(2022/3/24)
『世界197ヵ国のふしぎな聖地&パワースポット』
地球の歩き方BOOKS 地球の歩き方編集室
学研プラス 2021/8/26
<アメリカ合衆国>
<雄大な自然と先住民の叡知が混ざり合う>
【民族】ヨーロッパ系72.4%、アフリカ系12.6%、アジア系4.8%、先住民族0.9%、ネイティブハワイアンなど太平洋の先住民族0.2%ほか
【宗教】プロテスタント46.5%、カトリック20.8%、ユダヤ教19%、モルモン教1.6%、イスラム教0.9%、エホバの証人0.8%ほか
【特徴】キリスト教徒が多く占めるものの、その歴史はさほど長くはない。教会は各地にあるがアメリカのパワースポットは大自然に醍醐味がある。脈々と受け継がれてきた先住民の土着の宗教や信仰は、アメリカ各地で現在も見られる。自然が作りだす雄大な景色と、それを畏怖し、パワーを受け取り、向き合い続けてきた先住民文化もある。
<グランド・キャニオン>
<ホピ族の祖先の霊が棲まう絶景の渓谷>
・景勝地グランド・キャニオンは446㎞にわたる巨大な地表の割れ目からなる渓谷で、コロラド川の浸食により、500万年以上かけて造られたといわれる。この地に1000年以上前から暮らす先住民ホピ族には、宇宙にまつわる神話も多く残る。3000年前に描かれたという壁画、グレートギャラリーを残したのは現在のホピの先祖ではないかともいわれている。また、渓谷の地下のどこかに未知の高度文明の痕跡が残されているという都市伝説も。
<キラウェア火山>
<女神ペレが創りだす溶岩流の大地>
・1983年から噴火活動を続ける火山。爆発的な噴火がなく、溶岩流もゆっくり流れることから、近くでの観光も可能。伝説ではここに火山の女神ペレが棲むという。
<クレーター・レイク>
<手つかずの自然が残る先住民の聖地>
・アメリカで最深の湖は、透明度が高く息をのむような青が広がる。7000年前にあったマザマ火山の急激な隆起・陥没でできた湖だが、先住民クラマス族には、天空の神スケルと冥界の神ラオの戦いにより火山が崩れて湖ができたという神話が残る。
<メディスン・ホイール>
<先史時代まで遡る謎の構造物>
・中央から28本の石の幅が延びる直径24mの車線のような構造物メディスン・ホイ-ル。全米で約150あるといわれ、最古のものは5500年前にまで遡る。ここは先住民からは精霊の国とされているが、誰が何のために造ったのかは謎のままだ。
<テント・ロック>
<砂岩のテントがニョキニョキと>
・何百年もかけて火成岩が浸食されてできたという巨岩群はまるで砂漠に生えているかのような奇観。1~30mと大きさもさまざま。4000年前から先住民が住んでおり、現在もコチティ族がここを神聖な地として儀式や祭儀を行っている。
<デビルズ・タワー>
<熊の爪痕が残るという伝説の岩>
・地下のマグマが冷え固まり、長年浸食されたことによってできた岩頸(がんけい)がデビルズ・タワー。この地はシャイアン族やクロー族などいくつもの先住民族の聖地でもある。
<セドナ、アリゾナ州>
<レッドロックの聖地で地球から噴き出すエネルギーの渦を体感>
【基本情報】アリゾナ州にある世界屈指のパワースポット。赤い砂岩の岩山に囲まれ「レッドロックカントリー」とも呼ばれる。1970~80年代初頭からヒッピーやニューエイジの人たちが多く移り住むようになった。
・多くのヒーラーやセラピストが暮らす。ネイティブアメリカンの聖地。
<ボルテックスの波動を求めて>
・古代よりネイティブアメリカンの聖地とされており、先祖や大地のエネルギーが噴き出す場所として聖なる儀式が行われていたという。やがてエネルギーが噴き出す場所は「ボルテックス(渦)」と呼ばれるようになった。カテドラルロック、ベルロック、エアポートメサ、ポイントンキャニオンの4大ボルテックスが有名で、ここからの波動は目覚めや癒やしの体験をもたらすという。またボルテックスの波動には、男性的、女性的、電気的、プラスマイナスなどがあり、自分に合ったボルテックスを探してみたい。
