日本は津波による大きな被害を受けるだろう UFOアガルタのシャンバラ

エーテル界の人類の源郷か?神の国か?天上のエルサレムか?
チャネラーとコンタクティの情報を集めています。森羅万象も!

バチカンでは、「まず病気でないかどうかを確かめ、病気だったら精神病院で治療してもらえ」ということで、病気の兆候がないかどうかを確認してから、エクソシズムに入るかたちになっています。(7)

2019-11-28 16:17:38 | 森羅万象

・高橋信次氏の活動期間は、短かったようですが、かなりの著名人たちに知られていたようです。「異言」をしゃべるという信者の精神状態もあったようです。「幸福の科学の大川隆法も、一時はGLAの会員だった」と語られています。戦前は、多くの宗教団体が警察の弾圧にあったようです。
 カルトや新興宗教の教主も「妄想性痴呆」や「精神病」扱いにされることも多かったといわれます。多くの信者を集める教団は、現代の若者や主婦層、サラリーマンの心の隙間を薄める役割を果たしているようです。何か「御利益」がないと信者はつかないともいわれます。

・イルミナティカードがインターネットで話題になっていたそうです。荒唐無稽な内容のイルミナティカードは、偶然なフィクションとして無視すべきだという者もいます。しかし、研究者も増えており、イルミナティカードの話を載せてみました。日本に関係する予言としては「複合災害」、「廃墟になった日本の横浜」、「日本」、「第3次世界大戦」等が注目されます。マニアには無視できない話なのでしょうか。「イルミナティカード」については、多くの情報をウェブで見ることができます。それにしても米軍の厚木基地が北朝鮮の核ミサイルに当然ながら、狙われているとは無気味な話のようです。イルミナティカードには様々な解釈が可能だそうです。荒唐無稽、奇妙奇天烈、支離滅裂、眉唾物で疑念がわきます。

・ちなみに、ネット情報によると、イルミナティカードの「北朝鮮による横浜近辺への核攻撃」解釈説は、時節柄、すさまじい勢いで日本全国に拡散して、You Tubeの関連動画だけで、累計数百万の視聴数という話もあったといわれます。フェイク(偽)・ニュースなのかどうか、信じるか信じないかはあなた次第という与太話でしょうか。

・なお、「イルミナティカード」の本としては『地球ファシズムの策謀3・11人工地震でなぜ日本は狙われたか「Ⅳ」、すべてを暴露する「イルミナティカード450枚」』(泉パウロ、ヒカルランド。2012/8/29)、『イルミナティカードの悪魔の予言;恐怖の陰謀』(天野翔一郎、リアル出版、2017/4/18、Kindle版)等があります。

・泉パウロ氏の本は、他に『本当かデマか3・11【人工地震説の根拠】衝撃検証』これは神による日本への鉄槌なのか、あるいは自然現象なのかその答えを得るために可能な限り調査した――この材料を見てあなた方はどういう判断を下すだろうか

『驚愕の真相 3・11人工地震でなぜ日本は狙われたか【Ⅰ】地球支配者が天皇家と日本民族をどうしても地上から抹消したい本当の理由がわかった!』(2012/2/14)ヒカルランド、

『驚愕の対策3・11人工地震でなぜ日本はねらわれたか【Ⅱ】どうしたら地球支配者からこの国を守れるか――プラズマシールド&バリアを発動せよ!』(2012/3/1)ヒカルランド、

『政府は「東京直下型人工地震」で恐喝されていた3・11人工地震でなぜ日本は狙われたか【Ⅲ】福島原発の地下施設で核兵器が製造されていた』(2012/7/9)ヒカルランド、

『2013年「大国難の本番がスタートする!?  3・11人工地震でなぜ日本は狙われたか【Ⅴ】東京直下&東南海3連動地震でイラク同様「尖閣油田7000兆円」が奪われる!』(2012/12/28)ヒカルランド、

『2013年「大国難の本番」はこうして乗り越えよ3・11人工地震でなぜ日本は狙われたか【Ⅵ】着々進行中!天皇家すげ替えと北朝鮮からの核ミサイル』(2013/1/22)ヒカルランド、等です。
 amazonに「泉パウロ」といれますと28件の書籍がわかります。また『【実践活用版】聖書の成功法則』(2016/3/1)Kindle版があります。

・「人工地震説」は、現代の地震科学者が誰でも無視する珍説の類に入るでしょうか。出版社がシリーズで出しており、どのくらい売れているのでしょうか。あまりにも一般常識とかけ離れて、荒唐無稽、奇妙奇天烈、支離滅裂、眉唾物で疑念がわくといわれます。私たち一般人には、訳の分からない奇説だそうです。「人工地震説」は「エイリアン・エンジニアリング」を研究している科学者でも分からないようです。現代の「天動説・地動説」の話と語られています。ブログでも、あまりにも一般常識とかけ離れた説や本は、取り扱い注意が必要と語られています。ブログの内容が「不適切」ということで、省略されたり記載されないものも増えてきているようです。

・「大衆がパニックになる」という理由で、異星人情報はアバブ・トップシークレットにされたようです。米国では「何も知らせるな」というサイレンス・グループも存在するといわれます。グレイは核戦争を繰り返した人類の未来の姿だという奇説もあったようです。「あのグレイも壁を透き通るようにして部屋に侵入してくる」そうです。 バイオ・ロボットの「グレイ」は人間の無意識の中に入ってくるともいわれます。

・1954年には、「ラージノーズ・グレイ」という種族が、ホロマン空軍基地に舞い降りた、と主張されています。ラージノーズグレイもオリオン星人で、米国と秘密協定を結んだともいわれます。ラージノーズグレイは中世の鉤鼻の魔法使いのお婆さんのイメージのようです。人類を創造したのは、ラージノーズ・グレイであり、また長い間、宗教や秘密結社、さらに魔女や悪魔崇拝、魔術やオカルトなどを通して人間を支配したと指摘されています。バイオ・ロボットを製作した「バイオ・ロボットの宇宙人」の存在も指摘されています。

・シリウスのレベルは、もうすでに非物質のレベルです。シリウス人は、別の非物質的存在の集団であるオハル評議会の創造物であると指摘されています。「シリウスのテクノロジーは、アヌンナキによって地球にもたらされた」そうです。驚くべきことにシリウス人そのものが、プログラミングされていると語られています。4次元存在の宇宙人は、5次元の存在の異星人に支配されていると指摘されています。上位の次元はいくつもあり10次元もあるという説もあります。上位次元の異星人と下位の次元の宇宙人の間でスター・ウォーズが起こるともいわれます。上位次元に行きたい下位次元の異星人を上位次元の存在が、侵入阻止しているからだと語られています。シリウス星人の地球支配があまりにも巧妙なので、しょっちゅう戦争が起こると指摘されています。
「トールホワイト」とよばれる2メートルから3メートルの白人種のオリオン星人も報告されているようです。トールホワイトと米政府とは繋がりがあるといわれます。イルミナティの空飛ぶ円盤はタイム・トラベルができ、「米軍の将軍が同乗していた」ともいわれます。タイム・トラベラーには未来が分かると報道されています。

・現代の新興宗教は、高橋信次さんや大川隆法さんのように普通の人に、神霊が憑依して、新しい教団が起こるようです。高橋信次さんのようにモーゼとイエスの霊が日本人に憑依することもあるので驚きです。現代の生き方に対するアンチテーゼとして新興宗教の隆盛があるのかもしれません。高橋信次さんは48歳の若さで亡くなりましたが、その後にさまざまな信者や関係者から、霊界の高橋信次さんとチャネリングしているという人々が現れ、本などが出版されたと指摘されています。大川隆法さんもその一人で、詳しくは知りませんが、「幸福の科学」という宗教団体も、発展のスピードが速いといわれます。宗教の霊的な体験もはるかに進化した宇宙人の現象として理解ができるといわれます。「異星人は時空を超えて存在しているので、神話の神々も実在している」といわれます。「宇宙人は幽体として存在する」といわれます。「はるかに進化した宇宙人が人間の精神体に侵入してくる時代だ」そうです。そうなると人間自身が「変容」、「変性」してしまうそうです。「歴史のシナリオを描く政治力の非常に高い宇宙人が存在する」といわれます。在日宇宙人問題を認識している人はほとんどいないといわれます。宇宙人情報を公開すると主権が危うくなるともいわれます。政府の中に政府があってアメリカ大統領といえどもコントロールできないといわれます。アプ星人は現代において南米に飛来しているともいわれます。キリストの出身星はアプ星だったそうですが、アプ星人は国際連合の設立に尽力したという話もあるようです。「キリスト(アプ星人)の一族が地球を管理している」という奇説もあるそうです。夢の中でアストラル・トリップしてクリスタル・シティでキリストに出会ったという欧米のチャネラーが多いそうです。

・高橋信次さんは、人々の霊道を開き、異語で過去世を語らせたという奇跡の人だといわれます。死後に「光永仁義」の肉体にも憑依したと語られています。高橋信次さんを「経済界」の主幹の佐藤正忠さんは、非常に近くで知っていたようです。高橋信次さんの超能力によって、佐藤正忠さんは、自身の父親の霊媒から、直接声が聴けてショックを受けたといわれます。このような現象は、霊能者や宗教家でも非常に珍しいといわれます。高橋信次さんは、その超能力により、信者からも超能力者が出てきたともいわれます。「光永仁義」さんの「その後」はどうなったのでしょうか。「光永仁義」さんは、自民党の安倍晋太郎氏と同じ町の出身で親交があったそうで、不思議な縁のようです。巷間では「田布施システム」等についてのうわさが、いろいろとありますが、不思議なものです。高橋信次さんの死後にGLAは、内部紛争からか多くの分派に分かれたといわれます。

・著者(佐藤正忠)は、また山口県の田布施の天照皇大神宮教の北村サヨ教主とも親交があったといわれます。北村サヨさんには多くの逸話があるそうです。岸信介氏との話は知られているようです。

・「百田尚樹氏のベストセラー小説「海賊とよばれた男」のモデルになった出光佐三氏」は、その映画で注目を浴びています。「今も 創業者が作り上げた経営理念を実践する出光興産の経営スタイルは独特だ」といわれます。出光佐三氏と「宗像神社」の関係は非常に強かったといわれます。「名門と言われる企業には守護神があるのである」ということは興味深いものです。松下幸之助の「ルカの生まれ変わり」という話も、多くの偉人が転生を繰り返しているという話と一致しています。

・天国に自由に出入りし、人間への“憑依”や人間の“転生”を自由に操作するシリウス星人。ウォークイン(憑依)やワンダラー(転生)の形で、人間社会に登場する宇宙人のような人間が米国では増えているそうです。はるかに進化した宇宙人が人間の精神体に侵入してくる時代だ」そうです。 「グレイ」は人間の無意識の中に入ってくるとも伝えられています。

・この段階に進化した天使的・悪魔的な宇宙人は、円盤で飛来する段階を超えて、遥かに進化しているようです。「人は皆、記憶喪失の異星人だ」そうですので、コンタクティやチャネラーの活躍が期待されます。

・現在では100種類以上の異星人が地球とコンタクトしているといわれているそうです。一般人が何も知る必要はなく、異星人のセキュリティの観点からも60年以上、秘密が保たれてきたのでしょう。現に、異星人やコンタクティが妨害を受けたり、何者かに襲われて殺されると言う事件もあったといわれます。エリア51で白鳥座61番星の異星人とコンタクトしていた日本人科学者もいたといわれます。「その彼らは地球から68光年離れた惑星クイントニアに住む宇宙人で母星から「エリア51」まで45分で移動できる」と指摘されています。アメリカ空軍士官学校の教科書には宇宙人の種類が載っているそうです。アメリカ空軍は133種類の宇宙人を確認しているそうです。

・「日本はヘルメスが統治する国」といわれても私たち一般人は訳が分からないことでしょう。「地球の主神」とか「日本の主神」とかが存在するとも言われているそうです。神々について詳しい人もいるようですが、私たち一般人は、勉強する暇もないようです。「知る人ぞ知る」話なので、私たち一般人は、理解できません。「神々や天使は、背後霊や守護霊となり人間に憑依している」、「神々は憑依などで市井のひととなり普通の生活をしているので誰も識別できない」とかいろいろと説があるといわれます。

・天照大御神(あまてらすおおみかみ)が、太陽神のアポロ系統らしいのですが、「神の中の神」ゼウス・クラスの神もいるのでしょう。「スサノオ命は絶対神ヤハウェにほかならない」という奇説もあります。西洋神界はスサノオ神とその系統の神々が1万年ほど前に拓いた地域で、シュメール族は「スサノオ神系」だといわれます。神々のランクも世界的に統一的に決まっているらしいのです。理論的には神々は時空を超えており、全知全能だからこそ神というようです。「日本はヘルメスが統治する国だ」ともいわれています。シリウスの大天使の代表であるというヘルメスは、ギリシア神話に登場する青年神です。「ベル(Bel)、クロム(Chrom)、「バアル神(Baal)」も「ゼウス」や「アポロ」も、すべてが「ニムロド」=「アンチ・キリスト」の別の呼び名です」とも伝えられています。神様の中の王様であるゼウスは魔神の系列だといわれます。

・地球を管理する天使としてガブリエルとかウリエルとか様々な天使の活動があり、私たち凡人には分かりませんが「神々や天使が、私たちの生活全体を裏宇宙(異次元)から管理している」ようなのです。「神々や天使は、背後霊や守護霊となり人間に憑依している」のでしょうか。「大天使を崇拝すべきではない」と語られています。神と悪魔の理論的、実際的な混乱は、情報操作により歴史上、随所に見られるといわれます。

・「太陽の異次元は熱くなく、ユートピアが存在し、天使が住んでいる」とか「太陽から、超巨大円盤が出てくる」とか「太陽に住んでいる天使は、シリウス星人の『心霊攻撃』に耐えきれないので、太陽が安全地帯となっている」とかの様々な話があるそうですが、不思議な説で私たち一般人は、理解不能のようです。天の戦争、スター・ウォーズがあり、一部では現在でも続いているといわれます。太陽の周辺に不思議な現象が続いていると語られています。

・スウェーデンのスウェーデンボルグは、生きたまま霊界を見てきた人物で、『霊界物語』で知られていますが、「神々や天使の住む街」について述べているそうです。現代では、「エーテル界やアストラル界にある都市」、「神々の住む都市」と考えられ、「都市型の超巨大宇宙船」の実相が窺われます。火星や金星の異次元には都市があり壮大な文明が存在するそうです。どの遊星にも霊界があり、金星人は霊界と自由に往来して話をしているといわれます。

・「約3億6千万年前に、大船団を率いてベーター星からやってきたエル・ランティ」といわれていますが、ベーター星という『進んだ都市』から飛来したそうです。異星人の地球入植により人類も創造され、文明も教えてもらったようです。「神々は最高神「イ・アム」を頂点として7つの位階に分類されるという。 神々の総数は10億を超え、それぞれ位階に応じて宇宙の各所を支配している」という説もあるといわれます。

・私たち一般人は、霊能者や宗教家については詳しくありませんが、高橋信次氏は多くの有名人が言及しており、神憑りの話がリアルだそうです。「事実は小説よりも奇なり」ということでしょうか。霊能者の話ですから不思議なことが多いのでしょうか。「GLA系諸教団とは、高橋信次が設立した宗教法人GLA総合本部から分派、もしくは強く影響を受けたとされる一群の宗教団体やグループである」そうです。「幸福の科学」教団の創成期において大川隆法総裁が、高橋信次の「法の後継者」であると主張していたといわれます。

・GLAの創始者の高橋信次氏は、1976年に48歳で亡くなりましたが、宗教家としては、当時の多くの人々に影響を与えたといわれます。エルランティと高橋信次氏のつながりとは不思議な話です。大本教のような大規模な新興宗教が戦後、日本にも出てきているのでしょうか。宗教法人についても詳しくありませんが、その数は全国に非常に多いようです。また霊能者も多いようです。いわゆる迷信の悪霊に祟られる人々が予想以上に多いからなのでしょうか。それ故に、いわゆる多くの「拝み屋」や「祈祷師」が必要になるというのです。憑依霊が原因で病気になる人も多いといわれます。

・「宇宙連合」がコンタクトして来ていても大衆レベルでは理解不能ですし、あまりにも進化しているので、アバブ・トップシークレットで公開は難しいのでしょう。アバブ・トップシークレットは「何も知らせるな」ということでしょう。「宗教家の高橋信次先生」についても多くの宗教家の言及があり「あの方は、実はお釈迦様の生まれ変わりだったんですよ」という人もいて、「世にも奇怪な話」のようです。「お釈迦様」もはるかに進化した異星人の種族のようです。現代の異星人のコンタクティによりますと「堕天使ルシファーやリラ星人のエロヒムのサタン(悪魔)という名前は、遺伝子科学者の一団の名前だ」そうです。はるかに進化した異星人の遺伝子科学者の集団が「空飛ぶ円盤」に乗って全宇宙で遺伝子実験をしているようなのです。

・高次元の異星人と神霊の世界がミックスするようで、ますます私たち一般人は、訳が分からなくなります。爬虫類人型異星人(レプティリアン)についても色々な説があるようで、人間タイプから爬虫類タイプまで様々な報告や説があるそうです。あの有名な小柄な宇宙人グレイもバイオロボットだという説やゼータ・レチクル星人だという説もあります。また「グレイは、スターウォーズで核戦争を繰り返して退化した人類の未来から来た人種と言う説」もあったそうです。エササニ星人という異類混血の種族もいるそうです。イタリアのコンタクティのマオリッツオ・カヴァーロによるとグレイも人間タイプが多くいるそうです。また、「爬虫類的異星人(レプティリアン)は人間化しており知性的な顔をしている」そうです。
・「宇宙人大図鑑」 (中村省三 グリーンアロウ 1997/2)のドットマンというのは、「透明人」のことでしょうか? 透明人は、遠い過去に旅をして戻り、ある品種を作り(これは爬虫類人のことだ)、人間をテストするために敵対させたと伝えたといわれます。「その生物(透明人)は、私の思考に直接働きかけ、完全にテレパシーで交信してきた。もはや人間が存在しなくなった遠い未来から来た」といわれます。

・高次元の宇宙人は波動が高く、人間の眼には見えませんが、波動を下げると見えるそうです。グレイタイプはバイオロボットであるともいわれており、はるかに進化している宇宙人(天使クラス)は、通常は人間の眼には見えなくなるといわれているようです。当然タイムトラベルも可能のようです。異星人の進化のスピードは速く、「透明人」も神のような異星人に進化していくようです。


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 ・ブログ名称: UFOアガルタのシャンバラ
・第2のブログ名称:UFOパラレル・ワールド

 「神の国か?」「人類の原郷か?」「天上のエルサレムか?」・・・・・・・・・
「パラレル・ワールドに住む宇宙人、天国に出入りし転生と憑依を自由に操るシリウス星人の殖民星が、地球か?」、「ネガティブのシリウス星人の地球支配があまりにも巧妙なので、しょっちゅう戦争が起こるのだろうか?」
「金髪碧眼のノルディックが住んでいたアガルタのシャンバラ情報の集大成を目指す・・・・・・・・・・」「金星蛇人と火星霊人の戦争はその後どのように展開したのだろうか」
「日本民族の神話の原郷『高天原(たかまがはら)』は、『都市型の超巨大宇宙船』なのか!?」「平家がプレアデス星人の末裔で、源氏がオリオン星人の末裔なのか」
 「小人族のグレイの母船に同乗する金髪碧眼のノルディックは、”悪魔の王””ルシファー”なのか?!」
「円盤は神人や異人、悪魔の乗り物なのか!?」「天使は神の秘密諜報員なのか」「神は最初のフリーメーソンなのか」
「UFOは、人類の歴史が始まって以来、最も重要な現象なのか。UFO問題とは、人間にとっての死の問題を解くことなのだろうか。UFOはフリーメーソンの創作なのか」
「全宇宙を創ったという“虹の神々”も地球に来ているのだろうか」
「イルミナティなどのフリーメーソン組織に入ると神に会えるのだろうか」「金星の神々は地球に到着するやいなや、イニシエーションのためのフリーメーソン本部を設けたのだろうか」「フリーメーソン結社はこの大地が創出されるよりずっと前から、さまざまな太陽系をめぐって、存在していたのだろうか」
「国際連合の設立に動いたキリストの星、アプ星人とは」
「人は皆、記憶喪失の異星人だろうか」
「はるかに進化した天使のような宇宙人は、人間の守護霊や背後霊なのだろうか」「セドナ上空に見えないエーテルのシティが滞空するのだろうか」

グーグルのブロガーにも書いています→UFOパラレル・ワールド






バチカンでは、「まず病気でないかどうかを確かめ、病気だったら精神病院で治療してもらえ」ということで、病気の兆候がないかどうかを確認してから、エクソシズムに入るかたちになっています。(6)

2019-11-28 16:15:48 | 森羅万象

<「宗教書など読んだこともない」>
・高橋信次といっても、社会的にはまったく無名であった。
 謄写版のような形で、一冊、本を出していたが、専門家にしてみると、読むに耐えないシロモノであった。

「こんな本、ダメですよ。もっと本格的なものを出さないと……」と言うと「よろしくお願いしますよ」と言ってきた。
 私も本気になって、高橋の著書の出版にふみ切った。かくて出版したのが『緑性の舟』の3巻であった。
高橋は、もともとが技術屋なので、文章が苦手であった。そのため、もっぱら口述筆記に頼った。そして印刷したものを高橋に渡していく。高橋は、それに朱を入れていく。そうして、1巻、2巻、3巻と売り出して、遂にベストセラーになっていくのであった。

・『緑生の舟』は後に改題して、今では『心の発見』となっている。しばらく小社で版権をもっていたが、GLAの出版部とも言うべき三宝出版から、版権をゆずって欲しいと言ってきたので渡したのであった。「緑生の舟は、70万部売れますよ」と高橋は言っていた。まったく、そのとおりであった。

・高橋は宗教を論じていながら、仏教書はもとより、バイブルさえも読んでいないのであった。すべて霊感であった。その証拠に、高橋の自宅にも八起ビルにも、宗教書の類は一冊もないのであった。
 すべて高橋のもつ、驚くべき神通力というか、法力というか、超能力というか、何とも表現しようのない力のなせるワザであった。とくにGLAは、その名称を変えてから、もう驚異的に伸びていく。遂には、日本大学の大講堂で、高橋の講演会が開かれるまでになっていった。



『高橋信次のUFOと宇宙』
UFOの実在と人類の起源を語る   
大川隆法    土屋書店  1988年3月



<UFOの種類>
・まあ、基本的には母船と、それから分乗した小型船と、両方あるんですね。これは事実です。母船そのものは、かなり大きな母船が来ています。母船は相当大きいんですね。これは何キロもあるような大きさです。それだけの母船が来ています。その中には、その小型のUFOというのが、何百機も搭載されています。その中には、そういうふうになっていますね。

・それで、彼らが、面白いのは、地球のレーダーでは引っ掛からんような、そういう装置をもっとるんですね。

・もうひとつは、UFOなんかの話、みなさん聞いていてわかるのは、姿が見えておったら、いきなり消えるでしょう。スッと空中に消えちゃう。また突然出てくる。こういうことですね。

・惑星の種類、惑星人の種類という面で言えば、決して一種類じゃありません。相当の種類があるんですね。まあ、どうだろうかね。全部合わせると十種類以上の人が来てますよ。

・で、彼らは、宇宙空間での交流はずいぶんあるようですね。

・それで、仲良しクラブ作っとるんですね。その関係で一緒に来たりもしているんですね。そういう交流はあります。

・ただ、これを太陽系基地にしておるものはおるんですね。これはおるんです。はっきり言って。特に、やはり金星というのが、基地になっていますね、今。UFOの基地になっておるんですよ。

・入り込んで来るやり方には、二種類があります。それは、霊として入り込んでくる場合があるんですね。彼らは、霊界の研究も相当、進んでいます。霊体として入り込んでくるのがある。地球霊団の中へ入り込んできて肉体として地球人に宿ってきておるというのね。これは結構多くなってきておるんですね。みなさん、3次元だけが世界だと思ってはいけないんで、そちらの世界から入ってくるんですよ。結構おるんですよ。あなた、身近に何とか星人というのがいっぱいおるんです、本当はね。知らないだけですね。

・これ以外に、じゃあ、肉体を持ってきておるのが、おらんかですね。おるんですね。これもおるんですよ。

・ほかのとこに紛れ込んでますよ。アメリカなんか、だいぶいますよ。結構おるんですね。紛れ込んどるんです。 
それ以外には、時々、宇宙人の死体で、小さな小人みたいのが見つかったりすることもありますが、そういうのもおりますね。非常にちっちゃい、1メートルぐらいの身長しかないものもおりますね。こういうのもおりますし、金星から来た女性なんて、ものすごく美人の女性。こういうのもいますけどね。こういうふうに、色々おるんです。

・このへんを本当は明らかにせにゃあいかんのだけれども、まだ霊言集も第4集でございまして、あんまりやると世の中の信用得られないんでね。残念だけれども、まあ、そこそのところで終わらざるを得ない。



『近代日本の宗教家101』
井上順孝 編   新書館      2007/3

  

<高橋信次(たかはししんじ)(1927~1976)>
・神理、魂の救いと成長を説くジー・エル・エーの教祖。苦難に富んだ人生体験をもち、会社経営をしながら、霊的世界を説いたカリスマ。最晩年には、自らをブッダ、イエス、モーゼを超える存在と位置づけた。

・信次は、幼少の頃から霊感を持ち、家族の中には気味悪く思う者もあったという。十歳の時、原因不明の病気にかかった。夜、定期的に呼吸が止まり、いく度も死線をさまようというものであった。しかし、その時、信次は「もう一人の自分」となって肉体を抜け出し、自らの様子を見ていたという。そして、「もう一人の自分」は、この世では想像できないような美しい場所をさまよっていたという。このような原因不明の体験が定期的に半年ほど続いた。

・次第に信次の霊感が強くなり、第三者の未来予測ができるようになったという。1964年、コンピュータ端末機器を製造する高電工業株式会社を設立し発明を重ね、数多くの特許を取得し、事業は順調に伸びた。

・1968年には、多くの霊的現象が起こるようになり、信次がてのひらから光を義弟に対して送ると、昔の侍が義弟の口を使って語りだしたという。さらに、指導霊と守護霊が覚醒を促したという。

・そして、義弟の口を使って出てくる霊たちが悪魔であるならば、善意の者にかえてやろうと決意し帰宅したところ、心のなかから「今のような心を忘れるな。謙虚な心、執着を捨てた心、そして自信というものは、中道を心の物差しとした、自らの智慧と勇気と努力の中から生まれるものだ」と守護霊の声がし、悟りを開いたとされる。指導霊はモーゼ、守護霊はイエスであったという。

・信次は、過去、現在、未来を見通すことが出来るようになり、心が調和されていれば肉体から抜け出して思う場所に行けるということが分かったと語っていた。あの世とこの世の仕組み、神々のことなどに関心がある人々が集まり始め、自然発生的に会が形成された。1969年、「大宇宙神光会」が発足し、翌年、GLA(ゴッド・ライト・アソシエーションの頭文字)と改称した。

・信次は、みずから神仏であると名乗る者を信じてはならないと説いた。しかし、多くの会員は、彼を釈迦の再誕とみなしていた。信次自身もそのように思っていたようである。相手が考えていることを言い当てたり、会員たちに手のひらから光を送り異言で語らせたり、自分の死を含め多くのことを予言で的中させたと会員には信じられている。

・晩年、信次は自分が、釈迦、イエス、モーゼ以上の存在であるエル・ランティーで、末法の世に人類救済のために誕生した光の大指導霊の肉化した存在であると説いた。

・この世とあの世のつながり、そして、自己の心を磨き、ユートピアを建設することを説き、ロングセラーの著書を多数残したカリスマは、一方で非常に人間的であったといえよう。



『エルランティ』天使編  高橋信次復活の原点
ノストラダムスの予言を超えて
大川隆法  平成元年9月  幸福の科学出版



<ポスト・ノストラダムスの時代、日本に希望の光ヘルメスが甦る>
・それから、東の国にね、ヘルメスが甦ることをノストラダムスは予言しております。ヘルメスが東の国に出るだろうと。そして、ヘルメスのもたらす繁栄が、やがて世界を救うであろう。ノストラダムスは、そういうふうに予言しています。

・このヘルメスが甦るというのは、どこからというと、東の国というのは日本なのです。まあ、ヘルメスの生命体は何かっていうと、みなさん、ご存じでしょうかね。あと、有名な方は、リエント・アール・クラウド、それからブッダ、コーダマ・ブッダ、ラ・ムー、トス、こういう人たちが同一生命体の魂のグループなのですよ。だからそのグループの中の誰か一人が生まれ変わってくるということですよ。そういうふうに理解してくださいね。

・光の天使達が地上に出て、世界を救う。そして、ヘルメスが末法の世を救い、東の国から起きるヘルメスの繁栄が、やがて世界を救うだろうと、予言しました。このときに、西暦二千年ごろにも私の予言も終わるというふうに、彼は言いました。なぜ彼の予言が終わるのか。それは新しいいわゆるヘルメスの時代になって新たな予言が説かれていくからです。新たな教えが説かれていくからですね。それでノストラダムスの使命が終わったということです。そういうことなんです。

<スウェーデンボルグのいう霊太陽の存在>                                                        
・霊界探訪記のなかで、スウェーデンボルグという北欧の偉大な霊能者はね、霊界に太陽があるということを言っていますね。霊界の霊太陽というのがあって、それが霊界の人々を照らしてると、こういうふうな話をしとります。
 実際に、霊太陽というのがあるのです。地上のみなさんが太陽の光のもとで、生活しておるように、霊界にもちゃんとした霊太陽というものがあります。
そして、その霊太陽がね、4次元の人たち、5次元の人たち、あるいは6次元の人たち、いろんなところを照らしておるのですね。

・それで、霊界物語を読むとよくわかるのですが、たとえば、地上にいる人たちが幽体離脱して、あの世の世界に行ったときも、あるところの世界までは行けるけれど、それから上のほうは行けなくなるのですね。



『地獄界の帝王 ルシ・エル サタンの陰謀』
地球人類を救うのは偉大なるエルランティ「高橋信次先生」なり
土居釈信   出版サービスセンター   平成3年1月



<サタンは如来界の七大天使であった>
・天上界・高次元のことを簡単に説明しますと、最上段階に神、そして、エルランティ(高橋信次先生)を長として、その下にイエス様、モーゼ様、御釈迦様の三聖人がいらっしゃいます。この次元を九次元(宇宙界)と呼びます。そして、その下の次元を八次元(太陽界とその下に如来界)と呼びます。そして、七次元(菩薩界)、六次元(神界)、五次元(霊界)、四次元(幽界)、三次元(この世)、という段階があるのですが、サタンは上から二段階目の次元、元の如来界の七大天使の一人だったのです。この如来界には、元来は八次元上段階におられるミカエル天使長を長として、その下に七人の天使達がいて、それぞれに役割と力を持っています。

・そして、この七大天使の中の一人にルシ・エルという天使がいました。このルシ・エル天使が後の“サタン”になっていくのです。

・大天使達が地上界に降りられた時の、手助けをするのが彼の役割だったのです。サタンが七大天使であった頃は、このような偉大な力を持っていたのでした。

<地球人類の起源(円盤による降臨)>
・地球人類の歴史の始まりです。私達人類は、猿やアメーバから進化したと言われていますが、この進化論は誤りです。

・“『地球』を開拓し調和させ、魂の修業せよ”との神の命を受けてエルランティとすべての天使達、そして、第一陣に選ばれた約千名の人々が、反重力光子宇宙船(円盤・UFO)に乗り、ベータ星から数億光年も離れた『地球』という、神から与えられた次の修業の場を目指して、希望と使命に燃えて出発したのでした。それから人類は円盤に乗って長い旅を続け、ついに地球上のエジプトの地、ナイル川流域の、エルカンターラという場所に着陸しました。



『UFO五次元東京会議』
中丸薫×竹本良  VOICE    2011/12/8



<大震災前後に地球に現れたUFOたち>
・実は「NORAD(北米航空宇宙防衛司令部)の元職員にスタンリー・A・フルハムという人がいまして、彼が暴露した中に「カウンシル・エイト(審議会8)」という宇宙連合的な組織についての情報があるんですね。これは、プレアデス、オリオン、シリウス、牛飼い座、アルファ、センタウリ(ケンタウルス座α星)、レティクル座ゼーター星、Comsuli、Pouseti(最後の2惑星の名前は存在が不明)の合計8つの知的文明で構成されている組織のことなのですが、こうした星座のグループが近年、共同して地球に現れてデモンストレーションをしているらしいんです。

<これからの時代に必要なのは“魂感覚”>
・中丸;エルランティというのは神に一番近い人です。世界中のあらゆる宗教において、例えば、モーセのときはヤーウェと名乗り、イエス・キリストのときはエホバと名乗り、イスラム教のときはアラーと名乗り、仏教のお釈迦様のときはブラフマンと名乗って人々を導いた、そういうお方ですね。でも、神ではないんですよ。神に近い存在といったらいいでしょう。

・生前にお付き合いのあった宗教家の高橋信次先生が亡くなられて、もう30年以上経ちますが、あの方は、実は、お釈迦様の生まれ変わりだったんですよ。

・いってみれば、お釈迦様もイエス・キリストもみんなエルランティの分身なんですよ。ですから、よくよく考えてみれば、宗教戦争をすること自体がおかしいんですよ。魂の源は、皆一つなのにね。そして、人間もその分霊を誰もが抱いているわけですから、その心を浄化して輝かせなければいけないんです。



『宇宙人大図鑑』
 中村省三   グリーンアロウ  1997/2



<チャーコン事件>1979年9月25日  米国アリゾナ州 マラナ
目撃者 ラルフ・チャーコン
<宇宙人の身体的な特徴>
宇宙人は全体的には、人間の形をしているが、それが無数のドット(点)によって構成されていた。

<宇宙人の行動>
・目撃者を説得して、自分たちの惑星に連れて来る。

・ドットマンは、オリオン座のゼティ星から来たナーテルという者だと自己紹介し、そのうちにチャーコンも自分たちと一緒にゼティ星に行くことになると告げた。

・UFOは猛スピードで南米大陸の上空を南下していた。チャーコンが目にした地上の光景ははるか過去のもので、美しい古代の都市やピラミッドが眼下に広がっていた。

・その後もドットマンは何度も出現し、チャーコンを宇宙船に乗せて、二つの大陸が沈んでいく過去の世界に連れて行ったり、未来の世界をかいま見せたりした。

・また、イグチトックという別のドットマンは、チャーコンをゼティ星に案内し美しい都市を見せてくれた。ナーデルによると太古に彼らの先祖は大挙して地球を訪れ、当時地球上で偉大な文明を築いていた民族と接触した。その際に、宇宙人と地球人の混血人種が誕生した。古代のエジプト人やマヤ人の多くが、宇宙人の血を受け継いでおり、現在はドットマンになっているという。

・その後のコンタクトの時、チャーコンは、古代エジプト人がピラミッド建設に用いた宇宙人の浮揚装置をもらっている。

<宇宙人のタイプ-アパリッショナル(幽霊)タイプ>
・このタイプは、幽霊のように異次元の存在ではないかと思えるようだ。宇宙人や人間とは似ても似つかない宇宙生物が含まれる。彼らは、次のような能力を備えている。
A,自由自在に物質化したり非物質化して消え失せたりできる。
B形態を色々と変化させることができる。
C,特定の目撃者にだけ出現し、そばにいる他の人には姿を見せないようにできる。
D,目撃者を含めて、物質を意のままに動かすことのできる超能力を持っている。



『天の岩戸開き』  アセンションン・スターゲイト
 Ai(アイ)  明窓出版    2010/6



<中今のスピリチュアル・ハイラーキーとは?>
・大いなるすべての源、一なる至高の根源神界、すべての神界、すべての天界、そして神智学でいうスピリチュアル・ハイラーキー、アセンディッド・マスター方はもちろん、アインソフ評議会、大天使界、聖母庁、キリスト庁、メルキゼデク庁、宇宙連合、銀河連合(連邦)、太陽系連合、インナーアース連合、それらのすべてがひとつなのです。もちろん、皆さんのハイアーセルフとそのネットワークも含まれています。その総称を、「スピリチュアル・ハイラーキー」としています。

・「宇宙聖白色同胞団」(グレート・ホワイト・ブラザーフッド)とは、「スピリチュアル・ハイラーキー」の中でも、宇宙の創始からのマスター方を指します。 

・皆さんは、天津太陽神界( 高天原)という、魂の源、故郷から太陽の国、日の本へと天孫降臨した子供たち、子孫です。

<スーパー宇宙アセンションに向かって!!!>
・今回の地球、シリウス、ここの銀河のアセンションは、地球ハイラーキーと、その長のサナート・クマラ、シリウス・ハイラーキーとその長のヴァイワマスの、「シリウス・プロジェクト」でもありますが、それをサポートするのは、アンドロメダ銀河であり、ここの宇宙の最高評議会のアインソフです。アンドロメダ銀河は、ここの宇宙で創始に生まれた領域であり、すべての存在にとって、最も本源に近い故郷です。

<アガルタ(インナーアース・首都はシャンバラ)>
・アガルタ(インナーアース・首都はシャンバラ)の領域は、5次元の現実です。この5次元の領域は最近、惑星の地表から地下へ4百マイル(640キロメートル)の地点に存在する。

・地球の重力のニュートラル・ゾーンまで拡張されました。このように母なる地球は、5次元の領域を徐々に3次元の惑星の地表に近い場所まで移動させています」とのこと。


■■■ 私が思うこと、聞いたこと、考えること ■■■

・2019/11/23, ローマ・カトリック教会の教皇として38年ぶりに日本を訪れたフランシスコ教皇は、日本の信者に感銘を与えたようです。自身の出身母体である修道会の「イエズス会」が設立した上智大学で学生に講話を行いました。「原爆投下から74年がたつなか、「軍拡はテロ行為だ」と強い表現を使って断言することで、核の悲惨さを改めて世界に発信し、なおも世界で進む軍拡競争に歯止めをかけたいねらいがあったと分析されている」と指摘されています。アジアでのフランシスコ教皇の訪問は、世界的にも注目されたようです。

・インタ―ネット情報によると「Newsweek」[ローマ教皇フランシスコが手を差し伸べない、1億人の中国人クリスチャン(2019/11/26)]
日本のカトリック人口は44万人であるのに対し、地下教会信者を含めた中国のクリスチャンは1億人に迫る勢いを見せている。習近平(シー・チンピン)政権から苛烈な弾圧を受けている地下教会の中国人クリスチャンも教皇からの救いを待っているはずだ。しかし、教皇は決して「内政干渉」しない。引き続き「裏取引」を進めるためだろう。

・私たち一般人は、世界や日本の「キリスト教会」については当然詳しくはありません。先進国でもキリスト教会の活動は非常に盛んなようです。
「バチカンは、「年間50万件以上、悪魔祓いの要請が来る」と言っているそうです。
「バチカンのローマ法王庁では、「まず、病気でないかどうかを確かめ、病気だったら精神病院で治療してもらえ」ということで、病気の兆候がないかどうかを確認してから、エクソシズムに入るかたちになっています」とのこと。日本では昔は「狐憑き」の病気が多かったといわれます。困った人々は祈祷師等の町の呪術師や寺社の僧侶や神主に相談にいったといわれます。
現代でも、エクソシスト(悪魔祓いの祈祷師)のエクソシズム(悪魔祓い)の実態はどうなのでしょうか? バチカンで年間50万人件以上ですから、全世界で毎年、どれくらいあるのでしょうか?エクソシズム(悪魔祓い)をしても治らない人は、精神病院に入院するしかないのでしょうか? また、世界的に精神病の患者も増えているのでしょうか。
 
・その昔、アダムスキーがバチカンでローマ法王と会見した際に、枢機卿の中に、以前出会った宇宙人と再会したと語っています。バチカンは、昔から、さまざまな世界中の情報の中枢であったと指摘されています。現代でもバチカン銀行とかバチカンの秘密とか、さまざまな謎があるともいわれます。昔からの神々や天使、悪魔や宇宙人の膨大な情報があるようですが、私たち一般人には、分かりません。

・『宇宙の法則』(ジョージ・アダムスキー    中央アート出版社  2004/12/10)によりますと、
<ローマカトリックのバチカン宮殿は別の惑星と連絡している>
<宇宙船はバチカンに着陸していた>
・(アダムスキー)
「実はヨハネが法王になる前に、他の惑星の宇宙船がすでに三度もバチカンに着陸しているのです。ヨハネの時代になってからも一度着陸しています。ですから、彼らは、かなりの事を知っているのです。私がバチカンで枢機卿や法王と話した時にも、彼らは、私が知っていることを知りたがっており、彼らは、異星人問題に関してはかなりの事を知っていて私から知識を求めたがっており、その知識をまとめようとしていました」とのこと。

・西洋神界はスサノオ神とその系統の神々が1万年ほど前に拓いた地域で、シュメール族は「スサノオ神系」だといわれます。
「インド霊界ではヴィシュヌ神と呼ばれ、日本霊界では天御祖神と呼ばれる根源神がいて、分光神としてさまざまな高級霊が存在するということだ」という説もありうるようです。
 インド神界と日本神界はつながりが超太古からあるといわれます。
宇宙神とか地球神とか太陽神とか、さまざまな階級があるといわれます。

・「「神様には性別がない」「如来から上は、男性も女性も区別はない」という説があって、「全員中性」という説もあります」ということで、上級神の実態はよく分からないようです。「神々は最高神「イ・アム」を頂点として7つの位階に分類されるという。 神々の総数は10億を超え、それぞれ位階に応じて宇宙の各所を支配している」という説もあるといわれます。ちなみに、アンドロメダ星雲からも異星人が来ているといわれます。遠くから来ている別宇宙の異星人の超能力は凄まじいといわれます。

・上級神の世界は世俗的なセックスのない、あっても子どもがうまれないような、人間社会の性愛のセックスを超越した世界のようです。肉体的なセックスよりも精神的なセックスがあるともいわれます。私たち一般人には、理解不能です。
 天国では、「同性愛というのは地球ではよく理解されていない。言ってみれば、同性愛は体や物理的側面というよりも、霊の進化の一段階であって、他の身体的あるいは霊的発達段階と比べてとがめられるものでも崇められるものではない。それに僕たちは一回きりの人格でなく、類魂だということを忘れてはならない。どの類魂もおそらく肉体、あるいは肉体なしで男性、女性、そして、両性具有の存在として何千回も転生している」そうです。

・「極楽浄土には女性はいないで、みな男性のみである」、「極楽には女性がいない」「もちろん、前世で信心のあつかった女性も極楽に生まれ変わっています。しかし、彼女たちは娑婆世界から極楽世界へ移動するほんの一瞬のあいだに、女性から男性への性転換手術を受けるのです」という話も不思議なことです。極楽のことも詳しくは分かりません

・現代においても、在日宇宙人問題を認識している人はほとんどいないといわれます。宇宙人情報を公開すると主権が危うくなるともいわれます。「神」は時空を超えているので「神」というのだそうですが。

・進化した異星人の大天使が大組織や都市等を統括しているといわれます。また「日本はヘルメスが統治する国だ」そうですが、大天使ミカエルも活動しているのでしょう。シリウスの大天使の代表であるというヘルメスは、ギリシア神話に登場する青年神です。国常立神(くにのとこたちのかみ)はヘルメスだと言っているらしいともいわれます。しかし、神々や大天使、天使や堕天使のこの世への影響は、私たち一般人には、理解不能です。

・『竹内文書』によりますと、超太古、日本は地球の中心でスメラミコトが空飛ぶ円盤で世界を巡幸していたそうです。スメラミコト(太古の天皇)はシリウスからやってきたといわれます。

