もやいマンション日記

マンション役員の体験を綴った「マンション日記」に、プライベート所感を綴った「nonnon日記」が混ざっています。

No.351 「リモート面会」

2020-09-22 | 日記

             nonnon日記

夫の入院する病院でも、リモート面会が始まった。

患者は部屋にタブレット、家族は相談室のパソコンの前で。

(スタッフの方はお手数ですが、こちらは大変有難いです。)

まず夫は、一生懸命、目を大きく開こうと、瞼に力を入れている様子。

近況をなんだかんだと報告すると、「うん、うん」と目パチで答える。

前の晩に、娘と孫からのメッセージを録音してあるLINE(電波が届かない

ので、直接通話は無理で)の声を聞かせると・・・・とっても嬉しそうな顔。

コロナ禍で、病室に入ってケアをすることができなくて、もどかしいけれど、

(病気ながら)元気そうな夫の様子が見れてまずは安堵。貴重な15分でした。

3月から、全く夫の付き添いができず、「もしかすると・・・このまま、

ずーっと会えないままにお別れになるのか・・・」と、チラと無力感に覆わ

れたり・・・。お互いに顔を見れると、それだけで、希望が湧きます・・・。

今、全国の病院や施設で、患者、家族、そして医療、介護スタッフもいろん

不自由を被っていると推測します。でも根気強く、じーっと待ちましょう。

止まない雨はない。 いつか綺麗に晴れる日が来るでしょう・・・。

その日まで、どうか、維持できますように・・・。

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No.350 「教えてもらった花言葉」

2020-09-09 | 日記

           マンション日記

 コロナ禍で、3月から夫の付き添いができず、さらに頼り甲斐のあった同居

ニャンにも先立たれ、私の自由時間だけはできた。酷暑で、マンション西花壇の

花達も「水をー」と叫んでいるようで、このところ、少しまめに花壇の世話を

している。草取りしていると、度々通りすがりの人に話し掛けられる。

「この花の名前は?」-「えーと、これは、このマンション住人の方が植えて

くださって、どんどん増えちゃってるのですが・・・

名前は知らないのですが・・・」

(実は、以前に一度、花名を教えてもらったのですが、舌を噛みそうな名前で

覚えられなかったのです。)

 それが、またその後、3人位の通行人に尋ねられて・・・。仕方ない、と重い

腰を上げて、改めてネットで調べました・・・「ヒペリカム」というのです!

(6月から黄色い花が咲き、8月からは赤やピンクの可愛い実がつきます。

丈夫で繁殖力強く、ずんずん増えていき、観賞期間も長く、飽きない花です。)

この後、何度か聞かれて、また忘れて答えられないと困るので、花名の立て札

立てました。

そして・・・また、先日草取りをしていると・・・・

「あのう・・・」と30代と思しき女性に声を掛けられました。

「この花の名前を書いたのは、あなたですか?」ー「はァ、そうですが・・・」

「この花の花言葉をご存知ですか?」-「はァ、知りませんが・・何ですか?」

「私、調べたのです。・・・とても良いことばでした。・・・・・

  悲しみは 続かない  です。」

 言い終わると、俯いた彼女の目から、いきなり、涙がポロポロ・・・。

( 草取りしていて、いきなり、通りすがりの彼女の’琴線‘ に触れたようで、

びっくりしました。)

「それは良い言葉です。励まされますねぇ。教えてくださってありがとう。」

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

自分が意図したことでないのに、行動を促される、ことがあります。

こういうのを、運とか縁とか言うのでしょう。

私はまた立て札を書き直しました。

 「 ヒペリカム  花言葉  悲しみは続かない  」

こんな何でもない通りでも、通る人は、いろんな思いを抱えて歩いています。

花は余計な詮索をすることもなく、ただ静かにそこに咲いて、見る人の心を

明るくしてくれます。たまたま悲しい出来事に出会って、打ちひしがれて歩い

ている人が、これを目にして、(教えてくれた彼女のように)ちょっとでも、

慰められるといいな・・・と思います・・・。

       たかが花言葉、されど花言葉

 

 

 

 

 

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