・ベル型をした特徴的なベルロックはUFO出没スポットとしても有名。
<シャスタ山>
<「生命の源」である聖なる泉が湧き出す精霊が創った山>
<セドナと並ぶ米2大パワースポット ネイティブアメリカンの聖地>
【基本情報】標高4321.8m。カリフォルニア州北部カスケード山脈で2番目に高い山で、山頂は氷河と万年雪に覆われている。600年おきに噴火を繰り返しており最後の噴火は1786年。ミネラルウォーター「クリスタルガイザー」の採水地。
<数々の伝説が残る聖なる山>
・ネイティブアメリカンの聖地であり、「大いなる精霊により世界で最初に創られた山」だという。山の中腹で泉が湧く「パンサーメドウズ」は「生命の源」。今でも山開きの儀式が行われている。また、「1万2000年前に大西洋に沈んだ古代レムリア大陸から人々が移住してきた」、「山の地下には地底都市テロスが存在する」、「日本の富士山と地底回廊でつながっている」など多くのふしぎな話が伝わる。
・山頂付近ではUFOの目撃情報も。
<チチカカ湖>
<ペルー&ボリビア>
【基本情報】アンデス山脈、標高3810mの所にある淡水湖。面積は8372㎢でペルー(60%)とボリビア(40%)にまたがる。3000年以上存続している湖で、世界に20ヵ所しかない古代湖のひとつ。また舟が航行可能な湖としては世界最高地点に位置する。
<太陽神降臨の島と黄金の円盤伝説>
・湖に浮かぶ最大の島が「太陽の島」。13世紀、インカの創造主ヴィラコチャの子である太陽神インティが降臨し、インカ帝国の初代皇帝マンコ・カパックとその妃ママ・オクリョを創り出したという。インカ帝国の首都クスコには太陽神の神託を受ける「黄金の円盤」があったとされるが、現在も行方不明。スペインが攻め込んできたときにチチカカ湖に隠されたという伝説が残る。
<チチカカ湖の謎の巨石ヘユ・マルカはスターゲイト(星間移動装置)⁉>
・チチカカ湖のペルー側の湖畔、標高4000mの所にある「ヘユ・マルカ」。巨岩の一部にくり抜かれた扉のような部分をもつ遺跡だが、この扉の中央部には丸く凹んだ部分がある。この地に伝わる伝説によれば、王にして神官であったアラム・ルルは「黄金の円盤」を持っており、この凹みに円盤をはめ込むことで「神の世界に通じる扉」を開いたという。アメリカのFBI文書にこのエリアのエイリアンに関する記述があり、ヘユ・マルカはスターゲイト(星間移動装置)だったのでないかという噂が囁かれている。
<ペーニャ・デ・ベルナル メキシコ>
<UFO目撃情報多数 ⁉ 「魔法の村」で未知との遭遇>
【基本情報】メキシコ中部の州都ケレタロから30㎞離れた所にある高さ350mの一枚岩。先住民族オトミ・チチメカの聖地で、岩の麓にある町では年に一度、水をたたえる祭りが開催され、世界無形遺産にも登録されている。
<宇宙の磁力がここに結集>
・世界で3番目に大きいというこの一枚岩は、メソアメリカの聖地として崇められてきた。宇宙の磁力を集める山として知られ、春分の日と秋分の日にはさまざまな光と影が現れると伝えられている。スピルバーグ監督の映画『未知との遭遇』はこの場所がモデルとされ、UFOも頻繁に目撃されるという。ペーニャ・デ・ベルナルの麓にある町、サン・セバスチャン・ベルナルは、メキシコ観光局が「魔法の村」として認定している。
・UFO目撃もしばしばあるメキシコ屈指のパワースポット
<UMA 人知れず存在する謎の生命体>
・UMAとは「Unidentified Mysterious Animal」という和製英語。「謎の未確認動物」という意味をもつ。科学の発展が著しく、もはや未知の秘境は残されていないといわれる現代においてもなお、生物学的存在の証拠を確認できていないUMAは、生きるパワースポットともいえるのかもしれない。