・『竹内文書』について、
▶成立年代  5世紀末。
▶由来 大陸文化の渡来に伴い日本古来の伝統・文化が失われるのではないかと危惧した武烈天皇が、武内宿禰の孫である平群真鳥を神代以来の伝統を守る聖地・越中に派遣。真鳥を皇祖皇太神宮の大宮司に就任させ、神代文字という象形神名文字でかかれた神代の記録を漢字仮名混じり文字に改め、写筆させた。
▶ 内容 宇宙の創成から神武天皇以降の歴史時代までを、主に統治年代別に記した壮大な「記録」。
・『神代の万国史』によると、超古代においてスメラミコトは日本に住み、天地の神を祭る任務を担っていた。スメラミコトは天空浮船に乗り、世界各地を巡幸したが、実際の政治はスメラミコトにより選ばれた各地の民王が行なった」。
<天空浮船>
・天空浮船は1日8000~1万1000里(約3万2000~4万4000キロ)飛行できたという。
<五色人>
・「地球に降臨した神々から生まれた人間である赤人・黒人・黄人・青人・白人の総称」とのこと。

・幸福の科学という教団は、ここ30年間で急激に規模を拡大したといわれます。現代における新しい宗教のスタイルを確立したともいわれます。過去にはオウム真理教事件もありましたが、「カルト」教団もさまざまな種類が増えているといわれます。
ウィキペディアWikipedia(フリー百科事典)でみますと、
「(会員制度と信者数の推移)2009年の発表では、全世界80か国に1100万人の信者・会員がいるとされる。 2010年の発表では、86か国に1200万人とされる」とのこと。
施設としては「地方本部、支部、拠点、布教所などが日本国内・世界各地にあり、「支部精舎」と呼ばれる施設も数多く建立されている。国内の支部および支部精舎の所在地は、公式ホームページ内の「お近くの幸福の科学」等で公表されているが掲載されてないものも多い。 
日本国内の支部数・拠点数:440ヵ所
内、支部精舎数:240ヵ所、布教所数:約8000ヵ所
(2018年1月現在)」とのこと。

・政治組織としての「幸福実現党」は、党員21万人、国会議員は輩出していませんが、市町村議員は36人(2019/4/21現在)とのこと。政治活動の結果が未だに出ていませんが、公約とかのPRも浸透していないといわれます。活発な政治政策の論議を期待したいものです。社会の遅れた面、非近代性、後進性、頭の古い面が予想以上に増えてきています。社会のあらゆる事に「先進的である」ということは不可能なことでしょう。「改革が遅れているのは本当に優れた官僚や政治家が登用されていないからだ」といわれます。
 日本には多くの宗教団体があり、活発に活動していることは、興味深いものです。人生の「癒し」になるからでしょうか。amazonに「大川隆法」といれますと、1000件以上もあります。執筆された書籍の量には驚きます。今後30年間、教団がどのように発展、進化していくのか多くの人々から関心が持たれているようです。

・「『高橋先生はお釈迦さまの生まれ変わりですよ』と、このお坊さんは不思議なことを言う」とのことですが、「高橋信次=釈迦説」という話は不思議なものです。「異言」とか不思議な話題が多く、他の宗教団体の人々も集まってきたといわれます。「戦後最大の霊能力者」だったのかもしれません。古代言語(異言)で話す霊の「ムー大陸の言葉ですよ。キワワカ語が出るなんてめずらしい」という話も、奇妙な現象だったようです。amazonに「高橋信次」と入れますと195件が分かります。特に、「幸福の科学」の大川隆法氏が高橋信次氏の関連の本を19冊出版しているのが注目されるそうです。高橋信次氏の弟子たちが、さまざまな宗教活動を行なったともいわれ、影響力の強さが窺われます。GLAを継いだ娘さんの高橋佳子氏も203冊ほど書籍を出して、口コミで活動しているそうです。宗教団体やカルト、新興宗教にまつわる「人間模様」は、さまざまな人間関係が絡み合い、宗教団体に特有な雰囲気がでてくるといわれます。昔の教祖は、当初は周りから「狂人」扱いにされたそうです。高橋信次氏の逸話も信じるか信じないかはあなた次第という与太話としてとる人々も少なくないといわれます。しかしながら、高橋信次氏の場合は、現実に「奇跡」を目にした人々が集まったといわれます。「高橋信次の家族を中心に、モーゼやキリストやマイトレーヤなどの大物が出現していた」といわれても大抵の人は、真偽のほどは分かりませんし、理解不能です。世界中で新興宗教の教祖にさまざまな「奇跡」的な現象がでてきているのかもしれません。既成の大宗教や新興宗教が非常に盛んなのは、悩みを抱える人々がとても多いからでしょうか?世界中で不思議な神霊現象も多く出てきているのでしょうか。

・2018年10月、新たながん治療法の道を切り開いた京都大特別教授の本庶佑氏によるノーベル医学生理学賞の受賞決定がありました。久々に明るいニュースでした。ガンで死ぬ人は多いようです。有名人もガンで死亡という報道をよく見かけます。樹木希林さんもガンで亡くなったようです。「免疫療法」は、新しい治療法ですが、治療薬のオプジーボはまだ高価といわれます。手術やがん細胞を破壊する抗がん剤、放射線に続く第4の治療と期待されているそうです。病院でさまざまな方法を試しても、なかなか治らないやっかいな病気のようです。医者の能力次第で大きく患者の治療も変わるといわれます。未発見の発ガン物質でもあるのかどうか、ガンで悩んでいる人は多いようです。
統合医療として、たまに「断食療法」をやったらガンが消えたという人もいるようです。断食で「体毒」や「宿便」を出すというのです。高橋信次は「病気の80パーセントは憑依霊のせいである」と説いたそうですが、現代医学では完全に無視される話でしょう。「菜食」中心の食事も体に良いといわれます。肉は動物性たんぱく質なので、人間のタンパク質と類似性があるために、同種のものを摂取するというのは、よくないといわれます。野菜や魚を中心の和食が良いともいわれます。

バチカンでは、「まず病気でないかどうかを確かめ、病気だったら精神病院で治療してもらえ」ということで、病気の兆候がないかどうかを確認してから、エクソシズムに入るかたちになっています。(5)

2019-11-28 16:14:28 | 森羅万象

<エル・ランティーを自称する高橋信次>
・高橋信次は76年、48歳の若さで死去したが、その晩年には自らを、人類や文明の創造者である「エル・ランティー」という高級霊の化身と位置づけるようになった。

・高橋によれば、エル・ランティーとは、3億6405年前にベーター星から地球に到来した「人類の祖」である。彼は、ミカエルを筆頭とする7人の大天使とともに地球に降り立ち、エデンの地に楽園を築いた。地球にはその後、第2の移民たちが宇宙船で飛来したが、そのなかから「神の子」としての道を踏み外す者たちが現れたため、彼らは楽園から追放されざるをえなかった。

・天使の一人ルシフェルは、追放された人間たちを救済するため、自ら肉体を纏って地上界に降り立った。しかし彼は、その使命を果たすことができず、逆にサタンという名の暗黒の帝王と化してしまった。サタンの働きに対抗するため、エル・ランティーは、アガシャー系イエス、カンターレ系=釈迦、モーゼ系=モーゼという3種の分霊を生み出し、彼らを通して人類に「神理」を伝説した。現在の世界は、エル・ランティーを中心とする高級霊と、サタンを中心とする低級霊の勢力に2分されている。
 長いあいだ高橋は、人間が神仏を自称することや、メシアや教祖として他人に信仰を強要することに批判的であったが、死の直前に至ってその考えを翻し、自身を「エル・ランティー」という特別な霊格の化身として位置づけたことになる。GLAにおけるカリスマ的な存在であった高橋が、唐突な宣言を残して死去したことは、その後の教団に大きな動揺をもたらした。

・GLAの主宰者の地位は、長女である高橋佳子によって継承されたが、彼女は間もなく自らが大天使ミカエルであることを宣言し、『真創世記』という3部作によって独自の宗教観を詳細に展開したため、会員たちの混乱にいっそうの拍車が掛けられた。その結果、幹部の多くが教団を離脱するとともに、天界に戻った高橋信次から正しい霊示を受けたと称する者が、何人も現れてきたのである。その一人が、幸福の科学の創始者・大川隆法である。

<立宗までの経歴>
・大川隆法(出生名は中川隆)は、1956年、徳島県に生まれた。少年時の大川は、学業の成績は優秀であったが、取り立てて特長もない平凡な存在であったという。

・その後、誰かが自分に話しかけようとしているという気持ちが沸き上がり、自動書記によって、日蓮の弟子の日興から「イイシラセ。イイシラセ」というメッセージを受け取る。それを契機に、日蓮やイエス・キリスト、高橋信次の霊と交信することが可能となった。そして高橋の霊は、81年6月、大川に対して、人類のために「救世の法」を説くように促したとされる。やがて大川は、天上界のあらゆる霊と交信することができるようになり、それをもとに85年以降、父親の善川三朗とともに、『日蓮聖人の霊言』『キリストの霊言』『天照大神の霊言』等の霊言集を公刊していった。

<エル・カンターレ崇拝の確立>
・初期の幸福の科学では、『高橋信次の新復活』『高橋信次のUFOと宇宙』『高橋信次の新ユートピア論』等、約20冊の高橋信次の霊言集が公刊されており、その教団は、GLAの分派としての性格を色濃く帯びていた。しかし、立宗から数年のあいだに教団が急成長するに従って、大川自身を中心とする体制にシフトすることが模索された。
 それを明示するために行われたのが、大川の「エル・カンターレ宣言」である。先に見たように「カンターレ」という霊格は、GLAの教義においては、人類の祖である「エル・ランティー」の分霊の一つとされていたが、幸福の科学はそれを、地球霊団の最高大霊と称した。そして大川は、91年に東京ドームで開催された「御生誕祭」において、自身をエル・カンターレの本体意識が降臨したものと位置づけたのである。

<「太陽の法」の宇宙論>
・『太陽の法』によれば、今から約1000億年前、20次元の存在である「大宇宙の根本仏」は、3次元の宇宙空間を創造することを思い立ち、それを統括するための巨大霊として、13次元の宇宙霊を創造した。この霊のもとに、12次元の星雲意識霊、11次元の恒星意識霊、10次元の惑星意識霊が生み出された。そして約400億年前、13次元の宇宙霊の内部でビッグ・バンが起こり、3次元の宇宙空間が出現した。

<諸文明の変遷>
・4億年前に人類が創造されて以来、地球では無数の文明が誕生しては消滅していったが、『太陽の法』では特に、「ガーナ文明」「ミュートラス文明」「ラムディ文明」「ムー文明」「アトランティス文明」という5つの文明の歴史について詳述されている。

・ムー大陸やアトランティス大陸の沈没を逃れた人々は、世界各地に移り住み、現在につながる諸文明を築いていった。「アモン・ラー」や「クラリオ」に導かれたエジプト文明、「リエント・アール・クラウド」という王が統治したインカ文明等がその代表である。人類の文明は、その後も興隆と衰退を幾度も繰り返した。

<神智学との共通性>
・例えば、ブラヴァツキーやリードビーターによって確立された神智学の歴史観と、『太陽の法』に示された幸福の科学の歴史観のあいだには、主なもののみ着目しても、次のよう類似点が存在する。

(1) 宇宙全体は一つの高度な意識体であり、そこから恒星や惑星の霊が派生していった。

(2) 地球における諸文明は、一定の周期に従って栄枯盛衰を繰り返している。それに伴い、レムリアやアトランティスといった大陸の隆起や沈没が生じた。

(3) 各文明は、高次元の霊的存在によって統括・指導されている。神智学においてそれは「白色同胞団の大師」と呼ばれ、幸福の科学では「9次元霊」と呼ばれる。

(4) 現在の地球の頂点に位置する霊格は、金星から到来した。神智学ではそれは「サナート・クマーラ」と呼ばれ、幸福の科学では「エル・カンターレ」と呼ばれる。

(5) かつて人間には「第3の眼」があり、超能力を行使することができたが、歴史の過程でそれを喪失してしまった。

(6) ルシファーの反逆によって、「光の霊」に対立する「闇の霊」が生まれた。人類の文明は、光の霊に導かれることによって繁栄を遂げる一方、闇の霊に支配されることによって破局を迎える。

<神霊政治学とユートピア建設>
・ユートピア社会の建設を目指す幸福の科学の活動にとって、現時点におけるそのもっとも直接的な手段は、幸福実現党による政治への進出である。

<悪魔論の発展>
・87年に公刊された旧版の『太陽の法』によれば、地球における悪魔的存在の起源は、天使ルシフェルの反逆にあり、そしてルシフェルは、9次元霊の一人である「エル・ランティ」の配下にあった者とされる。

・94年に公刊された新版の『太陽の法』において、エル・ランティの存在は完全に抹消され、その代わりとして、古代シュメールの神である「エンリル」という霊格が登場している。エンリルは9次元霊の一人であるが、彼は世界の「裏側」を支配する神であり、その系統からは、さまざまな荒神や祟り神、ルシフェルのような悪魔、天狗や仙人といった邪術を操る者たちが生み出された。また、高橋信次に対しても、9次元霊エル・ランティの化身から、エンリルの系統に属する仙人や呪術者へと位置づけが変更されている。そして大川は、GLAの正体は「原始釈迦教団を偽装した仙人教団であった」と述べる。このように、かつて大川が多大な影響を受けた高橋信次やGLAは、霊界の「裏側」に住まう悪魔的存在に格下げされてしまったのである。

・近年の大川は、宇宙人に関する理論を積極的に展開しているが、そのなかではエンリルという神に対して、さらに特殊な性質が付与されている。それによればエンリルの正体は、宇宙から飛来した「爬虫類型の異星人」である。

・かつて神々に対する反逆を起こし、地獄界を作り上げることになった堕天使ルシフェルも、レプタリアンの一人であった。悪魔を含むさまざまなレプタリアンたちは、我欲と闘争の原理に立脚し、世界に紛争の種を撒き散らしている。彼らは「裏宇宙」を住処としており、その領域の最内奥には、「アーリマン」と呼ばれる邪神の首領が君臨しているとされる。

・レプタリアンに関する大川の思弁は、一見したところきわめて奇異なものに映るが、オカルティズムの世界的状況を視野に入れれば、むしろありふれたものであることが理解される。デーヴィッド・アイクが1999年に『大いなる秘密』を公刊して以降、「爬虫類人陰謀論」は世界中で流行しており、大川の宇宙人論は明らかに、それを翻案することによって組み上げられているからである。



『奇跡の復活 高橋信次』
佐藤正忠   経済界   1993/2



<「高橋先生、感激です」>
・今、私がここに紹介しようというのは、この日本で同じく道を説いていた宗教家が“復活”したことである。宗教家の名前は高橋信次。“復活”したのは若き実業家・光永仁義の肉体である。肉体としての高橋信次は、16年前に48歳で間違いなくこの世を去っている。
 ところが、その高橋信次は、詳しく言うと、1992年10月1日、光永仁義の体を借りて、生前となんら違わない声で私に語りかけるではないか。私が歴史の証人なのである。
 その時、私は思いあまって、「高橋先生、感激です」と語りかけると、高橋も、「僕もだよ、……うれしいよ」と言うのだった。私はもう、号泣したい衝動に駆られたのである。

・私は、俗にいう宗教家ではない。ペンを持ち、生々しい経済事件を人間というフィルターを通して報道している経済ジャーナリストである。現に、雑誌『経済界』の主幹として、日夜、経済事件を追っている。

 これまで、一流と言われる経営者をほとんど取材している。すると、この人たちには、魂の中に何かがあるのである。ソロバンをはじくだけで名を成した人は、一人もいないのである。何かがなければ、企業を発展させ、社会に貢献できるはずはないからである

<自らの死期を予言した霊能者>
<亡き父と対話した衝撃>
・とくにその会合の特徴は、男にしても女にしても、もう泣きながら、インドとか中国の言葉で自分の過去を語っていくのである。中には号泣しながら「私はある時代に、インドのあるところで生まれた………」と語るのである。はじめはちんぷんかんぷんで意味がわからなかったが、次第に理解できるようになっていった。
高橋信次はこれを“霊道が開ける”と表現していた。心がきれいになって霊道が開けてくると、自分の過去世を語りはじめるというのである。
 不思議な現象であった。主婦あり、経営者あり、勤め人あり………。いろいろな人たちが高橋信次のもとに集って、思いもよらぬ過去世を語っていた。私は興味もあって、土曜日の夕方になると、高橋を訪ねて行ったのである。

・すると高橋は、妹さんに、「これから佐藤さんのお父さんを呼び出すから、霊媒になってくれ」と言って、何か呪文のような言葉を唱えたのである。30歳なかばの妹さんは“イタコ“になった。2、3分すると、「正忠、正忠……」と言う声がしてきた。それは、苦しそうな彼女の口から出てきた。
「お前には随分苦労をかけたね。何もしてやれなくて申し訳ない……」
と言うのだった。
 間違いなく、それは亡き父の声であった。誰よりも私がそう思うのだから真実である。父は彼女を霊媒として、私に話しかけてきた。
 その間、7、8分であったろうか。私は亡き父と話ができたのである。今でもその時の光景が、心の中に鮮明に残っている。

 父の肉体は、20年前に完全にこの世から消えている。しかし、その霊と言うか魂は現実に生きていたのである。そして生前と同じ声で、息子である私に語りかけてきたのである。

<その声はまさに高橋信次だった>
<「君に会えて感激だよ………」>
・しかし、高橋信次という肉体は、この世になかった。私は神を、み仏を求めていく。どうやら命だけはとりとめ、苦しい闘病生活に入っていく。一日として、高橋信次は、私の魂を離れたことはなかった。
 かくて16年……。
 死んだはずの高橋信次が、見事に復活したのである。光永仁義という中小企業を経営する青年の肉体を借りて、高橋信次は息を吹き返したのである。その声は、高橋信次そのものだった。
「佐藤君!僕も君に会えて感激だよ。うれしいよ!」
と言った。私は、もう感激に震えていた。

・ずんぐりとして、スポーツ選手のような若者であった。素朴で、あのマラソンの瀬古選手を柔らかくしたような若者であった。
出身は山口県。自民党の安倍晋太郎幹事長と同じ町の出身である。そう言えば、社長室に安倍氏と二人で仲よく笑っているカラー写真が、でかでかと飾ってあった。

<この信仰体験があったからこそ>
・(高橋)今まで残された高橋信次の本を高橋信次と思い込んでいる。そうだろう。それを根本から引っ繰り返すとなると納得しないんだよ。高橋信次という形で君が本を出すとして、どういう形であろうと、まず今までの僕の本を読みあさってくれたまえ。君に対してアドバイスを語ったことが一杯書いてあるはずだ。ここだな、ここだなという形で僕の本を読みあさってくれないか。そして最後に、今の僕の語りを拾ってくれ。読みあさって、その中から抜粋して、な。
 いつだったか、この方(M)の体をお借りして僕が言っていることを、今の高橋信次からのメッセージとして伝えてくれないか、それを頼むよ。

 それから、君は周りからの人の批判を浴びるようになっている、なぜかね。君は自分なりにペンを持って使う時、ペンが武器になることに気づいたことがあるかね。文字にすると、書かれた相手の心には一生涯残る。言葉と同じで一度発してしまうと、その人の心に残ってしまう。何気なく言ったものが、周りの反応が大きく響いた時、君の罪となる。
 世の中が貧しくなると、人間は温かさを求める。物質的に豊かであっても心の貧しい時代ですから、いろいろな意味でシビアな時代になると、今までの君では世間では通らなくなるよ。
 先ほど、神、仏が言われたようにホメてホメて、ホメちぎることが、君に豊かさに戻ってくることだよ。

<この女性がいなかったら>
・先のレポートの中で、私は“よき師との出会いさえあれば……”と紹介している。
 その良き師というのが、Mなる女性である。
あえて、ここで私は実名をあげることを避けるのは、ご本人の希望からである。当年45歳、一介の家庭の主婦である。ご主人は電気屋である。清楚な、清潔感あふれる女性である。光永は、このMなる女性と山口県の下関で会っている。
   故人となった安倍晋太郎の住まいであった。総理を目前にしながら、ガンで倒れていった自民党の政治家安倍晋太郎の、下関の自宅であった。光永は安倍とは同郷である。安倍も、この若き青年実業家をかわいがっていた。

・しかし、高橋はMに乗り移って語りかけたのである。Mとの出会いの衝撃ももちろん、そのMが高橋信次になって語りかけてくれることに、光永は感激であった。
 その頃から、だんだん光永も、高橋信次の声が聞こえ、語りかけてくるという自覚を、感じはじめるのだった。

<人間は神、仏になってはいかん>
<死の瞬間、何が起こったのか>
(高橋)……今の君の質問については……自分では死の瞬間を意識する前に、自分の肉体から自分の魂がほんの一瞬離れたことに気づいた。まぎれもなく、肉体との別離である。その時には、しまった‼ と思ったんだ。肉体を仮の宿とし、心、魂を授け賜ったその肉体に対して、自分が本当に大切にしたんだろうか?肉体の別離の時に走馬燈のように自分の考えがめぐり、頭の中が一杯になり、思い出された。くだらないけど、そうなんだよ。

<今、幽界と神界の間に>
―― 今、そこはどういう場所ですか。
(高橋)幽界と神界の間くらいだろう。ただ、光に満ちた世界。姿は見えないが、思うだけで相手に伝わるんだ。ある時、違う所に行く。神、仏の世界に行ったりきたり。楽しいよ。それも修行、自分を磨かないとね。悟りのみだ、悟りのみ。本当に悟りなんだよ。

―― 亡くなる2年前、和歌山県白浜においての研修で講演され、自らエルランティと言われましたが………。

(高橋)それを言わないでくれ。愚かな自分自身、本当に愚かだったよ。私は私なりに、自分をわかっているようでわからなかったんだよ。高橋信次という肉体を借りて宿らされた使命とは、神、仏の命により行なうことだった。自分が神、仏であるべきではなかった。高橋信次という肉体の中の人間が、愚かなことをさせてしまった。

<人生には何ひとつ無駄はない>
<ホンモノは何かと探し求めて>
・私は『信仰は力なり』という著書を書いている。これは多くの反響を呼び、ベストセラーになった。私自身の、これまでの信仰遍歴であり、体験としての信仰告白とも言うべき内容のものである。
 私は、嶽之下宮(たけのしたぐう)という社会的にはまったく無名な神社との出会いがあり、その約8年間の信仰体験を赤裸々に書いたのである。

・私の場合は、嶽之下宮という、名もなき神社との出会いであった。それぞれに、必ず縁のある神か、み仏がいる。その縁を得たら、後は、もう突っ込んで行けばいい。すると、そこに必ず道が開けてくる。
――先生の復活は、イエス・キリストと同じでしょうか。

(高橋)いや、それはイエスさまはイエスさまの方法でなされたこと。僕は高橋信次としてこちらの世界で悟り、己が悟ったつもりが間違っていた。そして光永君の体を借りて、このように伝えさせていただくことは、ただ感謝なんだ。イエスさまと同じ形とは違うかもしれない。
   だが僕は、高橋信次としての己の役目を、光永君の体を通し、光永君と心をひとつとし、僕は僕としてやっていくことだよ。決してイエスさまのような形ではない。僕は僕としてひとりずつ悟り、気づかせていただいたことを、僕は数多くの人々に伝えることだよ。

<宇宙の法則、真実はひとつだ>
―― 高橋先生、松下幸之助氏のことを、生前よくお聞きしましたね。小学校中退で、結核という病身であれだけの事業ができたんですが、先生は、松下氏の守護霊はルカとおっしゃった。過去世はルカである、と。

(高橋)そうだったね。そしてそういうことは、これから数多く君と話すことになると思う。だが、松下幸之助氏は、やはり大変な使命を持ち、この世に生を受け神の魂であられた。数多くの人に影響を与え日本国の経済界、いや世界の経済界に多大な貢献をされた。素晴らしいものをこの世に残され、こちらの世界に旅立たれた。

<●●インターネット情報から●●>

ウィキペディアWikipedia(フリー百科事典)から

(神立の水)
神立の水(かんだつのみず)は、新潟県南魚沼郡湯沢町神立の地中約1,400mの水源から採取されるナチュナルミネラルウォーターで、飲む温泉水である。

安倍晋三首相が愛飲
2015年1月には日刊ゲンダイがスクープとして、安倍晋三首相が政治資金で神立の水を購入していたと報じた。安倍の資金管理団体である「晋和会」の収支報告書の少額領収書には複数回にわたり「神立の水」として7,980円ずつに分けて事務所費として計上し、総額は31,920円に上るという。販売会社である光ジャパンは、慧光塾というコンサルタント会社の責任者であった光永仁義の長男光永正樹が代表者を務めるが、光永の経営指導は悪魔祓いやお告げ、心霊治療を行う新興宗教的な色彩が強い風変わりな会社だった。安倍は光永に「お告げ」を受けたり、長男の結婚式で媒酌人を務めるなど母親の安倍洋子とともに家族ぐるみの付き合いがあったという。また2007年9月の週刊文春によると、第1次安倍政権時代には、事務所スタッフが神立の水を別のミネラルウォーターで代用しようとしたところ、安倍は「だめだ!あの水じゃなくちゃ、絶対ダメなんだ!」と激昂したという。



『信仰は力なり』
佐藤正忠  経済界   1990/12

  

<神との貸借対照表>
・仏典には、世に三楽あり……と言っている。
 一つは世楽である。これは、酒を呑むとかマージャンをするとか、いわゆる普通の楽しみである。
 第二は道楽である。道の楽しみ。絵を描くとか、お茶をたしなむとかいう“道”の楽しみである。
 最高の楽しみは、法楽という法の楽しみ。つまり、信仰にのめり込むことだ。信仰していること自体が楽しい。

「この喜びこそ人生最高の幸せであろう」と、仏典は言っている。私も、これまでの信心を通じて、このことがやっと理解できたのである。

<若き日に出会った神様>
・そう、私が26歳のときだったろうか。勇太の年齢より4歳上である。
 私は、山口県の田布施というところにある“踊る神様”と言われていた天照皇大神宮教に魅せられていたのであった。いや、熱烈な信者の1人であった。

・北村サヨは、人間をウジ虫どもと言っていた。真心もちでなければならぬ、と言っていた。
 簡単明瞭な教えであった。お題目は“名妙法蓮華経“という。法華経でもない、神宮教独自の……独創的な宗教であった。法悦となってくると、踊り出すのである。無狐の舞いというものであった。ある年上京して、有楽町の街頭で踊り出したので、マスコミが“踊る神様”とからかったのであった。
 この田布施から、戦後、2人の首相が出ている。岸信介、佐藤栄作の兄弟である。これも不思議と言えば不思議な縁であった。
 岸は戦後、戦犯に指名され、巣鴨刑務所に拘引されていった。その朝、北村サヨは、赤飯をもって岸邸を訪ねていく。
「いいか岸!ハラの神様は、お前を日本の総理にしてやると言っている。せいぜい巣鴨に行って修業してこい………」
 岸は、もしかしたら裁判で、死刑になるかも知れないという、不安なときだけに、「あのときは、信じた分けではないが、嬉しかったよ」と、私に告白している。

 岸は、その後出所して、日本国再興をひっさげて政界に出たのであった。そして、自民党の総裁選で石橋湛山と一騎打ちをしたが、わずか41票の差で敗れるのであった。
 そのとき岸は、北村サヨが言った言葉を思い出したのであった。
「あのとき、北村サヨさんはたしかに、10年後に、日本の首相にしてやると言っていた。ところが選挙で敗れてしまった。大神様のところに行って伺ってこい……」と秘書に言ったのであった。
そのときの北村サヨの言葉がふるっている。
「負けて勝つんだ……。そう言っておけ!」と言った。禅問答であった。

 ところが、その48日後には、石橋湛山が病に倒れて、岸は首相となったのである。以後、岸は北村サヨの信奉者となっていく、その法力たるやホンモノであった。
 北村サヨは、当時、食糧管理法違反で捕まっている。そのときの担当検事渡辺雷蔵は、北村を調べているうちに、ついに信者になってしまうのであった。

<松下幸之助の過去世とは>
・私は高橋信次に、「松下幸之助の成功の秘密はなんですか」と聞いてみた。すると高橋は、しばらく呪文のようなものを唱えていたが、「ルカ……ルカ、といった名前………」と言った。
「松下幸之助の過去世は、ルカという名前です。ルカという人はおりますか………」ルカ、ルカ……。私は、一瞬、あのバイブルに出てくる、ルカ伝のルカのことかと思った。ルカと言えば、使徒パウロの伝道の同伴者として知られた人物で、ルカ伝の著者である。
「あるいは、バイブルの中に出てくるルカですか……」
「僕は、聖書を読んでいないのでよくわかりませんが、そのルカだと思います」と、高橋は言った。

<誰も知らない生前の陰徳>
・晩年の松下は、声が出なかった。ようやく補聴器をたよりに、やっと話を聞くことができたが、声を出すことができなかった。どこに行くにも車イスであった。
 一代で松下コンツェルンを築き上げ、数々の事業をものにして、さらに、社会にどれだけ貢献をしてきたことか……。この人ほど隠れて陰徳を積んだ人を知らない。
 大阪駅前のあの立橋は、松下幸之助が個人で、大阪市に寄附したものであった。
「名前は出さないで下さい。名前を出すのだったら寄付しません……」
  と言い切っている。その当時の金で、30億とも50億とも言われている。

 松下は、神仏に、敬虔な立場をとっていた。特定の信仰をしていたという訳ではないが、神仏を、心の中で敬っていたことはまちがいないのであった。
 松下幸之助の守護神は、本社の屋上に祀ってある。
 そのほか、お坊さんを、松下は大切にしていた。信頼するお坊さんの説教を聴いていた。松下は生来素直で、誰からの話も心から聴いているのであった。話し上手というより、聞き上手と言っていいのであった。
 松下は、永野重雄のあと、伊勢の皇大神宮の崇敬会の会長になっている。そして個人として、多額の寄付をしている。

 松下という人は、カネの使い方のきれいな人であった。とくに神社仏閣には、求められると、ポーンと大金を出したのであった。

<奇跡の連続だったその生涯>
・松下幸之助が、ルカの生まれ変わりであるからこそ、あれだけのハンディを背負いながら、松下グループを成功に導いたのだと思う。
 ただ私は、松下政経塾については一貫して批判している。松下の事業の中で、松下政経塾だけは失敗であった。
 松下がこの塾を思い立ったのは、これからの日本は政治が大切である、その政治家を育てようというのであった。その志たるや、あっぱれであった。しかし現実には権謀術数を旨とする政治の世界は、松下が考えているほど善い世界ではない。しかし、その志は、あっぱれと言える。
 この松下政経塾にせよ、松下がルカの生まれ変わりであるという前提で考えてみたとき、理解できるのであった。松下はこのために、ポーンと70億円という私財を投じて、茅ヶ崎に松下政経塾をつくったのであった。
私は経済評論家として、このように、松下をルカの過去世をもつ男として見てくると、その生き方が理解できるのであった。

<ついに会社の守護神に>
・私が3年間のお籠を終えて、自信がついたときに、嶽之下宮に経済界という企業の守護神になっていただいたのであった。

・私が、企業の守護神をもとうと思ったのは、出光興産の守護神である九州の宗像大社を訪ねたときであった。まだ、店主の出光佐三が、第一線で活躍しているときに、インタビューしたことがあった。
「あなたが、孤立無援で、一代で石油メジャーになった秘密はなんですか」と聞いてみた。すると出光は、ハッキリと、
「もうすべて、九州の宗像の大神様のお蔭ですよ……」と言ったのである。私は、ある感動をもって、その言葉を聞いたのであった。
“人間尊重”という、出光の経営思想の根底には、そのような神への信仰があったのである。

・戦前は官幣大社であった。今では交通安全の神様として、全国から参拝者が集まっている。日本が戦争に敗れたとき、この宗像大社は荒れ果てていたのである。
「これではいかん!」と、出光佐三はたった一人で、この神様の再建を誓ったのであった。私財のすべてをつぎこみ、皇居をつくり、お社をつくったのであった。

・養司宮司は、「いつもお参りになさるときは、モーニング姿でした。それは、心の底から真剣にお祈りしておられました……」と言った。今では、出光興産の守護神となっている。今、各事業所、精製工場、本社、さらには営業所に、宗像大社の分霊が祀られている。

・こうしてみると、名門と言われる企業には、守護神があるのであった。たとえば、小田急百貨店には豊川稲荷。伊藤忠商事には寒川神社。そごうには伏見稲荷等である。反対に戦後派の、リクルートには守護神がないのであった。


バチカンでは、「まず病気でないかどうかを確かめ、病気だったら精神病院で治療してもらえ」ということで、病気の兆候がないかどうかを確認してから、エクソシズムに入るかたちになっています。(4)

2019-11-28 16:13:16 | 森羅万象

<GLAの成立と高橋信次の死>
・妹の星洋子さんの守護霊は観世音菩薩と名乗った。さらに、古代エジプト語、中国語、アトランティスの言葉などを話す守護霊が出現するようになり、人間の過去生のしくみについて話しはじめた。
 一栄さんには弥勒菩薩が出現し、釈迦の時代のインドの修行の様子を詳しく話しはじめ、宗教のあり方や、心のあり方を説きはじめた。
 話を聞きつけた知り合いが訪ねてくるようになり、過去生を思い出して当時の様子を話す人々が、実験のつど増えていった。

・高橋信次の家族を中心に、モーゼやキリストやマイトレーヤなどの大物が出現していることについて、「守護霊たちは法を伝えるための核として、一か所に集中して出現するのだ」と語っている。
 過去生の言葉を話す人々は、その後、知り合いの東京中央区の大島屋の家族に出現し、さらに東京周辺にいくつかのグループが出現した。
 高橋信次は仕事明けの土曜と日曜に、自宅で過去生の実験をするようになった。しかし人数が増えてきて、大田区大森にあった高橋信次の自宅にはとうてい入り切れなくなるようになった。

・自身のことは、3億6500年も前に天使たちを従えて地球に降り立った指導者エル・ランティだとしている。そして、娘佳子がエル・ランティの正法を伝える天使長ミカエルとして、GLAを引き継ぐという自覚を得たという。

<高橋信次先生を偲んで、私の真心を伝えます 引き受け人間学(創始者)藤谷泰光>
・1974(昭和49年)12月のある日、私は長崎県佐世保市内にある金明堂書店にふと立ち寄りました。その時の私は24歳でした(現在は65歳)。精神世界や宗教書が置いてあるコーナーで、『心の原点・高橋信次』という本が目に留まったのです。
 しばらく立ち読みを」していると、心の底から驚きと歓びの感情がふつふつと湧いてきました。その本を購入して我が家で一晩中、号泣しながら完読したのです。それまでの私は、本を購入しても、積ん読といいますが、一氣に読み切ったことはなかったのです。
 その後、ただちに出版会社に電話して、高橋信次先生の講演日程を聞きました。

・それまでにも、霊能者や宗教家といわれる方には数名会って相談していましたが、「前世の悪縁を切るから毎月お金を送金しろ」とか、「先祖の戒名を変えなさい」とか、その他、私にはまったく意味の解らない説明をされる方など、今想えば、本物を知るための反面教師だったと、信次先生の講演後に実感しました。

・それから私は信次先生の会員になり、心の学びを続けたのです。普段では、こんなことはありえないという不思議な体験をたくさんしました。

・信次先生の講演セミナーの追っかけをしていたある日、講演中に次のようなお話がありました。

「私の今世は、48歳でこの地上界を去って、あの世に還る運命を決めてきました。また、魂の世界は自由自在だから、あの世から応援します」などと言われるのです。当時47歳だったので、もう来年は、この世にいないということです。

<「自分に厳しく、他人に寛容に生きてください」>
・しかし私はその後、事業に失敗して、生命保険金で責任を取ろうと「死」を覚悟したとき、「逃げるな/試練だ/引き受けなさい/必ず道は開けます」との天の声に導かれ、すんでのところで自殺を思いとどまりました。

 その後、生活のためにと、1988年3月21日、36歳のときに施療院を開業しました。そして2011年6月11日、私の還暦の日に、天からの声によって、「引き受け氣功」を改め、「引き受け人間学」を命名し、今年の3月、満29年をかけて、ついにほぼ基本を完成させることができます。
 私の背後には不思議にも、いつも信次先生の御姿の光を実感するのです。

・今、私の過去の人生を振り返ると、小学6年生のときの自分の肉体に対する不満と、中学3年生から始まった死の恐怖、そして、22歳で始まった胃の激痛(私は胃ガンだと思い、病院を転々としました)と痩せ細った身体(身長170㎝で体重40㎏ほど)、さらに精神の不安定など、本当に苦しい状況のときに信次先生と出会ったのでした。



『最新 新宗教事情』 カルト、スピリチュアル、おひとりさま
島田裕巳   勉誠出版  2009/7

  

<白装束集団はどこへ行くのか>
・GLAは、新宗教団体のなかで、その規模は決して大きくはない。会員数は、2万人弱程度にとどまっている。カオダイ教の100分の1にも満たない。千乃正法の会員が1200名ほどだから、その母体となったGLAは、その十倍をわずかに超えるにすぎないことになる。
しかし、GLA自体の規模は小さいものの、高橋信次の名は、新しい宗教に関心をもつ人々の間で、非常によく知られている。また、高橋の本には、作家の山岡荘八や村上元三、歌舞伎役者の岩井半四郎、将棋の                                                                                                                                         
升田幸三などが推薦文を載せており、『経済界』の佐藤正忠も、高橋の熱心な信奉者だった。

 高橋は、48歳の若さで亡くなっている。そして、当時日大の哲学科で学んでいた娘の佳子が跡を継ぐ。SF作家の平井和正が書いた『幻魔大戦』に登場する「GENKEN」は、高橋佳子とGLAをモデルにしていると言われている。佳子の名で出された『真創世記』のシリーズについて、後に平井は、自分が書いたものだと告白したが、教団はそれを否定している。

<新宗教の教団が、開祖の死後、分裂することは決して珍しいことではない。>
・幸福の科学の大川隆法も、一時はGLAの会員だった。ところが高橋信次の霊が下って語ったとする『高橋信次霊言集』を刊行したことから、高橋の信奉者やGLA系の集団から激しい反発を受けた。1991年に幸福の科学のことがテレビなどでも大きく取り上げられたときには、千乃正法の機関誌でも、2号にわたって、その徹底的な批判が行われていた。
 オウム真理教の麻原彰晃も、高橋信次に傾倒していたことがあると言われる。高橋の著作を読んでいくと、たしかに麻原の説法を思い起こさせる部分がある。高橋は、その教えの根幹に、仏教の八正道をすえたが、麻原も初期の説法では、この八正道を重視していた。

 高橋信次の影響は、極めて広範囲に渡っている。そして、高橋自身ははっきりとは述べていなかったが、周囲の人間たちは高橋を釈迦の生まれ変わりとしてとらえていた。高橋には『人間釈迦』というシリーズがあり、そこでは、釈迦が体験したとされることがつづられている。それも、信奉者からは、高橋が釈迦の生まれ変わりである証拠として考えられた。だからこそ千乃裕子は、高橋をブッダ(釈迦)と並べ、天上界の上位に位置づけているわけである。
 高橋信次は、本命を春雄と言い、1927年に長野県の佐久の農家に生まれた。家は貧しく、高橋は、原因不明の病で臨死体験をしたとされる。高橋は、そこから、「もう一人の自分」を探すようになり、霊的な体験をくり返す。

・戦後は、日大工学部の電気学科に学び、卒業はしなかったものの、25歳のときには、電気関係の会社を起こす。しかし、経営に失敗し、その後、コンピュータの端末機器を製造する高電子工業とビル管理の八起ビルという会社を作り、その社長に就任した。

・1968年7月6日には、高橋の義弟に紀元前1300年、エジプトで生まれた「ワン・ツー・スリー」という霊が下って、人間のあり方について教えられた。また、高橋の守護霊、つまりは「もう一人の自分」が4世紀ごろの中国にいた「フワン・シン・フワイ・シンフォー」であることを教えられる。

・GLAでは、創価学会にまったく欠けていたものが、その宗教活動の核になっていた。
 日本の新宗教団体では、霊の問題が強調されることが多い。病や不幸は、霊による障りが原因であるとされ、その霊を払うことによって、幸福がもたらされると説くのが、一般的である。その霊は、とくに十分に祀られていない先祖の霊であることが多い。
 たとえば、同じ日蓮系で、創価学会の最大のライバルであった立正佼成会は、庭野日敬と長沼妙佼のコンビによって創設されたが、長沼は神憑りする霊能者で、それが初期の立正佼成会の活動の核になっていた。

 ところが、創価学会においては、霊が強調されることはなく、関心もむけられていない。そもそも創価学会では、あの世や霊界の実在はほとんど重視されておらず、目の前に存在する現実の世界でいかに生きるかということだけが、重要視されてきた。

・高橋は、八正道や中道といったことを主張し、創価学会と同じく仏教を基盤とはしていたものの、その幼少の時からの体験を通して、また、1969年以降の体験を通して、霊の問題に強い関心を寄せるようになった。彼は、霊が下って神憑りすることを「霊道が開く」と呼び、霊は輪廻転生すると説いた。GLAの会員たちには、さまざまな霊が下り、それぞれの霊は、その時代に使われていたとされる古代語で語り出した。その言葉は、「異言」と呼ばれる。

・1973年のオイルショック以降には、現世利益の実現を徹底して強調する創価学会などの従来の新宗教にかわって、霊現象やオカルト、そして終末論を強調する「新々宗教」が勢力を拡大していたと言われるが、その意味で、GLAは、まさに新々宗教の先駆けであり、霊の問題で創価学会に不満をもつ人間を取り込む可能性をもっていた。

<天理教に対する批判>
・天理教の誕生は、幕末維新期のことで、教祖である中山みきの神憑りにはじまる。教団公認の教祖伝である『稿本天理教教祖伝』では、天保九(1838)年10月26日に、みきが「神の社」と定まったことをもって、天理教が立教したとされているが、実際にみきが、「お産の神様」として妊婦の救済にあたるようになるのは、明治に入る直前のことである。それ以降、病気直しを中心に宗教活動を展開し、信者を増やしていくことになるが、まず、地域の山伏など民間宗教家からの迫害を受けるようになる。それは、信者の獲得合戦をめぐってのことだった。

・この時代の天理教は、信仰による病気直しが活動の中心で、布教活動を展開する信者は、「ピシャッと医者止めて、神さん一条や」と言って、天理教への信仰さえあれば、医者から治療を受ける必要はないと説いた。これは明治7(1874)年に教部省から出された「禁厭祈祷ヲ以テ医薬ヲ妨クル者取締ノ件」という布達に違反した。そのため教団は警察からの取り締まりを受けた。また明治13年に制定され、15年から施行された、今日の軽犯罪法に当たる大阪府の違警罪の一項、「官許を得ずして神仏を開帳し人を群衆せしもの」にも違反した。

・そうしたなかで、メディアも天理教の動向に注目するようになった。当時のメディアと言えば、新聞ジャーナリストが中心で、『大阪新報』明治14年7月17日号には、最近、大和国丹波市のあたりに「奇怪な老婆」が現れたという記事が掲載された。
 その記事のなかでは、教祖である中山みきは、自らを転輪王と称し、昼間はどこかに潜伏していて姿を見せないが、夜中12時をすぎると忽然と現れ、白衣をまとって白髪を振り乱し、あたりを徘徊しながら、「万代の世界を一れつ見はらせば、棟の分かれた物はないぞや」といったことばを吐き、自分を信仰する人間には150年の長命を授けるといった妄言を吐いているというのである。
 この記事は、天理教批判の先駆的なもので、信者たちは「近郷の愚民たち」と蔑視されている。その内容も、天理教がいかに荒唐無稽で、その内容は淫祠邪教に過ぎないことを強調するものである。ただし、この時代にみきが頻繁に神憑りしていたことは事実で、その姿は信者たちに目撃され、それは「お出まし」と呼ばれていた。お出ましの際に、信者たちは、みきの吐くことばを必死に書き留めようとしたが、なかには意味不明で書き留められないものもあった。 

