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ぐい飲みの手(2) 柔かい手首を作る 

2014-05-14 17:11:08 | 圓功禅拳、古武術
前回のぐい飲みの手(1)の続編です。
武術的に使う、こちらの体幹部からのエネルギーを相手に通すパイプとしての柔かい手首を作り上げるための、「ぐい飲みの手」を作る方法論の一部です。


ぐい飲みを持った手つきです。
ここで大事なのは、親指と人差し指の高さが同じになっているということです。この時に人の手首はとても柔らかくて強靭な状態となり、手の後ろである腕、そしてその後ろに控える体幹部からのエネルギーを一番自然な形で相手に伝えられる状態となります。



このように親指と人差し指が壁につけますと、両者がちょうど同じ高さになりますね。


もう一度同じ写真を載せますが、このままぐい飲みを口に運ぶと、親指が唇にぶつかって飲めません。


そこで、手首を自然にまげて人差し指と親指の間から飲むことになります。
この時のいつでも柔らかくて正確に動く手首が大事なポイントとなります。


これは、ぐい飲みをはずした手つきです。
親指が人差し指と同じ高さで弛緩しています。死んでしまって死後硬直がゆるんで、本当に弛緩したイメージだそうです。
「死んだマネキンの手」とも表現されていました。


ぐい飲みの手つきの時の親指と人差し指の間が、せばまった形です。師匠は「注射の手つき 」ともおっしゃってました。技をかけたり、攻撃をするときにこのように指の間を狭めることも多々ありますが、ようは親指と人差し指の高さがぶれてなければよいわけです。両者がフラットな位置関係といいましょうか。このような条件を満たしていれば、手首は柔らかい可動域が保たれます。


ぐい飲みです。浅草の合羽橋(かっぱばし)で買いました。



別のサイズのぐい飲みです。ダイソーで買いました。


飲み物のビンの蓋も使えます。

まずは、自分の手のサイズに合ったぐい飲みかビンの蓋などを探し出すことです。そして、こういう物をいつでも正しく持って、指の位置感覚を磨いているように言われました。
診療所でも、家でも、散歩の時もです。。。人様に「何やってんだ?」と思われようが、師匠に教わったことは何でもとことんやってみる姿勢が大切です。大リーグボール打倒ギプスです。(古い。。。)

次回は、こういう稽古をすると、何が起きるのだろうかというお話をしたいと思います。
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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
読ませていただきました (岡本)
2014-06-04 11:31:31
しっかりとご理解いただき、ありがとうございます。またの稽古を楽しみにしてます。
返信する
精進いたします。 (黒谷)
2014-06-09 13:55:58
稽古の進捗状況を確かめる意味で、これからも「ぐい飲みの手」「軸」「接触点と作用点」などについて、反省を含めながら書かせていただきたいと思います。
ありがとうございました。
返信する

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