<イエティ>
・ヒマラヤ山脈に生息しているといわれる、類人猿のような姿をした「雪男」。巨大な足で時に二足歩行をするとされ、その足跡がさまざまな国の調査隊により発見されている。イエティのなかでも、大きな「ズーティ」小さな「ミィティ」に区分される。
<ビッグフット>
・おもにアメリカ合衆国で発見されるという巨大な、筋骨たくましい獣人。先住民からはサスカッチと呼ばれる。名は体を表すとおり巨大な足をもち、イエティ同様巨大な足跡がいくつも発見されており、二足歩行もするという。FBIが研究対象に挙げている。
<ネッシー>
・スコットランドのネス湖に棲息しているという巨大恐竜。7世紀の書物にすでにその存在が記されていた。恐竜プレシオサウルスの生き残りとされ、無数の目撃例がある。2003年にはプレシオサウルスの化石発見。2005年には10mを超える「ネッシーの牙」の発見、2014年には衛星写真に未確認の巨大物体が補足されるなど、謎は今も深い。
<チュパカブラ>
・プエルトリコを中心に、南北アメリカ大陸に広く出現した「吸血怪獣」。とがった牙、もしくは細長い舌のような器官で家畜の体に穴を開け、生き血を吸い取るのだという。
<河童、ツチノコ>
・どちらも日本固有のUMA。前者は緑色の体に皿、水かきをもち川をすみかにして人間や馬にいたずらをすることで知られるが、岩手県遠野市の河童は赤く、類似した妖怪のアイヌの「ミントゥチ」との関連性が指摘される。ツチノコは一時懸賞金がかけられたほど希少な、胴体の太い蛇の一種。人間の髪の焼けた匂いを好むという。
<日本国>
<日出ずる国に八百万(やおよろず)の神が棲む>
【民族】おもに日本人。ほかに日系ブラジル人、中国系、朝鮮系、アイヌなど
【宗教】神道70.4%、仏教69.8%、キリスト教1.5%ほか
【特徴】八百万の神という言葉のとおり、1万年以上前の縄文時代からの、自然崇拝に基づいたアニミズム的な考えがいまだに残っている世界でも珍しい国。それらをもとにした神道は日本固有のもので、全国約8万5000以上の神社が登録される。また、神道と関わりの深い日本の皇室は2000年以上続く「世界最古の王朝」とされる。6世紀に仏教が伝来し、現在は神仏習合が主流。正月には神社に参拝し、普段は仏壇を拝むなど、宗教というよりは習慣として根づいている。
<高野山>
<平安時代開創の日本仏教の天空の聖地>
・816年、嵯峨天皇から空海(弘法大師)に下賜された和歌山の修禅の地。一山内地といわれ、いたるところに寺がある。二大聖地とされるのが、空海が整備した「壇上伽藍」と「奥之院」。壇上伽藍には、日本初の多宝塔「根本大塔」や秘仏・薬師如来を本尊とする「金堂」などがある。奥之院は弘法大師御廟などがあり、弘法大師信仰の中心地だ。総本山は歴代の高野山真言宗管長が務める「金剛峯寺」。現在414世を数える。
・高野山全体がお寺。現在117寺が存在する。空飛ぶ三鈷(さんこ)と犬に導かれた地という伝説が残る。霊廟「奥之院」で空海は生き続けているとされ、毎日食事と衣服が運ばれる。
・唐での2年間の留学から戻った空海は、伽藍建立の地について導きを給うため三鈷を投げたという。その三鈷は空を飛行していった。三鈷を探し、大和の宇智群に行ったところ黒と白の2匹の犬を連れた猟師に出会う。その犬に導かれ、山中に入ると、山の主を名のる女性に出会いさらに山深くに進む。そこで見つかった三鈷のあった場所に壇上伽藍を建立したという。
<弥山(みせん)>
<七不思議が残るといういにしえのからの信仰の場>
・広島の厳島神社がある宮島中央部にある弥山。806年に空海が開山した真言密教の修験道場。ただ、古墳時代末の須恵器や瑪瑙(めのう)などから、古くから山岳信仰の祭祀場だったようだ。山頂には御山神社がり、1200年燃え続けている護摩の霊火など、七不思議伝説が残っている。