・その点では、この記事は、教団を批判するものである一方、当時の天理教がどのような活動を展開していたかを示す貴重な歴史的資料ともなっている。記事のなかでは、この時代の信者は丹波市周辺で300名以上にのぼり、大阪にも200名以上の信者がいるとも指摘されている。果たしてこれが事実にもとづくものかは不明だが、草創期の天理教の規模を考える上で参考になる数字である。当時の天理教は、まだ小規模な振興の宗教団体に過ぎなかった。むしろ天理教がその勢力を拡大するようになるのは、みきが明治20年に90歳で亡くなって以降のことである。

・みきは反対していたと言われるが、教団の幹部は、取り締まりを免れるために、公認を得るための活動を展開する。それが功を奏し、みき生前の明治18年には、神道本局部属六等教会の設置を許可される。この動きは、みきの死後加速された。天理教は、それまで主に天輪教を名乗っていたが、教部省から出されていた「教則3条(3条の教憲)」のいなかにある「天理教人道を明らかにすべき事」という文言にもとづいて、天理教と改称し、明治24年には神道本局直轄一等教会に昇格する。

・この時代、天理教がどの程度の信者を集めていたかは明らかではないが、明治末の段階では10万人ほどの信者を集めていたとされる。それは、既存の教団にとっては脅威であり、そこから天理教に対する新たな批判が生まれることになる。

・天理教の教団では、『稿本天理教教祖伝』として完成される教団公認の教祖伝については、それを「権威本」と呼んで、教団外の人間が執筆した教祖伝とは区別した。後者は、「流布本」と呼ばれていたが、みきの歩みにかんしては、相当に潤色が施された流布本を通して、教団の信者や教団外の人間に知られるようになっていく。
 そうした流布本では、神憑りをしたあとのみきが、「貧に落ちきれ」と称して、家屋敷や財産、所持していた物品などを周囲に施したことが強調された。これは、必ずしも事実にもとづくものではなかったが、天理教の布教師たちは、「貧に落ちきれ」と呼びかけることで、信者たちに救われるためには献金の必要があることを強調した。それによって、所持金の多くを献金した者もあらわれ、天理教は「搾取の宗教」として批判されることになる。
 そうした批判に対して、天理教は、国家に対して積極的に協力の姿勢を示すことで、それをしのごうとした。日本が戦争に突入していけば、航空機を寄附したり、志願兵の応募に応じたりした。満州国が誕生すると、満蒙開拓団にも参加した。あるいは、教義の面では、独自の教えを抑え、国家神道の体制に迎合した『明治教典』を編纂し、体制に対して順応する姿勢を示したのだった。

<創価学会に対する批判>
・天理教に対するメディアによる批判は、それを淫祠邪教としてとらえ、そこにおいていかに馬鹿げた迷信の世界が展開されていることを指摘するものであった。大正時代に入ると、森田正馬や中村古峡といった精神医学者たちが、新宗教の教祖について論じた論文や書物を刊行し、彼らを精神病者と断定した。すでに『心境』での天理教についての批判でも、みきを精神病者としてとらえる傾向が見られたが、精神医学者が批判を展開することで、それに学問的な裏づけが与えられることになった。
 そして、当時の体制に順応しない新宗教の教団に対しては、大本の場合に典型的に見られるように、弾圧が加えられた。警察による取り締まりが行われると、新聞を中心としたメディアは、その教団のことをいっせいに批判し、いかに信者たちが馬鹿げた妄想的な信仰に取りつかれているかを強調するような記事を掲載した。

・そうした新宗教批判の傾向は、戦後にも受け継がれ、敗戦直後に注目を集めた璽宇の場合には、教団が騒ぎを起こして警察に取り締まりを受けた際には、教祖である璽光尊こと長岡良子は金沢大学の精神科医、秋元波留夫による精神鑑定を受け、妄想性痴呆と診断されている。

・そこに変化が起こるのは、高度経済成長の時代が訪れ、日蓮系・法華経の教団、とくに創価学会や立正佼成会、霊友会などといった教団がその勢力を拡大し、巨大教団への道を歩み始めた段階においてだった。そのなかでも創価学会に対して批判が集中していくようになる。
 その後の時代を含め、創価学会ほど批判を集めた教団も珍しい。戦前に組織された創価教育学会を戦後、二代会長となる戸田城聖が創価学会と改称して再組織化し、「折伏」というかなり強引な布教の方法をとることで、教団は1950年代に入って急成長していく、そして、50年代半ばになると、創価学会批判が展開されるようになる。



ウィキペディアWikipedia(フリー百科事典)から

イルミナティ (カードゲーム)

イルミナティ(Illuminati)は、1982年に発売されたスティーブ・ジャクソン・ゲームズ社のカードゲーム。各プレイヤーが、他のプレイヤーと争いながら自分の支配組織(自分の場札)に小組織(カード)を取り込んでいき、一定数を支配したら勝ち、というもの。

近世の秘密組織、イルミナティをゲーム化したものであり、ロバート・アントン・ウィルソンとロバート・シェイが1975年に発表した小説『『イルミナティ』三部作(英語版)』に触発されて作成された。

このゲームのカードに描かれたイラストが、後の重大事件を予言している、として話題になった。


<●●インターネット情報から●●>
ウェブサイトの「【トランプ大統領】イルミナティカード方推測する【2017年予言】から引用しました。

1982年からアメリカで発売されているカードゲーム、イルミナティカード を知っていますか?後の重大事件を予言しているとして有名になっています。アメリカ同時多発テロや東北大震災、原発事故、トランプ大統領の誕生を予言していたとも。2017年から先を予言していそうなカードをまとめて紹介します。更新日: 2017年04月12日

この記事は私がまとめました
IToyajiさん

イルミナティ (カードゲーム) 出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 移動先: 案内 、 検索 イルミナティ ドイツ語 版をプレイしている様子 デザイナー スティーブ・ジャクソン 販売元 スティーブ・ジャクソン・ゲームズ プレイ人数 2–8名 (推奨4–6名) 対象年齢 8 + 準備時間 1–5 分 プレイ時間 1~6 時間 運要素 中程度 必要技能 戦略 , 交渉 ,…

 18 1/2 Minute Gap
(18分半の差)
1972年のウォーターゲート事件にて、ニクソン大統領が証拠として提出したテープに18分半の消されている部分があったというもの。偶然そうなってしまったと証言しているが、後に故意に消したものだと判明した。
このような陰謀に関するカードが多くあります。

Meteor Strike 
隕石の落下
このような災害のカードが多くあります

このカードが有名になったのは「後の重大事件を予言している」ため
近世の秘密組織、イルミナティをゲーム化したものであり、ロバート・アントン・ウィルソンとロバート・シェイが1975年に発表した小説『『イルミナティ』三部作(英語版)』に触発されて作成された。

このゲームのカードに描かれたイラストが、後の重大事件を予言している、として話題になった。
当たったという重大事件のカードをいくつか紹介します
Terrorist Nuke 
大きな2棟のビルが破壊されています。
アメリカ同時多発テロの何年も前にこのカードが発売されていました。

9 11 との数字が隠れている? 
偶然かもしれませんが、911との数字を読み取ることができます

Pentagon 
ペンタゴン(アメリカ国防総省)が炎上しています。
アメリカ同時多発テロの何年も前にこのカードが発売されていました。

Tidal Wave 
津波
かなり大きな津波が大きなビルに襲いかかっています。

出典
sekainoura.net
Nuclear Accident 
原子力発電所の事故

これだけだと、どこの事故かはわかりません
ところがこのカードをひっくり返すと

11 と東日本大震災の日付が隠れている!? 
偶然かもしれませんが、311との数字を読み取ることができます。

そのためこの2枚は日本の2011年3月11日の東日本大震災と福島第一原子力発電所事故を予言していたと言われています。
このゲームのカードは500種類以上もあり、偶然であるとの意見も

このゲームのカードに描かれたイラストや説明文が「後の大事件を予言した」として話題になったことがある。

例えば、特殊カード「Terrorist Nuke(テロリストの核攻撃)」には、連立するビルの1台の中腹が破壊されている絵が描かれており、これが後の2001年に起こったアメリカ同時多発テロ事件のワールドトレードセンターツインタワー攻撃に似ていると紹介された。また、グループカード「Pentagon」の絵は、ペンタゴンが炎上しているようにも見え、同じくアメリカ同時多発テロ事件を彷彿させると紹介された。

一方で「このゲームのカードは500種類以上もあり、偶然である」と紹介した書籍もある。

Princess Di 
プリンセス ダイアナ
ダイアナ妃はパパラッチに追われて、最後には交通事故で命を落としました。

2017年以降のことを予言していそうなカードを紹介します

Enough is Enough 
もう充分だ(もうウンザリだ)
この怒っている人物、誰かに似ていませんか?
そして、菱形のマーク。

アメリカの首都ワシントンD.C.の領域は菱形をしています
トランプ大統領を予言していたのか? 
彼の怒りがどこへぶつけられるのか、それが問題です。

World War Three 
第三次世界大戦
避けられない戦争なのか?

その発生日時は隠されているのか?
爆煙の中に11.1 または 1.11が隠れている?

日本に関係する予言も?
出典
sekainoura.net
Combined Disasters 

複合災害
どこかの都市で大きな建物が崩壊するような複合災害が起きるとされています

東京銀座の和光本店か? 
崩れ落ちる時計台は東京銀座にある和光本店に見えます。

出典
www.musashino-culture.or.jp
逃げ惑う人の服の色は? 

オリンピックマークと同じ色から2020年の東京オリンピックでの出来事ではないか?とも言われています。

511 と読める? 
他のカードのように日付も予言されているのか?
Up Against the Wall 
壁に手をつけ
言葉自体は、アメリカなどで警官が犯人に向かって使う言葉です.

問題はカードのイラストであり、この廃墟となった都市は「日本の横浜ではないか?」という噂が流れています。
ヨコハマグランドインターコンチネンタルホテル 
カードの黒いシルエットが横浜にあるホテルでは?と言われています
横浜を含む海岸線か? 

無理やりこじつけたと言うよりも形が似ています。
原子力マークが足元にあるのも不吉ですね
核ミサイルより注意すべき北朝鮮の化学兵器・生物兵器【生産世界一、シリアへ輸出か】 - NAVER まとめ 

https://matome.naver.jp/odai/2149187671277751101 

2017年緊迫する北朝鮮情勢、米軍は北朝鮮近海に向け空母を展開させ、米中首脳会談でも議題は北朝鮮問題だった。TVで大きく報道されるのは北朝鮮の核兵器・ミサイル問...

北朝鮮の核ミサイルは神奈川県にある、在日米軍厚木基地、横須賀基地、司令部のあるキャンプ座間を狙っているとの情報もあります

出典
sekainoura.net
Japan 
日本
このカードを見ると日本の北方領土はもちろん、サハリン(樺太)にビルが建っているところまでイラスト化されています。

ロシアとの結びつきが強まるのか!?
旭日旗のようだが方角は西なので、太陽が沈んでいる様子を表している。
上部の黒い角が遺影のようだ、沖縄に関しては見えないという不吉な見方もあります。

Twitterでもイルミナティカードは話題に
もっとたくさんのカード内容を知りたい場合にはこちらから
【随時更新】イルミナティカード全まとめと解説【現在551枚】 - NAVER まとめ 

https://matome.naver.jp/odai/2138087983292540301 
息災 Angst
イルミナティカードにあった日本の政治家っぽい人が切腹(重い責任取らされる隠喩)しようとしてるカード、鳩山由紀夫説が言われてたけど未来の小泉進次郎説を見つけて大体納得行った pic.twitter.com/RFZkXAmURR

世界の歴史的な事件や災害には、裏で大きな力が働いていたのかもしれません。いまだ謎の多い『イルミナティカード』の全てを見ながら、これから世界に何が起きるのかを考え...



『現代オカルトの根源』    霊性進化論の光と闇
 大田俊寛   筑摩書房   2013/7/10



<日本の新宗教>
<9次元霊エル・カンターレの降臨—―幸福の科学>
<高橋信次の霊体験>
・スピリチュアリズムと神智学を結合させることによって、新たな宗教団体を作り上げたのは、「GLA」の開祖である高橋信次という人物であった。

・高橋が本格的に宗教の領域に足を踏み入れる切っ掛けとなったのは、68年7月、彼の義弟に「ワン・ツー・スリー」と名乗る霊が降りてきたことである。その霊は高橋に対し、生活上のさまざまな助言を与えるとともに、自分が高橋の指導霊であること、また高橋の守護霊として、「フォワイ・シン・ワォワイ・シンフォー」という霊が存在していることを教えた(後にこれらの霊は、モーゼとイエスの霊であることが明らかになる)。こうして高橋は、高級霊からの直接的な指導を受け始めた。また、彼の家族たちも霊の世界に目覚め、前世の記憶を回復していったのである。

<GLAの世界観>
・GLAの教義における基本的な考え方は、人間の心や魂が「光のエネルギー」から作られているということである。現代の人間は、物質的想念によって心が曇らされているため、自らの魂が光り輝くエネルギー体であること、それが輪廻を繰り返しながら永遠に存在し続けていることを感知しえない。しかし、仏教が教える「八正道」に従って心の働きを内省し、その曇りを取り除くとき、人は霊の世界の実在を認識しうるようになる。GLAはそれを「霊道を開く」と称した。霊道を開いた人間は、自らの過去世を見通し、高位の霊格たちと交信することが可能となるのである。

・高橋によれば人間の魂は、光の性質に応じて6つの位階に区別され、それらは上位のものから、如来界・菩薩界・神界・霊界・幽界・地獄界と名づけられた。現世とは「魂の修行場」であり、肉体の死後に魂は、生前に積み上げた「業」に応じて、各界に転生する。

 最上位の如来界は、もっと高い心の調和度を達成した者たちが住まう世界であり、釈迦やイエス、モーゼといった「アガシャー系グループ」と呼ばれる大指導霊たちが、その地位を占めている。彼らの心は大宇宙と一体化しており、物質と霊の世界全体が、彼らによって統括されている。

<アメリカの新宗教からの影響>
・それによれば、人類の数々の文明は、アガシャ、クライオ、アモンといった「主の教師たち」の導きによって創造された。彼らは数千年前から幾度も転生を繰り返し、宗教的・政治的指導者として叡智を授けてきたのである。

「主の教師たち」は、神の普遍意識を体現した存在であり、人は自己の魂の内奥を探求することにより、それらの霊と交信することができる。現在の人々の意識は、「黒色低級霊」が発する暗い波動によって破壊と迷走に引きつけられる傾向にあるが、その過ちを反省し、主の教師たちを中心とする「白色高級霊」の導きに従って、愛と調和に満ちた社会を建設しなければならない—―。
 以上が「叡智のアガシャ聖堂」の教義の概要であるが、そこでは、「マスターによる導き」という神智学の教えと、「高級霊との交信」というスピリチュアリズムの教えが折衷されていることが見て取れる。アメリカで乱立したニューエイジ系の新宗教においては、すでにそのような例が数多く存在しており、そしてGLAは、その教えの一つを日本に移入したと考えることができる。


バチカンでは、「まず病気でないかどうかを確かめ、病気だったら精神病院で治療してもらえ」ということで、病気の兆候がないかどうかを確認してから、エクソシズムに入るかたちになっています。(3)

2019-11-28 16:12:07 | 森羅万象

<海外と大きく違う日本の宗教事情>
・そのため、学校で教育を受けただけでは、普通に宗教心が芽生えることはありません。ミッションスクール等に通った人以外は、基本的に宗教心が芽生えないことになっているのです。

<私が生まれてきたのは「希望の未来」を告げるため>
・『救世の法』が発刊される直前の2010年12月4日には、横浜マリーナで幸福の科学の大講演会が行われましたが、私は、その講演の最後の5分ぐらいで、「これから、宇宙時代がやってきて、宇宙人たちと交流する時代が始まる」ということを、予言のように述べました。
 それだけを聴けば、今までの日本の常識から大きくずれた、不思議なことを言っているように感じたでしょうが、その直後、会場を出た人たちのうちの数千人が、上空に現れたUFOの大群を目撃しました。その様子は写真等に数多く撮られましたし、なかには、母船から円盤が出てくるところを見た人までいます。おそらく、100機前後は出現したと思われます(注。このUFO出現については、当時、スポーツ紙等で報道された)。

・また、2010年の夏には、中国の空港上空には巨大なUFOの母船が現れ、一時、空港が閉鎖されるほどの大騒ぎになりました。それはプレアデス星人の母船だったようですが、ものすごい発光をして人々を驚かせました。どうやら、中国への警告だったようです。

<世界紛争を根本からなくすために>
<私の本当の仕事は「ワールド・ティーチャー」>
・私は「日本のためにだけ教えを説いているのではない」ということを繰り返し述べています、私は「国師」としての仕事もしていますが、本質的に「ワールド・ティーチャー(世界教師)」なのです。
 世界教師として、世界の人々に向かうべき方向を示すこと、すなわち、「地球の未来は、こういうものでなければならない」ということを示すのが、私の本当の仕事なのです。それを知っていただきたいと思います。

<世界宗教のルーツにある「エローヒム」という名の神>
・まず、一神教のユダヤ教から調べに入りました。ユダヤ教には、「ヤハイェ」といわれる主神がいて、ユダヤ民族の初期のころの預言者からは、そのヤハウェを信仰する教えがたくさん出てきます。モーセなどもそうです。
 ところが、ユダヤ教では、途中から神の名が変わっているのです。『旧約聖書』には、第一イザヤ、第二イザヤといって、イザヤという預言者が二人出てくるとされていますが、このイザヤという預言者が出たとき、彼は神の名を「エローヒム」と呼んでいます。その前は「ヤハウェ」と呼ばれていたのが、ここから、神の名が「エローヒム」に変っているのです。
 この理由がユダヤ人たちには分からず、両者を同じ神だと思っていることが多かったようです。

<われを信ずる者、百人あらば、その町に、壊滅的天変地異は起きまい。>
・その言葉どおりのことが、東日本大震災の際に、東北のある地域で起きたことも『不滅の法』に書いてあります。
 その地域には、幸福の科学の信者が130人いたため、そこだけ津波が避けて通ったのです。この話は、当会の月刊誌等に、数多く取り上げられました。その地域の周りは、ほとんど津波に押し流されたのにもかかわらず、信者が130人いる地域だけは、きれいに、ぽっかりと穴が開いたように、津波が避けて通ったのです。

<エル・カンターレは「地球神」>
<幸福の科学は日本の一宗教の枠を超えている>
<会の規模や教え相応に変化してきた、幸福の科学の信仰形態>
・そもそも幸福の科学は、1986年に、東京都の杉並区で六畳一間の小さな仮事務所から始めたわけですが、それから現在までの約三十年間に、やはり、会の規模や教え相応に信仰の形態は変わり、その信仰の内容も変化を遂げてきたのではないかと思うのです。

<信仰において、もう一段の絞り込みが要る>
・当会は、「エル・カンターレ」というものを信仰の中心、中核に置き、そのなかで、「釈尊、ヘルメス、オフェアリス(オシリス)、リエント・アール・クラウド、トス(トート神)、ラ・ムーという、魂の兄弟がいる」という説明をしています。

・エル・カンターレとは、イエスが父と呼び、ムハンマドがアッラーと呼んだ存在でもある。

<エル・カンターレ信仰とは、地球神の存在を認める信仰>
・はっきり述べると、エル・カンターレ信仰は、別な言葉で言えば、「地球神の存在を認める」という信仰です。

<同時代の人には「本当のエル・カンターレ像」が見えにくい>
<エル・カンターレの本体下生の真実>
<1回目の名は「アルファ」、2回目の名は「エローヒム」>
・「エル・カンターレという魂は6人の分身を持っている」というような言い方をしていますが、実は、エル・カンターレの本体としての下生は、今回が3回目に当たります。

<分身は何度も地上に出て、新しい宗教運動を起こした>
・そういうこともあって、「エル・カンターレの魂の分身が、何度も何度も地上に出ては、新しい宗教運動を起こしていった」と言えます。

<私は地球における最終責任を背負っている>
・「アルファの法」のなかには、「そもそも、この地球霊団は、どのように創られたのか。どういう目的で創られたのか」ということも明確に入っていますが、「エローヒムの法」のなかには、「地獄が分かれていく際の、善悪二元の考え方」と「地獄界の解消」という問題が入っていました。

・私は、最初は「アルファ」と名乗り、次に「エローヒム」と名乗り、今は「エル・カンターレ」と名乗っていますが、その意味は基本的には同じです。

<「天上天下唯我独尊」が、今、意味するもの>
・インドでは、釈迦の在世当時には、帝釈天(インドラ)が最高神であるように言われていたわけですが、これは、日本で言えば、天御中主神(あめのみなかぬしのかみ)が宇宙神のように言われていたのと同じだと思われます。
 しかし、インドの釈迦は、「帝釈天、および、その帝釈天を支えている、さまざまな神々よりも、自分のほうが実は尊い存在である」ということを、はっきりと述べています。

・「実は、エル・カンターレという存在がある。その教えは、唯一なる、正統なる『始原の法』であり、また、エル・カンターレ信仰とは、地球神への信仰に基づくものである」ということを述べなくてはならないのです。
 エル・カンターレの教えは、実は、地球に始まったものではありません。エル・カンターレは、その前に、「エル・ミオーレ」という、金星の統治者として、金星での人類文明の実験をした者でもあります。

<地球神エル・カンターレからのメッセージ>
・キリスト教に言う「主なる神」。ユダヤ教に言う「エローヒム」。イスラム教に言う「アッラー」。中国の孔子が言う「天帝」。さらには、日本神道ではその姿も知られていないが、中心神である天御中主神(あめのみなかぬしのかみ)の上にいる「天御祖神(あめのみおやがみ)」。すべては同じ存在であり、一人なのです。
 確かに、それぞれの宗教は、民族性や文化性の違いによって考え方が違っているかもしれません。しかし、もとなるものは一つであって、さまざまに魂を磨きながら、この地上で修行している仲間であることに変わりはないのです。



『誰も書かなかった高橋信次  巨星の実像』
菅原秀  成甲書房  2017/3/16

  

<1976年6月、1人の超人が死んだ。>
・戦後最大の霊能力者、あるいは釈迦の生まれ変わりなどと呼ばれた、高橋信次という男である。GLAという教団を創始した高橋信次は、優れた宗教家であったと同時に、ごくノーマルな人間であった。だが、多くの追従教団は今や、高橋信次が禁じた道に迷い込んでいる。本書は、高橋信次の生前の肉声を精確に伝える、唯一の書である。

<なぜ今、高橋信次なのか>
<高橋信次の名前を一気に有名にしたのは、『幸福の科学』という新興宗教である。>

・1970(昭和45)年、高橋信次は、東京・浅草の自社ビルの一角に絨毯を敷き詰めて、車座になって心の問題を説くということを開始いた。私が訪ねて行ったのは、その車座の講義が開始された直後のことだった。

・最近、遠隔気功でガンを治している藤谷泰光さんと知り合いになり、その遠隔透視力が、高橋信次を彷彿させるパワーを持つことに驚いた。よくよく聞いてみると、現在の境地にたどりつくことができたのは、高橋信次の指導によるものだという。

・また、世界各地で「内観」と呼ばれる心の内省法を指導しておられる中野節子さんも、高橋信次の影響を強く受け、それが現在の活動の原点となっていることを知った。

・本書の中では、こういった言葉の使い方を「符牒言語」と呼んでいる。いわばサークル内での仲間同士にだけ通用する言語だからだ。

・さて、高橋信次はこの宇宙をコントロールしている意識を「神」と呼んでいる。そして、釈迦や観自在菩薩などの仏教の言葉をたくさん使って、自分の教えを伝えている。

<アメリカのカルトとマインドコントロールの手法>
・簡単に整理しておくと、高橋信次の言っている神は、キリスト教の神と同じものである。そして、如来または仏とは神のことではなく、「最高の悟りを得た人」という意味である。仏教用語としてもこの如来の定義は正しいと思うのだが、鎌倉仏教各派は親鸞や日蓮を敬うあまりに、自派の開祖をまるで神のようにあがめる傾向があるようだ。
 いわずもがなだが、仏教の開祖は親鸞や日蓮ではなく、釈迦である。

<驚くべき奇跡の数々を見せた現代の霊人>
<他人の人生を読み取れる男>
・高橋信次は、人の心を読むことができた。
 彼が亡くなってからもう19年(註:1995年当時)。それにもかかわらず多くの人が高橋信次に心酔している。その理由の第一に、この人が他人の心を読み取ることができたという信じがたい、強烈な印象があるからではないだろうか。

・相談に来る人々は、さまざまな悩みを持っていた。しゅうとめとのあつれきによる心の悩み。商売の上での悩み。人間関係の悩み。宗教上の悩み。身体の不調。つまり、それらの悩みを自分で解決できずに、高橋信次の噂を聞きつけて全国からやってくるのであった。

・しかし相手の名前を覚えなくても、その人の固有の意識を読んでいたようだ。ひとりひとりが持っている複雑な意識をよく記憶していた。

・身内の人以外には相手の名前を呼ぶことはなく、必ず「あなた」というふうに呼びかけていた。だから、名前を覚える必要もなかったのではないかと思う。

・「あなたは長年教師をしていましたが、仕事のほうはしっかりやっているのに、自分の家庭をここまで不調和にしてしまいましたね。娘さんの病気を作ったのはあなたです。あなたは、どうしたらいいかを知っているけれど、頭がいいので解決を邪魔しているのです」
 高橋信次はその婦人がインテリであり、知性が十分にあることを説明した。しかし、知性だけの理解では愛情のある家庭を作れないことを、じゅんじゅんと説いた。

・高橋信次は相手からの相談の言葉を待たずに、一方的に問題点を指摘し、その解決法を示すことが多かった。この婦人の場合もそうだった。娘の病気の悩みで相談に来たということまで見通している。

<他の宗教団体から派遣された偵察者も相ついだ>
・GLAというのが、高橋信次の作った団体の名前である。昭和46(1971)年になって正式にGLAが発足するとともに、彼は全国各地から請われて講演に行くようになった。

・「この中にふたりの不調和な人間がいます。そちらでさっきからニヤニヤしている女性、そう、あなたです。それから柱に寄りかかっている男性。あなたです。あなた方は、〇〇会という宗教団体の会員です。この講習会を偵察しろと言われて来たのです。堂々と前に出てきなさい」
・昭和45(1970)年にGLAがスタートする前から、高橋信次のまわりには『生長の家』という宗教団体を遍歴してきた人の参加がめだった。すでに幹部の何人かが高橋信次に帰依(信仰して弟子になること)をしていた。また、既成の仏教やキリスト教に属する人々もたくさん来ていた。

・高橋信次には自分の生活のことなど一切話したことがなかったのに、まるで見てきたようなことを言う。しかもその教室というのは、浅草から4百キロも離れた東北の田舎町にあった。
「どうしてわかるんですか?」と聞いたところ、「あなたの後ろにいる偉い人に聞いているのです」。たとえば、つのだじろうのマンガにある「うしろの百太郎」が私にもついているのだろうか。「あなたの守護霊が、あなたのことを心配して、私にいろいろと説明してくれるのです」
 高橋信次は、私の守護霊とやらしばらく話をしていた。

・「あなたの教室をちゃんとするには1200万円が必要です。そのお金は、もっと広いところを借りるのに必要な金額です。宣伝することも必要です」
 高橋信次は、どういう場所を借りるべきか、宣伝はどうすべきかなど説明した。つまり、新しい場所を借りうる家賃、敷金、改装費、新聞やテレビへの宣伝費などを細かく説明した。
 私の守護霊と相談して判明した必要な金額だという。
「来週の月曜日にそのお金を貸しますから、取りにいらっしゃい。必ずすぐに返せるようになるので、安心して借りにいらっしゃい」
 と不思議なことを言う。まだ4、5回しか会ったことのない、20歳をちょっと過ぎたばかりの若者に対して、高橋信次は驚くべき援助を申し出たのだ。

 1200万円などというお金は、当時の私には見当もつかない大金だった。今の感覚でいえば、家を1軒買えるぐらいの金額だ。2、3日考えてみたが、霊をつかむような話だったので、借りに行くのをやめようと決意した。

<宗教は怖いものであるということを教えたかった>
・高橋信次は、宗教関係者には特にきびしい指導をしていた。

「宗教関係者というのは、人に間違ったことを教えることが多いので、ほとんどが地獄に行くのです。そのためには他人の何倍も、自分の心を磨く努力をしなければならないのです」

 宗教家に対しては、
「〇月〇日にあなたはこんなことをしましたね」とか、「こういうふうに思いましたね」「そのとき、○○さんがいましたね」という聞き方をよくしていた。相手の記憶を鮮明にさせるために、たたみかけ、容赦しなかった。

 誰も見ていなかったはずのことを指摘されるのだから、指導されるほうはうそをつけなくなってしまう。
 つまり、宗教家の場合、急いで反省をするきっかけをつくらないと地獄にまっしぐらというコースをたどってしまうので、特にきびしくしているという。

・先に話した『生長の家』の元幹部などは、その後何度も何度も、心の中に隠していることを洗いざらいするという作業をさせられていた。
 彼以外にも、他の宗教団体から高橋信次のもとに来た人がたくさんいた。GLAが特徴的だったのは、他団体の幹部クラスの人の帰依が多かったということだ。そして、あとにはひとつの教団がまるごと帰依することになる。宗教学者たちものちに指摘しているが、こういった形の集団帰依は宗教史上めずらしい出来事だという。

・悲しいかな、人間は他人を悪く言うことで、自分のアイデンティティーを確認しようとする。高橋信次は、心の毒は他人と自分に恐ろしい作用をおよぼすと言い続けた。

 そして宗教家の心の中に形成されている毒は、一般の人の何倍もの毒性を持っていることを訴えた。つまり、人を教え導くという立場が、本来清いものだと思ったら大間違いだということである。

 なぜならば、教団という心の上下をあつかうヒエラルキー(ピラミッド組織)の中では、信徒たちの側からのチェックを受けることはめったにない。社会的にも、宗教法人という法律的な保護の中で、めったなことではチェックを受けない。それだけに、ひとりよがりな価値観が毒となって心にため込まれるのである、と高橋信次は言った。

<キリストの癒しの実演と引導渡し>
・彼は病気治しそのものは、あまり積極的に行なわなかった。ただし、彼に病気を治してほしくて訪れる人は数多かった。そういう人々に対しては、心を修正すれば病気が治るということを、色心不二(身体と心は不可分の関係にあるという理論)を説きながら、根気よく説明し続けた。
 さらに病気の80パーセントは憑依霊のせいであると説いた。この憑依霊を取ると病気が治るという。ただし、色心不二を理解した正しい生活をしなければ、また別の憑依霊がついて元のもくあみになると説いた。色心不二というのは、天台宗を起こした中国の僧侶智顗が6世紀に説いた概念で、天台宗や日蓮宗にとっては重要な教義になっている。

<病気の80パーセントは憑依霊によるものだ>
・彼の説明によると、人間は不調和な心を持つと、体の一部に炭酸ガスがたまるなどの器質的な変化を起こし、ウィルスや細菌を培養しやすくなる。憑依霊を除去すれば一時的に病気が治るが、肝心の心のゆがみを直さないと、またまた別の病気を呼び込むという。
 この憑依霊というのは目に見えるのだそうである。

・「きのうの〇時ごろ、あなたのご主人が、あの世に旅立つというあいさつに見えたので、ちゃんとあの世に案内して差し上げましたよ」
 高橋信次はそう言って、亡くなった人の死亡時刻を肉親に伝えることがよくあった。そう言われたほうは、死亡時刻を読み取れる高橋信次の能力に驚くとともに、亡き人が成仏したことを確認して安心したものである。
 この引導を渡す能力は、現在のGLAの教祖である娘、佳子も習得している。高橋信次から指導されたのか、それとも母親の一栄さんから指導されたのかも知らないが、私の知り合いの死期に、佳子が引導渡しを正確にしたのを何度か目撃している。

「正確にした」というのは私の思い込みかもしれない。なにせ私は佳子とは口を利いたことがないのだから。ただし、佳子がキャッチする死亡時刻と、医者がカルテに書く死亡時刻は、佳子がその場にいないにもかかわらず常に一致していた。

・高橋信次の死後、GLAを離れて教祖になった人々のほとんどが佳子の悪口を言っているが、そういった人々は、佳子が正確に引導を渡すという能力を持っていることを知っているのだろうか?

<過去生の言葉を使って生まれ変わりを実証する>
・アメリカには2憶5千万人が住んでいる。朝日新聞外報部の沢村亙氏によれば、1993年現在、登録されているピストルと短銃の数は2憶強である。年間2千人が銃の事故で死んでいるとのことである。つまり、ほとんどの家庭に2丁や3丁のピストルがある計算になる。

・そのせいだと思うが、アメリカでは「臨死体験」の本がたくさん出版されている。

・その内容のほとんどが、「死後の世界には川があって、向こう岸に亡くなったおじいちゃんやおばあちゃんがいた」とか、「すごく気持ちのいい景色の世界に呼ばれたが、帰ってこいという声が聞こえた」とか、「自分の死体を自分で見ながら空中を飛んでいた」というものである。

・高橋信次は、この国の長い仏教の歴史の中で、私の知る限りでは、初めて輪廻転生を実証する試みに挑戦した人ではないだろうか。
 彼は全国各地で公演活動を行なったが、過去生の記憶を呼び起こすというデモンストレーションを千数百回にわたって行なっている。

・高橋信次が相手に向かって聞いたこともない言語で話しかけると、不思議なことに相手は、同じような聞いたことのない言語を話しはじめる。マスコミ用語では、この過去生の言葉を異言(いげん)と呼んでいる。

・高橋信次は、興和(高橋信次の実弟)さんに向かって不思議な言語で話しかけた。そうすると興和さんも、同じような言葉で語りはじめた。あとで聞いたところ、この不思議な言語は古代コーサラ語だという。釈迦が使っていた言語である。兄の声と違って、ややハスキーな優しい声であった。
「この人は、釈迦の時代にクナンダという名前で仏教を修行していました。当時のことを今こうして思い出して話しているのです。この人はのちに、キリストの時代にパウロとして生まれ、さらに日本でも鎌倉時代に親鸞という名前で生まれ、魂の修行をしてきたのです」
 私は、エドガー・ケイシーの輪廻転生の本などをはじめ、アメリカの生まれ変わりの文献をいくらか読みあさってはいたものの、目前のこの現象だけで納得するのは無理だった。しかも、この人はパウロや親鸞などの有名人だったという。生まれ変わりというのは、有名人ばかりなのか。

・高橋信次は、ハンカチで汗を拭きながら、「ムー大陸の言葉ですよ。キワワカ語が出るなんてめずらしい」と言った。「えっ」
 あまりにも奇想天外なので、私は一瞬頭の中が真っ白になった。高橋武さんのような中国語でも出てきたらおもしろかったのだが、ムー大陸の言葉なんて、うそか本当か調べようがないじゃないか。だいたいにして、アトランティス大陸については、その実在の証拠がいくつか挙がっているものの、ムー大陸なんて、まだ伝説の域を出ていない。

 高橋信次は、ムー大陸について説明しはじめた。キワワカというのは、ムー大陸の北側にあった一番大きな国で、イヨーというのは、当時信仰されていた太陽神の名前だという。ムー大陸の人間はイヨーに対する信仰が篤く、心が激するとイヨーを唱えることが日常だったという。キワワカ語をしゃべり出す人はめったにいないそうである。

<他人の夢をコントロールする>
・ともかく、高橋信次はトリックでは絶対に行なえない超能力を持っていた。さらに、それらの能力を他人の自己実現のために助力することに考慮をはらっていた。テレビに出て有名になりたいとか、お金を儲けたいとかの願望は、本人にはまったくなかった。
 また、睡眠中の他人に夢を送り込み、それを読み取るという能力を高橋信次は持っていた。高橋信次の持っていた超能力の中では、きわだった特筆すべきものである。

・聞くと、高橋信次の弟子だという。東京・新宿区の高田馬場駅から歩いて十分ほどの小滝橋にある、観音寺の住職をしている村上宥快さんという人で、真言宗豊山派の僧侶だという。
「高橋先生はお釈迦さまの生まれ変わりですよ」と、このお坊さんは不思議なことを言う。仏法をちゃんと説ける人は高橋信次しかいないので、修行をしに来ているのだという。高橋信次=釈迦説を最初に言い出したのは、この人である。

・先ほどの「成長の家」といい、この「真言宗」といい、GLAにはさまざまな団体に所属する宗教家が教えを請いに集まっていた。この観音寺には何度か遊びに行ったことがあるが、高田馬場付近では一番大きな立派なお寺である。

・さて、村上さんが何度も失敗していた「夢テスト」というのは、高橋信次がその人の心の修行段階に応じて、寝ているときに夢を送り、それをどの程度解決できるかを判断するというものであった。読者のみなさんにとってはにわかに信じられないことであろうが。

・高橋信次は夢を他人に送り込んで、それをじっと見ているわけだから、すべての人をテストするということは不可能だった。

<金粉事件と自分の死の予言>
・高橋信次を語るとき、よく取りざたされるのが金粉事件である。つまり彼の体から金粉が発生し、数多くの会員がその瞬間を目撃しているということである。

・本人は、この金粉現象が発生するしくみは知っていたようだ。つまり、人体の中には元素を変化させる力が隠されているというのが、ふだんの高橋信次の主張だったからである。しかし、現象が起きる理由は知らなかったようだ。「勝手に出てくる」と言うだけで、それ以上のコメントをしようとしなかった。

・さて、人体から金粉が出る現象は、高橋信次だけのものではない。私が直接知っている人でも、高橋信次以外に金粉の出る人は3人いる。3人とも心霊治療を行なっている人である。

・金粉現象が起きはじめたころから、高橋信次は、「もう、時間がありません。私には6年しか残されていません」と言うようになった。

・高橋信次は、山形の研修会のあと八起ビルの自室で寝たきりになった。そして、その予言通り、昭和51年6月25日、48歳で死去した。死因は発表されていないが、立ち会った人たちは、一様に「衰弱死」と語っている。

<私と高橋信次との出会い>
・沖縄から来たという若い女性へのアドバイスをしている最中だった。高橋信次は、その女性の守護霊と話をし、さらにその内容をその女性に確認している。
 どうも、この女性は体が不調だという。高橋信次はその女性をトランス状態に導き、その不調の原因を本人にしゃべらせるという不思議なことを行なった。

・そのときの高橋信次の計算は、私が32歳になったときに的中した。脾臓と肝臓が異常に腫れた上に、胆汁を運ぶ菅がふさがって歩けなくなってしまったのだ。
 最初に診てもらった大学病院の医者が「肝臓ガン」だと宣告した。しかし山本さんが言う脳梅毒ではなかったので、ひどく安心した。

・当時の抗ガン剤というものは、白血球やリンパ球の増殖を抑える薬であった。本来、ガンをやっつけるために、体中の白血球やリンパ球が増殖するのである。そのガンをやっつける抗体を殺して、なぜ抗ガン剤と呼ばれるのか私には少しも理解できない。
 抗ガン剤を多量に投与されて、白血球が体内からなくなって死んでいく患者を見るたびに、私は医学の無知に怒りを覚える。白血球を増やし、同時にガンをやっつける薬こそ、抗ガン剤と呼ぶべきものである。

・ガンの民間療法の本を調べまくった。答えはなかなか見つからなかった。数か月経つと顔がものすごくむくんできて、食事もまともにできなくなってきたが、杖をつくとゆっくりながらも歩けるようになってきた。ふと入った小さな本屋の健康コーナーを見ると、『ガンも治る西式健康法』という本があった。「これだ、これだ。やっぱりあった」
 西勝造という医者が開発したのが西式健康法である。すごく変わった健康法で、戦後すぐにかなりのブームになり、多くの病人を救っている。ところが、この健康法を日常生活の中にかなりのブームになり、多くの病人を救っている。ところが、この健康法を日常生活の中で実行するのは意外に大変なので、今はあまり顧みられていない。

・大ざっぱに紹介すると、<大量の水を飲む><朝食を食べない(前日の残存栄養が尿の中からなくなるまで食事をしない)><根菜数種をジューサーで混ぜて、うわずみを棄てて残りのドロを食べる><水とお湯の交互の入浴をする><寝るときは板の上に寝て、枕は木で作った三角枕を使う><毛足の毛細管に血を流すための特殊な運動をする><はだかになって酵素を体内に入れる>など、西洋医学や東洋医学の常識からだいぶはずれた内容である。
 その本を購入し、その本の指示どおりに忠実に実行したところ、4か月後には完全に快復した。

・最初に私に「ガン」と宣告した大学病院を訪ねて、検査してもらった。
「前のデータは誤診だと思いますよ」私はとてもうれしかった。
「私を診断したのは鈴木先生です。鈴木先生に聞いていただけますか?」
やがて私の前に姿を現わした鈴木という若い女医は、私の顔を覚えていた。
「うちに入院なさっていたんですか」私は、このまじめそうな女医をからかうように言った。
「いや、入院しないで、毎日水ばっかり飲んでいたら、ほら、けろりと治ってしまいました」
 彼女は、私の新しいデータと、ニコニコしている私の顔を見比べて絶句した。

<守護霊の出現と悟り>
・そのころ、八起ビルの建設が始まり、仕事はかなり忙しかった。八起ビルにはサウナや超音波風呂を導入して、電気の事業だけでなく、風俗の事業に進出しようというもくろみだった。
 7月3日、霊的現象を否定していた一栄さんの弟が、
「私にも霊的なことができるだろうか」と言い出したので、深夜に実験する約束をした。義弟に向かって手をかざして祈ると、彼の口から昔の侍の声が出てきたという。
 その霊によると、高橋信次の14代前の先祖で、侍だと言う。佐久の千石平の林の中の塚に自分と息子の首と刀があると言う。

・さらに7月7日になると、外国人の霊が出現した。ワン・ツー・スリーと名乗る霊とフワン・シン・フワイ・シンフォーと名乗る霊が、外国訛りのある日本語で話してきた。高橋信次の守護霊だという。

・今まで義弟を通じて通信してきた守護霊が、その日を境に高橋信次とダイレクトに交信するようになった。守護霊は高橋信次の心が正しく変わったことを祝った。
 その後、ワン・ツー・スリーとフワン・シン・フワイ・シンフォーが本命を名乗った。モーゼとイエス・キリストだという。
 高橋信次の性格を見抜いていた守護霊は、最初から本命を名乗れば、むやみと聖書をあさり、その結果、正しく悟れなくなると考えての配慮だったという。
 同年9月になると、妹の星洋子さん、続いて一栄さんに守護霊が出現し、古代インド語を交えて、神の世界のしくみや、人生のしくみを説くようになっていた。


バチカンでは、「まず病気でないかどうかを確かめ、病気だったら精神病院で治療してもらえ」ということで、病気の兆候がないかどうかを確認してから、エクソシズムに入るかたちになっています。(2)

2019-11-28 16:10:40 | 森羅万象


『天御祖神(あめのみおやがみ)の降臨』
  古代文献『ホツマツタエ』に記された創造神
大川隆法     幸福の科学出版  2019/1/31



<『ホツマツタエ』>
・まことに不思議な書物であろう。
 私の2千5百書目にあたる本書こそ、現代の『ホツマツタエ』かもしれない。本書は、日本人に対しては、日本の文明化された歴史が約3千年ではなく、3万年であることを伝えている。そして現代の常識に反して、日本文明がユーラシア大陸やムー大陸に伝わったことを教えている。
 さらに、日本神話に記されるべき創造神が「天御祖神(あめのみおやがみ)と呼ばれるアンドロメダ銀河から来たメシアであることを語っている。そして天空から降臨したその姿を描写した記述は、「世界初」といってもよいだろう。

<天御祖神>
・『古事記』や『日本書紀』よりも古いとされる古代文献『ホツマツタエ』に出てくる「祖」に当たる神。幸福の科学では、「イエスが『父』と呼んでいた主と同一霊存在である」と説かれている。

