今も北朝鮮に幽閉されている帰国者全員の解放を目指して「『あの日を忘れない』新潟港追悼集会」を開催しました。


 そして、集会において採択した鳩山由紀夫首相(当時)あての要請文「『日本人妻』の帰国を日朝の外交課題に」を中井洽拉致問題担当大臣(当時)に提出しました。その中で次のように述べました。

 〈現在も北朝鮮に軟禁されている帰国者全員を救出するため、まず「日本人妻」の帰国を日朝間の外交課題にあげていただきたい。この問題を日朝交渉で取り上げれば、膠着状態に陥った日朝関係を打開する糸口になるだろうと考えています。人質外交にたけた北朝鮮政府首脳は「日本人妻」を対日外交の切り札として温存してきたので、この話に乗ってくると見ています。〉

 私たちの要請に政治家がこたえました。2010年3月15日、当時の中井洽拉致問題担当大臣は参議院予算委員会で日本人妻の帰国問題について「あらゆる機会に、この問題を世界に認識してもらい、一日も早く帰国がかなうよう精いっぱい努力する。鳩山首相からは、北朝鮮にいる日本人の生存者をすべて救い出すよう指示されている」と答弁しました。

 それ以後、日朝間で日本人妻の帰国について水面下の交渉が持たれたようです。2011年7月2日付産経新聞の報道によると、北朝鮮側は日本側に「日本人妻の帰国」は可能と伝えたもようです。

 最近、北朝鮮政府が、生存している日本人妻をピョンヤンに集めたという情報も入っています。北朝鮮は日本人妻の出国の準備を進めているものと思われます。

 先の中井洽拉致問題担当大臣の国会答弁にあった「北朝鮮にいる日本人の生存者」の中には、在日朝鮮人と結婚して夫と一緒に北朝鮮へ渡った日本人妻のほか、もちろん拉致被害者が含まれます。さらに、日本ではすっかり忘れられた存在になってしまいましたが、北朝鮮残留邦人(北朝鮮残留孤児を含む)も救出の対象者です。

 そもそも北朝鮮帰国者問題の歴史を振り返りますと、1954年1月6日、日本赤十字社が北朝鮮の朝鮮赤十字会に電報を打ち、「終戦後も北朝鮮に残留する日本人の引き揚げが許されるならば、その引き揚げ船を利用して在日朝鮮人の帰国希望者の帰国援助をしたい」という日本政府の意向を伝えたことから始まります。

 このように、当時の日本政府の主たる関心は、在日朝鮮人の北朝鮮への集団帰国ではなく、在北朝鮮の日本人の引き揚げにありました。

 しかし、1959年12月14日から始まった北朝鮮帰還事業により在日朝鮮人の北朝鮮への帰国は実現しますが、在北朝鮮日本人の帰国は、1956年に36人が帰ってきた以外に、実現することはありませんでした。その後は、日本政府が北朝鮮残留邦人の救出に動くこともなく、多数の日本人が北朝鮮に取り残されました。

 日本に入国した脱北帰国者の数人が、北朝鮮残留日本人に会ったことがあると言っています。北朝鮮残留日本人の大半は山奥の一角に集団でおしこめられ、ジャガイモを主食として命をつなぐ、原始人のような自給自足の生活をしていると聞いています。

 私は、法務省入国管理局の行政官時代、一貫して在日朝鮮人問題、北朝鮮帰国者問題と取り組み、退職後は、移民政策研究所日本人妻等定住支援センター代表として日本に戻ってきた日本人妻等に対する定住支援を行っています。

 そのような立場から野田佳彦首相に緊急の提言があります。現在も北朝鮮に閉じ込められている日本人妻、北朝鮮残留日本人を救い出していただきたい。

 政府の助けを待っている日本人はいずれも70代・80代の高齢ですから、これは一刻を争う邦人保護問題です。日本人妻、北朝鮮残留日本人の帰国が実現した暁には、移民政策研究所が責任を持って、帰国された皆さんが祖国で天寿をまっとうしていただけるよう全面的に支援します。

 野田内閣が北朝鮮で生きている日本人すべてを連れ戻すため全力投球で臨まれるようお願いします。

 北朝鮮政府が日本人妻の帰国容認を示唆している千載一遇の機会を逃してはなりません。この絶好のチャンスをつかめば、拉致問題を含む、日朝間の諸懸案の解決につながるだろうと考えています。

    平成23年11月7日

一般社団法人移民政策研究所所長 坂中英徳


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