<大湯環状列石>
<縄文時代のストーンサークル>
・約4000年前、縄文時代後期に造られた秋田の日本最大のストーンサークル。万座と野中堂ふたつのサークルからなり、95%に淡緑色の石英閃緑ひん岩が使われている。死者を祀った場所もあるが、謎が多く、何に使われていたのかも未解明だ。
<三輪山>
<山そのものが御神体となっている>
・『古事記』や『日本書紀』に登場するほど古くから崇められてきた山。大物主神(おおものぬしのみこと)という国造りに関わった神を祀る山。麓には大神神社(おおみわじんじゃ)があるが、古神道の考え方から本殿はなく、三輪山自体が御神体として信仰の対象になっている。
<斎場御嶽(せいふぁーうたき)>
<琉球神話の神の棲む沖縄最高の聖地>
・御嶽は琉球神道の祭祀施設。琉球神話の神で、王国の始祖とされるアマミキヨが創ったとされる沖縄最高の聖地。安須森御嶽(あすむぅいうたき)や藪薩御嶽(たぶさつううたき)などと並び、国始めの七御嶽のひとつ。琉球の最高神女、聞得大君(きこえおおぎみ)の就任儀式もここで執り行われたという。
<日本に人類誕生の地が ⁉“隠れ宮”の伝説の祭>
・阿蘇山に近い熊本県山都町に、日本最古ではないかといわれる“隠れ宮”「幣立(へいたて)神宮」がある。1万5000年前からあったとされ、神武天皇の孫が宇宙から降臨した神々を祀ったのが始まりで、人類はこの地から世界に散らばったという伝説もある。その神事として5年に一度、8月23日に大祭「五色神祭」が現在も行われている。赤・白・黄・黒・青色人種の祖神が集まり、御霊の和合をはかる儀式を行うというもの。次回は2025年。
『2012年にパワーをもらう生き方』
セドナUFOコネクション
リチャード・ダネリー 徳間書店 2009/9/17
<軍は関係しているのか?>
・私の友人は、もう一人の男と一緒に、UFOを目撃できることを期待してドライ・クリークにいた(ポイント・キャニオン、フェィ・キャニオンとともに、シークレット・キャニオンもまたドライ・クリーク地区にある)。突然、白昼堂々キャピトル・ビュートの上空に空飛ぶ円盤が現れ、シークレット・マウンテンの方角へ北上していった。この目撃談がことのほか驚異的なのは、その空飛ぶ円盤の後に、隊列を組んだ戦闘機が4機飛んでいたということなのだ。
・ウルフダンサーは、カリフォルニア州のシャスタ山の付近で数ヶ月間、UFOを撮影しようとビデオカメラを持って歩き回ったばかりで、実際にいくつかを撮影した。私の友人によれば、ウルフダンサーは、事実、シャスタ山付近を飛ぶ何機もの宇宙船の映像ばかりでなく、山の頂上付近に入口のように見えるものが口を開き、UFOがその中に入っていくところの映像も持っていたのである!明らかにウルフダンサーは、ちょうどいい時にちょうどいい場所にいるのが得意であるらしかった。ウルフダンサーと私の友人が空飛ぶ円盤と戦闘機を目撃した数日後、ウルフダンサーのキャンプに二人の男性が訪ねてきた。二人は、軍関係者が民間人を装っているように見える。彼らは、ウルフダンサーに「あなたのしていることは知っている。やめた方が身のためだ」と言った。その後数日後、ウルフダンサーは姿を消し、それ以来消息を絶っている。
私の友人は、ウルフダンサーが拉致されたのではないかと考えている。
<アリゾナ州セドナ>
・現在、セドナは人気の観光スポットであり、同時に「石を投げればヒーラーに当たる」と言われるくらいで、数多くのヒーラー、セラピスト、霊能者が住んでいる町である。マドンナをはじめとして、バケーションハウスをここセドナに持つセレブリティーも多いと聞く。
<導く者=アルクトゥルス星人との接触>
<本書を書くインスピレーションとなったのはアルクトゥルス星人である>