<日本の根本神、「天御祖神」の秘密に迫る>
<資料がほとんど存在しない『天御祖神』>
・読み方さえ、「あめのみおやかみ」なのか、「あめのみおやのかみ」なのか、「あめのみおやがみ」なのかも分かりません。神社もなければ、祀られてもいないので、よく分からないのです。
 私が見たかぎりでは、『ホツマツタエ』という史料には出てくるのですが、もしかしたら、何か、ほかにも出ている可能性もあります。
 ただ、『ホツマツタエ』自体も、まだ、日本史のなかでは、正式な正史としては認められてはいないものだと思われます。

・ただ、『ホツマツタエ』には、「秀真文字」という、独特の古代文字が使われていて、これは、イラク系統の古代文字、いわゆる楔型文字にも似ているし、エジプトあたりの字にも似ています。
 字の形から見ると、ルーツ的にはそれらとあまり変わらないようなものから来ているのではないかと思われるので、もし、中世にこれをつくった人がいるとしたら、ラテン語とかサンスクリット語などの、人工言語をつくったのと同じくらいの能力のある人でなければ、つくれないのではないかと思うのです。

<『古事記』『日本書紀』と『ホツマツタエ』の「始めの神」の違い>
・(大川隆法) 西暦712年成立と思われる『古事記』は、日本文(変体漢文)で書かれたような歴史書になっているので、神話性が非常に強く出ています。
 一方、720年ぐらいに成立したと思われる『日本書紀』のほうは、全部漢文体で書かれています。これはたぶん、外国向け、外国といっても主として中国向けに、日本の歴史を示すために書かれたものだと思われますが、この『日本書紀』のほうでは、神話性がかなり削られています。

<『古事記』に登場する神>
・具体的に見てみると、『古事記』に登場する神様は、最初に出てくるのは天御祖中主神(あまみなかのおかみ)です。「天の中心、宇宙の中心の神」という感じで、「独り神」で、結婚もせず、肉体も持っていないような、天空神のようなかたちで出ています。

<『日本書紀』に登場する神>
・一方、『古事記』と成立年が8年ぐらいしか差がないと思われる『日本書紀』になると、『古事記』の最初のころの神々がサーッの消えていって、『古事記』では途中から出てくる国之常立神(くにのとこたちのかみ)が、最初に出てくるのです。「始めの神は、国之常立神」というふうに出ています。

<『ホツマツタエ』に登場する神>
・この『ホツマツタエ』のなかでは、『古事記』『日本書紀』とも違う見解が採られていて、「いちばん最初の神様」として天御祖神が出ていて、二番目が天御祖中主神、三番目が国之常立神と、この順で三人並べてあるのです。天御祖神が出ているのは、これしか私は見たことがありません。
 しかも、本文中を読むかぎりは、初代天皇として国之常立神が、天上界に還って天御祖中主神になったというふうな記述もあるのです。このへんは少し矛盾するようにも見えます。

<『天照大神は男神』という説をどう見るか>
・(大川隆法) それから、「天照大神は男神だ」という説もあるのですが、『ホツマツタエ』には、これが強く出ています。

・『ホツマツタエ』を読むと天照大神が出てくるのです。『古事記』や『日本書紀』にはそんなに出てきませんが、『ホツマツタエ』には何度も出てくるのです。そして、それを天御祖神が天上界から指導しているようなかたちで出て、天照大神様は、この世で治めておられるかたちに書かれてあるのです。
 『古事記』では、天照大神様も天上界におられて、その孫の邇邇芸命(ににぎのみこと)が天孫降臨されて高千穂峰に立たれ、天皇家のご先祖になられたということになっていて、邇邇芸命から以降は、肉体を持って出てきたことになっているわけです。
  しかし、『ホツマツタエ』では、天照様も地上に出ておられたような感じに書かれているわけです。しかも「男神」であって、お妃がいらっしゃる。お妃の名前まで書いてあり、子供が生まれたことも、いっぱい書いてあります。
 
・しかし、『古事記』を読むかぎりでは、天照大神は肉体祖先ではなく、天上界の神様であって、その孫である邇邇芸命から、物質化して、肉体になって降りてきたようなかたちになっているので、肉体祖先とは必ずしも言えない書き方になっているわけです。
 これが、『ホツマツタエ』が書くように、天照大神が地上に生き、お妃をもらわれて子供を産まれたということだけだとしたら、これは確かに、肉体を持ってきておられたというかたちになります。
 しかも「男だった」ということになれば、男の天照大神の子孫が天皇だということになり、つながるかたちになるので、『古事記』『日本書紀』よりあとに、天皇家の支配を正当化するために書かれたという可能性も、ないとも言えないのです。しかし、古代文字との関係から見ると、不思議な感じもするわけです。

・ちなみに、『ホツマツタエ』では、月読命も須佐之男命も男神になっているので、「三貴神ともに男」ということになるわけです。
 『古事記』『日本書紀』では、伊邪那岐大神が、黄泉の国から帰ってきて、阿波岐原で、伊邪那美の穢れを祓うために禊祓いをするわけですが、最初に左目を洗って天照大神が生まれて、右目を洗って月読、鼻を洗って須佐之男が生まれてきて、これが「三貴神」というわけです。

・ただし、『古事記』では、天照大神は「女性の神」として書かれていると思われるのですが、『日本書紀』のほうでは、「男の神様」にも読めるような書き方をされています。これも、712年と720年という、同じ時期に朝廷でつくられたものとしては、あまりにも矛盾しすぎていて、分かりにくいところがあります。

・ただ、霊的に視るならば、今も、われわれが調べてみても、天照大神の魂のなかには、男性霊と女性霊と両方存在しているので、「霊的に見たら、どちらとでも言える面は確かにあるのかな。そういうことなのかもしれない」ともいう気もします。
 ですから、地上に生きたときの性別を調べたというよりは、もしかしたら、「神降ろし」をする人はいたであろうから、降ろしてみたときに、男性神として現れたか、女性神として現れたかによって、そういうふうに書き分けをされた可能性もあります。

<『神様には性別がない』という説>
・(大川隆法) 「持統天皇(645~703年)が、自分の女性統治を正当化するために、天照大神を女性にしたのだ」という説も立ってはいるのですが、今の日本神道、皇室、神社系統の、主とした流れから見るかぎりは、天照大神を「女神」と捉えているものが多いと思われます。

・それから、戦前、戦中に読まれた、「教育勅語」をもとに書かれたと思われる修身の本を読んでみると、天照大神は女性として描かれていますので、そのころには、女性として固まっていたのではないかと思われます。
 私たちも今まで、いろいろな人の過去世を調べてみたところ、男性に生まれたり女性に生まれたりしていますので、あまり詮索してもしかたがないかもしれません。「神様には性別がない」「如来から上は、男性も女性も区別はない」という説があって、「全員中性」という説もあります。
 確かに、そういうところもあるでしょう。神様は「父親的な面」と、「母親的な面」と、両方を持っているので、性別というのは、あくまでも地上に肉体を持ったときのかたちにしかすぎないので、あの世では性別はないのかもしれません。

<天御祖神とヴィシュヌ神との関係は?>
・「インド霊界ではヴィシュヌ神と呼ばれ、日本霊界では天御祖神と呼ばれる根源神がいて、分光神としてさまざまな高級霊が存在するということだ」、「日本文明のルーツはムー文明だと思われるし、インド文明のルーツはレムリア文明化かと思われるが、ムーもレムリアも、同一世界神によって指導されていたと思われる」ということを、大胆に書いてあります。
 『太陽の法』では、ヴィシュヌ神とエル・カンターレとのつながりについては書かれていなかったのですが、『太陽の法』を書いた私の30歳のころには、まだ頭のなかでつながっていなかったと思われます。

<今後、ヴィシュヌ神の位置づけで変わってくるかもしれない>
・(大川隆法) 確かに、インドの、今のヒンドゥー教、昔のバラモン教では、ヴィシュヌ神というのが、圧倒的な力を持った神様として存在していて、これが根源神的な存在で、釈迦牟尼仏、仏陀も、そのヴィシュヌの分身というふうに、インドでは理解されているわけです。
ヴィシュヌにはいろいろな顔があって、仏像によくあるように、顔がたくさん描かれていますが、ああいうふうに、「ヴィシュヌの顔の一つが仏陀である」と、仏教をヒンドゥー教のなかに吸収してしまっているのが、今のインドの現状かと思います。
そういう意味では、ヒンドゥー教が仏教を否定しているわけではなくて、ヴィシュヌの“地上的な現れ方”の一つというふうに理解しているという考えだと思います。

・私も、昔の『太陽の法』を書いたころは、ヒンドゥー教を民族宗教というふうに理解していたので、あまり深入りしていないのですけれども、今のインドは13億の人口を擁し、まもなく中国を抜いて、中国以上の人口になるだろうと思われます。

<宇宙人リーディングと似ているインドの宇宙観>
・(大川隆法) ヴィシュヌ神というのは、いろいろな書き方をされていますが、「地球も含め、銀河系も含めて、この宇宙というのは、ヴィシュヌ神が天上界で蓮の葉っぱか何かの上で昼寝をして、まどろんでいるうちに、夢のなかに出てきた世界」というような書き方をされていて、話はすごく大きいのです。

<謎に包まれている日本民族の祖、天御祖神>
<「文献が遺っていないもの」については霊言を頂くしかない>
・『古事記』『日本書紀』には、いろいろな神が出てきます。天照大神が伊邪那岐の娘ということになると、数え方にもよりますが、「神としては96番目に出てくる」という話もあります。
 私は正確には数えてはいないのですが、96番目に出てくる神が日本の主宰神というのは、普通に考えるとおかしいのです。おそらく、記紀編纂の時点において、天照大神信仰を立てようとしたのだろうと思います。

<日本独自の文字は楔型文字や象形文字より古い?>
・(大川隆法)『ホツマツタエ』も外伝になっていて、正統の歴史書にはなっていないのですが、これは日本の神々の歴史を“日本の言葉”で書いてあり、漢字も大和のカナも使っていません。要するに、「漢字やカナが入ってくる前の言葉で書いてある」という意味で、非常に注目すべきものなのです。

・形が似ているものがあるとすると、メソポタミアあたりで使われている楔型文字や、古代エジプトのピラミッドのなかに書かれている、絵文字も入ったような象形文字です。

・ちなみに、メソポタミアの「ハムラビ法典」などに使われている楔型文字は、古代シュメール文明で発明されたと言われていますが、古代シュメール文明においても、「宇宙から言葉を伝えられた」という伝承がはっきりと遺っています。

・そのように、宇宙人が「言葉」や(飲み物の)「ビール」など、いろいろなものを伝えたらしいということは分かっているのです。
 なお、幸福の科学の霊査では、「古代エジプトの文字は、トスが伝えた」、あるいは、「諸学問を(トスが)つくった」とも言われていますが、ルーツは極めて分かりにくいものです。

・(トス) 約1万2千年前、アトランティス文明の最盛期を築いた大導師・宗教家、政治家、哲学者、科学者、芸術家を一人で兼ね備えた超天才であり、「全智全能の主」と呼ばれた。古代エジプトでは智慧の神として知られていた。地球神エル・カンターレの分身の一人。
 
<今、なぜ『天御祖神』を調べるのか>
・『ホツマツタエ』には、天御祖神(あめのおやがみ)がでてくることは確かで、文字などをいろいろと教えた人らしいということは分かるのですが、それ以上のことはよく分からないようになっています。

・(ベガ) 琴座にある一等星。ベガ星系に住む宇宙人は、相手に合わせて外見を自由に変えることができ、性別は男性、女性、中性が存在する。「高度な科学技術」と「ヒーリングパワー」を持つ。

・(ヴィシュヌ) ヒンドゥー教の神。バラモン教の聖典『リグ・ヴェーダ』では太陽神と呼ばれ、後に「ブラフマー」「シバ」と共に最高神とされた。「宇宙の維持」を担うとされる。10種の姿を持って人々を救済し、ラーマ、クリシュナ、仏陀などは「ヴィシュヌの化身」とされる。

<日本列島を大陸から分離させた理由>
・そのインドの文明は、実は日本から入っている文明で、日本からインドへ行って、インドから中国へ行って、韓半島を通って、また日本にもう一回入ってきているような、こういう循環があるんだな。日本の文明は、一つはインドに行ったが、もう一つはムー大陸にも行ってはいるので。
 おそらくは、日本の位置づけはね、世界史的に見れば、「かつてのギリシャ」か、あるいは、「キリスト教文明におけるユダヤの歴史」のようなもので、それが日本文明に当たると思われる。

<日本列島を大陸から分離させた理由>
・(アルファ) 地球系霊団の至高神であるエル・カンターレの本体意識の一つ。3億3千万年前、文明実験の過程で、他の惑星から飛来した宇宙種の人類と地球系の人類との間で対立が起きたため、両者を一つの教えの下にまとめるべく地上に降臨し、「地球的真理」を説いた。

・(エローヒム) 地球系霊団の至高神であるエル・カンターレの本体意識の一つ。1億5千万年前、地獄界のもととなる低位霊界ができ始めていたころ、今の中東に近い地域に下生す、「光と闇の違い」「善悪の違い」を中心に、智慧を示す教えを説いた。

<ほかの星にも「メシア」という存在はいる>
<宇宙の時間には「終わり」もなければ「始まり」もない>
・約3万年前に、アンドロメダ銀河から約20万人の大船団を組んで富士山のすそ野に着陸したと語る天御祖神。
 いずれ、もっともっと具体的なことが詳しく判ってくるとは思うが、神武東征の2万7千数百年前に、日本の大神が実在したとする本書は、始原の神アルファが3億3千万年前に出現したとする「エル・カンターレの法」からみれば驚くには値しないだろう。



『信仰の法』
地球神エル・カンターレとは
大川隆法  幸福の科学出版    2017/12/4



<幸福実現党>
・今、幸福の科学は、そうとうな理論的主柱になっています。実は、幸福実現党以外の勢力の人々も、当会の考えを数多く勉強しているのです。

・私が、2016年の年初から、「次はトランプ政権だ。『トランプ革命』だと思って、この流れについていかなければ駄目だ。あとの執着は断ち切って、この方向に舵を切れ」ということをかなり発信したことによって、この国も、そちらの方向に向かって動いているのでしょう。

<「考え方」「理想」「思いの力」によって世界を動かす>
<世界中の戦争を終わらせるために活動を続ける>
<今、私たちは大きな「時代の変わり目」に存在している>
・今、「トランプ大統領によって、アメリカが分断されるのではないか」などと多くのテロリストから危惧の声が出ていますが、実際には、そうはならず、その正反対のことが起きてくるのではないかと私は読んでいます。アメリカが再び、アメリカらしくなり、「世界の先生」として、世界を護ってくれるようになると思うのです。
 そのときの日本の果たすべき役割は、おそらく、今までよりも、もっとはるかに大きなものになってくるでしょう。アメリカのよき片腕になるはずです。

<宗教戦争のもともとの「争いの種」をなくそうとしている>
・これまで、幸福の科学は、7百人以上のスピリチュアルな存在から霊言を頂いています。本として出したものは霊言集だけで450冊を超え、外国語にも翻訳をされて発刊したものも多く、諸外国で読まれています。

・そして、私は、次のような教えを説いています。
「世界は、仏教やキリスト教、儒教、道教、イスラム教、ヒンドゥー教、日本神道など、いろいろな宗教に分かれている。これらは、交通手段も連絡手段もなかった時代にバラバラに起きた宗教である。それぞれの民族のために起こした宗教であり、現代においては、そうした世界各地の高等宗教をまとめる教えが必要だ。その教えの下、さまざまな宗教を信じる各地の民族を、もう一度、お互いに理解できるような土壌に乗せて、話し合えるようにしなければいけない」と考えているわけです。

<アジア各地で起きる戦争を乗り越えるだけの思想を提供する>
<人間を超えた存在があって初めて実現する「許し」「和解」>
・マルクス主義のなかにも、弱者に対する優しい考えが入っていることは事実です。ただ、「この世には物しかない」という唯物論のところは、やはり、明らかに間違っています。この30数年間、いろいろな霊指導を受け、霊言を送られてきた私の経験から見ても、唯物論が正しくないことは間違いありません。これはどうしても認められないことであり、「宗教はアヘンである。毒薬だ」というような考えを肯定することはできないのです。
 やはり、神様なくして、人間性や、人間の道徳が向上することなどありえません。

<トランプ報道に見る「世の中に認められること」の難しさ>
・トランプ大統領は、マスコミを敵に回し、「嘘ばかり報道している」と発言していますが。それは、日本のマスコミにも同じことが言えるでしょう。

<「自助努力をしつつ信じる者」に大いなる他力が及ぶ>
・今、幸福の科学を静かに見守っている人は数多くいると思いますが、私たちの言っていることを、そのままストレートに、正直に受け取るのは怖いと思う人も、やはり、一部にはいるでしょう。

<「幸福の科学」の名前を隠さずに堂々と活動している幸福実現党>
・かつて、ある自己実現の大家が、「1回の失敗で諦める人は凡人であり、3回失敗しても諦めない人はなかなかの優れ者であり、10回失敗しても諦めない人は天才だ」というように言いました。それで言えば、幸福実現党は、まもなく、“天才”の域に入ろうとしています。おそらく、そうなるでしょう。私は、実力というものは、負ければ負けるほど出てくると思っているのです。

・本当は、幸福実現党の支持者はいろいろなところにいるのですが、「現実の政治は、ブランドのある老舗のところに任せたほうが楽だろう」と思い、そちらを支持している人も多いし、小選挙区制であると、どうしても二大政党制へと収斂していく傾向があるので、第3極以下はなかなか勝てないようになっています。

<「信じる力」の持つ本当の意味とは>
・「信じる力」というのは、本当に物理的な力を持っており、この世において生きる上で各人の道を妨げているものを打ち破り、貫いていくだけの力があるのです。

<宗教を学ぶ意味の一つは「人生学のプロ」になること>
・ただし、どこかで、全部を解決するのは無理だと気づく場合もあるでしょう。そのときに考えてほしいのは、「人生において宗教を学ぶことの意味」です。それは、「人生学におけるプロフェッショナルになろう。ほかの人たちの、いろいろな人生問題に答えられる自分になろう」と決意したということであると思うのです。これもまた、宗教に辿り着いた目的の一つなのではないでしょうか。

<奇跡が臨まなくとも「信じる心」を持ち続けよ>
・『聖書』には、イエス・キリストが、「すでに墓に葬られたラザロを、その4日後に、包帯でグルグル巻きになった姿のまま墓から呼び起こして蘇らせる」という奇跡を起こした話が載っていますが、そのラザロも、いずれ、時が来たら死んでいます。この世において、永遠の命を持ち続けることはできないのです。
 やはり、困難が数多く現われてくるなかで、奇跡だけに頼って生き抜けるわけではありません。「智慧」でもって迷いを破っていかねばならないこともあるのです。
 しかし、智慧にも限界があって、どうにもならないこと、にっちもさっちも行かないことも出てくるでしょう。
 そのときに知っておいてほしいのは、「この世というものは、もともと、パーフェクト(完全)にはできていないのだ」ということです。この3次元の世界は、「日本にいる1億以上の人々、あるいは、世界70億以上の人々が、全員、思ったとおりの自己実現を完璧にできる」というようにはできていないのです。

・例えば、あの世の世界では、それぞれの人が、それぞれの次元で、似たような人たちと生活しています。ただ、それだけでは人生経験が不足してくるため、この世(地上)に生まれて、さまざまな世界から来た人たちと出会い、自分の人生を磨き上げるわけです。人間は、それを目標として、この世に生まれ変わってくるのです。

<少しでもこの世を神の国へ近づける「無限の未来への挑戦」を>
・しかし、そういう世界でありながら、少しでもこの世の常識を「神の国の常識」に近づけていかなくてはなりません。それが、私たちの伝道活動の意味です。

・私たちの伝道活動は、いつも、限りない限りない努力のなかにある、「無限の未来への挑戦」でもあるのです。

<そして、「許す愛」で憎しみを超える>
<「行為」を憎んでも、その人の「本質」は憎まない>
・まず、「与える愛」から始めていきなさい。
日々の努力目標を、まず、与える愛に置きなさい。

<人生の早い時期に目覚め、志を立てよう>
<“私の一生は3万日”という視点で人生を見つめてみると>
・また、30歳あたりを境にして、結婚する人も増えてきますが、結婚後は、時間というものが坂道を転げ落ちるように速く進んでいき、あっという間に、世間で「定年」といわれる年齢まで行ってしまいます。

・今、私と同じぐらいの年代の人の多くは、だいたい“終着駅”が近づいた状態にいます。
 しかし、“終着駅”は“始発駅”だと思い、また頑張る人も一部にはいます。それは心掛け次第なのです。そのように、人生がまだ残されていることもあります。
 私の著書『伝道の法』にも書いたように、今世生きていける時間は、おおよそ「3万日」ぐらいあれば、よいほうだと思わなければいけません。

<まず志を立て、志に向かって自分自身を説得していく>
・「一生続けて全うしたい」と思うような仕事に辿り着くのは、なかなか簡単なことではありません。多くの人々は、その前に、数限りない無駄足を踏み、試行錯誤を繰り返すことになるだろうと思います。

・私が31歳になる直前のころに説いた講演では、「最初は宗教改革。10年ぐらいはそれをやります。それからあとは、政治改革や教育改革、芸術・文化の改革等、いろいろなことを起こしていきます」ということを述べました。そして、そのとおりに今、現実にそういうことを行っていますが、これらはそれほど簡単に口で言えるようなものではなく、本当に大変なことなのです。

<人口1億人を超える日本で頭角を現すことの大変さ>
・日本だけでも、1億2千数百万人の人間が住んでいます。人口が減りつつあるとは言っても、1億人を超える人間がいるのです。そのなかで頭角を現すというのは大変なことです。それほど簡単にいくようなものではないでしょう。

・すでに活躍しているスターのような人々だけを見て、「いいなあ。あんなふうになれたらいいなあ」と思う人は多いかもしれませんが、プロとしてその道で生きていける人は、1万人に1人もいるかどうかなのです。さらに、どこにでも出演していて、誰もがよく知っているような人になると、百万人に1人ぐらいの厳しさになるのではないでしょうか。ですから、それほど簡単なことではないのです。

・スターを目指して努力をしている人も、たいていは、アルバイト生活をしながら、次から次へとオーディションを受け続け、その中で、50回受けて1つ通るとか、100回受けて1つ通るとかいった生活をしています。
 こうしたことは、芸能界だけではありません。小説家志望の人々などでも、そういうところがあります。

<「未来を見通す力」を持つ幸福の科学>
<幸福の科学立宗30余年の歩みと今後の展望>
・世の中、一本の“電車道”のように勝ち進むというのは、それほど簡単なことではありません。意外に、世間で評判になっているときには、実は苦しいことが多く、世間で静かに扱われているときには、実は前進していることが多いのです。このあたりの加減はとても難しいところです。

<時間をかけて「信者」になってくださる方々をつくる>
<「一事を全体に引き寄せて考える」ことの愚>
・「金曜日の3時以降は、もう遊びましょう。有り金をはたいて、とにかく消費してくれれば、景気はよくなり、みんなハッピーになります」というような政策を取っている国もあるそうです。よくは知りませんが“地球儀の上のどこかの国”のようです。
 さらに、「カジノなどを誘致するので、家族で遊んでほしい」などと言っているようです。非常に怖いことです。本当にゾクッときます。

・日本は、今、これほど停滞していて、「このままでは危ないな」と思っているのに、またぞろ、「遊びのほうへシフトし、みなさんは、消費をして浮かれてください。“浮かれ景気”で行きましょう」というような音頭を取る人が出てき始めたので、「これはまた、困るなあ。怖いなあ」と思っています。

・幸福の科学としては、世間が土日月と三連休になるのはとても“ありがたいこと”であり、私も働く機会が増えて、たいへんありがたく思っています。
 ただ、世間の会社勤めの人々などは、何だか仕事が減っているということはないでしょうか。そんな気がしてしかたありません。
 アメリカよりも休日が多いというのは、ちょっと困るのではありませんか。これで、本当に大丈夫でしょうか。私はとても心配です。もう少し働かなければいけないのではないでしょうか。

<バランスを欠くマスコミ情報を、どう見て、どう判断するか>
・バランスの取れた見方ということで、一つ気をつけておくべきこととしては、マスコミの人々の一部、もしくは半分以上かもしれませんが、小さなものを取り上げて大きくし、大きなものを小さくする傾向があるところです。

<未来への扉を開く鍵>
<「個人や全体を堕落させる方向に導く思想や理論」に乗るな>
・それは、大きなかたちで行われるマクロの政策、あるいは「大きな政府」が行うような政策等に頼ろうとする気持ちはあまり持たないほうがよいということです。
 結果的には楽になるところも多少はあるのかもしれませんが、国民の最低賃金を政府が上げなければいけないような国は、ろくな国ではありません。これでは駄目です。すでに「自由が死んだ国」に入っています。資本主義の精神は死にかかっているし、民主主義も、もはや輝きを失いつつある時代に入っていると見たほうがよいでしょう。

・この国は、民進党であれ、自民党であれ、次第しだいに、「北欧型福祉国家」のほうへと流れていっています。しかし、日本がまねをしてもよいような国家がどこにあるのでしょうか。ノーベル賞を出せるのはよいのかもしれませんが、日本が目指すような国ではありません。
 今、日本が目指すべき方向は何でしょうか。やはり、もう一段、国際競争力をつけ、教育力をつけ、さらには政治的オピニオン(意見)や経済的オピニオンを出し、世界を引っ張っていく力を持つ国となることが望まれていると思います。

・要するに、「人々を堕落させたり、あるいは世界を堕落させたりする方向に導いていくような思想には、簡単に乗ってはいけない」ということを、まず述べておきます。

<家庭でも仕事でも「一生を貫くような粘り強さ」で努力をする>
・国民各位が、もう一粘り、二粘り、「粘り続ける力」を持つ必要があるのではないでしょうか。
 ところが、怖くなってやめてしまう人がたくさんいるのです。
 1990年の段階でも、「まもなく日本が世界一の経済大国になりそうな予兆があったために、怖くなって退転した」というように私は見ていました。そのとき日本は、やはり、粘り続け、実際に世界のリーダーになっていくだけのいろいろな目標を立て、もう一段、国を進化させるべきであったと思っています。そのビジョンを見せられる人がいなかったということが大きかったのではないでしょうか。

<あなたの未来、死んだあとはどうなるのか?>
<人は死んでも、あの世がある>
・今の日本の文化土壌としては、例えば、教育や社会、あるいはマスコミの風潮などによって見れば、基本的に、「唯物論的無神論」もしくは「不可知論」のような、「何も分からない」という世界に持っていかれることが多いでしょう。しかし、その結果どうなるのでしょうか。

・人は死んでも、あの世での生があります。たとえ、唯物論教育を受け、「神仏などいない。天使も菩薩もいない。死んだら終わりだ」などと思っているような無神論の人々にも、死んだらあの世はあります。

<天国・地獄を知れば、ライフスタイルが変わる>
・そうした人々に説教をしながら、あの世での行き先をだんだん仕分けていく仕事をしている霊人がいるわけですが、納得して天国に行く人もいれば、地獄というところへ行って修行をする人もいるのです。
 
・それを証明するために、私は、「霊言」や「リーディング」というものを行っており、公開霊言を始めてからすでに7百回を超えました。

・もし、あの世があるならば、この世でどのように生きなければならないかをあらかじめ決められることになるし、その“予習”もできることになります。また、「死ぬまでの間、後悔しない生き方とは何か」という問いに対し、自分で答えが出せるということでもあるのです。

<仏法真理の力で不成仏の先祖や縁者に「救いの道」が開ける>
<「考えは現実の力になるのだ」>
・実際に、あの世で、死んだことも分からないまま50年以上もたっているような人は、本当にたくさんいます。
 例えば、先の大戦で亡くなった人のなかには、死んだあと魂となって靖国神社に集ったものの、それからどうしたらよいかが分からないまま、さまよっている人もいます。沖縄から靖国神社まで来た。レイテから靖国神社まで来た。しかし、生前、あの世のことを聞いていなかったため、それから先はどうしたらよいかが分からず、その周辺を回っているのです。

<光を感じ、人生を立て直す瞬間を>
<霊的存在が肉体に宿って、地上で人生を送っている>
・その一番目は、「人間の本質は霊的な存在であり、その霊的存在が肉体に宿り、地上で人生を送っているのだ」ということです。

<あなたが死後に経験する「個人としての最後の審判」とは>
・誰が何と言おうとも、この35年以上、私自身が積み上げてきた探求実績から見て、この世を去った世界は100パーセント存在します。


バチカンでは、「まず病気でないかどうかを確かめ、病気だったら精神病院で治療してもらえ」ということで、病気の兆候がないかどうかを確認してから、エクソシズムに入るかたちになっています。(1)

2019-11-28 16:08:37 | 森羅万象


『真のエクソシスト』
大川隆法     幸福の科学出版   2019/4/23



<エクソシスト>
・私の説くエクソシスト論は、現代世界では、最先端のものである。キリスト教、イスラム教、仏教、神道等で、断片的に説かれているものを統合したものである。しっかりと学んでほしい。

・まさしく私の戦場での実話から抽出されたテキストである。悪霊、悪魔、生霊などとの接近遭遇は、ほぼ毎日のことである。
 本来は、一体一体、説法して成仏させるのが本筋である。その霊体の悩んでいるポイント、あるいは、生きている人を悪意を持って狙っている理由を見破って、論理的、理性的に論破し、成仏する方向性を明示すべきである。根本原因を除去しない限り悪魔祓い(エクソシズム)は成立しない。
 そのための日頃の鍛錬としては、教学、精進、信仰、利他行などが必須である。

<波長同通の法則>
・心の世界には「波長同通の法則」というものがあり、憑依される者自身がマイナスの心を持っていると、それと似たような地獄的な霊を引き寄せてしまう。その地獄霊とのなかで起きる現象を「霊障」という。
 つまり、霊障とは「霊的な障り」のこと。悪霊に取り憑かれるなど何らかの悪しき霊的な影響を受けている状態を言う。霊障になると、体調が悪化したり病気になったりするほか、さまざまな不平不満等の思いや言葉が出てきて、人間関係や仕事等にも悪影響を及ぼし、人生が破綻していく。
 したがって、対策としては、自らの思いや行いに間違いがないかを反省し、生活を調え、そして、天国的な自分へと切り替えることによって、悪しき影響から離れる必要がある。

<霊障対策の基本  基礎的知識から実践法まで>
<霊障の見分け方>
<誰でも何度かは経験する霊障>
・「霊障」とか、「霊に取り憑かれる」とかいうようなことは、それほど特殊なことではなく、どなたであっても一生のうちに何度か経験すると思われます。
 どういうときに多いかというと、「自分が思っていたような人生ではないコースに入り込んでしまった場合」「デッドロックに直面した場合」「職業上、あるいは趣味のサークルなどでの付き合いの関係上、悪いグループに入ってしまった場合」等です。そういうときには、なかなか逃れにくいものはあると思うのです。

<新宗教や新新宗教には「悪霊の巣窟」のようなものもある>
・私の場合、例えば、宗教学の事典のようなものなら読めるのですが、新宗教関連の事典のようなものだと、読んでいるうちに、だんだん気分が悪くなることがあります。それは、その事典が扱っている内容に、明らかに「悪霊の巣窟」のようなものが入っているからではないかと思うのです。

・また、教団が一定の規模になると、変な人も出てきます。「日本人の百人に三人は犯罪者になる」と言われているぐらいなので、百人規模の宗教では、放っておいても、犯罪に引っ掛かるような人が三人ぐらいは出てくるわけです。

<「精神病か、霊障か」を見分けるのは簡単ではない>
・「判例百選」という、裁判の記録のようなものには、「信教の自由」とその限界に関して、次のような事例が載っています。
 それは、「僧侶が、狐憑き、狸憑きのような人を、その人の親族に協力させて取り押さえ、叩いたりして霊を追い出そうとしたが、そうしているうちに対象者が死んでしまったため、犯罪に問われた」というものです。
 もし、本当に狐や狸など動物霊系のものが憑いていたら、奇行が多くなります。

・キリスト教系の「エクソシストもの」を観ても、精神病の人に対する扱いと同じように、相手を椅子に座らせ、革のバンドのようなもので縛って動けないようにしてから、エクソシズム(悪魔祓い)をやっている場面が出てきたりします。
 現象的に見れば、精神病で暴れている人と、強力な霊障で暴れている人との区別は、ほとんどつきませんし、それらが重なっている場合も多いと思います。
 そのため、バチカンのローマ法王庁では、「まず、病気でないかどうかを確かめ、病気だったら精神病院で治療してもらえ」ということで、病気の兆候がないかどうかを確認してから、エクソシズムに入るかたちになっています。
 ただ、現実には、これを見分けるのは、それほど簡単なことではありません。

・しかし、これも微妙に難しいのです。むしろ、一生懸命、悪魔の存在を実証しているようにも見えて、何とも言えないところがあります。真正な霊能者であれば、「悪魔憑き、悪霊憑きか、そうでないか」ということは、すぐに分かるだろうと思うのです。

<悪魔と戦う際の基本知識>
<悪魔は「縁のある人々」の「いちばん弱いところ」を狙う>
・ただ、霊道が開けていたりして、普通の人よりも非常に感じやすいタイプの人はいます。そういう人の場合、ある程度、家に煙突が立っているようなものであり、サンタクロースが入ってこられるようにはなっているのですが、“サンタクロース以外の者”も入ってこられなくはないわけです。

・基本的には、「波長同通の法則」というものがあるのですが、特殊な例外として、「ある人を強度の霊障状態、悪霊憑依や悪魔憑依の状態に置くことによって、その人だけではなく、その人の家族である、きょうだいや親、子供、あるいは仕事に関連している人を間接的に狙う」というスタイルも、あることはあるのです。

・このように、目的性を持って狙ってくることもあるので、本当に手強いと言えば手強いわけです。

<「特定の場所」に関係のある「地縛霊」への対策>
・普通の悪霊の場合、例えば、特定の場所に関係のある「地縛霊」のようなものであれば、そういうものがいる所に近寄らなければ、基本的に縁はなくなります。

・アメリカのホラーには、ハウス、家に関連するものがよくあります。「地下室とか、誰かが死んだ特別な部屋とか、そのような所に幽霊が住み着いていて、それに取り憑かれ、さらには、その幽霊の奥にいる悪魔に取り憑かれる」というパターンのものが多いのです。イギリスでもそうでしょうか。

<バチカンのエクソシストが学ぶ内容>
・お祓いができる人と言うか、海外で言うところの「エクソシスト」の数はものすごく少ないのです。バチカンは、「年間50万件以上、悪魔祓いの要請が来る」と言っているのですが、実際にやっている件数はものすごく少ないだろうと思いますし、エクソシストの認定資格を持っている人も非常に少ないわけです。
 また、バチカンにおける、エクソシストを育てる授業の内容等を見ても、「はたして、これで祓えるのかな」と感じるものがあります。
 基本的には、「悪魔の名前はあまり知らないほうがよい」と私は思うので、幸福の科学ではそれをたくさん教えたりはしないようにしているのですが、バチカンで教えている内容を見たら、要するに、「悪魔の名前を覚える」ということをしているのです。悪魔の似顔絵というか、絵姿を見たりもしていました。
 おそらく、リストか何かには五百ぐらいの悪魔が載っていて、特徴がいろいろと書いてあるのではないかと思います。

<悪魔との戦いでは「対話しない」「目を見ない」>
・バチカンが教えているエクソシズムの基本は、次のようなものです。
 まず、悪魔に憑かれていると思われるような人を縛ったりして、体の自由を奪います。ものすごい力を発揮して暴れる場合もあるので、そうしないと危険なのです。
 そして、「相手の目を見るな。悪魔がいろいろ言っても、耳を貸してはいけない」ということと、「相手の目を見るな」ということを教えているようです。

・また、悪魔を相手にしているときに、同じ次元での言い合いになると、波長が同通してき始めます。そのため、「話を聞くな。耳を貸すな。会話をするな」と言っているのです。

・このように、キリスト教系のエクソシズムでは、「あまり会話でのバトルに入るな。耳を貸してはいけない」と言われています。
 それから、「相手の目を見るな」とも言われています。これは、「目を見ると、催眠術的効果に引っ掛かることがあるから」ということなのだろうと思います。
 ただ、ラテン語の『聖書』を読み、聖水を振りかけ、十字架を相手の顔や体に押しつけたりすることに、どのくらいまで本当に効果があるのか、若干、疑問がないわけではありません。

<ホラー映画のように、「五寸釘のようなものを吐く」ことはない>
<自傷行為や自殺衝動が生じる理由>
・それは、憑いている者の声が、耳元、あるいは頭のなかで、「死ね、死ね、死ね」とか、「飛び降りろ」とかいう感じで、たくさん聞こえてくるからです。それが、夜も眠れないぐらい延々と続くので、だんだん、だんだん、催眠術にかかったように、その気になってくるわけです。

・そのように、悪魔というのは、まずは、憑いている人を殺そうとしたり、事故を起こさせようとしたりする傾向があることが多いと思います。

<アメリカと日本のホラー映画の違い>
・しかし、宗教を三十数年やってきた私の経験では、「“そら豆のスープ(緑色の液体”を吐く)というようなことはありえないことです。

・そのように、アメリカ系のエクソシズムの映画は、物理的に見せなくてはいけないので、多少、演出過剰なのです。もちろん、向こうではそれでヒットするのですが、日本では、あまり観てくれる人はいないでしょう。

・その意味で、アメリカン・ホラーというのは、ホラーといっても、基本的には、殺人事件のスリラーを、幽霊・悪魔に絡めたものなのではないかと思います。

<悪魔祓いの方法と応用知識>
<幸福の科学の法話の音声や映像をかけてみる>
・なお、強度の霊障状態になると、霊能者ではなくても、霊能者に起きるのと同じような現象は確かに起きます。要するに、常時、悪霊や悪魔に憑依されていると、霊が視えてきたり、怪しげな声が聞こえたりすることが非常に多いのです。

・ともあれ、「真理の話をすると、ものの見事に眠り始めて、本当に聴こえなくなる」ということは、実際にあると思うのです。

<霊障かどうかは、真理の本を「音読」させてみると分かる>
・いずれにしても、「幸福の科学から出している本を読ませてみると、読めない」ということはあります。

<霊障の場合、「幸福の科学の支部」や「神社」に行くのを嫌がる>
・あるいは、そういう人は、幸福の科学の支部にも来にくくなります。「支部の敷居をまたぐのが怖い」と言う場合、「一般的に、宗教が怖い」というだけではなくて、「霊障であるがゆえに行きたくない」ということもあるのです。

・川島神社をめぐるエピソードとして、子供時代に、母からこのような話を聞きました。
 徳島には犬神がいて、「犬神憑き」というものがあると言われているのですが、「あるとき、近所の犬神憑きのお祖母さんを川島神社に連れていこうとしたら、そのお祖母さんは、鳥居をくぐったあと、急に四つん這いで歩き出した」というのです。
 川島神社に、本当に、そこまでの霊力があるのかどうかは分かりませんが、あるいは、犬神というのは、動物霊に近いものかもしれないので、神様のところへ連れていかれるのを嫌がったのかもしれません。

<幸福の科学の「正心法語」などのCDを聴いても祓えない場合には>
・ただ、「その人の魂自体が腐ってきている。腐敗してきている」という場合は、憑いているものと、憑かれている者とに、かなり「同質の部分」ができています。

・これは、いろいろな経験があって、すべて知っている上で言っていることなのですが、そのように、祓えない場合があるのです。それは、もう、本人自身の「中身」がかなりの部分、腐食している場合です。

<どうしても反省ができない人への対処法>
・ところが、深い霊障になっている人の場合、基本的に反省ができません。しっかり思い出せないこともあるし、自分が惨めになったり、自己否定に陥ったりするので、徹底的に抵抗する傾向があって、反省できないことが多いのです。

・そういう人は、たいていの場合、子供時代から、「家庭のなかに悪霊がいる」という環境のなかで汚染されていることが多いのです。その場合、親もまた、何もかも他人様や環境のせいにするような傾向を持っていることがよくあり、子供もその影響を受けているわけです。

<霊査で分かってきた「身分制社会のプレアデス系の傾向性」>
・霊査をすると、これは必ずしも霊障の問題ではないのですが、「宇宙人系のリーディング」をいろいろとやっているなかで、プレアデス系の魂について気がついたことが一つあります。
 もちろん、プレアデス系といっても、星が幾つかあるので、すべての星が同じかどうかは分からないのですが、どうも、プレアデス系の魂を分析していると、身分制社会に生きているようなのです。
 つまり、プレアデス系の社会というのは、明確には言えませんが、おそらく二割ぐらいが上流階級で、あとの八割ぐらいがその人たちを支えているような状況になっているのではないかと思うのです。

・そのため、昔、プレアデス系の星から、地球の日本、あるいは、ほかの国に来て、神を名乗った者もたくさんいると思うのですが、「そういう者は、いわゆる労働や貨幣経済的なものを否定する傾向が強い」ということが分かってきたのです。
 そういう意味で、プレアデス系の人には、「勤勉さ」とか、「努力」とか、「働く」といったようなことを軽視する傾向はあるように思います。

<宇宙人のプレアデス・バガ・アンドロメダ・ケンタウルス系の「魂のブレ」>
・なお、そこまで行っていないようなプレアデス系の人の場合は、「“狐”変転」というか、狐風のプライドを持って騙しをする人も、一部いるように思われます。
 ちなみに、日本の昔話には、狐や狸が化かす話がよく出てきます。
 現代では、狐も狸も化かしたりはしないですし、昔の話にはいろいろなものがたくさん混ざっているため、よくは分からないのですが、いわゆる幽霊としての「動物霊」風のものや、畜生道に堕ちた人間が取り憑いて化かしている場合もあるとは思います。

・あるいは、ベガ系で正統ではない者の場合は、要するに、(ベガは)変化しやすい性質を持っているタイプなので、「“狸”変化」している可能性もあるのではないでしょうか。人を騙して、いたずらしたり、悪さをしたりするほうに、魔性が出てくる場合もあるかもしれないと思います。

・ちなみに、プレアデス系の人でも、美人や美男であったり、頭や家柄がよかったりすると、天狗になりやすい傾向は出てきます。また、ベガ系の人でも、やや、心が曲がっているような感じになってくると、そのように見える場合もあります。あるいは、アンドロメダ系の人でも、実際上、正義を掲げて戦う傾向はあるものの、強さに酔いしれると、天狗的になる傾向は出てくるように思います。

・それから、ケンタウルス系の人も、知能や科学の発展を、かなり鼻にかけている人が多いので、科学万能主義や唯物論的な思考等に入っていきやすい傾向の人も多いように思います。

<「悪霊の生産工場」となっている先祖供養系宗教の間違い>
・また、悪魔やその他の悪霊・悪霊等が、「取り憑かれている人の祖先」を名乗って出てくる場合もあります。亡くなった父や母、祖父、祖母、きょうだいなどを名乗って出てくることがわるわけです。
 やたらと先祖供養ばかりをする宗教も数多くありますが、そのなかには先祖ではない霊もたくさん来ていて、「悪霊の生産工場」になっているようなものもたくさんあります。

・密教系のある宗教では、「千日間、このお経を読んで、座って数珠を擦りながら拝んでいたら、先祖の因縁が切れる」というようなことを教えていました。

<悪い現象は、すべてがよくなる前触れ」という光明思想系統の騙し>
・あるいは、病気をしたり家族が死んだりして、悪い現象がたくさん起きてくると、「これは、すべてがよくなっていく前触れなのだ。今は最悪だと思っているけれども、それは悪いことがすべて崩壊していく過程なのだ。運命のケミカライゼーション(自壊作用)なのだ。崩壊が始まっているので、あとはよくなるしかないのだ」ということだけを説くような宗教もあります。

