韓国の作家で世界10ヶ国で紹介された『南のひと北のひと』(新潮社)などの作品で知られる李浩哲(イ・ホチョル)さんが来日した。大阪を中心として次回作の資料を収集することが大きな目的。最近作や近況など聞いた。
-先生は今年で作家生活55年になられます。1955年の『脱郷』で朝鮮戦争の混乱する中で生きた人々の生活を描いたものでデビューされた。主たるテーマは南北問題ですね。
李先生 1955年から書き始めて今年で55年になります。おっしゃるとおり南北問題が主なテーマです。『南のひと北のひと』は新潮社から1999年に出し、昨年には『板門店』を作品社から出版しました。いずれも南北問題がテーマです。
-『南のひと北のひと』は多くの国で出されましたが、日本ではいま手に入れるには古本市場しかありませんが。
李先生 日本、スペイン、フランス、ドイツ、ロシア、ポーランド、中国、メキシコ、ハンガリー、アメリカと10ヶ国ですね。昨年にはブラジルで「板門店」が出て、読書会に招かれて訪問しました。
-先生は1932年北の元山で生まれ育たれ高校時代ですか、朝鮮戦争で人民軍として動員されたのですが国連軍の捕虜になる。それで越南された。1950年6月に朝鮮戦争が始まったのですが、その年の12月でした。以降、こうした招かざる離散を生きる中で作家活動がはじまる。
李先生 そうです。そうした中で小説を書いてきました。最近は韓国以外で住む同胞たちの生きてきた姿、過去を素材として、いまソウルに住む人が自分たちの未来をどうみていくのかを10作くらいの連作として書きたいと思っています。短編1作は発表しましたが、在日韓国人の姿も2-3作書きたいと思い、今回来日して資料を求めに来たわけです。
―連作の構成はどうなんでしょうか。
李先生 発表は1作は世に出ていますが、サハリン、中国の同胞についてすでに書いています。日本の同胞の生き方についての手記などないかと思い今回の来日になったわけです。ただ在日1世が直接書いた手記は意外と少ないものです。探すのに苦労しましたが、いくつかは入手しました。
-先生は今年で作家生活55年になられます。1955年の『脱郷』で朝鮮戦争の混乱する中で生きた人々の生活を描いたものでデビューされた。主たるテーマは南北問題ですね。
李先生 1955年から書き始めて今年で55年になります。おっしゃるとおり南北問題が主なテーマです。『南のひと北のひと』は新潮社から1999年に出し、昨年には『板門店』を作品社から出版しました。いずれも南北問題がテーマです。
-『南のひと北のひと』は多くの国で出されましたが、日本ではいま手に入れるには古本市場しかありませんが。
李先生 日本、スペイン、フランス、ドイツ、ロシア、ポーランド、中国、メキシコ、ハンガリー、アメリカと10ヶ国ですね。昨年にはブラジルで「板門店」が出て、読書会に招かれて訪問しました。
-先生は1932年北の元山で生まれ育たれ高校時代ですか、朝鮮戦争で人民軍として動員されたのですが国連軍の捕虜になる。それで越南された。1950年6月に朝鮮戦争が始まったのですが、その年の12月でした。以降、こうした招かざる離散を生きる中で作家活動がはじまる。
李先生 そうです。そうした中で小説を書いてきました。最近は韓国以外で住む同胞たちの生きてきた姿、過去を素材として、いまソウルに住む人が自分たちの未来をどうみていくのかを10作くらいの連作として書きたいと思っています。短編1作は発表しましたが、在日韓国人の姿も2-3作書きたいと思い、今回来日して資料を求めに来たわけです。
―連作の構成はどうなんでしょうか。
李先生 発表は1作は世に出ていますが、サハリン、中国の同胞についてすでに書いています。日本の同胞の生き方についての手記などないかと思い今回の来日になったわけです。ただ在日1世が直接書いた手記は意外と少ないものです。探すのに苦労しましたが、いくつかは入手しました。