・1992年の夏、私は、セドナのドライ・クリーク周辺でよくキャンプをするようになった。私のガイドが近くにいるときに感じるのとよく似たエネルギーを、よくその辺りで感じたのだ。何日もそこで過ごすうちに、その辺りをしばしば訪れている数人の人たちが、アルクトゥルス星人の一団が乗った高次元の光の船(宇宙船)がその谷の上空に浮かんでおり、彼らのことを知りたい人なら誰でも、テレパシーによる交信ができるような態勢を整えている、と主張するのを聞いたときも私は、少しも驚かなかった。
<指揮官アシュタール>
・クウェッツアルによれば、アシュタールは本名をアルスィークと言い「最も高等なギゼー知性体」と呼ぶ者の従兄弟にあたりギゼーの知性体はしばしばセミヤーゼのグループと対立しているのだという。
クウェッツアルはまた、アシュタールの一派がアドルフ・ヒトラーの後ろ盾だったという、かなり奇抜な主張を唱える。アシュタールが常に愛についてキリストの教えについて話そうとしている事実に照らして考えると、これは相当大胆な主張である。実はアシュタールは、かってイエスであった存在は現在「サナンダ」と名乗っており、アシュタールとともに彼の宇宙船に住んでいる、と言っているのである。さらにクウェッツアルはファティマの奇跡を起こしたのもアシュタールの一派であるという。もしそれが本当ならアシュタールがヒトラーの後援者であったという主張とまったく相容れない。
・ビリー・マイヤーと接触のあるプレアデス星人、「セミヤーゼの一派」がアシュタール及び「高度に進化した者」と対立していることは確実と思われる。
(2015/7/1)
『ヒーリング』 癒しの伝説と神秘の技法
草野巧 新紀元社 2009/8
<聖なるセドナのヴォルテックス>
<ニューエイジ時代最大のパワー・スポット>
・セドナはアメリカ合衆国アリゾナ州の州都フェニックス市から車で約2時間ほど北上したところにある。人口1万人ほどの小さな町である。
アリゾナ州ではグランドキャニオンと肩を並べるほどの観光地であり、1年間に400万人もの観光客を集める町でもある。
ユタの一部やアリゾナ州はしばしばレッドロックカントリーと呼ばれる。そのあたり一帯は、数千年前に海底だったのが地殻変動によって押し上げられた場所であり、あちこちに赤い地肌をむき出しにした岩山が数多く見られるからだ。
・いまではセドナの町にはニューエイジ的な様々なショップが点在し、さらに同様の協会やセミナーも数多く組織されている。また、最近ではセドナにやって来る観光客のかなりの部分が、セドナから発する特別なパワーによる自己啓発や、霊的なヒーリングを目的としてこの地にやって来るという調査結果も出ているという。セドナはしばしばニューエイジ時代のメッカ、アメリカ最大のパワー・スポットなどといわれるが、まったくそれにふさわしい町といっていいのだ。
<ネイティブ・インディアンの聖地だったセドナ>
・実は、セドナあたりはもともとはネイティブ・インディアンの土地であり、そのころから聖地として崇拝されていたといわれているのだ。
たとえば、1875年までこの地に居住していたヤバパイ族には、すべてのインディアンの祖となったとされるカマラプクウィアという女性に関する次のような神話があった。
ずっと昔、ヤバパイ族の祖先たちは冥界から生えてきた最初のトウモロコシに乗って地上に出現した。彼らは地上に現れると大きな洞穴を見つけて住処とし、決して外には出ずに生活した。この住処というのが、アリゾナ州にある、700年前の先住民洞穴住居跡として有名なモンテズマ・ウェルだったという。
<スピリチュアルな部分に働くセドナのパワー>
・このようなスピリチュアルな変化は肉体面にも変化を及ぼすようだ。というのは、セドナにやってきた旅行者やこの地に住むようになった人々は、内面のパワーが増幅することで、集中力が高まり、睡眠時間、食料、飲料などの必要量が驚くほど少なくてすむというのだ。
だが、セドナのパワーは相当に強力なので、この地を訪れるにはある注意が必要だといわれている。