<霊障にならないための自己点検法>
<「心の持ち方を正し、生活を正していくこと」が基本>
<心が変わらなければ、憑いているものは、取っても戻ってくる>
・やはり、自分自身を正さなければ、「慣性の法則」は働き続けます。
 例えば、列車が猛速度で進んでいるときに、ブレーキをかけても、何百メートルも止まりません。そのようなものと同様に、自分の心の傾向性も急には止まりませんので、そういうものだと心得てください。

<真のエクソシスト>
<悪魔に最終的に勝つ力>
<教えられる人が少ない「真のエクソシスト」>
<「真の降魔師」「魔を降すマスター」になるために>
<「正しい道」を悟る人が多く出ることが大事>
・そういう意味で、生きている間には、正しい道と、そうでない道と、どちらにも行く可能性があるわけですが、「正しい道を悟る人が、できるだけ多く出る」ということが大事なのではないかと思っています。

<不成仏霊が現れやすい「場所」>
<不成仏霊が長く地上にいると「障り」が起きてくる>
・現実問題として、つくづく、「降魔は本当に難しいことだ」と思います。

<「憑依の原理」とその実態>
<地獄霊は「心に共通項がある者」に乗り移る>
<地獄からは生まれ変われないため、地上の人に憑依する>
・「地獄にいる状態では、母親の子宮に宿って生まれてくるのは、かなり困難なのではないか。一定のレベルまで心の平静を取り戻し、天国的状態というか、最低でも4次元の精霊界ぐらいのレベルまでは上がらないと、生まれ変わるのが難しいのではないか」と考えています。
 それが、「憑依の原理」の存在理由だろうと思うのです。

<「犯罪時の記憶がない人」に起きていること>
・これは、おそらく、本人の魂が体から抜けていて、そこに悪い霊に入られているのです。そして、人を刺し、そのあと、その霊が抜けて元に戻ると、人を刺したときの記憶がないわけです。
 裁判では法律によって裁いてはいるのですが、憑依の問題があるので、けっこう厳しいのです。

<霊的な影響を受けている人の「善悪の判定」は非常に難しい>
・幸福の科学を始めた当初、3年間ぐらい、「入会願書制度」を設け、「入りたい」という本人が書いた願書を私のほうで見て、合否を判断していたことがあります。
 その願書のなかには、精神病棟に入っている人から来たものがあって、読んだところ、「東京大学の法学部の先輩だ」という人でした。

<戦い方①――危険を伴う外科手術型エクソシスト>
<バチカン系の「エクソシスト」の怖い事例>
・例えば、精神病院などでもよくあるように、本当に、当人の手足を縛ったり、体を何かに縛りつけたりしなければ、ものすごい力を発揮する場合があります。
 あるいは、バチカン系の「エクソシストもの」にも、革バンドのようなもので縛って、体を拘束するシーンが出てきますが、そうしなければ、怪力を発揮することがあるのです。

<「異言」を語る悪魔の場合『聖書』・十字架・聖水だけでは難しい>
・そのように、欧米系の悪魔は念力が強いので、もう一段、物理的なフォース(力)が出るのかもしれません。

・異言のなかで、ラテン語のようなものを話すこともありますが、その場合にも、悪魔であることはあります。
 そうしたラテン語を読めたのは、だいたい、紀元後から中世ぐらいまでの神父や修道士などの聖職者階層の人です。そのような人は、やはり、エクソシストを行うときも、ラテン語の『聖書』を読んだりしていましたが、悪魔のほうも、それを話すケースが出てきています。

・そのため、「イエスの説教は、だいたい、アラム語で話された」と言われていますが、異言現象のなかで、アラム語が出てくるケースはよく出ているようです。私もいちおう話せるのですが、そういう現象が出てくることがあります。
 あるいは、それ以外のもっと古い、古代メソポタミアの言語や、エジプトの言語が出てくるような場合もあります。
 その場合、聖霊が語っていることもあるのですが、そうでないこともあります。そのくらいの古さの言葉を操るとなると、普通の悪霊ではないので、大きな悪魔と見てよいと思います。

<戦い方②――“漢方薬”的な防衛込みの方法>
<慢性的な悪霊・悪魔の攻撃から身を護る方法>
・やはり、日ごろから、丁寧に防衛しておくことが大事ではないかと思うのです。「日ごろから道徳を」などというと、バカにされるかもしれないし、宗教も、そういう意味で、バカにされることはあると思います。

・仏教で言う戒律も、現代人に言うと、「ちょっと勘弁してくれ」というものは多いと思います。

<酒や麻薬・覚醒剤系統が起こす理性麻痺の危険>
・なお、戒律の対象としては、昔は「お酒」を挙げていましたが、今であれば、例えば、異常に厳しい喫煙、あるいは、アメリカなどでは少し緩いようですが、麻薬、覚醒剤系統のものもそれに当たるでしょう。

<自分の「隙」を知り、この世的に解決できるものは解決する>
・それから、悪霊や悪魔が家族系統を狙ってくる場合、「弱いところはどこか」ということを、いつも見ている感じがします。そのため、家族のなかで弱いところがあれば、必ず襲ってくるわけです。

<他人や環境のせいにせず、正邪を判定する自力を>
<「謙虚な心」が自分を護る理由>
<最終的に必要なもの――信仰心で神仏と一体になる>
<だんだん「強いもの」が出てくるとき、最終的に勝つ力>
・「降魔」というものは簡単なことではありません。最初は「いける」と思っても、だんだん強いものが出てくるのです。この段階を経験した人はそれほど多くいるわけではないので分からないでしょうけれども、やはり、「信仰心を持っていなければ、最終的には勝てない」ということを知っておいてください。

・ただ、自分の分を超えて、いろいろなものに対する欲をあまり持ちすぎると、失敗することはあるということです。

<小さな成功を積み重ねることの大切さ>
・私は、「平凡からの出発」であるとか、「小さな成功をコツコツと積み上げていけ」といったことをよく語っていますが、これは別に、必ずしも「凡人のすすめ」をしているわけではありません。

・これは、武田信玄的に言えば、「六分の勝ちでよしとする」ということかもしれません。すなわち、「勝つことでも隙はできる」ということです。

・そういう意味では、「濡れ手で粟」や「棚ぼた」型の成功はあまり狙わずに、やはり、目に見える努力を積み重ねることが大切です。周りから見ても、「あれだけコツコツとやっていたら、そのくらいは当然かな」と思われるように努力したほうがよいのではないでしょうか。

<「人としての賢さ」「心のなかの愛のあり方」に隙ができるとき>
・特に、若い人の場合には、やはり、異性のところで失敗するケースがとても多いでしょう。
 ただ、一定の年齢を超えれば、考え方が多少は変わってくることもあるのです。

・ですから、人間が賢いか賢くないかということは、必ずしも、マークシート試験での点数の取り方のようなもので決まるわけではないと知っておいたほうがよいでしょう。やはり、「人の筋」は見なければいけないということです。
 とりわけ、「愛」というものは、そのあり方によっては、悪魔につけ込まれる隙になりやすいところではあります。

<教えを説いても、それを行じる気がない者は護られない>
・その意味では、釈尊の態度としては、「阿含経」のように、実際に話したと思われるものを見るかぎりは、ずいぶん突き放したものの見方をしています。

・本人がそれに気がつけば助かるのです。要するに、向こうが怨霊と化して取り憑いてきていることに気づき、自分の本心を取り戻し、本人の意志がしっかりすれば助かることもあるでしょう。

<宗教のプロとしてのエクソシスト>
<「真のエクソシスト」質疑応答>
・そのように、信仰における価値というものは、この世のものとは多少違うかもしれないので、「この世で値打ちがあることは、宗教のなかでもすべて通用する」と思うのは間違いです。逆に、この世的には値打ちがないと思われるようなことが、宗教では値打ちがあるように見えることもあるので、このあたりは知ってほしいと思います。

<信仰の世界において「純粋」になることの難しさ>
・地位や名誉、権力、金銭など、この世的に値打ちのあるものはいろいろあろうかと思いますし、それは役に立つところもあるでしょう。ただ、それが役に立たないこともあるのです。
 例えば、宗教にお金を寄付しても、すぐに悪霊が立ち去ってくれるわけではありません。

・したがって、霊能力にも限界があることは知っておいたほうがよいのです。信仰心が立っていればこそ、自分自身を護り続けることができるし、人を救うこともできるということを知ってほしいと思います。

<信仰心が立っていなければ、自分自身も護れない>
<幸福の科学の霊言と他の団体の霊現象との社会的信用の差>
・以前には、1994年ごろまで幸福の科学の会員だった人が、「霊言を降ろせる」などと称して信者を引き抜くようなこともありました。
 
・そこで、「『大川隆法には霊能力がない』と宣伝して信者を引き抜いているのか。それならば、出しましょうか」ということで、その後、私は五百書以上の霊言集を発刊しました。

・あちらの霊言集はまず広告には載らないのに、こちらの霊言集のほうはきちんと新聞の広告にも載るのです。まことに不思議ですが、これは「信用の差」としか言いようがありません。

・いずれにせよ、この世的な信用も必要ですし、信仰者として真っ当であるかどうかというところも大事だと思います。

<Q2  よい心境を保ち続ける方法>
・(質問者B)  これは、非常に難しい体験談として聞いた話ではございますが、悪霊撃退系の祈願などを受けた方のなかには、一時的には、改心したり、大いなるものへの帰依の心が戻ってきたり、信仰心が強くなったりと、天上界の光が入って、心が元気になったように見えても、すぐに心境がブレてしまい、再び憑依されてしまうという現象が繰り返し起こることがあるそうです。

<心の状態に働く「慣性の法則」>
・(大川隆法) やはり、どうしても、「慣性の法則」というものはあります。この世で生きてきた年数分だけ、今までの方向性があるので、それを急に変えようとしても変わりません。

・ちょっとした諭しや儀式で改心できたと思っても、それが一時的なもので元に戻ってしまうかどうかは、「その人が、過去、どう生きてきたか」という、その“生き方の道筋”の「長さ」と「重さ」によります。やはり、そうした過去の生き方の流れがあるわけです。

・仏教でも言われていることではありますが、人にはそれぞれ、「上根・中根・下根」というものがあります。
 上根の人の場合、ちょっとした教えでも、比較的すぐに、ある程度、分かってしまうこともあります。そして、中根の人は、普通の人が経験するぐらいの努力をしなければ悟りには至らず、下根の人になったら、やってもやっても、なかなか悟れないということがあるわけです。

<神秘体験をして自分の使命に気づいたパウロ>
・実際は非常に宗教的で霊的な人であるのに、たまたまきっかけを得ていなかったために、今まではまったく正反対の生き方をしていたけれども、きっかけに触れたことで、急に百八十度回転して改心したというような人も、たまにいます。ただ、そういう人は、歴史的にも数えるほどしかいません。
 例えば、「パウロの回心」がそうでしょう。

・パウロは、当時、サウロと名乗っていましたが、そのサウロのまったく見えなくなってしまった目を治してくれたのが、実は、イエスの弟子でした。イエスが、目の見えない人の周りを、唾か何かで洗って治したように、アナニアという人がサウロに手を置いて祈ったら、目が開いて見えるようになったのです。
 このように、白光でもって倒れて見なくなった目が、見えるようになったという奇跡もありました。
 また、白光が臨んでサウロが地に伏したとき、「サウロよ、サウロよ。どうして、おまえは、私を迫害するのか」という、イエスの声が聞こえてきたそうです。現実には弟子を迫害していたのですが、イエスは、そうは言わずに、「どうして私を迫害するのか」と言ってきたのです。
 かつて、パウロはイエスの弟子を迫害し、それによって捕まって処刑された人もたくさんいたのですが、そういう神秘体験を経験したことで、今度は回心して、クリスチャンになってしまったわけです。

<光がズバッと深く心に入ってくる時>
・ほかのところでも、そういう経験をした人はいるでしょう。
 例えば、長らく刑務所にいた人が、神秘体験をしてイエスの姿を診たことで、出獄したあと、牧師になったとかいうケースもあります。
 そういうことが改心の現象としてはありますけれども、一般的には、やはり、今までの人生の延長上に未来は築かれるので、「慣性の法則」は働くということです。

・「人は、人生の不幸を環境や他人のせいにしてはいけないし、キリスト教が言う原罪のようなものを信じてはいけないと思うものの、それでも、やはり、何らかの業、カルマでもなかったら、現在の自分のあり方を説明できないと思いたくなるときもあるだろう」というような教えを説いていたのです。

<「自分の力で救える人もいれば、救えない人もいる」ことを知っておく>
・おそらく、エクソシスト等をしていると、救える人も、救えない人も出てくると思います。

・イエス自身も、奇跡は数多く起こしましたけれども、自分の生まれ故郷に帰ったときには、「ふるさとでは奇跡が起きない」というようなことを言っています。

・霊的実体験のある人にとっては、人間が魂と肉体の結合体であることは自明の理である。しかも人生行路の諸段階で、様々な悪魔的な、まどわかしや、天使による救済を経験するものである。



一方、国会で法案が通過した法案は、「移民政策」や「カジノ法案」「水の民営化」「TPP」などと日本の富を海外に売り渡すようなものばかりである。(8)

2019-11-25 21:27:42 | 森羅万象

・「1000兆円の国家債務」については、さまざまなエコノミストや経済学者の見解があるそうです。本当に懸念している学者も多いようです。やはり財務省の指導に政治家も従うのでしょう。増税のスタンスは変わらないようです。「国民一人当たり1000万円の借金」ということも民主党の野田佳彦元総理もかつては強調していた理論でした。確かに、そのように言われると私たち一般人は、不安になるものです。私たち一般人は、各政党の「政策」を詳しく分析する時間はありませんが、斬新な「政策」を実施することは大変な作業のようです。国家政策については、国家経営の実務に精通したベスト&ブライテストのテクノクラートのドリームチームの英知を結集した「国家改造計画」が求められているといわれます。「1000兆円の国家債務」については、心配する必要はないという経済学者も少なくないようです。「あと900兆円の国債を発行しても問題はない」という学者もいます。資産を引いた「純債務」を考えるべきだという説があります。このような基本的な問題で見解が分かれるのですから、エコノミストや学者の資質が窺われます。

・「道州制」の議論も「夢の様な万能の素晴らしい」解決策のように言われています。そして多くの有識者が賛同しているようです。はたしてそうなのでしょうか。道州制が実現すると、混乱して一番不便になるのは一般大衆ではないのでしょうか。行政サービスが物凄く劣化する可能性もあるといわれます。道州制は中央集権の欠陥の反省から出てきているそうですが、道州制になると、またまた「道州制の官僚に牛耳られる」のではないのでしょうか。「反官僚の思想」が根底にあるともいわれます。言うは易く行うは難しの「道州制」だそうです。ユートピアを目指して地獄になるのでしょうか?!「道州制」は均等発展に反するので憲法違反という説もあると指摘されています。

・「昔から政治が一番遅れている。票の請負業のようなもの」といわれます。政治家は選挙民の対応に追われて、勉強ができないそうです。政治家が法律を作ろうとすると10人以上の政策秘書が必要だともいわれます。「日本の政治家はアメリカのロビイストのような役割を果たしている」という説もあります。大統領選挙後のアメリカ政界ですが、アメリカと日本の政治システムは大きく違っているともいわれています。世界政治ではトランプ大統領の動きが注目されています。

・大前研一氏は、中曽根元首相の選挙コンサルタントもしたようです。現代では選挙コンサルタントの職業もあるようです。インターネット情報によると、アメリカ大統領選挙で、トランプ陣営に辣腕の選挙コンサルタント、ポール・マナフォート氏が参加したと報道されていました。米国の選挙コンサルタントには学ぶべきことが多いともいわれます。豊富な経験の経営コンサルタントとして、今日の日本社会に「多くの提言」がなされています。米国の派手で長い選挙戦も特異なものだといわれます。

・「ベーシック・インカム」とか「政府の貨幣発行権の発動」とかエコノミストや経済学者等が様々な斬新な提案を行っているといわれます。ヘリコプター・ベンの話もありました。エコノミスト間ではへリコプター・マネーが話題になっていました。超金融緩和などで、紙幣を大衆にいき渡せるという手法です。そのほうが経済原理に則しているというのです。それには賃金を上げてもらわないといけないようです。国民の「分け前の分配、再分配」がうまくいかなくなります。「働かざる者食うべからず」という時代錯誤的な考えに対するものにベーシックインカムの概念があるといわれます。

・また「女性が働く必要のない社会」というベーシックインカムのユートピア世界の発想もあるといわれます。新約聖書の『テサロニケの手紙二』3章10節には「働きたくないものは食べてはならない」という一節があるそうです。「財源の裏付けのない政策は実現できない」という固定観念も変えていく必要があるようです。そして、世界では、さまざまな新税を考え実施したり、アンダーグラウンド経済の現金をあぶり出し徴税しようとする動きもあります。そして先進的な経済政策の話については、日本的な対応が限界のようです。世界に先例がないとできないようです。ベーシック・インカムもスイスでは国民投票で否決されたといわれます。

・50年前の経済学理論と今のそれを比較しても人類の格段の進化がわかります。「職業を研究している天使」もいるといわれますが、「経済を研究している天使(高等知性体)」もいることでしょうか。エイリアンの超テクノロジーだけが注目されているようですが、エイリアンの「超経済学」もあることでしょうか。「その彼らは地球から68光年離れた惑星クイントニアに住む宇宙人で母星から“エリア51”まで45分で移動できる」といわれます。グレイタイプの異星人のようです。異星にも日帰り旅行ができるようです。「エイリアン・エンジニアリング」ばかりでなく、さまざまな文明の蓄えられた文明情報・知識が手に入るようです。エリア51で白鳥座61番星の異星人とコンタクトしていた日本人科学者もいたといわれます。「恒星間飛行技術」ばかりではなさそうです。現代の科学者には想像を絶するようなものばかりでしょうか。それにしてもYou Tubeには「説明のできない(ニセモノ)動画」が豊富に取り上げてあるようです。ちなみにYou Tubeの「グーグル・アース」の動画で「エリア51」の上空からの基地を見みますと、奇妙なことが分かると語られています。広大なエリア51のあちこちに、いろいろと基地が新規に造られているのがわかるそうです。そして、異星人のデザインとしか思えないような奇怪な形の基地も見られるといわれます。

・遥かに進化した異星人(大天使)が大きな組織や国家を統括しているともいわれます。どうだったのでしょうか。イルミナティの空飛ぶ円盤はタイム・トラベルができ、「米軍の将軍が同乗していた」ともいわれます。「竜座人(ドラコ)が遥かに進化しており、このレプティリアン型生物の交雑種がイルミナティである。交配人種であるイルミナティが地球を管理している」ともいわれます。「イルミナティは宇宙人の集団なので強力なのだ」そうです。政府の中に政府があってアメリカ大統領といえどもコントロールできないといわれます。「いざ大統領が就任すると、この話題には関与せずという概要が出されるのだ。こうした態度は“大統領の黙秘症候群”と呼ばれている」と語られています。宇宙人情報を公開すると主権が危うくなるともいわれます。

・リラ星人は人類に3万年進化しているそうです。リラ星人も人類の源流ともいわれ謎の多い宇宙人種族のようです。リラ星人のエロヒムが「人間を実験室で創った」といわれます。リラ星人エロヒムのコンタクティであるフランスのクロード・ボリロン・ラエルによると遺伝子操作による「不死の惑星」に行ってきたといわれます。地球の人類と進化段階が同じ程度の異星も非常に多くあるそうで、「宇宙連合」とのコンタクトによる膨大な情報が必要となりましょう。「現代的な解釈ですと堕天使ルシファーとかリラ星人のサタン(悪魔)という言葉は、遺伝子科学者の研究集団の名前だ」といわれます。おぞましい堕天使のイメージではなく、「科学者」だというのです。地球製の「空飛ぶ円盤」も具体化しているという情報もあるようです。米国が秘密協定を結んだのはラージノーズグレイというオリオン星人といわれています。オリオン星人は人類に5万年進化しているといわれ、「人間の魂の交換」ができるようです。

・アブダクション(誘拐)事件も、空飛ぶ円盤に乗った宇宙人の科学者とバイオロボットのグレイがインプラントなどの「生体実験」をしているといわれます。グレイと人間の交雑種が「エササニ人」といわれます。エササニはオリオンの方向にあります。「時空間を超えてこの地球にやってきて、人類をアブダクション(誘拐)し、受精して、子孫を作りました」と語られています。それがエササニ人のバシャールだというのです。

・政府の貨幣発行権の発動は、「禁じ手」、「最後の手段」だそうです。が、「政府の貨幣発行権が常識化」することがいつかは断定できませんが世界で常識化するときがきましょう。もちろん「弱い経済の国」では、貨幣を異常に多く発行するとアフリカの某国のように凄まじいハイパーインフレになるそうですが。ヨーロッパのユーロの通貨危機とかの話がありましたが、ユーロ通貨を以前の状態に戻す動きも出てくるでしょうか。以前には「イタリアのリラは比較的弱い通貨だったがユーロはドルに匹敵する強い通貨であるためユーロ高傾向にあり、輸出や観光に依存しているイタリア経済界からはリラに戻そうと言う声も出た」といわれます。「政府の貨幣発行権の発動」の話は経済学と無縁な私たち一般人にも分かりやすい話のように思われます。昔から独立戦争をするのも「貨幣発行権」を手に入れるためだともいわれます。

・「米国のドルの発行高と円の発行高を数量比較すると、1ドル=50円が相当」という説・議論もあったようです。現在の世界経済の混乱に対して、学者や実務家・金融家の議論が、かまびすしいと語られています。「政府紙幣の発行」を主張するエコノミストは増えているようです。日本は従来から「二番手戦略」をとり、他国を先に走らせて実見させ、その結果を評価して、次の手をうとうとする戦略を常套手段としてきたといわれます。欧州ではベーシックインカムも様々な実験が行われるようになったようです。

・日本中のエコノミストや経済学者の説は汗牛充棟のようです。「政府紙幣の発行」という見解は私たち一般人にも分かりやすい説のようです。政府系のエコノミストの説が主流の構造では、官庁エコノミストは、なかなか革新的なことは主張できないといわれます。日本では増税問題が政治問題化していました。日本の「失われた20年」の経済は容易に改善できないようです。消費税増税の問題は、どのような結果になるのでしょうか。

・「古典的な経済手法では、増税やむなしという話になる」といわれます。しかし、ベーシック・インカムとか新しい経済学が提唱されているようですが、社会的に革新的なことを実行に移すことは難しいようです。ノーベル経済学受賞者でも実際の経済の運営は難しいそうですので、「日本の失われた20年」の経済運営も容易ではないようです。今は「失われた30年」ともいわれます。

・「来年のことを言うと鬼が笑う」といいますが、来年の予測でさえ難しく、まして未来の予測は、普通の人ではできないようです。2011年は大震災でひどい年でした。また日本経済や企業も大震災や2011年のタイの洪水なので大きく影響をうけました。2011年のタイの洪水は予測できた日本企業はあったのでしょうか。災害の予測も海外や国内の企業立地を考える上で、企業経営上、絶対に必要となりました。断層地帯と原発の立地が問題とされていましたが、国民としては早くクリアにしてもらいたいものです。企業経営には、天変地異のリスク予想も必須なものになりました。

・ジュセリーノ・ノーブレガ・ダ・ルースというブラジルの夢見の預言者で、神か神に近い者とコンタクトしているという人物が、「2011年が日本経済の破綻」、「2012年、阪神大震災が起こる」と預言していたので気味が悪い思いでした。「天災は忘れたころにやって来る」ようです。

・欧米の支配階層を統括するフリーメーソン。米国のWASPはマネジメント万能至上主義の精神的資本主義をすすめているのでしょうか。フリーメーソンとイルミナティの関係もよくわからないようです。「メイソン結社員でないと商売がうまくいかない」ともいわれています。「日本の知識人が欧米人を理解できないのはフリーメーソンを知らないからだ」ともいわれます。

・国のシステムのリストラが必要となりましたが、病気になれば医者が必要になるように、国政や国の施策に通じた日本戦法を駆使できる政策の策士が必要といわれます。国家経営の実務に精通したベスト&ブライテストのテクノクラートのドリームチームの英知を結集した「国家改造計画」が求められているそうです。当然ながら、政府にはベスト&ブライテストが集結しているはずですが。

・現在の日本経済の惨状や「失われた20年の日本経済」は、政治家や公務員に人を得なかった、経済官僚の弊害か、能吏が活用されなかった結果なのでしょうか。どの政党、政治家にしろ今まさに政治の季節、あらゆる政策に常に改革が必要だといわれます。そして『平成維新の断行』が望まれていました。言うは易く行うは難しで、なかなかうまくいっていません。アベノミクスの限界が言及されています。日経平均株価も勢いがなくなりました。安倍総理自身もアベノミクスの失敗を認めたといわれます。

・政策を批判したり新政策を提案したりすることは、私たち一般人には無理なことでしょう。政府紙幣の発行と日銀券の発行に関しても闇の権力が関与しているのでしょうか。荒唐無稽な話も少なくないようです。闇の勢力やサタンと呼ばれるリラ星人が、人類の営みに関与しているとは、誰も分からないことでしょうか。マネーのメカニズムに「モロクの神」が関与していたという話も私たち一般人には、理解不能なことが多いようです。

・今は百家争鳴(多くの知識人・文化人が、その思想・学術上の意見を自由に発表し論争すること)の時でしょうか。
ウィキペディアWikipedia(フリー百科事典)でみると「百花斉放百家争鳴は1956年から1957年に中華人民共和国で行われた政治運動。『中国共産党に対する批判を歓迎する』という主旨の内容であり、これを受けて中国国民はさまざまな意見を発表したが、百花運動の方針はまもなく撤回され、共産党を批判した者はその後の反右派闘争で激しく弾圧された」とのこと。「中国人は国を捨てた人でないと信用ができない」という中国社会特有の国内事情があるといわれます。

・経済官僚に比較すると外務官僚の評判は、昔から悪いようです。やはり時代の流れに対応してこなかったからでしょうか。官僚制度も制度疲労が指摘され、行政改革などで「天下り」等の規制が行われました。昔は高度成長を指導した優秀な官僚といわれましたが、時代の流れに、劣化した組織になったようです。

・「殺伐としてきます。自ら命を絶ち切る人が年間3万人を超える事態が約10年も続いていますからね」ということですが、有効な対策をひねり出す力が政治家や官僚には無理なのでしょうか。いろいろと対策がうたれ、総数では減ってきたようですが、「日本における自殺は主要な死因の一つであり、10万人あたりの自殺率は20.9人であり、OECD平均の12.4人と比べて未だに大きい値である(2014年)」といわれます。
介護の悲惨な事件も後を絶ちませんが、何とか対策はないものでしょうか。子供の貧困も問題になっています。ソ連製なのかどうか不明の「自殺企画の発狂薬」については数十年前の新聞に載っていたといわれます。日本の海外援助も数十年のノウハウがあり、大胆に見直し、リストラすべきだといわれます。「問題のない所はない。改革は恒常的に遅れている」といわれます。

・「人が二人あつまると政治の話になる」という世相ではなく、政治の話には限界がないのでしょうか。限られた予算、限られた処遇、増えない税収、十分でない福祉予算を削る財政赤字ということで、補助金カットがすすみます。「「官僚と政治家、どっちが勝つか」こんな評論も多い。他の先進国から見たら噴飯ものだ」と指摘されています。

・「3百万人の寝たきり老人」のほかに要介護の高齢者、その他数百万人の障害者や難病や奇病に悩む人々など、十分な福祉とはいえず、この面からも福祉が崩壊しているようです。自殺数もなかなか減りません。これらの状況は事前に予測できたことのようです。私たち一般人は、厚労省のように正確な数字と実態は知りませんが、年金問題にしても様々な社会福祉政策の改革が急務のようです。年金問題でも厚生省の官僚は劣化したといわれました。優れた官僚による近代化の指導、戦後経済の再生という神話もなくなりつつあるといわれます。

・気になるのは医者でも原因が分からない奇病や難病が増えてきていることです。子供の難病や奇病も増えているといわれます。現代医学では対応できないようです。財政赤字ということで、子どもの貧困問題、待機児童の問題等、国民へのサービスが低下しています。行政コストや立法コスト、司法コストを削減する大胆なリストラが必要だそうですが、「身を切る改革」は難しいようです。

・当然、厚労省も中・長期計画を持っているものと思われますが、どのようなものでしょうか。この本(『チェンジ!』)は2002年に書かれていますが、高齢化もすすみ、国民の状況は悪化していることでしょう。著者(舛添要一氏)も国会議員になってから、様々な問題に直面したようです。その後は都知事でしたが、2020年の東京オリンピック・パラリンピックで多忙のようでした。しかし都知事の旅行費の経費が問題になり、公私混同が批判され、退任しました。期待された人でしたので、それゆえに反発は大きかったと指摘されています。

・「日本は先進国だ」そうですが、「日本は先進国なのだろうか」という声も街中では大きくなってきているようです。財政赤字の問題で、福祉予算が削られています。どこの省庁も「より以上の予算を」ということで、税金の無駄遣い対策や行政改革による行政効率化もうまくいっていないそうです。予想以上に遅れた面や近代化の進んでいない面が増えてきているようです。「女性の登用も先進国とはいえない」そうです。女性の眼から見ると「政治や経済の後進性」を痛切に感じることでしょうか。いつまでも「政治が遅れている」ということでは複雑化する社会問題に対応できないでしょう。

・「昔から政治が一番遅れている。票の請負業のようなもの」といわれます。困っている人も増えており、単に政治の貧困としては片づけられないといわれます。「失政」が増えている時代に、私たち一般人は、政治意識を高めていく必要があるといわれます。「失政」を詳しく調べていくと恐るべきことが分かるのかもしれません。「失政」が予想以上に多いともいわれます。補償も十分とはいえません。「あまり知られていないことだが、日本の社会保障というのは、先進国とは言えないくらいお粗末なモノなのである」といわれます。為政者の認識も自覚もないといわれます。

・「道州制」などの政策の理論闘争よりも現実的に具体的に国民への行政サービスを改善すべき時でしょう。道州制はより一層の国民へのサービス低下になるのではないかという懸念があるといわれます。行政や政治も大幅なリストラが必要です。税金による税収が伸びないので消費増税、福祉活動にNPOなどの民間資金と民間活力の導入など、様々な対策が打ち出されておりますが、政府紙幣の発行なども一案でしょうか。しかし、現実的な政策とは言えないそうです。「それこそ税金の無駄遣いを止めて、国民の血税を費用対効果を考えて政策財源にあてるべきだ」そうです。

・社会問題に対する解決策もいろいろと提唱されておりますが、現実的に具体的にすぐに実現できる対策が望まれています。私たち一般人も政治意識を高めて政治に要求していかなければならないでしょう。地方議員の近未来の姿は欧米のようにボランティア議員の流れだといわれます。

・選挙で洗礼を受けて、選挙で苦労する人が多いようです。官僚と国会議員の役割と選抜方法は全く違いますが、日本のシステムでは、選挙に資金も含めてものすごいエネルギーが必要なようです。よくいわれるように「地盤、看板、カバン」が選挙には必要であるといわれます。公職が特定の人々に固定しないようにするには、「負けた場合の本人や家族が背負うリスクが大きすぎるので、選挙に出る顔ぶれがいつも同じになってしまうという問題点もある」というところを変えていく必要があるそうです。政治家のスキャンダルがネットで世界に発信されている時代です。

・政治の“世襲”の問題も各政党でいろいろと規制ができておりますが、選挙は世襲でも大変だといわれます。選挙に落ちて捲土重来を期している人も多いことでしょう。選挙コストを大幅に下げていく必要があるようです。国民の目も厳しくなっており、説明責任が求められるようです。政治資金の相続の面で“世襲”は有利だそうです。「数千万円から数億円の政治資金の相続は大きい」と語られています。

・政治の改革には、公募制とか選挙資金の問題とかさまざまな改正がなされているようです。インターネットを選挙の直接の投票機械にする案は、まだアメリカでも実現されていません。やはり、投票率が上がり、直接民主制の道を開くという事で、技術的な問題もあり、大きな抵抗勢力があるようです。選挙結果が大きく違ってくると指摘されています。ですが、インターネットというメディアは米国並みに利用されるようになることでしょう。まだインターネット利用の規制が多くありますので、規制緩和に進むものと思われます。

・私たち一般人は、「選挙のプロ」でもないので、選挙のどこの部分を変えていくことが「政治の近代化」に繋がるのか分かりません。「政治が一番遅れている」ともいわれます。議員定数の問題でも改革が遅れておりますが、政治の近代化をすすめてもらいたいものです。より合理的な選挙システムが望まれているようです。政治の古い悪いイメージを直していきたいものです。それにしても「外国の選挙プロに学ぶことは、まだまだ無尽蔵にある」といわれます。


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 ・ブログ名称: UFOアガルタのシャンバラ
・第2のブログ名称:UFOパラレル・ワールド

 「神の国か?」「人類の原郷か?」「天上のエルサレムか?」・・・・・・・・・
「パラレル・ワールドに住む宇宙人、天国に出入りし転生と憑依を自由に操るシリウス星人の殖民星が、地球か?」、「ネガティブのシリウス星人の地球支配があまりにも巧妙なので、しょっちゅう戦争が起こるのだろうか?」
「金髪碧眼のノルディックが住んでいたアガルタのシャンバラ情報の集大成を目指す・・・・・・・・・・」「金星蛇人と火星霊人の戦争はその後どのように展開したのだろうか」
「日本民族の神話の原郷『高天原(たかまがはら)』は、『都市型の超巨大宇宙船』なのか!?」「平家がプレアデス星人の末裔で、源氏がオリオン星人の末裔なのか」
 「小人族のグレイの母船に同乗する金髪碧眼のノルディックは、”悪魔の王””ルシファー”なのか?!」
「円盤は神人や異人、悪魔の乗り物なのか!?」「天使は神の秘密諜報員なのか」「神は最初のフリーメーソンなのか」
「UFOは、人類の歴史が始まって以来、最も重要な現象なのか。UFO問題とは、人間にとっての死の問題を解くことなのだろうか。UFOはフリーメーソンの創作なのか」
「全宇宙を創ったという“虹の神々”も地球に来ているのだろうか」
「イルミナティなどのフリーメーソン組織に入ると神に会えるのだろうか」「金星の神々は地球に到着するやいなや、イニシエーションのためのフリーメーソン本部を設けたのだろうか」「フリーメーソン結社はこの大地が創出されるよりずっと前から、さまざまな太陽系をめぐって、存在していたのだろうか」
「国際連合の設立に動いたキリストの星、アプ星人とは」
「人は皆、記憶喪失の異星人だろうか」
「はるかに進化した天使のような宇宙人は、人間の守護霊や背後霊なのだろうか」「セドナ上空に見えないエーテルのシティが滞空するのだろうか」

グーグルのブロガーにも書いています→UFOパラレル・ワールド




一方、国会で法案が通過した法案は、「移民政策」や「カジノ法案」「水の民営化」「TPP」などと日本の富を海外に売り渡すようなものばかりである。(7)

2019-11-25 21:26:36 | 森羅万象

『選挙の裏側ってこんなに面白いんだ!スぺシャル』
三浦博史 前田和男     ビジネス社   2007/6



<大手広告代理店が選挙を仕切る?><去勢された日本の大手広告代理店>
・ちょっと選挙をかじったことがある人は「実は、選挙は大手広告代理店の電通が仕切っている」と訳知り顔にいう。しかし、「選挙の常識」からすると、実情はいささか違う。

<アメリカの選挙PRノウハウ>
・そのとき、アメリカの選挙と日本の選挙のもっとも大きな違いは、戦後日本が失ったPRのノウハウにあることを知ったのである。

・アメリカには多くのPRコンサルタントがターゲットを決めて、その関心事を引き出し、それに対して選挙CMをつくる。そのうえで、そのCMを打つのにもっとも効果的な媒体(メディア)はなにかという戦術のもとで、テレビやCMや雑誌、新聞のスペースなどの枠をとる。そして、その効果の検証を行い、次の製作にフィードバックする。

・少なくとも広告代理店は政党に常駐させ、PRのノウハウをもったスタッフをきちんと揃えてのぞむべきなのである。

<政党CMよもやま話><崩れつつある大手代理店の寡占状態>
・ところが今は、そうした大手代理店の寡占状態が崩れつつある。自民党も今ではコンペで、これなら選挙に勝てると思ったところを採用する。ダメだと思ったら、たとえ電通でも使わないようになった。自民党も、電通一社に頼るのではなく、PR会社を採用した。それがブラップジャパンという独立系の代理店である。

<選挙の日米格差>
<大統領選の雌雄を決した伝説のCM>
・秀逸な候補者には、黙っていても人は集まるし、金も集まる。人も、金も、票も集まらない人は、自然とコースから外れていく。アメリカでは、そうした選挙が当たり前で、スポーツ選手にしろ、ジャーナリストにしろ、大物スターにしろ、そうした例がいくらでもある。ネット上の呼びかけだけで、何十万人のサポーター、何十億ドルという資金が集まる。そうした能力を備えている人が政治家になり得る風土があると考えていい。個人の献金額は十ドル、二十ドルほどだ。

・日本では選挙で借金を背負うケースもある。自分の退職金なり、貯金なり、資産を使い、政党の公認料ももらって、さらに寄付を集め、借金をする。アメリカにくらべるとクリーンな選挙である。
 負けた場合の本人や家族が背負うリスクが大きすぎるので、選挙に出る顔ぶれがいつも同じになってしまうという問題点もある。

・日米で何が一番違うかといえば、米国はメディア、とくに映像の影響力が大きい。アメリカでは選挙の結果を左右するのはテレビコマーシャルとテレビ討論。

<国政選挙と外資系PR会社>
・それではアメリカの選挙のプロが日本に来て、そのまま通用するのかどうか?アメリカのプロは、なんといっても「キャッチコピー」づくりがすばらしい。有権者の心をグサッとつかむ。これがプロとアマの分かれ目、成功と失敗の別れ道となる。

<民主党は説明不足?>
・民主党を引き合いに出すが、岡田党首のときにアメリカのPRカンパニー「フライシュマン・ヒラード」を使ったが、あれは失敗だったろう。フライシュマン・ヒラードは、PRカンパニーとしては米国でも著名な会社だが、ワシントンDCでは民主党も共和党も「フライシュマン・ヒラード」など使わない。米国の選挙コンサルタントは、「なんで?」と不思議な顔をしていた。

・事実、自民党は「ブラップジャパン」というエージェントを使ったが、世耕弘成広報委員長は、なぜこの会社を使うのか、社長の見識やキャリア、手法、実績などを議員が納得するように説明していた。選挙資金をカンパしてくれた支持者、政党助成金として税金を拠出した国民に対しても、これからは政党も説明責任が問われることだろう。

・それと、国政選挙や、国政そのものの広報に外資系を呼び入れることは、私は賛成できない。「広報」とは有り体に言うと、裸の姿をすべて見せることである。外資系の会社に国家の裸を見せていいわけがない、と私は思う。

・話がそれたが、外国の選挙プロに学ぶことは、まだまだ無尽蔵にある。しかし、だからといって、彼らが日本の選挙を担当して、すぐに勝てるほど日本の選挙は甘くない。

<野田聖子に学ぶ選挙に強い政治家>
<6万軒歩いて、かかとを疲労骨折>
・彼女の言によると、「そのころは志もないし、政策もなければ抱負もない。ただ選挙好きのおじさんたちの言うなりに運動をはじめました」ということになる。

 でもそのとき、彼女がなにをやったかというと、1日百軒、選挙までに1万人と会うというすさまじい「ドブ板」。集まった名簿を地図に落して、女の子の案内で1軒1軒回って歩く。

・目からウロコが落ちる思いだった。次の選挙では原点にもどって、また歩き作戦。6万軒ぐらい歩いたころ足のかかとを疲労骨折。が、1ヶ月で治し、また歩き始めた。結局彼女自身が7万軒、両親が1万軒ずつ歩いてくれた。結果は、両親と娘が歩いた総軒数とほぼ同じ得票数、9万5734の得票。衆議院初当選だった。

 

■■■ 私が思うこと、聞いたこと、考えること ■■■


・日本経済の近未来に関してはネガティブな本が増えているようです。この本は、前内閣官房参与のポジションにいた学者が書いたものですが、特に、首都直下大地震津波や南海トラフ大地震を想定した場合、非常に国民生活が悪くなっていくのかもしれません。デフレ政策についてもアクセルとブレーキを精一杯踏んでいると揶揄されていたといわれます。消費税増税も実施されましたので、景気はどうなるのでしょうか。
 毎年の災害被害の甚大化、最大化、極大化が懸念されると指摘されています。極地の氷が溶けた分量だけ大雨となって降り注ぐというのですから、雨量は多くなっていく一方だといわれます。海面上昇による、世界中の国々への影響も懸念されています。
異常気象の災害大国になったので、当然ながら日本経済と国民生活に強烈な打撃を与えるといわれます。政治の対応力がそれに拍車をかけるのかもしれません。想定内で作られた堤防は100カ所以上も決壊しましたが、毎年、想定外の雨量になるために、堤防の補強を急がねばならないといわれます。毎年、堤防の決壊が大雨のために頻発するのでしょうか? 治水能力に超える雨量が常態になるようです。「治山治水の危機、非常事態」といわれます。再び選挙制度を変えなければ、政治の近代化は無理だといわれます。

・インタ―ネット情報によると(2019/11/12)
「台風と大雨 農林水産被害3000億円超 西日本豪雨に次ぐ規模に」
「先月の台風19号から12日で1か月になります。台風19号とその後の大雨による農林水産関係の被害額は2500億円を超え、9月の台風15号による被害額と合わせると3000億円を上回っています」とのこと。
被災者への補助金の抜本的な改正が必要であるといわれます。
内政・外交共に難題山積みですが失政続きで国民が不安を覚え、国民が恥をかくといわれます。制度改革については「抜本的な見直し」が必要という言葉が頻繁に使われています。

・安倍総理自身もアベノミクスの失敗を認めたといわれます。アベノミクスの次の経済政策を考えていく必要があるようです。米国のノーベル賞経済学者の見解は、アメリカ経済の詳細に通じた見解だったことに限界があったといわれます。人口問題は、非常に大きく経済や企業を直撃します。しかし、人口問題は、近未来の数字が比較的予測しやすく、具体的な対策をたてることは容易だといわれます。「今後も人口ボーナス期が続いていく、できるだけ大きなマーケットに行くのがコツです」とのことです。そうすると、新興国では「昔取った杵柄」でビジネスができるといわれます。年金問題も近未来では深刻な問題になると予測されています。国家経営の実務に精通したベスト&ブライテストのテクノクラートのドリームチームの英知を結集した「国家改造計画」が求められていると語られています。消費税の問題もグローバリゼーションで、欧米の税体系の後を追ったからだともいわれます。「政治家が劣化している時代だ」ともいわれています。「失政」が増えている時代に、私たち一般人は、政治意識を高めていく必要があるそうです。「政治は税金なり」といわれますが、税制が劣化してきているともいわれます。「それこそ税金の無駄遣いを止めて、国民の血税を費用対効果を考えて政策財源にあてるべきだ」そうです。

・限られた予算、限られた財源、限られた処遇、増えない税収、十分でない福祉予算を削る財政赤字といわれます。「あまり知られていないことだが、日本の社会保障というのは、先進国とは言えないくらいお粗末なモノなのである」といわれます。政治経済の制度疲労が激しく、システムが劣化しているそうです。そのうえ官僚と政治家の劣化もひどいそうです。「改革が遅れているのは本当に優れた官僚や政治家が登用されていないからだ」といわれます。どこでも人の問題でしょうか。

・「それこそ税金の無駄遣いを止めて、司法・立法・行政の大胆なリストラを断行すべきだ」そうです。アメリカの企業はタックスヘイブンを利用して合法的に節税をしており、その金額も巨額だといわれます。今の時代、国民の血税のタックス・イーターが増殖しているのかもしれません。経済政策にトランプ新大統領が、どのような対策を打つのかが注目されています。官庁自体がシンクタンク機能を持っていると言われます。「改革が遅れているのは本当に優れた官僚や政治家が登用されていないからだ」といわれます。政府にはベスト&ブライテストが集結しているはずですが?!「日本の政治家はアメリカのロビイストのような役割を果たしている」という説もあります。「政治家は、世論の反発や票離れを恐れるあまり、日本の将来に必要不可欠な社会保障制度改革や年金改革に着手できずにいる」といわれます。国立の「政治研究所」が必要だともいわれます。

・人類に2万年進化しているリラ(琴座)星人の『不死の惑星』に行ったフランス人によると古代の聖人が不死の処置により、現在でも生きているという夢のような本が出版されたのは40年前だといわれます。
 「キリスト宇宙人説」「古代聖人宇宙人説」は、現在有力説になりつつあるそうです!?理論的に言うと「神々も永遠の存在で過去、現在、未来という時間の観念のない高次元の世界にいる」ということになるそうです。

・ブッダも宇宙人が憑依した神憑り現象であったと理解したほうがよいのでしょうか。フランスの有名なリラ星人のコンタクティのラエルは、琴座の「不死の惑星」に古代の聖人がいて、自分は会ったと本に記しています。リラ星人は人類に3万年進化しているそうです。エルダーとよばれる天使のような人間タイプのオリオン星人が小柄なグレイと共に飛来したそうです。オリオン座は「神の故郷」ともいわれますが、『闇の勢力』も経由地にしているようです。オリオン星人は人類に5万年進化しているといわれ、「人間の魂の交換」ができるようです。米国が秘密協定を結んだのはラージノーズグレイというオリオン星人といわれています。

・ミロクの世というのは神智学でいうエーテル界の都市やその住人、霊界の世界と似ています。別の表現ですれば4次元以上の高次元の世界で通常の人間は目に見ることはできないと語られています。高次元のエーテル界には、超近代的な都市があり、霊界のような特徴を備えており、神々がいるといわれます。宇宙連合の異星の首都、都市規模の宇宙母船、高次元のエーテル界の都市など、超近代的な都市で高等知性体は何を行っているのでしょうか。やはり、霊界における天使の役割のような人類の進化を助けているのでしょうか!?

