昨年9月に逝去された川内明神横丁の大友たまさんの遺句集が刊行されましたのでご紹介します。
紹介にかこつけて駄文を付しましたが、ご笑読ください。(小野寺秀也)
大友たま遺句集『苔の花 「足跡」その後』
((株)宮城文化協会、2022年)
競ふこと忘れし齢冬薔薇
川内明神横丁にお住まいだった大友たまさんは、2021年9月21日に99歳の長寿を全うされてご逝去されました。俳誌『駒草』を通じて阿部みどり女の指導を受け、90歳の時には句集『足跡』を刊行されるなど長きに亘って俳人として生きてこられ、亡くなる直前まで句作をしておられたそうです。
大友さんのご遺族が『足跡』刊行後の2011年から2021年までの句作を遺句集『苔の花』として2022年9月に出版されました。ご遺族の長女・五十嵐洋子さんのご好意で貴重な遺句集を拝読する機会を得ました。
冒頭の句は、まもなく喜寿を迎えるにもかかわらず「競うことを忘れる」という心境にほど遠い己が身への自戒としてとても印象的な作品でした。また「冬薔薇」の薔薇を〈そうび〉と読むことを始めて知ったのは小学5年のころ夢中になって読んでいた『佐藤春夫全集』のなかの「病める薔薇」という小説だったこと、〈いばら〉と読むなら17、8歳のころにとても好きだった与謝蕪村の俳句「愁ひつゝ岡にのぼれば花いばら」のことなどが思い出され、この一句に読書にまつわる若い(幼い?)日の過ぎ越し方にしばし思いを巡らす大切な時間に誘っていただきました。
多岐にわたる句作を短く評する言葉は私にはありませんが、家族を含めた人事にはユーモアをちょっと潜ませ、ときにはシニカルな視線で、季節を巡る事象には柔らかで優しい視線で詠まれた作品が心にとまりました。
祝はれて上座窮屈土瓶蒸し
風邪に伏し遠流めきたる心地かな
初蝶の旧知のごとく飛び来たる
また、90歳を過ぎてなお社会問題に強い関心持っておられたこと、とくに原子力工学で博士の学位を取得した私には次のような句には少しばかり驚き、そして敬意をいっそう新たにしました。
核のごみ積まれしままや彼岸花
「除染中」の幟はためき秋闌ける
(2022年11月23日)
第22回 川内コミセンまつり
川内コミュニティセンター
コロナ禍のために延期なっていた第22回川内コミセンまつりが
3年ぶりに開催されました。
コロナまん延も第7波から第8波に移行中で、
密集・接触の少ない企画となりました。
準備は9時から始まりました。
参加者は体温測定、手指消毒を受けて会場へ。
開会を待つ人たちは、菅原清秀さん(川内亀岡町)のギターの弾き語りを
楽しんでいました。
開会式は、コミセン運営委員会事務局長の西沢啓文仙台市議会議員の司会、
運営委員会の松沢保佶会長の挨拶で始まりました。
続いて、コミセンまつりポスターコンクールの入賞者の
表彰が行われました。入選作品はロビーで展示されていました。
スローエアロビクスでは、音楽に合わせて静かにゆったりでも、
たっぷりと体を動かしました。
仙台市危機管理局防災・減災部減殺推進室の早坂政人さんによる地域防災講話
「土砂・水害災害について」では、災害の恐ろしさ、命を守る行動
(マイ・タイムラインの作り方)、川内地区のハザードマップの見方など、
身近な危険についてのお話に熱心に耳を傾けていました。
冬入りの前の最後の仕事でした!
川内町内会ふれあいネットワーク
11月13日7:00~8:00
このシーズン最後のふれあいネットワークが11月13日に行われました。
三角公園前の10個のプランターには冬から春に楽しめるパンジー、ナデシコ、
ハボタンの花苗が彩りよく植えつけられました。
三角公園内の1本の大きなプラタナス(スズカケノキ)の木が大量に枯葉を
振るい落としていて、この日の作業のほとんどの時間は落ち葉の清掃に
当てられました。9人の参加でした。
三角公園と二高グランド北側法面花壇の皆さんでのお世話は来年4月までは
お休みになりますが、水やりなどのお世話は有志によって続けられます。
冬でもけなげに咲き続ける花々をお楽しみください。
朝7時からの作業で三角公園前の落ち葉はきれいに掃除されましたが、昼過ぎには
朝と同じほどの落ち葉が落ちていました。これからの落ち葉掃除も有志によって
続けられます。ほんとうに感謝です。