・としても、セドナが相当に強烈なパワー・スポットだということは確からしく思える。実際、スピリチュアルな意味で敏感な人々はセドナにあるいくつものパワー・スポットで、そのパワーの存在を色鮮やかなオーラとしてはっきりと見ることができたと報告している。また、ヒーリングとは関係がないが、パワー・スポットに特徴的なUFOの目撃談もセドナにはけっこう多いのである。
<陰陽の性質を持つヴォルテックスのパワー>
・<ヴォルテックス>という言葉はもともとは<渦巻き>という意味で、セドナのパワー・スポットでは地球エネルギーが渦巻き状に発しているからだという。
このヴォルテックスがセドナ周辺には複数あるというのが通説である。
・ヴォルテックスの数については諸説あり、セドナ全体が一つの巨大なヴォルテックスだというものもあれば、セドナ周辺には全部で二十数個のヴォルテックスあるというものもある。
とはいえ、ヴォルテックスの専門家だけでなく、地元の人々にまで最も一般的に認められているのは、セドナ近辺には4つの大きなヴォルテックスがあるという考えだ。
<セドナの四大ヴォルテックス>
・その1つベル・ロックはその名のとおり、ベル(教会の鐘)に似た形をした赤色の岩山で、セドナで最も強力なヴォルテックスを発する場所だといわれている。ヤバパイ族の伝説では鷲の怪物の住処とされており、鷲のような明晰さを与えてくれる場所と信じられていたという。
・エアポート・メサもベル・ロック同様に男性的エネルギーを有するヴォルテックスを発する場所として知られている。
・まるで天を突き刺すように建築された教会のようだというのでこの名で呼ばれるようになったカセドラル・ロックは、女性的エネルギーを持つヴォルテックスを発する場所として有名である。
・ヤバパイ族の人々から最も神聖とされていたボイントン・キャニオンも四大ヴォルテックスの一つで、ここからは陰陽のミックスした電磁気的エネルギーが発しているといわれている。インディアンにとって現在でも神聖な場所だけに、セドナで最も神秘的な体験ができる場所といわれている。ここは一種のトワイライトゾ-ン、つまり昼と夜の中間地帯で、この世とあの世の境の場所だと考える人々も多い。このキャニオンは40㎞四方に及ぶ広大な場所だが、その入り口近くにカチーナ・ウーマンという岩があり、ここから発するヴォルテックスだけでも十分な効果があるといわれている。
『奇蹟に出会える世界の聖地』
稲田美織 小学館 2014/7/2
<ネイティブアメリカンの「聖なる地」へ>
<7世代先のことを考えて生きる>
・ネイティブアメリカンの人々は、人類学によれば、紀元前2万3000年から紀元前1万2000年頃、アジア・アラスカ間のベーリング海峡にかかる陸の橋を渡り、東アジアに住むモンゴロイドの一部が、アメリカ大陸に出現したのだと伝えられている。ホピ族の伝説ではもっと古代からアメリカに出現したのだと伝えられている。
・自然に畏敬の念を持ち、祈りと生活が密着するネイティブアメリカンの人々は、日常すべてが聖なるものに直結しているので、彼らの言語には宗教という言葉すらなかった。そして“すべての終わりは始まりに戻る”というサイクルが永遠に続くという思想を持ち、彼らは、7世代先のことを考えて生きているのだという。土地も神様からの借り物で、空気同様所有するという概念はない。
<宇宙の中心「フォー・コーナーズ」>
・アメリカで唯一、4つの州が接する場所がある。アリゾナ・ユタ・コロラド・ニューメキシコ州が交わるその場所をフォー・コーナーズといい、ここはネイティブアメリカンの中でも伝統をそのまま引き継ぎ、未だに現代文明に飲みこまれることもなく、部族本来の生活を守り続けているホピ族の聖地である。ホピという名前は“平和の民”という意味だ。