・日月神示のいうミロクの世というのは霊界の世界と相似していますが、アセンションの時代には、高次元との世界との接触が増え、神憑りやチャネラーが急増するのでしょうか。

・日本の核武装に言及する知識人が増えてきているそうです。核装備は一種のタブーになっていた感がありましたが、世界情勢が大きく変わってきたためか、有識者から様々な提案がなされているようです。私たち一般人は、核兵器については詳しくは知りませんが、日本の周辺の仮想敵国が核兵器や細菌兵器、化学兵器を熱心に開発している以上、日米安保条約のみに頼ることは十分ではないようです。タブーなき防衛論議が必要のようです。

・「次の戦争では必ず新兵器が使われる。将軍たちは前の兵器で軍事演習をしている」そうですので、通常兵器が陳腐化する時代に備えておく必要があるのでしょうか。「核には核で」という常識がゆきわたるのはいつのことでしょうか。もちろん、日本の核装備には言うまでもなく、多くの反対論があります。核兵器のほうが、費用対効果を考えると
安くつく未来がくるのかもしれません。

・サイバー戦争では米中戦争がすでに始まっているとも言われています。深刻な人口問題と社会問題を持つ中国は、国内が乱れると、さまざまな面で国際間のトラブルを起こし、対外戦争に打って出るという懸念が国際社会、チャイナ・ウオッチャー間では言われているそうです。
サイバー攻撃の問題でロシアの外交官を米国は追放しましたが、ロシア経済もうまくいっていないといわれます。ロシアでは「シロヴィキ」といわれる治安・国防関係省庁の職員とその出身者が勢力を持ち直し恐怖政治が始まっているともいわれます。中国の社会が不安定化することにより世界中に深刻な影響を与える懸念があるようです。学校にいけない子供たちが増えており、社会問題がいろいろと深刻化しているそうです。

・過去に中国の経済学者によると「影の銀行(シャドーバンキング)に対する規制が強化されるなら、中国の不動産価格が今年に最大50%下落する可能性がある」という見方を示しておりました。中国の混乱が大混乱になるのでしょうか。識者によると、中国共産党の「みっともなさ」が世界中のメディアに露呈されている時代だそうです。「来世はブタでも良いから中国人には生まれたくない」と回答する者もいるといわれます。メディアへの露出こそが中国共産党が最も恐れていることであるといわれます。 共産党官僚がノーメンクラーツ(赤い貴族)と化し都市部 の民工、農村戸籍の人民などの「豊かさを制限する」といわれます。

・政治家や官僚のスキャンダル・失政報道は、国民が不安を覚え、国民が恥をかくといわれます。インタ―ネット情報によると、(2019/4/29)
「経済産業省によると、麻薬特例法違反容疑で警視庁に逮捕された自動車課の課長補佐はキャリア官僚という。同省は「誠に遺憾。捜査に最大限協力し、厳正に対処する」とのコメントを出した」と報道されています。前代未聞の話で、人事マネジメントの劣化が窺われます。国恥的なことを国際的に発信することはいかがなものかといわれます。米中貿易戦争のさなか、中核となる経済産業省に国民は心配になります?ところで米中貿易戦争はどうなるのでしょうか?
ちなみに悲惨な交通事故も毎日のように起きていますが、何とか名案の対策はないものでしょうか?

・どんな時代、どのような体制においてもテクノクラートの官僚や官僚制度は必要になります。官僚制度も時代の流れに適応できずに制度疲労、劣化が目立つともいわれます。
「道州制」もよく提案されています。国会の形骸化がひどいというのです。憲法が作られた時に想定された立法府の機能を国会がはたしていないといわれます。「日本の政治家はアメリカのロビイストのような役割を果たしている」という説もあります。いつまでも「政治が遅れている」ということでは複雑化する社会問題に対応できないでしょう。政治家のスキャンダル報道は、国民が不安を覚え、国民が恥をかくといわれます。日本に国立の「政治研究所」が必要だそうです。「「官僚と政治家、どっちが勝つか」こんな評論も多い。他の先進国から見たら噴飯ものだ」そうです。

・道州制も夢のような素晴らしい計画ですが、実施されると大衆が地獄を見る懸念もあると指摘されています。「道州制」は均等発展に反するので憲法違反という説もあると指摘されています。実現すると、またまた「道州制の官僚」に牛耳られることになるといわれます。そもそも狭い国土で、北海道と九州で法律が違うと、国民が大混乱してきます。国家経営の実務に精通したベスト&ブライテストのテクノクラートの英知を結集した「国家改造計画」が求められているそうです。

・官僚は政治がどのような方向に向かっても「法律を武器」にして、政権の方針に合すことができるといわれます。官僚や公務員にとってさえも法律を作り、現実に施行するとうことは、大変難しいといわれます。ましてや国会議員は10人くらいの政策秘書がいなければ、法律を作れないといわれます。報酬に関しても、地方議員の近未来の姿は、欧米のようにボランティア議員の流れだといわれます。

・「政治家が劣化している時代だ」ともいわれています。日本経済が振るわなくなっているのは、政治の後進性が原因だといわれます。
「失われた20年」の前は「経済一流、政治二流」といわれていましたが、現在は「経済二流、政治三流」といわれます。「官庁はわが国最大のシンクタンク」ですので、活発に機能するべきでしょう。
「小選挙区制で公認・比例の順位・政治資金・人事を党幹部に握られて、みんな黙々と従うようになってしまった」といわれます。何年も選挙制度を変えようとして大騒ぎをしてきましたが、「小選挙区比例代表並立制」に変更すると、今度は「小選挙区」では問題が多すぎて、すぐに選挙制度を変えるべきだという意見が非常に増えてきているといわれます。小選挙区制でも「金がかかる」というのです。「厳しい問い掛けだが、それに答えるなら一歩目は選挙制度の改正しかない」と大前研一氏は主張しています。

・政府の「イベント戦略」もうまくいかない可能性もあります。外国の事例、政策・制度を研究しているようですが、日本の特殊性という要素も大きいといわれます。金のかかる外交も必要ですが、失政の続く難問山積みの内政を立て直すべきだといわれます。ベスト&ブライテストしか政府を構成できないはずですが ?!

・また振り込め詐欺にしても被害者が高齢者で被害額も多額ですが、犯人グループを一網打尽にできない警察捜査の劣化が窺えるそうです。何年も続いていますし、高齢者が犠牲になり、被害額も巨額ですが、犯人グループを検挙できない警察の捜査能力については、私たち一般人は、理解できません。警察権力は本来、圧倒的に強力なはずなのだか? 長年、社会不安になっていますが、警察に責任があるといわれます。それでも警察に非難が殺到しない日本的な状況だといわれます。予算を増額して警察官を増員するべきだそうです。サイバー犯罪や特殊詐欺は、コンピュータや防犯カメラを駆使して、事前に防止すべきといわれます。私たち一般人には、何故だかその原因は理解不能です。

・毎年8月は、広島や長崎の原爆投下の日、終戦の日ということで、メディアにも多くの報道が出てきます。戦前、戦中、戦後の悲惨な話は、過去に多くの書物に記録されてきました。日本ばかりでなく、世界中で数千万人の死傷者をだしたのですから。amazonのすべてのカテゴリーに「戦争」といれますと、10万件以上わかります。「war」といれますと70万件以上となります。体験談も膨大な量となります。「人類の歴史は、平和な時代よりも戦争の時代が長かった」そうです。悲惨な陰惨な戦争の話ばかりで、調べる気もしないといわれます。

・ガストン・ブートゥールは「古来、人間が戦争を起こす理由はただ一つしかない」と言って、その理由を「若者が増えすぎることにある」と語っています。「戦争の結果、人が死ぬ」のではなく、「若者がたくさん生まれ、人口が増えすぎると、戦争が起きて人口調整する」と答えたといわれます。
ブートゥールは「若者がたくさん戦死すれば、戦争は当初の開戦目的に関係なく自然に終わりを迎える」と指摘しています。「ブートゥールは古代のアラブでは男の子を尊び、女の赤ん坊はしばしば殺されていたと書いている。女性の人口が減ればいきおい出産数が減る。人口調整としては最も効果的な方法である」と述べています。

・スイスのように100%の核シェルターと国民皆兵的な総務省管轄の郷土防衛隊で備える必要があると指摘されています。都心を狙った水爆で、国会も皇居も霞が関も吹っ飛んで一巻の終わりになるといわれます。マクモニーグルの未来透視に「23世紀と24世紀における2度の大戦で人類の人口が6分の1に大激減する」というのがあります。
スイスの国防政策や「民間防衛」を参考にする必要があるといわれます。「ボランティアの民兵」が必要になるといわれます。
戦争のパラダイム・シフトが起こり、短期間で国(都市住民)が滅亡する核兵器の時代に移行しているといわれます。「世界の歴史は、秘密結社同士の戦争の歴史である」といわれます。「専守防衛」だからこそ核兵器をもつ必要があると専門家は主張しています。税金の無駄遣いを止めて「沖縄、広島、長崎こそ核シェルターのモデル都市になるべきだ」といわれます。良識の国会の「ノーシェルター政策」は、一般国民が恥をかくといわれます。

・「時価総額のトップテン(12位まで)を米国企業が独占。ちなみに日本企業はトヨタの29位が最上位。この30年間で進行したのはアメリカの一人勝ち現象である」といわれます。過去において、日本も含めて世界の有識者のほとんどは「アメリカは衰える」という論旨でした。ところが、アメリカの諜報機関の一部だけは「アメリカは発展段階の初期段階にある」と指摘されています。原因は、その国土にあると思われますが、さまざまな理由や背景があるといわれます。特にエイリアン・エンジニアリングの力が圧倒的のようです。「エイリアン・エンジニアリング」によって、米国は最強国の地位を失わないと指摘されています。つまり「エイリアン・エンジニアリング」は米国の一人勝ちになるのでしょうか?

・私たち一般人や世界中の人々は、毎日、快適にパソコンやスマートフォンを利用しています。それがエイリアン・エンジニアリングによって作られたものだという認識は全くありません。エイリアン・エンジニアリングの他の分野の応用は、アメリカの大企業や研究所によって、かなり進められていると指摘されています。フリーエネルギーの話も荒唐無稽、奇妙奇天烈、支離滅裂、眉唾物で疑念がわきます。「ケシュ財団のフリーエネルギー装置「マグラブ」の話もどうなっているのでしょうか?私は、詳しくは調べていませんが。フリーエネルギーの話は奇妙な話になるそうです。「エイリアン・エンジニアリング」は、ロシアも研究しているのでしょうか。「モスクワには多くの異星人が住んでいる」というリーク話もあるそうです。「エイリアン・エンジニアリング」も大衆がパニックになるので、アバブ・トップシークレットの情報操作をしているといわれます。ネガティブなオリオンETグループが情報操作しているのかもしれません。しかしながら、最新兵器に応用されたり、地球製の「空飛ぶ円盤」が製作されているという与太話も豊富だといわれます。

・EUと英国の関係も「島国」という特殊性があるからだと指摘されています。ヨーロッパでは、国境を超えて人々が往来して、人種の交流が自然に毎日混ざりますが、英国は島国という歴史的な背景から、移民に拒否反応が出てくると指摘されています。また、中国「一帯一路」の終焉が見えてきたといわれます。

・政府のホームページを見ますと多用な成長戦略の具体化が見られます。「女性が輝く日本!」ということで、女性管理職登用を促進することをうたった法律も可決されました。政府にはベスト&ブライテストが集結しているはずですが?!アベノミクスも数字的には、明確な結果がでています。安倍総理自身もアベノミクスの失敗を認めたといわれます。経済学者の見解も変化してきています。成長戦略も「具体化の途中」ということで、望ましい成果がでることが期待されています。経済政策も多くの専門家のさまざまな学説が、交錯しています。インターネット情報『東洋経済ONLINE』によると、「安倍首相の「女性活用促進」は中途半端過ぎる」「大企業の義務は目標の設定と公表だけ」「「3本目の矢」改革のほかの多くの施策と同様、設定したのは聞こえのいい目標だけで、それを達成するための戦略は何一つない。
しかも、適用されるのは従業員が300人を超える企業だけだ。全会社員の30%にすぎず、50~64歳の社員で管理職になれるのはそのうちの14%だけだ。30%の14%は、わずか4%になる。残りの96%に含まれる女性はどうなるのか」とのこと。ヒューマン・リソースの女性の活用も欧米並みになるには、さまざまな障害があるといわれます。「男社会」はいつ壊れるのでしょうか。長い期間が必要のようです。「女性の登用も先進国とはいえない」そうです。ここでも「経営者の思考」を大きく変えるような契機が必要のようです。色々な統計のランクを見ても、世界における日本のランクが下がってきています。「日本は先進国だろうか」という声も街中では増えてきているようです。経営管理では人事管理が遅れているといわれます。「長時間労働」や「非正規雇用」の問題も経済合理性を追求した結果のようですが、人口の減少の要因が大きく企業社会の経営に影響を与えてくるものと語られています。社会のあらゆる事に「先進的である」ということは不可能なことでしょう。社会の遅れた面、非近代性、後進性、頭の古い面が予想以上に増えてきています。時代遅れの面の改革の速度も大変遅いようです。分配の問題も多くあるといわれます。様々な改革が身を結び本の題名のように『世界が日本経済をうらやむ日』がきてほしいものです。

・TPPは、アメリカのトランプ大統領によって、突然の離脱という結果になりました。他の国は、突然梯子を外されたかのようでした。実に政府は面食らったようです。クリントン候補も、最初は賛成でしたが、最後にはTPPを精査して再交渉するような公約に変わったと報道されていました。クルーグマン博士の文章を見ても、民主党でもあまり積極的に賛成する人が少なくなったようです。「経済学者も説明できないTPP」と語っています。それにもかかわらず、日本ではTPPを何とか残りの国で効力を発行しようとして動いていると指摘されていました。恥の上塗りといわれました。TPPをトランプ大統領が脱退したのも自由貿易主義が行き過ぎればアメリカの労働者が地獄を見るからなのでしょうか。クルーグマン氏からの報告では、学者や政治家もTPPにネガティブであったようです。そこを目ざといトランプ大統領の共和党スタッフが切り込んだと指摘されています。「オバマ大統領の政策の否定」「民主党の政策の否定」が、トランプ大統領の選挙戦の作戦だったといわれます。オバマ大統領やクリントン候補のネガティブ・キャンペーンは派手に展開したともいわれます。アメリカの独特の選挙戦の手法のようです。新しい「切り口」で激戦を勝ち残ったと語られています。最後には、法律家同士の合戦に終わるといわれます。FBI長官の解任劇もありましたが、今後、さまざまな人事の動きがでてくると指摘されていました。アメリカでも政権交代とは大きな事件のようです。共和党と民主党では政策が大きく違ってくるそうです。トランプ大統領を引きずり下ろす動きもあるといわれます。ちなみに安倍総理自身もアベノミクスの失敗を認めたといわれます。今後アベノミクスの政策の修正が行われていくようです。

・アメリカの学者も中国崩壊を懸念する者が増加しているようです。米中間のサイバー戦争が懸念されています。人口大国なので「サイバー犯罪も激増する」ともいわれます。ハニートラップ大国のスパイが巧妙に背後に存在するのかもしれません。サイバー戦争でも人民解放軍の将官や将校の名前が新聞で報道されたりしました。私たち一般人には、理解不能なことが多いようです。「制御不可能な国という中国固有の歴史的条件がある」と指摘されています。「誰も13億人を食わせられないので戦争をする」といわれます。「来世はブタでも良いから中国人には生まれたくない」と回答する者もいるほど、事態は深刻だと指摘されています。「15年と16年ともに経済成長率はマイナスではないだろうか。そうであれば、これは、日本にとって明らかにリーマンショック以上の衝撃が襲う」という説もあります。

・ノーベル経済学賞の受賞者は、ほとんど欧米の学者でしめられています。特に米国の学者が非常に多いといわれます。インターネット情報によると「「日本で研究している限り、経済学賞は今世紀も無理だろう」。いよいよそんな言葉まで囁かれ始めた日本人にとっての鬼門・ノーベル経済学賞。日本人候補者として長年候補に挙がっていた宇沢弘文氏と青木昌彦氏が昨年の2015年に死去され、現在有力視されているのは、米プリンストン大の清滝信宏教授のみ」とのこと。日本の経済学者には英語の壁があるといわれます。

・「でも、本命で言えば清滝さん。この人はリーマンショックの後の2011年、2012年あたりに注目されて以降、経済学賞における村上春樹的な存在になった感があります。毎年取るんじゃなかろうか、というね。あと、浜田宏一さんも……ただ浜田先生が取るとなるとFRB議長だったベン・バーナンキも取りかねない」とのこと。

・「受賞に関して調べてみたところ、アメリカ国籍を持っている……今話題の二重国籍もカウントするとアメリカは56名、全受賞者の約68%、イギリス国籍が9名、その他の国は3名から1名と分散しています。旧英領含めて世界の13ヵ国が受賞している。男女比が76名中、女性はエリノア・オストロム1人。女性には厳しい賞だと言えますね」とのこと。

・実際の経済の問題に対する対策は、最先端の学者たちにも難しいといわれます。米国のノーベル賞受賞者の経済学者でも日本経済の問題を解決することは難しいようです。安倍総理自身もアベノミクスの失敗を認めたといわれます。その後の対策も検討されているようです。年金問題に対しても「自衛」するという案も、一般の人々にウォールストリートのファンドマネジャー並みの能力を求めるのも無理といわれます。ファンドマネジャーにも怪しいのがいる時代だといわれます。なかなか「本物の投資の専門家」を探すことは難しいようです。世界的にも「投資の詐欺事件」が横行しています。タックスヘイブンに世界中の金持ちの資産が逃避していると語られています。今の時代、国民の血税のタックス・イーターが増殖しているのかもしれません。当然ながら、「経済問題が一番重要」で企業と同じように政府には「中期計画」「長期計画」という計画があると思います。年金問題では、官僚や政治家の劣化が顕著だともいわれます。しかし、国民は官庁という「最大のシンクタンク」に頼らざるをえないでしょう。

・「そもそも年金についてマジメに考えている政治家や役人は過去にも、そして今現在も、いないと思ったほうがいい」という話も逆説的な寂しい話のようです。あまり知られていないことだが、日本の社会保障というのは、先進国とは言えないくらいお粗末なモノなのであると語られています。

・「移民問題」もTPPのように国論を2分する大きな問題になるのでしょうか。賛成派と反対派の論理がきわめて対照的です。世界中の移民問題は人種的な問題を含んでいる微妙な問題ともいわれます。移民の国アメリカでも1400万人の不法移民問題が大きな政治課題となっています。その数字は1100万人ともいわれています。移民を法律的に認めなくても、日本に「職」を求めて、近未来には1000万人ほどの外国人労働者が日本に棲みつくともいわれます。現在でも多くの外国人労働者が住んでいます。外国人労働者数は約91万人といわれます。移民を認めなくても、非常に多くの外国人が「職」を求めて日本に行きたい、と語るといわれます。世界中の「失業」の問題は深刻です。アメリカの1400万人の不法移民も、そもそもメキシコ等に「職がない」ことが原因だといわれます。また「日本には移民に与える土地がない」と指摘されています。「移民の問題も移民に土地を与えることができないので受け入れられない」といわれます。昔は「移民を出す」貧しい国でしたが、根本的には「土地がなかった」ということが原因でした。昔の日本人移民は官僚の失政もあって、大変苦労をしたといわれます。欧米の例でも分かるように、難民や移民の問題は複雑な問題、トラブルを国内に持ち込むといわれます。しかし、単純に「移民を入れろ」という有識者は、少なくないともいわれます。各政党でもさまざまな移民の政策が検討されているともいわれます。「年金問題」も解決できないのに「移民問題」だとなおさら解決不能といわれます。松下幸之助氏も「日本の国土の狭小さが致命的」と述べています。境界争いも多いといわれます。「移民の問題も移民に土地を与えることができないので全く受け入れられない」といわれます。外国人労働者も労働問題、トラブルが多いと指摘されています。外国人労働者を入れるよりも、AIとか他の手段で「労働革命」を実現すべきだといわれます。昔は移民を出す貧しい国でしたが、現在は先進国で豊かな国だともいえなくなってきているといわれます。様々な分野の世界ランキングで日本の地位は低下しています。

・「財源の裏付けのない政策は実現できない」が、ベーシックインカムを提唱する学者も増えているそうです。ベーシック・インカムの背景には、近未来には「職」が少なくなってくるという背景があるといわれます。つまり、働きたくても「人工知能化やロボット化」で、単純労働の職も少なくなるというのです。働く意思があるのに職業がないという状況が増えると語られています。専門的な職業も「人工知能化やロボット化」の影響を強く受けるといわれます。人口減少で、「労働革命」の動きもでてきております。「労働革命」もプラスとマイナスの面を持っています。「女性の登用も先進国とはいえない」そうです。女性の登用で、人手不足を補う動きも広まっています。「パート化」も労働革命の一現象だといわれます。つまり人手不足による「労働革命」は、「賃金の高騰化」と「パート化」という両極端の現象を生んでいくというのです。あらゆる現象にはプラスとマイナスの面の両面があります。「長時間労働」も劇的に改善されるのかもしれません。政治の費用対効果の向上、行政サービスの効率等、問題は山積みといわれます。生産性も問題も先進国の上位ではありません。「分け前の問題、利益や税金の分配、再分配の問題になり、赤字財政のもと財源をひねり出すためにも大胆なリストラが必要だ」と語られています。

・amazonに「大前研一」といれますと477件の書籍が分かります。多作の経営コンサルタントとして知られているようです。「各論はいくらでもある。しかし論点を整理して一つに絞るならば、約1000兆円(14年6月時点で1039兆円)を超える巨大な国家債務をどうするか、という問題に尽きると私は考える」と語っていました。1000兆円の国家債務が気になる経営コンサルタントのようでした。金融資産を見逃していると指摘されています。経営コンサルタントですが、企業ばかりでなく、国家のコンサルタントや政治のコンサルタントもしている多能な人のようです。政治家を志して1995年の東京都知事選挙に立候補しましたが、落選しています。また第17回参議院議員通常選挙に出馬しましたが、それも落選しています。政治家に転身したかったようですが、苦労人で残念な結果でした。ちなみに、オリンピックの話題が豊富ですが、ブラジルといえば路上犯罪が物凄いと報道されていました。路上での青少年の強盗のテレビ映像を見ていると誰もブラジルに行きたいと思いませんでした。オリンピック・パラリンピックは、なんとか終了しましたが、ブラジルの路上は今も非常に危険のようです。ブラジルは、失業率も高く犯罪と麻薬が蔓延している危険な国だといわれます。社会情勢から見ると、オリンピック・パラリンピックを開くのは問題があったといわれます。


一方、国会で法案が通過した法案は、「移民政策」や「カジノ法案」「水の民営化」「TPP」などと日本の富を海外に売り渡すようなものばかりである。(6)

2019-11-25 21:25:36 | 森羅万象

<オリンピックバブルに騙されてはいけない>
<日本を活性化できるのは東京の「西高東低」を是正する大規模開発だ>
<長距離通勤は人生を消耗させる>
・日本の大都市の特徴として、都市の西側のほうが東側よりも地価が高くなるという傾向がある。東京・大手町からJRや地下鉄で15分、30分、1時間というふうに同心円を描くと、同じ時間・距離でも西側と東側では土地の値段が4倍くらい違うことがわかる。

・こうした「西高東低」の傾向は、今後大規模開発によって十分に変更可能だと私は考える。
例えば、これから東京都内に家を買おうというビジネスマンが、一切のバイアスを取り除いて通勤の利便性だけで物件選びをするとすれば、絶対に“西側”は選ばないだろう。

<職住近接の24時間タウン>
・私は千葉県木更津市から神奈川県横浜市の金沢八景辺りまでの東京湾岸一帯を再開発して、ウォーターフロント100万人都市を誕生させようという「湾岸100万都市構想」をかねてから提唱している。東京都下で中核になるのは、先述の築地、勝鬨、晴海エリアである。

・オリンピックのような国家的イベントが成長のきっかけになるのは、途上国においてだろう。本当に日本を活性化できるのは、東京の「西高東低」を是正するような大規模開発だ。

<バブル崩壊前夜の中国とどう付き合うか>
<1億円以上持つ中国人の50%は国を出る準備をしている>
・「習近平国家主席は日本との関係改善に前向きな気持ちを持っているが、中国の軍事利権とエネルギー利権の関係者は、日本との関係が悪化するほど、予算が取れるから、日中関係を煽っている」

<巨大市場としての魅力は薄れリスクがクローズアップ>
・しかし10年のワンサイクルを経た今日、中国の巨大市場としての魅力は減退し、逆にカントリーリスクが顕在化し、中国経済はいつバブルが弾けてもおかしくない状況だ。

・労働コストの上昇で、中国の生産拠点としてのメリットは失われつつある。逆に政治家や役人の腐敗、先進国から大きく遅れた法整備、当局の不条理な規制や指導など、爆発的な成長の陰に覆い隠されてきた中国経済の暗部が露わになり、チャイナリスクがクローズアップされるようになった。

・特に邦人企業の場合は、戦後の歴史問題のために、反日運動や嫌がらせの標的になりやすい。日本政府が尖閣国有化を言い出したときに、さまざまな対日報復措置の指揮を執ったのが習近平国家主席(当時は国家副主席)だった。習近平体制は今後10年続く可能性もあり、当面、日本の企業に中国で浮かぶ瀬はなさそうだ。そのような視点に立って、企業経営はアジア戦略を見直す、リバランスする作業が必要ではないか、と思う。
 カントリーリスクの高い中国のウエートを落として、今後、10年、20年、中国で何が起きても耐えられるくらいまで中国依存を減らし、ほかのアジア諸国の配分を高めていくべきだろう。

<カリスマ的指導者は中国では出ない>
・最近の調査で「修復しがたい敵意」を相手に対して持っている人が日本・中国とも90%という信じられない悪循環に陥っている原因は、尖閣国有化だけではなく、中国共産党の事実を歪曲した広宣活動がその根底にあると知るべきだ。ソ連と比べるとその点がかなりクリアになる。ペレストロイカ(改革)とグラスノスチ(情報公開)で旧ソ連を否定し、解体に導いたゴルバチョフ、その後のエリツィンやプーチンのようなカリスマ的指導者は中国では出てこない。

<チャイナリスクと向き合う覚悟を>
・共産主義は貴族や資本家から収奪した冨の分配については説明していても、富をどうやって生み出すのか、皆でつくった富をどうやって分けるか、という論理がきわめて弱い。ここが一番の問題で、共産主義とは「皆が貧しい時代の教義」なのである。

・当然、中国社会には不満が充満している。これまでにも年間20万件くらいのデモやストライキがあったが、主役は土地を取り上げられた農民など貧しい人たちだった。しかし、成長が止まり、土地バブルが崩壊するとなると先に豊かになった“はず”のインテリ層、小金持ち、中金持ちが不満分子の中核となってくる。

・倹約令と腐敗の摘発で民衆の不満をなだめようとしているが、それで改革開放で決定的となった貧富の格差の拡大が埋まるわけではない。結果として、中国の政治と経済の矛盾はますます拡大し、人民の目を外に向けるために周辺諸国との関係が緊張する。
 今の中国指導層にそれ以外の知恵も歴史を見直す勇気もない、と理解すれば、日本企業は中国の次の10年は、チャイナリスクと向き合う覚悟と準備をするべきだろう。同時にアジアの他の諸国との「リバランス」を検討することも必要となる。

・(結論!)企業経営はアジア戦略を見直し、リバランスする作業が必要。カントリーリスクの高い中国のウエートを落とし、今後、10年、20年、中国で何が起きても耐えられるくらいまで中国依存を減らして、ほかのアジア諸国の配分を高めていくべき。


<●●インターネット情報から●●>

ウィキペディアWikipedia(フリー百科事典)より抜粋

<大前研一>
<主張>
・移民政策を行うべきだと主張し、1990年代前半より「グリーンカード制」導入を提案している。

・道州制の導入を主張している。

・18才成人制の導入に肯定的な立場である。

・2008年、日本経済新聞上にて『これからは韓流。日本は韓国を見習え』と韓国経済を評価する主張をしていたが、6年後の2014年には『サムスン電子と心中か? 韓国経済の暗雲』という表題でPRESIDENT紙上にて「サムスン電子がコケたら皆コケた」という韓国経済の脆弱性を批判している。

・北方領土は旧ソ連の“正式な戦利品”であり、「北方領土は日本固有の領土」という日本側の主張は史実を曲げていると主張している。

・医療費抑制策として、救急車の有料化を主張している。

・地方議員はすべて無給のボランティアにすべきだと主張している。

・航空機が東京都心上空を通過するルートをとる、都心の飛行拡大案については、騒音などの問題をきちんと議論するという条件付きで、基本的賛成の立場をとっている。

・アベノミクスに対しては20世紀型の経済政策だとし、批判的な立場をとっている。2014年時点で、日本経済の根本的な問題は「低欲望社会」にあり、個人が1600兆円の金融資産、企業が320兆円の内部留保を持っているのに、それを全く使おうとせず、貸出金利が1%を下回っても借りる人がおらず、史上最低の1.56%の35年固定金利でも住宅ローンを申請する人が増えていないことが解決すべき問題だと主張している。

・トマ・ピケティの2015年現在「日本は格差が拡大している」という主張に対し、たしかに、「相対的貧困率」や「ジニ係数」など日本で格差が拡大しているかのように見えるデータもあるが、日本で格差が拡大していることを示す現象はどこにもないとし、ピケティは日本に対し勉強不足だと批判している。ピケティは日本に対し、「資産家の高所得層に高税を課し、資産を持たない若者や中低所得層の所得税を引き下げる累進課税にすべきだ」と指摘したが、大前は「日本は世界で“最も社会主義化した資本主義国”だと思う。だから資産家に対して累進課税で高税を課すべきだというピケティ教授の主張は、全く当てはまらないと考えている」としている。

・アジアインフラ投資銀行(AIIB)への参加は愚の骨頂であり検討する価値すらないと主張している。

・地熱発電に関して、日本に最も適した再生可能エネルギーであり、注力すべきと主張している。

・カネボウ、東芝、オリンパス事件などの粉飾決算事件を指摘し、監査法人は最長でも5年で代えるというルールにすべきと主張している。

・首都高の地下化を提言している。

・韓国に対しては、いくら日本を批判しても自国の改善にはつながらないことに思い至り、自分たちが真の先進国になるためにはどうすればよいか、冷静に考えられるようになるまで待つほうが良く、それまでは、韓国が何を言おうが無視して、韓国パッシングするスタンスが賢明であると主張している。



『 COURRiER  April 2016』



『「無条件に月13万円をお渡しします」人生を変える社会実験が始まった』(ベーシックインカム 貧困対策の“切り札”をめぐる欧州各国の議論沸騰)
何もしなくても最低限の生活費が保障されるとしたら、あなたは働くだとうか?究極のバラマキともいわれるベーシックインカムの影響を調べる実験の結果は、はたして。

・すべての国民が無条件で政府発行の小切手を月1000ユーロ(約13万円)をもらえるとしたら、その国はより良い国になるのだろうか?1000ユーロといえば、ドイツ人の月平均所得の半分以下だが、生活保護受給者の給付金の2倍以上の額だ。ベーシックインカム(基本所得)としてその金額が支給されるとしても、人は毎日ベッドから出て仕事に出かけたり、何かの生産的なことをしたりするのだろうか?

・ドイツで実際に行われている「メイン・グルンデインコメン(わたしのベーシックインカム)」というささやかな実験は、こうした疑問を検証するものだ。クラウドファンディング型の寄付を財源として民間人が行っており、現在までに26人が、自由に使えるお金として月1000ユーロを受け取っている。
 この実験は、ドイツで続いてきたユートピア論争に新たな展開をもたらしている。欧州各国で貧困が拡大し、ワーキングプアが増加するなか、昨年ドイツが最低賃金制度の導入に踏み切ったことも、議論に油を注いでいる。

・フィンランドでは、昨年誕生した中道右派政権が、ベーシックインカム導入に向けて予備調査を開始すると発表した。

・フィンランド以外でも、スイスが今年、ベーシックインカム導入の可否を問う国民投票が行われる予定だし、オランダでもこの制度を支持する声が高まっている。

<月にたった13万円でも、人間は健康を取り戻せるのです>
<13万円で自由になれる>
・一方ドイツでは、この議論はいまに始まったことではない。ベーシックインカムに対する国民の支持は以前から強い。

・“ミニ・ベーシックインカム”とでもいうべき児童手当がすでに機能している。18歳未満の子(学生は25歳未満)が対象で、最低でも月額184ユーロ(約2万4000円)が給付される。
 だが、日常の生活費を給付する試みは、ベルリンの企業家ミヒャエル・ボーマイヤー(31)が2014年に立ち上げた「わたしのベーシックインカム」プロジェクトが初めてだ。

<13万円でよく眠れる>
・ボーマイヤーによれば、当選者のほとんどは、その後も仕事を辞めない。だが、当選したことをきっかけに、人生に対する見かたが大きく変わるのだという。

<タダ働きにも報いを>
・ベーシックインカム制度には4つのポイントがある。全国民に与えられること、個人に与えられること、無条件であること、そして、つつましい生活を送るには充分な金額であること。

・現在のドイツ社会では、家族の世話や家事、社会貢献活動、学校の部活のコーチといった目立たない仕事を、無報酬で引き受けている人が少なくない。もしドイツで全国民を対象とするベーシックインカムが導入されれば、きっと良い結果をもたらすだろうとキッピングは考える。
「世の中には、オフィスや工場で発生する仕事よりも、給料が出ない仕事のほうが多いのです」

・だが、経済学者の意見は真っ二つに分かれている。なかには「ばかげた制度」だと切り捨てる学者もいる。

・「各政党ともまったく意見がまとまらないのです。ベーシックインカムである程度の収入が保証されたら、働く意欲がなくなるのではないか?財源はどうやって確保するのか?こうした点を不安視する声が、どの政党でもあまりにも強いのです」



『原発大震災の超ヤバイ話』
知らない方が幸せかもしれない
阿部芳裕  ヒカルランド      2011/7/12



<私が勧めるベスト・シナリオー政府は貨幣を自らの手で発行せよ!>
・最後に、まったく検討されていませんが、ベストのシナリオとして私がお勧めするのが、政府の貨幣発行権を発動することです。

・日銀券は、日本銀行が持っている国債などの資産の分だけ発行できることになっています。ですから、国債は日本国政府の借用証書ということになります。当たり前ですが。

・日本銀行は「銀行の銀行」という役割を持ち、日銀の発行する銀行券を市中銀行が借り受け、融資を通して世の中に流通させます。

・銀行は融資において“無”からお金をつくり出しているのです。この融資によってつくり出された預金通貨はすべて借金が元になっています。さて、政府には貨幣発行権があります。何も銀行からお金を借りる必要はありません。
 政府が必要なら、必要なだけお金を作れば良いのです。実際、硬貨は政府が作っています。硬貨は作れば作っただけ経費を差し引いて政府の一般会計の歳入の部に入ります。借金にはなりません。そして、何も10円、50円、100円、500円だけしか作ってはいけないわけではありません。

・いくらでも必要な額のお金を作れば良いのです。たとえば、100兆円必要があったら、100兆円札を一枚作って、それを日銀の政府口座に入金します。そうすれば、政府の口座に100兆円のお金が記載されます。政府は必要なときに必要なだけ現金を引き出しても良いし、振込先を指定して送金することもできます。

<貨幣発行権を持つ政府がわざわざ銀行からお金を借りることは馬鹿げています>
・これは単に歴史的な経緯で、銀行家にとって都合の良い通貨制度ができあがってしまっているだけで、本当に馬鹿げたことを全世界で習慣的に行っているのです。
 政府が貨幣発行権を発動したときの経済効果は、日銀の直接引き受けとほぼ同じです。一つ違うのは財政赤字になりませんから、健全と言われる3%程度のインフレになるまではいくら発行しても大丈夫です。むしろ発行すればするほど景気が良くなり財政赤字は解消されます。ですから、復興費用だけではなく、被災者への補償や再生可能エネルギーや新エネルギーへの転換、送電網の整備などに、どんどんお金を発行するべきです。



『2012年 大恐慌に沈む世界 甦る日本』
三橋貴明   徳間書店    2011/10/3



<日・米など先進国の自国通貨建て国債のデフォルトは考えられない>
・まことにごもっとも、日本やアメリカなどの先進国の自国通貨建て国債のデフォルトなど、考えられないというより、あり得ない。何しろ、国債を発行する中央政府は、「徴税権」および「通貨発行権」を持ち合わせているのである。

・自国通貨を発行できる中央政府が、自国通貨建ての国債のデフォルトなど起こすはずがない。国債価格が下落し、長期金利が低迷した場合、中央政府は中央銀行に命じ、国債を買い取らせてしまえば済むのである。

・無論、中央銀行による国債買い取りが続くと、その国のインフレ率は上昇していく。とはいえ、ここで問題にしているのは「自国通貨建て国債のデフォルト」である。

・問題にしているのは「日米の政府がデフォルトするか否か」であり、インフレ率上昇ではない。「政府のデフォルト」と「インフレ率上昇」は全く別の現象であり、解決策も異なる。



『優良惑星への超ジャンプ』  2012年から始まります!
中丸薫  徳間書店  2010/2/28

  

<マネー信仰と悪魔崇拝は同じ・債務と利子で人間を縛るのは宇宙の禁じ手・無利子の政府紙幣を発行せよ>
・超ハイテクで実現「自立自営農業国家日本」・黄金文明の秘宝日本の発動

<ベーシック・インカムがたとえば、日本人一人当たり月額15万円ずつ支給するという考え方はどうでしょう。>
<優良惑星への超ジャンプは日本がモデルとなって、一番最初に実現しなければなりません>
・通貨発行権を握られていては、いつも好不況の波にさらされて、心の問題に向き合うことができなくなります。日本は率先して、インチキ金融システムから脱却していきましょう。民主党の皆さんは、英断を下してほしいと思います。

・政府は無利子のマネーを発行することに踏み切ってください。
地方の隅々にまでお金を行き渡らせてください。
中小企業にもお金を行き渡らせて活力をよみがえらせてください。
国民の皆さんも声を上げてください。
国民の大きな支持がないとこれはできません。

・そして日本は持てるテクノロジーのすべてを食糧生産と新鮮な水の供給とフリーエネルギーの開発に振り向けてください。

・民主党の政策は、もうこれ以上経済成長はないから、政府の権限を地方に渡して、地方は国を頼ることなく地方ごとにやっていきなさいという方向です。それはよいでしょう。しかし、そのためのマネーサプライを無利子でやってください。そこをこれまでどおりにやってしまいますと借金の無限ループにますます日本中がはまってしまうのですよ。そこがわかっていますか。

・それと鳩山さんは、いずれ日本の主権を世界的な機関・政府に譲り渡す構想のようですが、それが闇の権力の計画そのものなのがわかっていますか?

<主権の委譲>
・鳩山由紀夫首相のホームページには「憲法試案」が掲載されています。

・御覧の通り、「通貨の発行権その他の国家主権の一部を国際機構に委譲」と明確に書いています。つまり、日本の国家主権を世界政府に譲渡すると明言しているのです。この重大事を日本国民がどれだけ認識しているのでしょうか?


<●●インターネット情報から●●>

ウィキペディアWikipedia(フリー百科事典)より
『働かざる者食うべからず』
<歴史>
近年の日本では、本来の意味から離れ、経営者にとって都合の良いプロパガンダに変わり、「失業者は食わずに我慢しろ」「営業成績の悪い営業マンは給料を与えない」という意味で使われることがある。日本は社会主義国のように労働の機会のすべてを握っていないので、すべての失業者に適当な職業を紹介できない。よって、職業安定法などで失業対策をする義務を負っている。なお、職業安定法による失業対策自体は、雇用を生み出しているのではないため、不景気の際には雇用を生み出す施策を講じることも求められる。

現実的に働いていない者の中から「(病気、障害などで)働きたくても働けない」者を選別するのは簡単なものではないために、ベーシックインカムの議論も生まれている。

「勤労の義務」は日本国憲法第27条第1項に規定されている教育・納税と並ぶ日本国民の3大義務であるが、そもそも、日本のような資本主義社会において、労働は倫理的性格の活動でなく、労働者の生存を維持するためにやむをえなく行われる苦痛に満ちたものである。人類の最終目的が、全てを機械化・自動化するによることにより、生きる為に必要な労働から解放されることであるならば、「働かざる者食うべからず」は時代錯誤といえるのかもしれない。



『国家機能を立て直す』 
若手政治家が目指す、新しい日本のかたち
衆議院議員 野田佳彦ほか フォースプレス  2009/4/30  



<意見の言える外交戦略が重要>
・年金、医療、介護などで高齢化社会の問題は、どうしても公がサポートしなければいけません。しかし、社会保障費を約2200億円も削るなどの無理を強いてきたので、そのツケが回ってきました。で医療崩壊や年金は崩壊を招いている。

・殺伐としてきます。自ら命を絶ち切る人が年間3万人を超える事態が約10年も続いていますからね。

・「日本はアメリカの51番目の州」という極端な意見もありますが、それぐらい外交で日本が主張するという場面はなかったですね。安全保障もそうですし、経済もそうです。アメリカの過剰消費によって日本の輸出はなりたっているので、意見も言わない。外交も経済も依存型になっているのです。

<互いに主張し合うのが本当の外交>
・どちらかといえば、外務省にはアメリカにものを言えないタイプの人ばかりが集まっていますよね。

・損をさせられる、収奪される。そういう事態になったら文句を言うべきですよね。そのときですら文句をいえない。それは問題ですね。

・日本に外務省はあるが、外交はないのです。

<チャンスがあるから地方へ旅立つ>
・特に地方の疲弊は深刻ですね。私も選挙の応援などで地方へ出向きますが、ほとんどの店のシャッターが閉まっている商店街をときどき見かけます。限界集落などは見るに忍びない風景ですね。日本の原風景のような場所が壊れています。

・特に農業をどうやって立て直すかという課題がありますね。地方に、もっとさまざまなビジネス・チャンスが広がるべきですが、基本は農業です。いま農業者が約312万人、漁業者が約21万人。極端にいえば、この333万人が1億2000万人の胃袋を賄っている。しかし、後継者がどんどんいなくなっています。

・民主党の政策は「農家の戸別所得補償」です。簡単に言えば、所得を補償する案ですね。

・農業土木の予算を削り、従来の農業予算のなかに直接農業者へ届くように行いますので、決してばらまきではないのです。

・地方で頑張りたいと思う方は、増えてくると思います。悲惨なかたちで地方へ逃げるというよりも、むしろチャンスがあるから旅立つイメージです。家賃も安いし、健康にもいいし、仕事もある。そんな国づくりをしていくといいと思います。



『チェンジ!』   日本が変わるべき50のこと
参議院議員・国際政治学者 舛添要一   ダイヤモンド社   2002/1/31



<「福祉」は元が取れる公共事業だ>
・いま実行すべき政策の第一は福祉の充実である。こんなことを言うと、舛添はマタマがおかしくなったと思われるかもしれないが、福祉は金食い虫であるという。その先入観を根本から変えなければいけない。

<一人が寝たきりになると年5百万円の税金が使われる>
・福祉こそが財政と人心安定の二つの面において、最も効果的な政策だと言える。

<「寝たきり」問題は国民的課題だ>
・いま日本には3百万人の寝たきり老人がいる。一人の老人に身寄りがだいたい5人いるとして、千五百万~2千万人くらいの人間が関わっていることになる。要するに5人に1人くらいは、身内で要介護の人を抱えているのだ。これは国民の一大関心事である。国民的課題である。

・一人の高齢者が寝たきりになると、いったい年間いくらぐらいの税金が使われるのか、みなさんはご存じだろうか。じつは、5百万円という大金が一人の高齢者だけのために使われていくのである。

・既にご存じの方もおられると思うが、私の母も家の廊下での転倒と言う小さな事故がきっかけとなって、それまで軽症だった老人性痴呆を一気に悪化させ、やがて5年間にもわたる車椅子と寝たきりの生活を余儀なくされるに至った。

・しかも、その負担は国や自治体だけでなく、その家族にもかかっていく。私は、5年間、母の介護のためにほぼ毎週、母の住む福岡県と東京の間を行き来した。妻と2人で行くと、交通費だけで1回の往復は十万円、年間5百万円でそれを計5年やったわけだから、ざっと2500万円をJRや航空会社に支払った計算になる。

・私は、当時まだ普通に自由業をやっていたから、その金も何とか工面できたが、これが一般のサラリーマンだったらまず不可能だったろう。

<福祉が充実すれば社会的コストは下がる>
・あるいは老人施設を作るのも一つの方法である。たとえば、老人ホームを作って、そこに百人のお年寄りを入れれば、家で介護に携わっていた主婦などが共働きを再開できる。つまり百人の働き手が増えるし、ヘルパーさんの雇用も増える。福祉への公共投資は十分に元が取れるのである。

<ITの機器を買うのでなく、ITで時間を買うのだ>
<ITは時間を作り出す道具>
・家事と仕事を持っていると、人の2倍働かないといけない。どこかで時間を削るしかない。ITはまさにその時間を作り出す道具ではないかと思う。

<21世紀の廃藩置県をやってみよう>
・私が提唱するのは道州制である。47都道府県をやめて道と州に分けるのである。

・3250ある市町村を千から八百ぐらいに減らしてもよい。市町村合併は非常にメリットがある。まず規模のメリット、小さな村だと財政の8割が交付税などという馬鹿げたことが起きるが、大きくなれば自前の税金でやっていける。

<本を読め、考えを書け!>
・インターネットで得られる情報がすべてを網羅しているわけではないからだ。だから、私は、基本的には本を読むことだと思う。が、問題なのは、読書の時間がコンピュータとテレビによって失われていることである。努めて読書をする。やはり人の上に立とうと思うなら書を読むしかない。

・「読むこと」と「書くこと」。これが一番思考力を鍛える。人の考えを知り自分の考えをまとめることで、自分が変わってくる。物事を良いほうに変えるためには、まず自分自身が変わる必要がある。

・今こそ、私たちの英知を結集して、経済を回復し、夢と希望にあふれた新しい日本を構築しなければならない。




一方、国会で法案が通過した法案は、「移民政策」や「カジノ法案」「水の民営化」「TPP」などと日本の富を海外に売り渡すようなものばかりである。(5)

2019-11-25 21:24:28 | 森羅万象

<中国との戦争はゼロではない――クルーグマン>
・さらに大きなリスクは、中国が戦争に踏み出すことです。そのことも考えておく必要があるでしょう。そうなったら、隣国である日本にとっても他人事ではなくなります。それどころか、日本と中国がことを構えるということになれば、まさに悪夢となります。
 ただ、現在の世界情勢を考えると、その可能性も決してゼロとはいえません。

<中国は「次のロシア」か――クルーグマン>
・中国では、経済発展の犠牲になった地方出身の労働者によるデモが頻繁に発生しています。デモが暴力を伴う騒乱になることも少なくありません。こうした民衆の鬱憤が共産党政権を揺るがす可能性が高いのです。
 そのため共産党が民衆からの支持を得ようとするなら、太平洋のどこかにちょっかいを出す可能性もあるのではないでしょうか。敵を設定し、それと戦うことによって、国民をまとめ上げようというわけです。
 これまでにも、中国は小規模な紛争を演出して、アピールの手段にしています。しかし、紛争が小さなもののままで終わらない可能性も出てくるかもしれません。

<アベノミクスが世界の規範に――クルーグマン>
・再びアベノミクスに関して述べれば、世界中がそれに注目していますし、みんなが成功するように声援を送っています。

<「天動説」を変えない学者たち――浜田>
・東大や京大や阪大のほとんどの学者は、金融政策のことを話すときに、金融政策は効かないという「天動説」を変えませんでした。つまり太陽が地球の周りを回っていると思いこんでいたのです。
 大げさにいえば、私はガリレオ・ガリレイの心境でした。

<アベノミクスの成功確率は――クルーグマン>
・とはいえ、これは成功させるのが非常に難しいやり方であります。おカネを刷って国債を買うだけでは限界があるのも確かでしょう。私はアベノミクスが奏功する確率は半々だと思います。

<ワインと国債の格下げの関係――浜田>
・このように国債の格付けは、ワインのものと同じように、客観的な基準によるものではなく、政治的な思惑にも影響されます。ですから、それほど気にする必要はありません。

<日本国債を格付けするならAAA――クルーグマン>
・しかし実際には、日本の債務危機に賭けて大損した人も多いのです。まず、日本は純負債がそこまで多いわけではありません。借金を抱えていると同時に、政府には莫大な資産、特に金融資産がありますから。
 日本がデフォルトしないのは、自国の通貨が不足することがないからです。借金は円なのですから、円を刷ればいいだけの話なのです。

・もし、私が日本国債を格付けするなら、AAAです。アメリカと同じように、自国の紙幣を刷ることができる国には、デフォルトリスクがありませんから。

<日本政府が持つ莫大な金融資産――浜田>
<日本の対外純資産は世界1――浜田>
・加えて日本は、官民を合わせて見ると、世界で最も多くの対外資産を持つ純債権国です。日本の対外純資産は2014年末時点で366兆円。24年連続で世界一となっています。ですから、ギリシャ問題のような経済危機が起きると、世界の投資資金が円に集まり、円高が発生するのです。
 それが示しているのは、円がユーロよりもアメリカ国債よりも信用があるということ。

・格付け会社と違って、投資家や市場参加者は、自分たちのおカネを懸けて勝負しています。どちらが信用できるかは自明のことでしょう。

<フランスよりもずっと低い国債の利払い――浜田>
・また国債の利払いも、2015年度予算で10.1兆円ですから、歳出全体の10%強……これは、アメリカ、イギリス、ドイツの7~9%とほぼ同じで、フランスの15%よりもずっと低い数字です。

・もし増税をするのであれば、同時に金融緩和という援軍も必要になってきます。
 消費税が上がって最も苦しむのは誰か。低賃金、低所得、低年金生活者です。生活必需品は税を免除する、あるいはマイナンバー制を活用して生活困窮者に戻し税を支払うなど、所得分配上の配慮も必須でしょう。

<海外で撒き散らされる嘘の正体――浜田>
・にもかかわらず、「日本は消費税の増税をしなければ財政破綻してしまう」といってはばからない人たちがいるのは問題です。
 それを日本国民にだけでなく、世界中でいいふらしている。そのために、海外にも日本の財務状況が非常に悪い状態だと信じてしまっている人がいるのです。自国のことを自ら悪くいうのは、日本だけではないでしょうか。

<日銀総裁が持つ財務省主税局のDNA——浜田>
・黒田氏は、金融政策については素晴らしい総裁です。ですから批判はしたくないのですが、こと税の話になると、財務省主税局のDNAが垣間見えるような気がします。

<中小企業にもプラスとなるTPP——浜田>
・TPPによって、輸出産業が活発化する可能性は大いにあります。一方で、懸念があるのも事実です。
 たとえば、ほぼすべての関税が撤廃されることによって、中小企業の製品や農作物は安価な輸入品に押されてしまうのではないかという懸念………確かに、こうしたマイナス面が考えられるのも確かですが、同時にプラス面も考えることができます。

<TPPと「新三本の矢」は起爆剤――浜田>
・アベノミクスの根本を形成するものは金融政策にありますから、金融緩和は続けなければなりません。そうして実現するのが、「GDP600兆円計画」です。
 また、人口減を最小限にとどめたうえで、「1億総活躍社会」を作ることも必要です。
 さらに最初の「三本の矢」では注意が欠けていた、低所得者層への労りも非常に重要となりますが、「新三本の矢」では、「夢を紡ぐ子育て支援」や「介護離職ゼロ」も謳っています。
「新三本の矢」とは、最初の「三本の矢」がうまく機能したとき射る矢なのですが、TPPと相まって、日本経済を活性化させる起爆剤となるでしょう。

<インフレ・ターゲットは4%で――クルーグマン>
・しかし、インフレ・ターゲットは2%ではなく、4%がいいと考えています。この主張が誤解されて、2015年秋、私がアベノミクスに悲観的な立場をとるようになったと報道されてしまいましたが、私の真意は「実際に2%というインフレ率を達成しようとするなら目標は4%に設定するべきだ」ということなのです。
 というのは、そこには私が「臆病の罠」と呼んでいるリスクがあるからです。

<円安の効果には時間がかかる—―クルーグマン>
・アベノミクスによる大きな成果の一つは、大幅な円安である。アベノミクスは以前、日本のメーカーは、円高すなわち円の過大評価に苦しめられてきました。しかし円安になったことで、かなり競争力が付いたのではないでしょうか。

<日銀主流派が呼ぶ「黒い日銀」「白い日銀」とは――浜田>
・そもそもアベノミクスが登場する前、日銀は「経済には金融政策は効かない」「デフレのままでいい」という、世界の経済学の常識からかけ離れた考え、すなわち「日銀流理論」に支配されていた。そうしたかつての日銀主流派は、アベノミクスの登場によって旧主流派となった。いまは雌伏の時を過ごしているが、いざとなったらまた表舞台に出てこようとしているのだろう。
 そして、再び「日銀流理論」で日本を動かす、そういう願望を持つ人たちにとっては、「アベノミクスを後押しする浜田のパーティーに出席した」ということがマイナスの実績になってしまう。そういう憶測をする人もいた。

<中国経済の決定的な欠陥――浜田>
・私は中国経済についての専門家ではないのですが、現状の中国は、人々を有効に働かせるインセンティブがある社会ではないので、その行く末には危ういものを感じています。

<経済成長の「芸術的な値」とは――浜田>
・「かつてのソ連がそうであったように、社会主義国では、メンツが重視される。そのため、統計数字の割り増しは日常茶判事。経済学における数多くの研究も、社会主義国の統計があてにできないことをとっくに明らかにしている。当然、中国のGDP統計も到底信じられない」

<中国は実際にはマイナス成長か――浜田>
<バブル崩壊の真っ只中にある中国――クルーグマン>
・しかし日本を見てみると、2012年から約50%も円安が進んでいます。つまり、中国が行ったようなレベルでの切り下げでは効果が薄いと考えられるのです。
 中国が本当にやるべきなのは、完全変動相場制への移行です。ただ、そうなると中国の人民元はドルに対して現在よりも大幅安になってしまいます。そうなると、アメリカとの経済摩擦も激化することになる。中国の指導者は、それに対応できるかどうか分からず、勇気がないのかもしれません。

<待っているのはバブルの完全崩壊――クルーグマン>
<北京の高級ホテルで電話が通じない理由――浜田>
・まず驚いたのは、高級ホテルでも電話が通じないことがある、という事実です。アメリカの友人は、「もしかしたら電話が盗聴されているのではないか」と心配してくれました。私はそれほど「危険人物」ではないと思うのですが、安倍首相の参与を引き受けているので、盗聴に値するのでしょうか。
 また、私が北京の高級デパートで使ったクレジットカード番号が、何と翌週には、ニューヨークのブルックリンの中国系スーパーで、別人によって使われそうになったという驚くべき事実もあります。おそらくスキミングでカード情報を抜き取られたのでしょう。
 知的所有権も含め、商業モラルは地に落ちているというしかありません。

<中国はいまだ「かなり貧しい国」―—クルーグマン>
・つまり中国は、いまだに「貧しい国」なのです。それも、かなり貧しいといえるでしょう。経済規模で日本を上回ったとされるのも、人口が日本の10倍だからです。
 PPP、すなわち購買力平価も重要な指標でしょう。これは、ある国である価格で買える商品が、他国ならいくらで買えるかを示す交換レートのこと。このPPPを見ると、その国がどれくらい貧しいかが分かります。
 逆にいえば、PPPを見なければ、中国が実際にはどれだけ貧しいかが分かりません。



『日本の論点 2016~2017』
大前研一   プレジデント社 2015/11/13



<「事実」と「論理」の積み重ねから結論を導き出せ!>
<「言わぬが花」の美徳は世界では通用しない>
・これからも欧米との付き合いは続くし、中国やインドなどの新興大国も西洋思想に馴化してくる。それらの国々と対等に渡り合うためには、数学や英語、理科、社会などの科目と同等以上の、最重要科目と位置付けて論理思考の教育に取り組んでいくべきだと私は考える。

<前提となる事実を間違えては三段論法が成り立たない>
・アベノミクスが景気浮揚効果を発揮しないのは、安倍首相と取り巻きの経済アドバイザーたちが100年前のケインズ経済学を前提に戦略を立てているからだ。
 お金をバラまいて金利を安くすれば借り手が山のように現れて、消費や設備投資に回されて景気が良くなるというのは大昔の話で、今はどれだけお金をバラまいても日本経済に浸み込んでいかない。年利1.5%の住宅ローンさえ借り手がいない。
 マネーサプライや金利政策が有効に機能するケインズ経済学は、一国でほとんど完結する閉鎖経済を前提にしている。今は開かれたボーダレス経済の時代であって、金利の安い国から金利の高い国へお金が流れていく円キャリー、ドルキャリーのようなことが平気で起きる。
 ケインズ経済学では金利を高くするとインフレを抑制する効果があるはずだが、今や金利を高くすると世界中からお金が集まってくる。ボーダレス経済ではケインズ経済学とは真逆の現象が起きるのだ。

<積極的平和主義は新しい世界観ではない>
・私は憲法をゼロベースで書き直すべきとする「創憲」派で、自分でも憲法を書いている(詳しくは拙著『平成維新』の「日本の国家運営の新理念」というチャプターを読んでほしい)。70年前につくられた現行憲法は不備が多く、体系的にもいびつで、フレームワークがない。先進国になった日本の実情に噛み合っていない箇所も多い。
 安倍首相が目指しているような「改憲」、もしくは公明党的な「加憲」(現行憲法に環境など新たな理念を加える)では、アメリカをはじめ世界の理解を得るのは難しい。

・日本は世界貢献のアピールがうまくできていない。同じお金を出すにしても、日本国民が納める税金の何%かを日本以外のために使う「世界タックス」としてアピールすれば、世界から好感される。過去を振り返るのは程々にして、日本の世界観を発信すべきだ。

<アベノミクスのまやかしは見透かされている>
・人気取りの経済政策で行き詰まり、憲法改正が封じられては打つ手なし。

・「憲法改正が封じられると、安倍政権に次のアジェンダは見当たらない。次のアジェンダが打ち出せない政権は、詰んでいるに等しい生きる屍、ゾンビのようなもの」

<ウィキペディア化してしまった首相談話>
<安倍政権のアジェンダは多すぎる>
・政治の世界には「一内閣一仕事」という言葉がある。一つの内閣がやり遂げられる仕事はせいぜい一つ、という意味だ。佐藤内閣の「沖縄返還」、田中内閣の「日中国交正常化」、中曽根内閣なら「国鉄分割民営化」、竹下内閣は「消費税創設」、小泉内閣でいえば「郵政民営化」といった具合。
 その伝で言えば、安倍政権のアジェンダは一つの内閣としては多すぎる。20年続いたデフレを反転させただけでも拍手喝采なのに、消費税増税、集団的自衛権行使容認と安保法制、大詰めを迎えているTPP交渉、拉致問題の解決、ロシアとの領土交渉、いずれも大仕事である。

・第1次政権、第2次政権、第3次政権を通じて国民投票法を制定して憲法改正の道を開き、さらには選挙権年齢も18歳に引き下げる道筋も示したのだから、それだけでも一内閣の功績としては十分評価できる。

<人の消費意欲が極端に低下する「低欲望社会」>
・私が以前から指摘しているように、安倍政権の経済政策では日本経済は上向かない。なぜならアベノミクスは20世紀型の経済政策だからだ。
 日本は「低欲望社会」という未曽有の状況にあって、消費意欲が極端に低下している。家もクルマも家電も欲しいという高欲望社会を前提にしたケインズ経済的な金融緩和を行っても、個人消費も企業の設備投資も刺激されない。政府が市中に投じたGDPの約半分の巨額な資金はほとんど日本経済には吸収されてないのだ。その金がどこへ行ったかといえば、貸出資金があり余った金融機関がアメリカの会社を次々と買っている。
 要するに円が暴落したときのリスクヘッジとして、すでに300兆円ぐらいをドルベースの資産に切り替えているのだ。三本目の矢の成長戦略にしても、お目こぼし特区をつくったり、地方創生で1000億円程度のしみったれた金を地方にバラ撒いているようでは、効果はまったく期待できない。
 こうしたアベノミクスのまやかしが国民に見透かされつつある。ちなみに当初、アベノミクスがうまくいっているように見えた理由は、新政権の誕生でデフレに終止符が打たれるかもしれないという期待感で、1600兆円の個人資産の一部が市場に出てきたからにすぎない。つまり、私が提言している「心理経済学」の典型的な事例である。

<日本経済を立て直す政策はこの3つだ>
・憲法改正が封じられると、安倍政権に次のアジェンダは見当たらない。今さら魔法が解けたアベノミクスでもなかろう。次のアジェンダが打ち出せない政権は、ももはや詰んでいるに等しい。与野党に有力な対抗馬がいない状況でありながら詰んでしまったということは、安倍政権は生きる屍、ゾンビのようなものだ。

 本気で日本経済を立て直そうとするなら、低欲望社会の問題解決に取り組むしかないのだが、その場合、三つぐらいの非常に際立った政策が必要になる。一つは移民政策であり、二つ目は少子化対策。安心して子供を産み、育てられるような社会をつくること。そして三つ目は教育改革。もう一度、世界で戦えるような気概とアンビション(大志)を持った人間を育てることだ。
 この三つの政策が回らない限り、日本の再活性化はありえない。しかし、今のところ安倍首相のアジェンダには入っていない。本来ならポスト安倍を狙う人たちがそうしたアジェンダを明確に打ち出して対抗すべきなのだが、どこからも聞こえてこない。三年の新たな延命を達成した安倍総理ではあるが、これ以上アジェンダを増やさないで少なくとも一つ、何か成果につなげてもらいたいものだ。

・本気で日本経済を立て直すなら、「移民政策」「少子化対策」「教育改革」の三つの政策を回し、低欲望社会の問題解決に取り組むしかない。安倍政権は一つの政権としてはアジェンダが多すぎる割には、アベノミクスのまやかしが国民に見透かされつつあるうえ、本丸の憲法改正も封じられかねない。せめて日本経済立て直しの前提となる三つの政策のうち、少なくとも一つは成果につなげてもらいたい。

<目を覚ませ!年金制度はもう破綻している>
<年金や貯金があるから安心―という発想では生き残れない>
・「日本の経済成長率、サラリーマンの昇給率、子供の出生率、そして運用利回り―これらの前提が全部間違っているのだから、制度が成り立つわけがない」

<あまりに甘すぎる年金の制度設計>
・勘違いしてはいけないのは、国民のために少しでも年金の運用効率を高めようという発想から運用比率が見直されるわけではない、ということだ。そもそも年金についてマジメに考えている政治家や役人は過去にも、そして今現在も、いないと思ったほうがいい。

・今から15年ほど前、2000年くらいに、国の年金政策に関わっている御用学者と議論をしたことがあるが、当時からとんでもないことを言っていた。4%の経済成長が持続して、サラリーマンの定期昇給も年4%、少子化に歯止めがかかって出生率が2.0まで回復する―—。そういう前提のうえで5%の運用利回りが確保できれば年金が回るように制度設計している、と胸を張るのだ。
 1990年代の経済状況の推移や少子化の進展具合から考えて、あまりに想定が甘すぎる。これでは国民を欺くようなもので、本気で年金制度を維持するなら支給年齢を引き上げて、支給額を減らし、保険料を高くするしかない。私がこう指摘すると、そこはいじりたくないというのだ。
 結局、失われた20年を経た今も日本経済は低成長、もしくはマイナス成長に喘ぎ、定期昇給は昔話になった。出生率は子供二人など夢のまた夢の1.41。年金資産の実質的な運用利回りは1.7%程度だ。
 前提が全部間違っているのだから、制度が成り立つわけがない。一昔前に5000万件の年金記録の記載漏れが発覚して「消えた年金記録」と大騒ぎになったが、年金制度の破綻を問われたくない役人からすれば、年金記録はもっと消えてほしいところだろう。公務員には恵まれた共済年金があるし、政治家にも手厚い議員年金がある。こちらは株式や外債の運用比率を増やすとは言っていない。下々の年金問題なんて他人事なのだ。

・一方、勤労者の代表たる組合は年金問題をもっと突き上げていいはずだ。しかし、総評系などは大企業の組合ばかりで、大企業は企業年金が充実している。要するに国民年金をもらう人たちを代表する組合がないのである。

<「大前流」老後のお金サバイバル術>
・結論を言えば、「老後の資金は自分で準備するしかない」。政治家や役人が牛耳って、政策の失敗を誤魔化すために株を買い込ませたり、外債を抱え込ませる年金ファンドに虎の子を預けるのはやめたほうがいい。地雷を踏んで一発で即死する危険性がある。
 国任せにしないで、年金は自衛すべきというのが私からのアドバイスだ。「年金は社会保障」と決めつけて公的年金制度に依存するリスクは、日本の債務状況と人口減時代の進行を考えれば、今後、確実に高まってくる。

・老後資金自分で準備するものと心得よ。たとえば、土地や生活必需品
関連の株なら国債が暴落してもそれほど価値は下がらない。外貨はなるべく資源国で財政規律のいい国の通貨を選ぶ。ゼロから始めるなら、給料半分を外貨預金に充てるくらいの気持ちで。



『日本の論点  2015~16』
大前研一  プレジデント社   2014/11/14



<さて、今の日本にとって最大の論点は何だろうか。>
・種切れのアベノミクス、冷え込んだ中国や韓国との関係、集団的自衛権と日本の安全保障、歯止めのかからない少子高齢化、グローバルな人材を生み出せない学校教育……各論はいくらでもある。しかし論点を整理して一つに絞るならば、約1000兆円(14年6月時点で1039兆円)を超える巨大な国家債務をどうするか、という問題に尽きると私は考える。

・国家債務の問題はこの土砂災害の構造とよく似ている。市場が返済不能と判断したとき、土砂降りのように売り浴びせられて、薄皮のような信用の上に成り立っていた日本国債はズルリと滑って暴落し、日本は財政破綻する。ところが累積債務が危険水域に入っていることを認識していながら、政府はいまだに大型予算を組み、国債を発行し続けている。

・大体、世界的に見ても、都市化が進行する中でバラマキをやって地方が“創生”した試しはない。砂地に水を撒くようなものだ。人気取りの無駄なバラマキ政策がまたもや繰り返されて、国の財政基盤はさらにぬかるむ。国債暴落→債務危機という土砂崩れがいつ起きても不思議ではないのだ。

・40兆円の税収しかないのに、100兆円の予算を組んでいれば綻びが出るのは当たり前である。そうした赤字を埋め合わせるために発行してきた国債や地方債などの債務残高は1000兆円を超えて、世界最大の国家債務を刻々更新し続けている。

・1000兆円を超える国の借金ということは、国民一人当たり1000万円の借金があるということだ。生まれてきたばかりの赤ん坊もマイナス1000万円の十字架を背負っているわけで、その子たちに返せるわけがない。

・一方、少子高齢化で借金を返す立場の就業者は年毎に減っている。就業人口は毎年80万人ずつ減っていく計算になるが、それでは現場が回らなくなるということでリタイアを引き延ばして、かろうじて毎年30万~40万人のマイナスに押しとどめている。国の負債は増え続けているのに、就業人口は毎年30万人以上減っているのだから、“地滑り”のエネルギーはますます蓄積されていく。

・国家債務問題を日本が自力で解決しようとすれば、アプローチの筋道は二つしかない。一つは歳出を抑えること。税収40兆円に対して国債の利払いだけで25兆円もあるのだから、実質的に使える税収は15兆円ほどしかない。その範囲の歳出に抑えれば、とりあえず流血は止まる。財政破綻したギリシャ以上の超緊縮財政に移行せざるをえないから、国家公務員の3分の1を削るくらいの抜本的な行政改革が必要になる。
 もう一つは歳入を増やすことだ。要するに増税、それとも超増税である。税収が見込めるのは消費税ぐらいしかない。単純計算で消費税を20%ぐらいに引き上げなければならないだろう。
 超倹約か、超増税か、あるいは両方か――。国家債務の解決策はこれしかない。ところが、そうした正論を真正面から訴える政治家はほとんど選ばれないし、マスコミも報道しない。従って、この超難題を解決しようという国民的議論が立ち上がってこない。

<その手のリーダーによって導かれる「戦争」もまた、国家債務問題を解決する一手段なのである。>
・繰り返すが、今の日本にとって最大の論点は国家債務問題であり、この明らかな物理現象を見て見ぬふりをしてやり過ごしていることである。
 もしアメリカで日本と同じような状況が生まれたら、「20年先には破綻する」という前提で議論が始まって、歳出を抑えようという方向に進むだろう。しかし、日本では散発的な議論が始まって、歳出を抑えようと方向に進むだろう。しかし、日本では散発的な議論しか出てこないし、今なお史上最大の予算を組んでいる。

・自民党→民主党→自民党というここ数年の政権交代の流れを見てきてわかったことは、政権党が変わっても、政治主導でも官僚任せでも、永田町と霞が関が主体になっている限りは、国家債務問題は動かないということだ。

・では、動かすにはどうすればいいか。解決策の一つは道州制にあるというのが私の考え方だ。
 中央政府が一つの答えを追い求めてもなかなかうまくいかない。それならば10の道州に行政単位を分けて、10個のエンジンでそれぞれにバラバラな答えを出してアイデアを競う。たとえば国家債務の半分を冷蔵庫に入れて、残り半分を人口比やGDP比で割って各道州に負担させるのだ。

<大前流「超参謀メソッド」大公開>
<マハティールの参謀として日本を見る>
<中曽根さんの打てば響くような理解力>
・日本の政治家でいえば、中曽根康弘元首相が遜色ない資質を持っていたと思う。中曽根さんの場合、「日本をこうしたい」という自分なりのシナリオを持っていた。こだわっていたのは日米関係をイコールパートナーにすることで、「イコールパートナーはこうあるべきだ」というビジョンが中曽根さんの頭の中に明確にあった。

・中曽根さんとの関係は参謀というよりブレーンのようなもので、最初のきっかけは86年の総選挙で自民党の戦い方を提案したことだった。
 前回選挙では、ロッキード事件で逮捕された田中角栄元首相が一審で有罪判決を受けたことで政治倫理が大きな争点になり、自民党は単独過半数を割る敗北を喫した。自身三期目、しかも自民党単独政権を目指す中曽根さんとしては、次の総選挙での必勝を期していたが、事前の票読みでは形勢不利で惨敗の可能性すらあった。
 そこで中曽根さんに授けたアイデアが「衆参ダブル選挙」だった。

<課題はいつの時代もある参謀のタネは尽きない>
・30年来の付き合いがある会社の仕事をしていると、課題がますます難しくなっていて、戦略を考え抜いて先方に提示するまで今でも緊張する。

 課題はいつの時代もある。だから参謀のタネは尽きない。『企業参謀』では、「参謀五戒」という形で参謀の心得を説いている。

一 参謀たるもの、「イフ」という言葉に対する本能的怖れを捨てよ
二 参謀たるもの、完全主義を捨てよ
三 KFS(key Factors Success 戦略の成功の鍵)に徹底的に挑戦せよ
四 制約条件に制約されるな
五 記憶に頼らず分析を

・今の時代にあえて付け加えるなら、「自分のインタレスト(利益、利害)を捨てよ」ということだろう。

・自分のインタレスト、自社のインタレストは捨てて、「この人を輝かせるためにどうしたらいいか」だけを考える。ただし、それは自分の理想や要望であってもいけない。無理な戦略を提言して「それはいいけど、俺には無理だ」と言われたら仕方がないし、無理強いして失敗させたら元も子もない。
 大将の能力、力量を正しく見極められなければ、参謀は務まらない。

一方、国会で法案が通過した法案は、「移民政策」や「カジノ法案」「水の民営化」「TPP」などと日本の富を海外に売り渡すようなものばかりである。(4)

2019-11-25 21:23:23 | 森羅万象

<アメリカと個別交渉して勝てる戦はない>
・私は日米貿易戦争を30年以上にわたって間近で見てきたが、日本が勝った交渉事は一つもない。日本の政治家や役人が前に出てうまくいった事例は皆無なのだ。アメリカとの個別交渉においては日本が一方的に屈してきたのだ。そういう時代に再び足を踏み入れたことを覚悟したほうがいい。

<結論!>
・2国間の貿易交渉となれば、アメリカは相手の事情などお構いなしにエゴを剥き出しにしてくる。しかも交渉相手のトランプ大統領はハイレベルでない経済理解だから、理屈も通じない。私は日米貿易戦争を間近で見てきたが、日本が勝った交渉事は一つもない。そういう時代に再び足を踏み入れたのだ。

<勝算は絶望的「裏切り者」となったイギリスのEU離脱>
・「EU離脱の是非を問う国民投票では、離脱派ポピュリストの声高な主張にかき消され、ブレグジットの不都合が国民に示されなかった。だが国民が選択した以上、政府はやらざるをえない」

<いいとこ取りの合意などできるはずがない>
(結論!)ブレグジットのドアを開けてしまったイギリス。しかし、その向こう側に正しい解はない。これから先のEU離脱交渉で有利な条件を勝ち取ろうとしても「いいとこ取り」の合意を得るのは難しい。それどころか、スコットランド、北アイルランド、ウェールズで独立問題が再燃し、「イングランド・アローン」となるシナリオが現実味を帯びてきた。場合によっては、国民再投票が行われ、元の鞘に収まる可能性も否定できない。

<小泉進次郎氏に贈るわが農協改革プラン、それは「地域農協の株式会社化」だ>
・「『農協のためではなく、農家のためになる改革』という姿勢を貫いて、農家を食い物に巨大化してきた農協の問題点を広く国民に提起したことは政治家としてクリーンヒットと言える」

<農家を食い物に巨大化してきた農協の問題点>
(結論!)本当の農業改革につながるのはJA全農の株式会社化ではなく、地域農協(単位農協)の株式会社化である。株式会社になれば51%の賛成多数で意思決定できる。自由度を得た地域農協が志向するのは「アグリテック」だ。ICT(情報通信技術)、AI、IoT(モノのインタ―ネット)など最新テクノロジーを活用した農業で、オランダにも負けない高収益な農業を生み出せる可能性は高い。

<迷走50年幕藩体制を引きずる日本の空港「非効率の極み」>
・「シンガポールや韓国は、チャンギ国際空港や仁川国際空港に投資を一極集中し、アジアを代表するハブ空港を築いてきた。一方、日本は、国内に100を超える空港があるという異常さだ」

<江戸時代の幕藩体制を引きずっている>
(結論!)今後、日ロ平和条約が締結され、ロシアへの渡航条件が緩和される。そこでクローズアップされるのが、ウラジオストックまで2時間弱、ハバロスクまで2時間半の距離にある新潟空港だ。上越新幹線の終点を新潟空港に持って行くこともかねて提案している。



<●●インターネット情報から●●>
MAG2NEWSから引用  2018/7/27

中国「一帯一路」終焉が見えてきた。相手にするのはアフリカだけ
一時は世界中がその経済的勢いにひれ伏し、参加や協力を表明した中国の「一帯一路」構想ですが、ここに来て黄信号が灯っているようです。

中国は、資金や技術などの援助をすることを条件に、こうして地道に「一帯一路」の参加国を増やしていますが、これまでもこのメルマガで述べてきたように、国際的にはその実態を疑問視する声もだんだんと上がってきています。

中国のずさんな支援内容を、アメリカの華字メディア『多維新聞』の記事が紹介していますので、以下に一部引用します。

中国高速鉄道、国内では建設ラッシュも海外では頓挫ラッシュ

技術・規格・装備が一体となった本格的な中国高速鉄道輸出の第一弾として注目された、インドネシアのジャカルタ─バンドン鉄道は、用地取得の問題により16年の着工式以降全面的な施工に至っておらず、開通のめどが立っていない。コメとの交換と言われるタイ高速鉄道プロジェクトは、タイ政局の混乱で再三遅延している。

そして、この状況は「一帯一路」沿線にとどまらず、米国西部のロサンゼルス─ラスベガス高速鉄道プロジェクトがご破算となり、メキシコからも「不明瞭、非合法、不透明」として高速鉄道協力を破棄された。トルコのプロジェクトは開通にこぎつけたが、大部分の装備や技術は欧州の規格が採用されている。ベネズエラのプロジェクトは、現地の経済情勢悪化に伴い建設現場が廃墟と化してしまった。

しかし今、習近平が掲げている「一帯一路」は、ヒトもモノもカネもすべて中国人が取り仕切ろうというわけです。ユーラシア大陸からアフリカまでの世界各地に、「パックスシニカ」という大風呂敷を広げており、その構想があまりに壮大すぎて、蜃気楼とさえ言われるほどです。


『世界が日本経済をうらやむ日』
浜田宏一   安達誠司   幻冬舎   2015/1/31



◎「インフレ目標」が最も重要
◎銀行貸し出しが増えないのに、なぜ景気が回復したのか
◎小泉内閣の構造改革に欠けていたもの
◎非正規雇用が激増した理由
◎現在の株価はバブルではない
◎世界の投資家は日本の財政赤字を気にしていない
◎莫大な利益を得る投資の方法

<時計の針を逆に巻こうとする人々を看過できない>
・経済学の長い歴史によって明らかな貨幣経済のメカニズムを理解すれば、アベノミクスにより景気がよくなるのは当然のことである。
 それなのに、いまだに多くの経済学者、政治家、識者、メディアがアベノミクスについて誤解をし、日本国民の不安を必要以上にあおっている。
 なかには間違った金融政策が20数年間とられて、デフレが続いていた不況期に、時計の針を戻したいといわんばかりの意見が新聞や雑誌をいまだに賑わしている。失業者や自殺者が増え、生活に苦しんでいる国民が多かった時代のほうがいいというのか?

・世界は、貨幣を扱う貨幣経済で成り立っており、実物経済と貨幣現象が互いに影響し合うことを無視しては、経済政策の正しい評価ができないのである。

<マクロ経済学の教科書には欠陥があった>
・このように、伝統的なマクロ経済学の教科書が波及経路だとしている「銀行の貸し出しの増加」は、リフレ政策の波及経路にとっては、ほんの一部にすぎない。
 その代わり、リフレ政策の波及経路のなかには、そういったマクロ経済学の教科書にはまだ書かれていないものが組み込まれている。それは「景気が回復し始める段階で企業が投資活動を高める場合、利払いが必要になる借り入れではなく、自社に蓄えたフリーキャッシュフローを取り崩すところから始める」ということである。
 そのことを理解していないから、量的緩和を「実体のない偽薬(プラシーボ)だ」と思い込んでしまうわけだが、現実に、企業は長引くデフレにより、膨大なフリーキャッシュフローを溜め続けてきた。
 そして、アベノミクスの発動によって予想インフレ率の上昇が起こった時、企業は実際にフリーキャッシュフローを使い始めている。これまで「偽薬だ」と言っていた人々も、ようやく金融緩和が正真正銘の薬だったことを理解し始めたのではないだろうか。

<実は経済的弱者も救っているアベノミクス>
・しかし、「アベノミクスで喜んでいるのはお金持ちだけ」「アベノミクスは意味がなかった」というのは明確な誤りである。
 アベノミクスによる金融緩和は、投資家の利益を増やす一方、景気回復効果を通して、デフレ時代に最も苦しい思いをしていた経済的弱者である失業者に、雇用の機会をもたらしているからである。

・具体的には、最も失業者数が減ったのは2014年5月であるが、この時、日本の失業者数は、233万人にまで減っていたのである。これはすなわち、苦しんでいた86万人もの失業者が、仕事に就くことができたということである。

<賃金上昇のカギは「完全失業率の低下」>
・言い換えると日本の場合、雇用環境が改善していても、完全失業率が継続的に約4%を下回らなければ、給料(名目賃金)は上昇しないということである。そして、完全失業率がいったん4%を下回ると、その後は完全失業率が低下するにしたがって、賃金の上昇率がだんだんと高まっていくのは、経済的事実である。

・アベノミクスの発動以降、確かに景気が回復しながらも、庶民の給料はさほど上がっていないようなイメージが強いが、企業はようやく将来の業績について自信を取り戻しつつあり、そのための新規雇用を徐々に増やし始めた段階なのだ。
 したがって、このまま増税などの“邪魔”が入らなければ、次はいよいよ給料が上がる段階に入っていたと考えられる。

<給料はすでに上がり始めている>
・どちらがより正確に、日本人全体の給料(名目賃金)の動きをとらえているかといえば、これまでの理由から「雇用者報酬」のほうであると考える。
 これらが理解できると、2014年12月の衆議院総選挙の時に、野党がアベノミクスを批判する根拠として主張していた「アベノミクスの発動以降、非正規雇用は増えたものの、正規雇用が減っているため、アベノミクスは格差を拡大させている」という話のおかしさもわかるだろう。

・つまり日本経済は、「非正規雇用者数」が増える形での失業率の低下の段階から、「非正規雇用者」の正規登用の段階へと移行しつつあるのだ。そして、これは、企業が将来の業績に対して強気になってきたからこそ実現した現象であり、アベノミクスの成果だといえるだろう。

<アベノミクスは金持ち優遇ではない>
・「アベノミクスの効果は、我々庶民にまで回ってこない」などと多くのメディアが吹聴するため、不安に思うのも無理はないが、心配する必要はない。
 このまま適切な経済政策が続けられ、完全失業率の低下が順調に続けば、徐々に一般の人の給料が増え始めることは間違いない。「非正規雇用者」の一部もやがて正社員として登用され始める時が訪れるのは、データからも明らかである。

・デフレや円高などが引き起こしている問題には、貨幣経済が一番有効なのだということは明白である。
 そして250年以上をかけて、世界中の経済学者が脳漿を絞ってたどりついた結論も、ほぼ同様な処方箋を提示しているのである。

<「中国発デフレ論」も正しくない>
・「人口減少がデフレの原因」説以前に頻繁に言われていたのは、「中国経済の台頭により、価格競争に負けた日本がデフレに陥った」という説であった。さすがにテレビや新聞では語られなくなって久しいが、経済学者のなかにも支持する人がたくさんいた説である。

・野口氏の説は、「デフレの原因は生産年齢人口の減少」説と同じく、「中国企業と競争している日本以外の国もデフレになっているのか?」を見れば、正しくないことは明らかだと思われる。

<「デフレはモノが安くなるからいいこと」は本当か>
・消費者であると同時に、労働者でもある国民は、「長引くデフレが引き起こした不況によって、収入が減り続けてきた」という事実を忘れないでほしい。

<デフレになるほど失業者は増える>
・「デフレは賃金を大きく引き下げる効果を持っている」こと自体が、多くの国民を生活苦へ追いやる大問題である。それだけでなく、「デフレ」が国民を苦しみへと追い込んでいくのは、「失業者が増える」からである。
 仕事は多くの国民にとって生きるための糧であり、尊厳であり、だからこそ貴重なものだ。
 読者のなかには、「たかだか年率1%未満の速度で物価が下落する日本のデフレは、そんなに問題ではない」と考えている人もいるかもしれない。実際、我々経済学者のなかにも、デフレの問題を過小評価している人は大勢いる。

・しかし、「1%程度のデフレは、大した問題ではない」という見方こそが、日銀の金融緩和政策発動を長らく阻害してきたのである。まさに「1%未満のデフレ」こそが大問題なのだ。
 なぜなら、「デフレは、たった1%未満の物価の下落であっても、日本の雇用状況を悪化させる」からである。

・完全失業率が約3%上がるということは、約86万人の失業者が増えることを意味する。

<デフレは自殺者を確実に増やす>
・「1%程度のデフレ」の問題は、失業者数を増やすだけにはとどまらない。長引く日本のデフレは、自殺者数の増加とも概ねペースをともにしている。

<現在の株価はバブルではない>
・たとえば、アベノミクスの金融緩和政策について最初に寄せられた批判は、「バブルが生じる」「ハイパーインフレが起こる」というものであった。

<「金融緩和をしても物価は上がらない」の嘘>
・「金融緩和で日本の物価は上昇しない」という主張は、多くの日本の専門家が賛同どころか強調し、長年、日銀が金融緩和政策を発動することの妨げとなってきた。

・ただ、日銀が金融緩和でいくら貨幣をつぎ込んでも、家計や企業にそれを使う気がなく、そのまま溜め込んでしまう状態になることもある。

<あの手この手で国民を誘導する財政再建至上主義者>
・内閣府は、「景気が回復すれば税収も増えること」を知っていたにもかかわらず、「日本では、景気が回復しても、たいして税収は増えない」と発表したというのである。
 田村氏は同記事のなかで、それは政府が消費税を10%に引き上げるために、「増税は不可避である」ことを国民に説得する目的で発表したものであると推察している。

<財政再建至上主義者の弊害>
・財政再建至上主義者は「将来世代にツケを残してはいけない」という話を金科玉条のように持ち出すが、景気を沈滞させて税収を減らした彼らこそ、本当の意味で「将来世代にツケを残す」張本人なのである。
 財政再建への近道は、日本経済を回復させることである。次に、たとえば富める人も、そうでない人も、一様に利益を受けるような社会保障制度を改めて、スリム化することである。それでも間に合わない時に最後に俎上にのせるのが、増税の選択に他ならない。

<経済学の論争の歴史は「金融緩和は効くのか否か」だった>
・学者として世に立つためには、学術雑誌に論文を投稿し、審査員の審査を受けなくてはならない。「貨幣は実物に影響を及ぼさない」という主張が通説のようになったため、「貨幣は実物にも影響を及ぼす」という、本来なら現実的であるはずの論文はむしろ異端とされ、退けられるようになった。
・結局、近年の経済学の論争の歴史は、「金融緩和は効くのか否か」であったといっても過言ではない。