・そして、このフォー・コーナーズの辺りが宇宙の中心と呼ばれていて、その地点から西海岸と東海岸に、またカナダから南米へと大きな十字がホピ族の移動の軌跡を表している。マヤ文明もホピと繋がっているという伝承がある。
・コロラド州にはメサ・ヴェルデというアナサジ族の遺跡がある。(中略)西暦1300年頃、アナサジの人々は、このメサ・ヴェルデから忽然と姿を消した。考古学者による様々な説が上げられたが、ネイティブアメリカンの人々は、この移動を宗教儀式的な移動“マイグレーション”であると信じている。それは、一か所に安住すると精神が堕落するので、精神・物質的な浄化を行う儀式として、ある周期で大移動することなのだという。
<自然を所有することはできない>
・ホピ居留区から南に数時間車で走った所にセドナという赤い岩で囲まれた癒しの地がある。アメリカ人が住みたい町として常に上位にあがる、美しい町。観光案内で配られている町の地図を見ると、ボルテックス・スポットと数か所に記してあった。地球のエネルギー(気)がそこから吹き出ているのだという。
<原子爆弾とホピ族の予言>
・実は彼らが神から与えられ、清く守ってきたその土地はウラン鉱石が眠る場所だったのだ。その発見以来、西洋人は自分たちで決めた法律で土地を奪い、ここから採掘されたウランによって原爆は作られ、ネイティブアメリカンの大切な聖地であったホワイトサンズで実験が行われ、その数週間後に日本に落されたのであるという。
・彼らの伝説によれば、創造主が作った第一の世界は、初めは動物とも話ができるほど調和の世界であったが、人々はいつしか傲慢になり、その結果、火(火山)によって滅ぼされた。第二の世界は、人々が神から遠ざかったことで、地球を回していた双子の聖霊が両極から離れてしまい、極が移動し、氷に閉じ込められて滅びた。
・第三の世界も、文化や文明が栄えたが、人々はまたしても利己主義になり神を忘れ、水(洪水)によって滅ぼされた。一部の敬けんな人々だけが葦の舟で救われて、地下の世界で生き延び、今私たちが生きている第四の世界に繋がった。しかし、今回も人間は物質主義にとらわれたので、創造主はまた浄化を行うのだという。
<2012年に区切りをつけたマヤの暦>
・マヤカレンダーによると、今回の時代の始まりが、紀元前3114年8月11日だったので、その終焉の日は2012年12月23日と言われていた。その翌年の2013年にはご存知の通り、伊勢神宮で式年遷宮が行われた。私は、マヤカレンダーは人類滅亡を予告したのではなくて、2012年はひとつの区切りで、それにより2013年にかけて人々の意識が大きく変わったのではないかと思っている。
<大天使ガブリエルとムハンマド>
・こうして旧約聖書は始まり、天と地とそのすべての万象が完成された。ユダヤ、キリスト、イスラム教は、この旧約聖書を根にしている。エルサレムに3つの聖地が集まっている理由は、それらが元はひとつだったからなのだと納得した。アブラハムは、ユダヤ、キリスト、イスラム教徒の先祖で、彼らは本来、大きな家族なのである。
・私たち日本人にとってイスラム教は馴染みが薄い。私自身、イスラム教の聖地を訪れた時に初めて、ムハンマドが大天使ガブリエルを通じて神から啓示を受け、それがコーランとなったと知った。キリスト教において、人類を導く霊的存在なのだと思っていた大天使がイスラム教にも関係していたことに大変驚いた記憶がある。しかもムハンマドが布教の際受けた迫害の最中、再び大天使ガブリエルに導かれ天界を巡礼し、第一天でアダムに、第二天でイエスとヨハネ、第三天でヨセフ、第四天でエノク、第五天でアロン、第六天でモーセ、第七天でアブラハムと出会い、有徳の兄弟として迎えられた。
・天界巡礼にて、聖書の重要人物が全員登場したことからも、天界ではユダヤ教、キリスト教、イスラム教がひとつの大きなものであるということがよくわかる。それが地上に降りてくると、なぜ複雑になってしまうのだろうか。