<経済学に最大の害毒をもたらした学説>
・このように「貨幣は効くか否か」という学説には、アダム・スミス以前からの古い歴史がある。ディヴィッド・ヒュームが「貨幣数量説」を主張し始めた頃から考えても、実に250年ほどの壮大な論争の歴史が存在しているのである。
 経済学者は、命までとはいわないが、少なくとも面子のすべてをかけて真剣に議論を重ねてきた。にもかかわらず、そういった歴史的背景も知らないであろう経済学の素人が、簡単に「金融政策は効かない」などと言うのを聞くと、私は激しい怒りを覚える。

<世界が日本経済をうらやむ日>
<日本ほどいい国はない>
・しかし、(需要不足が解消されることになる)完全雇用が達成されても、(景気はよくなるが)日本経済のすべての問題が解決するわけではない。
 完全雇用に近い状態になると、財政刺激や金融緩和を行っても、実質GDP成長率は増加しにくくなる。そのため、それ以上の成長を目指すためには、潜在成長力を上げる必要がある。したがって民間企業が経済活動を自由に行える環境を整えるための「成長戦略」が非常に重要になるのだ。
 成長戦略に多くの政策があるが、あえて要約すると、「規制緩和」「女性の活用」「TPPの推進」「大幅な法人税減税の実施」の4つの柱になる。

<1 規制緩和>
・過去34年間、一部の医療関係者の反対によって、医学部の開設は1校も認められていない。また、羽田空港に国際線が発着すると、都民は大いに助かるが、羽田便を増やすなという千葉県議会の抵抗があったという話が新聞に出ていた。さらに日本の農業は事実上、法人経営ができない仕組みになっている。
 こういった政府の規制は、氷山の一角にすぎない。細かな規制が民間企業の経済活動を阻害し、発展の邪魔をしている。これらは日本の大きな損失になるのである。

・ケネディ大統領がイェール大学で行った有名な演説に、「国に何をしてもらおうかと問わずに、国に何をしてあげられるかを問え」という一節がある。この言葉を私流に言い換えるならば、「政府に何をしてもらうかを考えずに、政府がやらないでもすむのは何かを考えよ」ということになる。
 安倍政権は、規制改革をさらに推進していくべきである。

<2 女性の活用>
・少子高齢化が進むなかで、出生率を上げることはもちろん必要だが、それによって働き手の数を増やすのには20年以上かかるだろう。
 だからこそ日本では、女性の活用が重要な課題である。諸外国と比較すれば、日本女性の就業率は、今の状態から10%ぐらいは上がる余地がある。それを向こう5年間に実現するだけでも、少子高齢化による就業者不足に対する短中期的な解決には役立つ。
「子育てと両立できるのなら働きたい」―—そう考える女性の数は、現在の日本では決して少なくない。したがって、まずは女性が安心して働けるような環境を整えること(同時に好景気を持続させ、女性にも多くの職がある状態を保つこと)が重要である。

<3 TPPの推進>
・TPPの推進も成長戦略の重要な柱である。国同士の関税を引き下げ、貿易のハードルを低くすることは、日本経済が貿易による利益を享受するために欠かせないことである。
 一方で、「米の輸入は認めない」など、輸入だけを規制するのは筋が通らない。浅川芳祐氏の「日本は世界第5位の農業大国」(講談社)によれば、日本には輸出できる有望な農産物がたくさんあり、日本食ブームの昨今、質のよい新鮮な野菜や生花などを世界に向けて売って行けば、大きな産業に育ちうるという。
 そもそも日本は米の輸入に700%以上の関税をかけているため、日本人であっても世界の水準から8倍ほど高い値段でしか米にありつけないのである。

・農業保護政策は農家のためとは限らず、むしろ農協や農林官僚のためにも行われている場合が多い。
 TPPにおいて米を聖域にせず貿易を自由化していけば、日本にも必ずその恩恵がもたらされるはずである。
 国家間の経済取引、すなわち貿易によって比較優位の原則が働けば、2国間、ひいては世界経済に大きな利益がもたらされることは、経済学の初歩の知識である。

<4 大幅な法人税減税の実施>
・各国が法人税率の引き下げ競争を行っているなかで、日本も他国並みに法人税率が低くなるよう、改革を断行するべきである。
 
・法人税率を下げると、税収が減って困るのではないかと考える人もいるかもしれない。
 しかし、伊藤元重氏など経済財政諮問会議の民間議員が提示しているように、欧州諸国の法人税の平均が1998年の36.9%から、2007年に28.7%に引き下げられたにもかかわらず、欧州諸国の名目GDP中に占める法人税収は、2.9%から3.2%に増加している。これは「法人税の逆説」と呼ばれる現象であるが、理論的に考えれば至極当然の話で、「逆説」ではなく「正論」である。

・しかし、小刻みの法人税減税では、企業の行動にほとんど影響を与えないだろう。相手国の税率引き下げに対抗した大幅な減税によって、日本への投資をうながし、歳入ペースの拡大を狙わなければならない。具体的には、現在35%である法人税を、短期間に少なくとも20%台“前半”にまで引き下げなければならない。

・このような4つの施策を成し遂げるのは、相当難しい。
 官僚は規制があるからこそ、その権威と権力を保っている側面がある。にもかかわらず規制緩和を断行することは、その鎧を脱がせる行為に等しく、様々な既得権を持つ団体からの強烈な抵抗が予想されるからである。

・成長戦略や構造改革の、仮に全部でなくても8割がた実現できれば、日本経済はさらに飛躍するだろう。
 そうなれば「世界が日本経済をうらやむ日」が間違いなく訪れるのである。

・消費税の引き上げなど、国民はすでに犠牲を払っている。TPPが実現すれば、農業関係者にも何らかのしわ寄せが生じる。お役所が規制改革で痛みを感ずるべきことはすでに説いた。
 構造改革実現のためには、国民の各層が薄く広く何らかの犠牲を払わなければならない。企業は時代遅れとなった租税特別措置法(国税についての特例を定めた法律)の根本的な改革を我慢しなければならないし、政治家も納税者番号制度を着々と実現しなければならない。


<●●インターネット情報から●●>
「NHKのウェブ」によれば
高齢者世帯の約3割 18年後には生活保護水準下回るおそれ
 2017年5月22日 4時55分

18年後の2035年には、高齢者世帯のおよそ3割が収入や貯蓄が不足して生活保護の水準を下回るおそれがあるという推計を民間の研究機関がまとめました。

この推計は、日本総合研究所が国の人口推計や消費に関する実態調査などのデータを基にまとめました。

それによりますと、18年後の2035年には、収入が生活保護の水準を下回り、貯蓄が不足して平均寿命まで生活水準を維持できない「生活困窮世帯」が、394万世帯余りに上るとしています。

また、平均寿命を超えたり、病気で入院したりした場合に、生活保護の水準を維持できなくなるおそれがある、いわゆる予備軍は167万世帯余りに上り、これらを合わせるとおよそ562万世帯となり、高齢者世帯の27.8%を占めるとしています。

生活困窮世帯すべてに生活保護を支給した場合の給付額は、2015年度のおよそ1兆8000億円から、4.9倍に当たる8兆7000億円に増加するということです。

日本総合研究所調査部の星貴子副主任研究員は「バブルの崩壊やリーマンショックなどで老後の蓄えができなかった人が少なくないと見られる。国は、社会保障だけではなく、定年の延長や就労支援など、高齢者の収入確保に取り組む必要がある」と指摘しています。



『2020年  世界経済の勝者と敗者』
ポール・クルーグマン、浜田宏一 講談社 2016/1/25



<TPPは日本の問題かアメリカの問題か—―浜田>
・かつて、私はTPP(環太平洋経済連携協定)は日本の問題だと思っていました。しかし実際のところ、TPPをもたつかせていたのは、アメリカの政治のように思えるのです。
 私はいままで民主党の政治上のバイアスがどれほど強いかを把握する機会が多くなかった。ですが、共和党のほうがより市場志向型のものを信じている傾向があることは、何回も確認することができました。富裕層に有利な政治を志向しているということでもあります。

<TPPに半信半疑なアメリカ人――クルーグマン>
・TPPについては、私は「どっちつかずの反対者」です。これは「どっちつかずの賛成者」ということではありません。そういう人は、決して少なくない。
 TPPは、それを支持しているだろうと思われる人の間でも、それほど支持を得ていません。NAFTA(北米自由貿易協定)の強力な支持者でも、TPPについては半信半疑なのです。
 ラリー・サマーズもTPPを支持すると自分ではいっていますが、その道理は非常に弱い。『フィナンシャル・タイムズ』紙に出た彼の論説には「TPPは可決すべきだ」と説明している部分がありますが、残りの部分では、TPPがあまりいいアイディアではない理由も説明しています。

・自由貿易の利点というものは、すでにほとんど実現されているものばかりです。過去の一連の協定によって、関税その他の貿易障害は、既に非常に低いものとなっているではありませんか。
 仮に貿易摩擦がアメリカの貿易に影響を及ぼすことがあったとしても、それは貨幣価値の変動といった別の要因によって意味がなくなるくらいに低い水準です。
 つまりTPPは、実際には貿易に関するものではないのです。
 TPPによって、既に低い関税がさらに低くなるかもしれない。しかし提案されている協定の主眼は、薬品の特許や映画の著作権などの知的所有権を強化すること。そして企業や国がそれに関する紛争を解決する方法を変えることにあります。いずれの変更も、それがアメリカにとって望ましいことかどうかは自明ではありません。

<TPPの実態たる2つの協定とは――クルーグマン>
・TPPの実態が何かといえば、主に2つのことについての協定だといえるでしょう。一つは紛争解決。もう一つが知的所有権に関する協定です。そして、このどちらにも問題があります。

・民主党議員のなかには「なぜ、これが我々のプロジェクトなのか」という人もいました。何のためのプロジェクトなのかという十分な説明もないのに、そのことで選挙区から非難を浴びることが不本意だというわけです。

<金融はTPPで弱体化するのか――クルーグマン>
・他の問題については率直だったオバマ政権ですが、TPPに関してはそうではありません。これは、現政権が率直な態度で懸念に向き合っても、TPPを正当化できないということでしょう。それ自体、TPPを支持しない理由になります。

<クリントンのアドバイザーの仰天コメント――クルーグマン>
・とはいえ、進展を見るのは興味深いものがありますが、私も含め、サマーズやジャレド・バーンスタインなど、リベラルなエコノミストの文章を読んでみると、誰もがこのTPP交渉が起きていなければいいと思っているような書き方をしています。
 サマーズは可決すべきだといっていますが、あまり自信がなさそうなのです。私はといえば、「TPPには反対だ」と、しぶしぶいっている状況です。どうしてもTPPについては熱が入らないのです。
 TPPについて、私が聞いたベストなコメントは、ヒラリー・クリントンのトップ・アドバイザーのものです。オフレコかどうか分からないのですが、ある会合でその人は、「TPPを消滅させることはできないのか?」といったのです。これには笑ってしまいました。

<TPPのプラス点とマイナス点――浜田>
・したがって、TPPが紛争解決に働くようになるとすると、国際法もオブラードに包まれた力の対決だけではなく、ルールによる解決のために使われるようになる。その点では大きな進歩です。ただ、ポール(クルーグマン)やバグワティが心配しているように、解決のルールが、ウォール街の金融マンや弁護士だけに都合の良いものにならないよう留意しなければなりません。
 知的所有権を教化すること自体は問題ではありません。少なくとも、アメリカの弁護士やビジネスマンのプラスにはなるでしょう。
 ただ、エイズと闘う知識が存在しても、知的所有権が強化されると、開発途上国の人々は新しい治療法で治療を受ける権利を奪われるかもしれません。

<経済学者も説明できないのがTPP———クルーグマン>
・リベラルな経済学者でTPPに熱心な人は誰もいません。民主党下院リーダーである院内総務のナンシー・ペロンも、なぜTPPが政治的に重要なのかという問いを発していますし、私の支持する民主党、その幹部もTPPをよく思っていません。経済学者でさえも、なぜTPPが重要なのかということについて、きちんと説明できないからです。
 疑問なのは、なぜ政治的資本をTPPのようなものに費やさないといけないのかということです。

<石油価格とシェールガスの開発――クルーグマン>
・さて、原油価格について、原油価格が底値を打ったかどうかについては、誰にも分かりません。供給カーブについて、原油価格が底値を打ったかどうかについては、誰にも分かりません。供給カーブは弾性曲線になっており、多くのシェールオイル採掘のフラッキング(水圧破砕)計画がキャンセルされています。

・つまり、以前起こったことを参考にしてもあまり意味がないわけです。
 言い方を換えれば、いま起きていることは過去に例がないということシェールオイルのフラッキングは過去の例とはかなり異なります。アメリカにシェールオイルという非在来型のオイル部門があるという事実は、以前よりも事を複雑にしています。

<格差最大の原因はテクノロジーか――クルーグマン>
・次にアメリカにおける格差問題に関して、オバマ大統領は、富裕層への課税を強化しようとしてきました。それは、かつて投資収益に対して行った減税を逆転しようというものです。つまり、ビル・クリントンが大統領だったときに普及した税率に部分的に戻るというわけです。そしてその税収で、低収入層の労働者に福祉を提供しようとしています。
 この政策で劇的に状況が変わるということはないでしょう。

・しかし、なぜCEOの給料が、従業員の給料と比べてそこまで増えたのか。なぜ特定の職業、特にエリート職の収入が多いのか。なぜヘッジファンド・マネジャーには莫大な収入があるのか。国民所得における資本のシェアがなぜ増加しているのか。こういう疑問に対しては、きちんとした説明がなされていません。
 かつては、多くの人が格差拡大の原因はテクノロジーであると主張していました。しかしいまは、多くの点でその議論がフィットするようには思えません。

<消費税10%は絶対不可――クルーグマン>
・ただ、アベノミクスに対して懐疑心を持たざるをえない時期があったのは確かです。その原因は、2014年4月に消費税を5%から8%に引き上げたこと。さらにその翌年に10%に増税することも示唆されていました。
 消費税を上げることは、日本経済にとって自己破壊的な政策といわざるをえません。増税以降、日本経済は勢いを失い始めたように見えます。

・ましてや、消費税を10%に上げるようなことは、絶対にやるべきではありません。

<日本のバブル以上に大きな中国バブル――クルーグマン>
・中国経済では、日本でのバブル崩壊よりはるかにひどい状況になる可能性が高い。そうなれば、日本経済への影響もあるでしょう。

一方、国会で法案が通過した法案は、「移民政策」や「カジノ法案」「水の民営化」「TPP」などと日本の富を海外に売り渡すようなものばかりである。(3)

2019-11-25 21:22:23 | 森羅万象

<「平成の次」の時代に「維新」を唱える改革の旗手は現われるか>
<「地方創生」という言葉は本当に成り立つのか>
・総裁選の結果に語るべきことはもはや何もない。長期政権の腐敗臭をどれだけまき散らしても揺るがない、対抗馬すらまともに出てこない安倍政権の強さは、日本の政治の劣化と裏表である。安倍政治のアディショナルタイムによって、日本の真の改革が手遅れにならないことを祈るばかりだ。

・そもそも地方創生というコンセプトは本当に成り立つのだろうか。もっと本質的な問いかけをするなら、地方というのは創生できるものなのだろうか。

<税収の範囲内に歳出を抑えればとりあえず出血は止まる>
・総人口に占める現役世代(15~64歳までの生産年齢人口)の割合が増加して、経済成長が促されることを「人口ボーナス」という。国民の平均年齢が30歳くらいまでは人口ボーナス期とされ、子供が生まれて人口は増えていく、高度成長を続けていた頃の日本はまさに人口ボーナス期にあった。

・しかし、人口ボーナス期に経済発展して社会が豊かになり、医療や福祉、年金制度が整備されて、高齢化が進んでいくと人口オーナス期に反転する。人口オーナスとは現役世代の比率が低下し、社会保障費などが重荷になって経済成長しにくくなる状態をいう。
 日本は1990年代から人口オーナス期に突入したと言われるが、世界一の高齢国となった今の日本で、先細る可能性がきわめて高い将来から借りてきて国債を発行するのは現役世代の犯罪だと私は思う。「景気を良くして、経済を伸ばして、税収を増して、借金を返せばいい」などと軽々しく口にする政治家は嘘つき、フェイク政治家だ。

<国民に甘い言葉を投げかける「成り行き任せ」の政治家ばかりが台頭>
<5年8カ月経っても2%成長はほど遠い>
<健全財政を義務付ける条項を加えるなら憲法改正を主題にする意義もあるが………>
・憲法に健全財政を義務付ける条項を加えるというならば、憲法改正を主題にする意義もある。日本国憲法では健全財政は明文化されていないが、ドイツやスイスの憲法には国に均衡財政を義務付ける条項がある。ニュージーランドの憲法には財政目標を2年連続で達成できずに放置した中央銀行総裁はクビにするという規定まである。

<憲法改正案について安倍首相は自分の言葉で語ってほしい>
・駐留軍があわてて作成した憲法は今となっては読むに耐えない。原文が英語、というのもかなり大きな問題だ。これを直すべく私は『新・国富論』『平成維新』『君は憲法第8章を読んだか』などの著作で広範な提案を行ってきた。

<「改正」や「加憲」ではなく「創憲」の視点を持ち、時間をかけるべき>
・そもそも国民が憲法改正を火急の論点としてとらえているかといえば、決してそうではない。

<医療崩壊を回避するためには医療制度改革も待ったなし>
・日本の医療制度がまだ機能しているのはそれだけ金をかけているから。しかし、当然、国家財政の重荷になっている。

<世界からヒト、モノ、カネを呼び込むための仕掛けづくり>
・政府は2030年までに訪日インバウンド6000万人を目標に掲げて「観光立国」を目指すという。一方で規制の強い民泊法を通し、既存の旅館やホテルの権益を守ろうとしている。

・1000万人というとヨーロッパでは中堅国の人口規模に相当する。世界からヒト、モノ、カネを呼び込むための仕掛け作りにはそれぐらいのスケールが必要で、人口3万人規模の“地方創生”プランでは世界から見向きもされない。

・いかにして1000万人単位の受け皿をつくるか。その答えは私がかねて提唱してきた「道州制」にあると思う。

<地方へ権限を委譲する「道州制」で世界から繁栄を呼び込むことのほうが現実的>
・道州制の肝になるのは中央から地方への権限移譲だ。中央政府が何でもかんでも全国一律に決めて平均化しようとするから、地方の繁栄は抑えられてきた。地方のことは地方に任せる。地域の住民に決めさせる。そのためには今は中央政府が一手に握っている立法権の一部を地方に譲らないといけない。

・山手線の内側の面積に匹敵するパリの都心部は平均6階建て、ということは、パリ並みにしようと思えば倍以上の高さにできるわけだ。

・土地ボーナスは日本に残された最後のチャンスと言っていい。それを活用することで都市の大改造が可能になり、10~20年規模の空前の大開発ブームが起きる。

<小選挙区制で限界が見えている。日本再生には選挙制度改革しかない>
・道州制、ゼロベースの憲法改正、移民政策、容積率の緩和など、私の政策提言のすべてはこの本から始まっている。

・あれから30年が経過した。2005年はとうに過ぎ去り、平成が終わろうとしているのに、私が平成維新から唱え続けてきた政策提言はほとんど何も実現していない。ということは、平成の30年間、私は空論を振り回していただけということになる。大前研一ぐらい平成をむなしく過ごした日本人はいないのではなかろうか。むなしい空論になってしまった最大の理由は、選挙制度が変わったことだ。

・しかし、小選挙区制が導入されて日本の政治はどうなったか――。風が
吹くと一気にブームが巻き起こるために振れ幅が極端に大きくなって、政治が不安定化した。
 一番最悪なのは、目先の選挙のことしか眼中になくて「おらが村」に予算を引っ張ってくる小粒な運び屋ばかりになってしまったことだ。天下国家や外交、大局的な日本の論点を語れる政治家がすっかり出てこなくなった。
 小選挙区制を続ける限り、政治家に日本の将来を託すような政策立案及び議論は期待できない。小選挙区から出てきた政治家に、自ら選挙地盤を変えてしまう道州制のような統治機構改革ができるわけがない。ゼロベースの憲法議論や発議ができるとも思えない。
「大前さんの政策提言はよくわかった。でも日本の政治でそれをどうやって実現するんですか?」
 厳しい問い掛けだが、それに答えるなら一歩目は選挙制度の改正しかない。

<世界最低レベルの休暇意識――日本人の“忖度”という病>
<日本の有給休暇消化率は世界最低レベル>
・2017年2月24日からスタートしたプレミアムフライデー。政府の働き方改革と可処分時間の増加による個人消費の喚起、一石二鳥の呼び水にと期待されたが、現状は完全に企画倒れの感である。
 初回の2月24日にプレミアムフライデーを実施した企業・団体の割合は日本全体のわずか0.1%にすぎなかったそうだ。

・月末の金曜日という一番忙しいタイミングに早上がりを推奨するのもセンスがない話だが、そもそも国がかけ声をかけてやるべきことなのかと私は思う。
 日本人は「休暇」に対する意識が非常に低い。先進国としては遅れている、と言ってもいい。

<日本の有給休暇の消化率は世界最低レベルなのだ>
・他方で日本は祝祭日の日数が先進国の中でも抜きん出て多い。おおっぴらに休みやすい法定休日を政治家が量産してきたからだ。

・皆が横並びの祝祭日なら大手を振って休めるが、自分の都合を優先する有給休暇は取りにくい。プレミアムフライデーにしても、お上が号令をかけなければ働き方や休み方を変えられない日本人のしみったれた根性の産物なのだ。

<日本人のバケーションは貧しすぎる>
<部下の有給休暇取得を阻んだらパワハラだ>
・しっかり休むことは大事なことで、仕事の生産性向上にもつながる。働き方改革とは、休み方改革でもある。

・「この仕事のオーナーは自分だ」というメンタリティを持てない人は、雇われ根性が抜けないから、会社としても「仕事を任せて安心」とはならない。

(結論!)雇われ根性が抜けなければ、休暇は取れない。そればかりか「仕事を任せて安心」という評価も得られない。休みが「取れない」のではなく「取らない」という忖度が大問題だ。

<ブラックマンデーは何度でも起こる――乖離する金融経済と実体経済>
・2018年2月5日月曜日、ニューヨーク株式市場のダウ平均株価が大幅に下落、1175ドル安というリーマンショックを超える過去最大の下落幅を記録した。

・さて金融経済と実体経済の乖離はなぜ起きるのか。理由は2つある。一つは古い経済学に基づいて景気を刺激するために、金利を下げたり、通貨の供給量を増やしたりする政治的な動きだ。ケインズ以来、20世紀のマクロ経済的な景気刺激策、つまり世の中の金回りをよくする方法は金利を下げることとマネタリーベースを増やすことの2つしかない。
 だから安倍晋三首相もトランプ大統領もそこをいじりたがる。有効需要をつくるために金利を安くして借りやすくしたり、通貨供給をジャブジャブにしたりするのは政治的にもやりやすい。選挙のときも「景気対策を重視する」と言ったほうが倹約ベースの経済政策を主張するよりも圧倒的に民衆の受けがいいのだ。

<経済政策「アベクロ・バズーカ」は時代錯誤だ>
・しかしばらまかれた資金が国内経済に吸収されて実需に向かうことはほとんどない。「アベクロ・バズーカ」と呼ばれる経済政策が低欲望の日本社会に対しては時代錯誤かつ実態把握不足で効果が見られないのも、これが原因だ。

・トランプ大統領が推し進めているのも20世紀の古い経済政策で、減税したうえに予算を過剰に積み増しているので、不動産や株に余剰資金が回って実体経済との乖離がどんどん大きくなっている。日本でも実需がないので日銀は国債を腹いっぱい食べているし、年金積立金管理運用独立行政法人などの年金ファンドは株を大量に買っている。日銀はETP(上場投資信託)も買い付けるようになって、国を挙げてPKO(株価維持政策)を推進中だ。当然、金融経済と実体経済の乖離はアメリカと同じく大きくなっているわけだ。

<スマホ経済が需要不足に拍車をかける>
・先進国の需要不足に拍車をかけているのが、21世紀型のサイバー経済が加速したシェアリングやアイドル(空き)エコノミーだ。個人も企業も「所有から利用へ」と進んでいけば需要が減るのは当然。

・労働力の安い途上国がそうした機械を買って良質な部品や製品をつくれるようになったから、供給力にはほとんど制限がなくなった。このように需要不足と供給過剰によって需給ギャップが広がるから、モノ余りになって実体経済の動きは鈍くなる。カネ余りで投資先を求めて過熱する金融経済とますます乖離していく。
 こうして考えてみると、需要不足は不景気だからではない。21世紀経済の構造的な問題なのだ。しかし政治家やマクロ・エコノミストはそうした事実を知らない。

・政治家とマクロ・エコノミストが21世紀の経済圏に移住してこない限り、証券会社や不動産業界が従来のトーンで「お買い得品」を煽り続ければ、いつ大規模調整が入ってもおかしくない。最近の4~5%もの(肝を冷やすような)株価下落は今後何回も繰り返されるだろう。

(結論!)需要不足は不景気だからではない。21世紀経済の構造的な問題なのだ。だから市中のマネーサプライが増えても実需に結びつかず投機に向かう。金融経済と実体経済の間に大きな隙間が生じているのは、ブラックマンデー直前と同じ状況だ。

<物申せない空気の中「ポスト安倍」に最も近い男は誰か>
(結論!)安倍一強の物申せない空気の中で、正論を吐ける小泉進次郎氏は器が大きいのだろう。地味な役職を労を惜しまずにこなしてきたから党内でも人気も高い。総裁選に立候補すれば勝ち切る可能性も低くない。そのタイミングに注目だ。

<「服を買う必要がない」――アパレル市場の“3分の1”が消滅した理由>
<なぜデート着がまったく売れないのか?>
・国内アパレルの不振が続いている。販売不振で大手アパレルメーカーでもブランドの廃止やリストラ、大量閉店を余儀なくされ、百貨店の撤退も相ついでいる。国内アパレル市場規模は1990年代には15兆円を超えていたが、今や10兆円を割り込んでいる。

・(結論!)“デート着”という「おめかし」カテゴリーは消滅し、もはや服を買う必要すらなくなった。新しいプレーヤーが国内アパレルの変革をリードする一方、従来の百貨店やブランドショップは起死回生への道がなかなか見えない。

<大阪の衰退は1970年に開催された「万博」から始まった>
<イベント経済を期待してしまう関西の政財界>
・東京一極集中が加速して関西、大阪の没落を招いたのだが、大阪万博の頃には新幹線の輸送力はさらに増強され、山陽新幹線が72年には岡山、75年には博多まで延びた。同時期に航空業界でもジャンボジェットが登場して大量輸送時代を迎える。関西、大阪が頭越しにされる条件をどんどん整っていったのだ。

・もはやインフラをつくっただけでレガシーになる高度成長期ではない。ネットでも何でも見られる時代に万博をやる価値がどれだけあるのか。
 マッキンゼーの日本支社長をしていた80年代に大阪を拠点にしていたからよく知っているが、大阪は「自分の町をつくる」という発想と気合に乏しい。にぎにぎしくイベントを引っ張ってきては、公共事業にありつく、ゼネコンが強いこともあって、どうしてもイベント経済を志向しやすい。

・大阪市の人口は約270万人。人口規模で立派なメガシティだが、「毎日人がくる、企業がくる、情報がくる、お金がくる」というメガシティ繁栄の4要件は見事に欠けている。

<働く場所、飲む場所、住む場所がバラバラだ>
・大阪がイノベーションシティを目指すなら、よそ者にきてもらうしかない。よそからきた人たちが繁栄するのを歓迎するような雰囲気を醸成して、法律と条令を整備することが大切だろう。

・(結論!)大阪はもっと栄える。職住近接を念頭に置いた町づくりに取り組み、あわせてイノベーションシティへの脱皮を目指すべきだ。万博のような一過性のイベントに過大な期待をするのは無駄な努力だ。

<独裁の基盤を確立した習近平体制の「末路」>
<なぜ習近平は李国強を生かしておくのか>
・大会最終日には党の最高規則である党規約の行動指針に「習近平の新時代の中国の特色ある社会主義思想」という文言を盛り込む改正案が「異議なし」の全会一致で採択された。指導者の名前を冠した「思想」が規約に掲げられた前例は、「毛沢東思想」のみ、つまり習国家主席は毛沢東並みの権威を手に入れて、ほぼ神格化されたことになる。

・習国家主席と李首相の関係もよく似ている。国民の批判を一手に引き受ける中国のメドベージェフが李首相なのだ。中国の国会に当たる全国人民代表大会(全人代)で延々と年次計画を発表するのは李首相で、うまくいかなかったら彼自身の責任になる。全人代のような席では、習国家主席は毛沢東のような顔で大所高所から見下ろして「反腐敗」などと国民受けしそうなことを言っているだけだ。
 なお今回の党大会では習体制の5年間で153万人超を規律違反で処分したと腐敗撲滅キャンペーンの成果を誇示したが、要するに153万人超が不正を働く組織というのは上から下まで性根が腐っているのだ。

<「一帯一路」とは新しい植民地政策>
・日本に3社、ヨーロッパには実質1社しかない鉄鋼メーカーが中国には国有企業だけで100社ある。その過剰な生産力をいかに収束するのか。
 そして過剰なインフラ投資によって建設された住宅街や商業施設が方々でゴーストタウン化しながら、それでもなお建設が続いているという問題もある。習国家主席は「一帯一路」という経済圏構想を提唱しているが、これは過剰な生産力を海外に振り向けるためのものであって、新しい植民地政策にほかならない。

・それからもう一つ、地方自治体の破綻状況にも言及していない。中国の地方都市は大きなところを除いてほとんどが財政破綻している。過剰なインフラ投資と不動産バブル崩壊に加えて、融資を手控えた金融機関に代わって高利の中国版ノンバンクから金を借りるようになったために、各自治体の借金は雪だるま式に膨れ上がった。地方自治体の借金を全部足し合わせた額は中国のGDPに相当するとも言われている。

<情報統制が利かなくなり真実が明るみに>
・つまり若い世代も含めて、怒りを封印して自己正当化する術を覚えてしまったのだ。民主化運動は完全に下火。今は政府に逆らわないで、自分の得になることだけやる。いざとなったらカナダかオーストラリア辺りに1億円円盤ぐらい持って脱出すればいい。中国政府は変わらない。だったら自分が選んだ政府のところへ行けばいい。だからさっさと蓄財しようという発想なのだ。

・中国が永遠に一党独裁の単一国家を維持することはできない。6つか7つに分裂したうえで連邦制を模索するのが次のステップだと私は思っている。ただし、そのシナリオが見えてくるのは、「強固」な現体制が10年くらい続いた後のことだろう。

・(結論!)天安門事件も今は昔。中国における民主化運動は完全に下火。若い世代も含めて、怒りを封印して自己正当化する術を覚えてしまったのだ。

<92歳が首相に返り咲くマレーシアの「危機」>
・(結論!)ICT(情報通信技術)構想やAIがもたらすシンギュラリティー、たとえアドバイスしたとろで、マハティール氏に比べ日本の政治家の反応は鈍い。今こそ、人間の能力開発を目指した教育が国家戦略の要となる。



『日本の論点  2018~19』
大前研一  プレジデント社  2017/11/30



・近年、大衆の不安や不満を利用するポピュリストが台頭し、世界は右傾化、独裁化の傾向を強めてきたが、そろそろ揺り戻しが出てくるのではないかと私は見ている。先駆的な動きが見えるのはヨーロッパだ。


<AI時代こそ、自分の人生に対し自らハンドルを握れ>
<2000日以上続いた安倍政権の側近政治ゆえの「忖度」>
・「民主党政権だけはもう懲り懲り」という前政権に対する国民の強い失望感と安定志向を背景に安倍政管は誕生した。

・しかし、長期政権は必ず腐敗、堕落する。「お友達か思想信条が同じ人かイエスマンの3パターン」で固めた安倍政権の驕り、緩みが一気に露見したのが、17年に吹き出した森友学園問題であり、加計学園問題である。いずれの問題も震源地は安倍首相自身であり、「家庭内野党」を標榜していた総理夫人だ。

・「この道しかないというのだからやらせておこう」と一任ムードだったアベノミクスが奏功して日本の経済状況が好転していれば、あるいは許容範囲だったかもしれない。しかし、三本の矢(デフレ脱却)も新三本の矢(1億総活躍時代)も的を射ることなく、アベノミクスのまやかしが誰の目にも明らかになりつつある状況で、安倍首相と思想信条を同じくする学校経営者と「腹心の友」の学校経営者ばかりに「神風」が吹けば、疑惑の目が向けられるのは当然だろう。

・「忖度」が17年の流行語大賞に選ばれるかどうかはわからないが、ノミネートは間違いなさそうだ。「忖度」とは相手の心を推し量ること。安倍首相が口に出さなくても、周囲が安倍首相の気持ちを推し量っていろいろな配慮をする。お友達と思想信条が同じ人とイエスマンで固めた側近政治が2000日以上も続けば、ここまでいってしまうということなのだろう。

<世界の独裁者と共通する安倍首相の特異な挙動>
・側近で固める安倍首相の政治姿勢は、中曽根元首相や小泉元首相とはまったく異なる。言わずもがなも心遣いといえば日本人の美徳のようで聞こえはいいが、安倍首相に対する忖度はやはり尋常ではないと思う。
 忖度する人々が湧いて出てくるのは、実は独裁政権の特徴だ。

・近頃は北朝鮮や中国のような独裁国家ばかりでなく、民主的な手続きでトップが選ばれている国においても一強独裁が目立つ。ロシアのプーチン大統領然り、トルコのエルドアン大統領然り、フィリピンのドゥテルテ大統領然り、皆、選挙で選ばれているのだ。

・敵味方を選別し、自分を忖度してくれる側近で身の回りを固める。これは世界の独裁者と共通した挙動であり、安倍首相は戦後日本のリーダーとしてはやはり特異なタイプといえるだろう。

<ポピュリズムの台頭と右傾化の波は揺り戻しが出始めている>
・国民投票前は「移民を制限できる」とか「ブリュッセル(EU本部)の言いなりにならないで済む」と離脱のメリットばかりが持ち上げられたが、ブレグジットが決まってからはあまりに大きすぎるデメリットが徐々に明らかになってきた。「出て行くのは勝手だが、支払うものは払っていけ」とばかりに滞納していたEU分担金7兆円の支払いを求められたり、「イギリスにいいとこ取りはさせない」というEU27ヵ国の強固な結束ぶりを目の当たりにして、イギリス人の心境は大きく変わってきたのだ。

・ドイツにとってアメリカは重要な同盟国だが、国防費や貿易問題でドイツを挑発的に非難したり、地球温暖化対策の国際的枠組みであるパリ協定から一方的に離脱を表明したトランプ大統領を評価するドイツ人はきわめて少ない。

<独仏の良好な関係がヨーロッパの安定化に導く>
・フランスをはじめ欧州各国でEUに対する向き合い方、移民政策や経済政策などをめぐって国民の分裂、社会の分断が浮き彫りになった。これを克服し、繕っていくためには、ヨーロッパが結束して立ち向かう必要がある。

<この国をもっと素晴らしく!政治家の発想にない方法はないか>
・安倍首相は経済を最優先課題に掲げている。しかし経済閣僚である財務大臣や経産大臣はそのまま留任。約5年間のアベノミクスで結果を出せなかったメンバーのままでは「経済優先」に説得力はない。しかも「仕事人内閣」と胸を張ったその内閣が仕事をする暇もなく解散、総選挙をする無責任ぶりである。理由は「国難突破」と言うから聞いてあきれるが、これは「僕難突破」としか聞こえなかった。

・最初の『日本の論点』のプロローグで、「安倍首相は改革者にはなれない」と私は記したが、その思いは今も変わらない。実際、5年に及ぶ安倍政治で日本がよくなったと思えることは皆無に等しいし、内閣改造で人心を一新しようが何も変わらないのは目に見えている。

・現在の小選挙区制の選挙区当たりの平均有権者数は35万人で、これは市長選レベルに等しい。市長選レベルの小さな選挙区から出てくるから、目線が低くなって、地元への利益誘導が政治活動の中心になる。天下国家を論じたり、外交、防衛、経済といった日本の長期的な課題に向き合う政治家が出てきづらいのだ。議員になることが目的化して、「この国をこうしたい」という情熱とエネルギーを持った政治家が本当に少なくなった。小選挙区制の弊害についても国政レベルの議案にあげるべき時に来ている。

・私が思うに緊急課題は2つあって、1つは北朝鮮の核やミサイルをいかに防ぐか。抑止力をいかに高めるかである。もう1つは大地震など自然災害に対する備え。3・11クラスの大地震が大都市を襲った場合の防災対策はまだまだ不十分だ。国民の安全と安心を守るという観点からすれば、この2つの課題はきわめて優先順位が高い。

・自動運転で動くなら課題も論点も必要ないかといえば、そうではない。日本はどんな状況下でも自律的に走れる完全な自動運転のレベル5ではない。私は政治家の発想では出てこないことを提言しているつもりだし、この国をもっと素晴らしくする方法はないものかといつも考えている。

<公約はほぼ手つかずトランプ政権発足後100日の通信簿>
・「トランプ大統領は、政権発足後も二重三重に識者が近寄りがたいような政権運営をしてきた。従って親身になって知恵を貸したり、人材を紹介したりするアドバイザーが乏しいのだ」

<トランプ大統領を取り巻く三重の権力構造>
・さらにトランプ政権の権力構造の3層目にいるのが、軍人やウォールストリートの経済人たちだ。

・彼らのようなプロフェッショナルは政権発足後に調達された人材で、必ずしもトランプ大統領の言うことを「Yes Sir」とは聞かない。大統領選とは縁もゆかりもないから、キャンペーン中の大統領の発言も知ったことではない。彼らにとって重要なのは軍人としてのプライドや国益。朝鮮半島有事に備えてカールビンソンを動かしたのも、トランプ大統領の判断ではないと私は思っている。

<トランプ側近バノン失脚の舞台裏>
・三重の権力構造のうち、2層目が完全に没落して、3層目のプロフェッショナルが側近のクシュナー経由で大統領に影響を及ぼすようになったというのがトランプ政権100日目の姿といえる。

<結論!>
・トランプ大統領は就任100日以内に実現する「100日計画」を公表したが、実現できたことといえば、TPP(環太平洋戦略的経済連携協定)からの離脱と不法移民の取り締まりを強化したぐらい。戦々恐々としていた与野党の双方に「トランプ恐るるに足らず」という感触を与えてしまった。

<トランプ大統領よ アメリカの一人勝ち現象は30年来、進行中だ>
・「トランプ大統領を現代版アイアコッカと考えるとわかりやすい。その発言は嘘と思い違いの連続だ。彼の頭の中にある経済理解は30年前のものであり、『黄禍論』を想起させる」

<アイアコッカが振り撒いた「黄禍論」と同じ>
<この30年間で進行したのはアメリカの一人勝ち現象である>
・図は2016年の時価総額上位10社のランキングである。一目瞭然、米国企業ばかりだ。しかも近年ますますその格差が開いている。ランキングを見ても1位アップル、2位アルファベット(グーグル)、3位マイクロソフト、4位バークシャー・ハサウェイ、5位エクソンモービル、6位アマゾン・ドット・コム、7位フェイスブック、8位ジョンソン・エンド・ジョンソン、9位JPモルガン・チェース、10位GE(ゼネラル・エレクトリック)でトップテン(12位まで)を米国企業が独占。ちなみに日本企業はトヨタの29位が最上位。この30年間で進行したのはアメリカの一人勝ち現象である。

・米国企業の今日の繁栄をもたらした原点はロナルド・レーガン大統領の経済政策、レーガノミクスにある。レーガン革命によって通信、金融、運輸などの分野を中心に規制緩和が進んだおかげで米国企業はグローバル化し強い企業が続々と生まれてきた。

・レーガノミクスによる規制緩和と市場開放政策は、アメリカの企業社会に適者生存の競争原理をもたらし、米国企業を強靭にした。競争に勝った会社は生き残り、世界に出かけていった。負けた会社は市場から退出した。弱者への同情は一切なし。

・トランプ大統領の中国やメキシコに対する攻撃は、30年前にアイアイコッカが振り撒いた「黄禍論」を想起させる。
 日米貿易不均衡がピークだった1980年代、米クライスラー社の会長だったリー・アイアイコッカは「イエローペリル(黄禍)」と呼んで日本車の大バッシングを展開した。「アメリカのクルマが日本車に負けている理由は、奴らがチープレイバー(安価な労働力)を使って、公害を垂れ流してクルマをつくっているからだ」と訴えて、日本車に対する関税や数量規制を政府に求めたのだ。一方で破綻寸前だったクライスラーを建て直したことでも名声を高めて、一時は業界の英雄アイアコッカを大統領候補に推すムーブメントまで巻き起こった。
 トランプ大統領を現代版のアイアコッカと考えるとわかりやすい。

・トランプ大統領は中国がアメリカの雇用を奪っていると主張してきた。アメリカの中国からの輸入額は年間50兆円ほど。対中輸出が約10兆円だから、40兆円ぐらいの貿易不均衡があるのは確かだ。しかし内実を見ると、米国企業が中国でつくったモノを輸入しているケースが非常に多い。

・トランプ大統領が文句を言うべきは国産に見向きもしないで、海外からの最適地から安易に調達してくる国内メーカーであり、ウォルマートやコストコなのだ。
 そもそもアメリカの失業率は今や5%を切って完全雇用に近い。


一方、国会で法案が通過した法案は、「移民政策」や「カジノ法案」「水の民営化」「TPP」などと日本の富を海外に売り渡すようなものばかりである。(2)

2019-11-25 21:21:23 | 森羅万象

<既存の業界秩序を破壊するアイドルエコノミー>
・インターネットをエージェントとして利用することで、アイドルエコノミーはあらゆる業種に急速に広がっています。

・印刷業界では日本の「ラクスル」に資本が集まっています。自社は印刷機械を持たず、印刷会社の空いている機械を活用してチラシや名刺などを印刷するというビジネスモデルです。

・メディア業界にも大変革が起こっています。「LINE NEWS」や「グノシー」など、自社に記者を置かずにニュースを集めてくる、いわゆるニュースキュレーションサービスの台頭です。「LINE NEWS」や「SmartNews」のアプリダウンロード数は、今や読売新聞の発行部数を上回っています。

<「日経」を読むと世界が見えなくなる>
・日本企業は国内ばかりを見て国内競争に一喜一憂し、日経の記者が来るとニコニコ笑いながら解説をしてあげる。そんなことをやっているから世界が見えなくなるのです。日経をよく読むと世界が見えなくなる、ということです。

<国民よ、日本経済を駄目にした「彼ら」にもっと怒れ!>
<敗北宣言したノーベル賞経済学者ポール・クルーグマン>
・日本企業は、日本経済はなぜこんなことになってしまったのでしょうか?ノーベル賞経済学者であり、日本経済のアドバイザーでもあるポール・クルーグマンは、これまで日本に対して物価目標政策の採用を強く迫ってきました。しかし2015年10月、ニューヨークタイムズに寄稿したエッセイで自説を変更しました。
 日本はあれだけ市場に爆発的な資金供給をしてゼロ金利にしたのに、あんなに需要が起こらないとは思わなかった。日本に関してはまったく分からないことだらけだ、と自分の提言をひっくり返す敗北宣言をしてしまったのです。ポール・クルーグマンの懺悔日記、「日本再考」という記事です。

・彼の弟子たち、竹中平蔵や浜田宏一といった人たちは、いつも自分たちが言いにくいことがあるとクルーグマンを首相官邸に連れてきて、「安倍さん、ノーベル経済学賞をもらった人がこんなことを言っていますよ」とやっていましたが、ついにクルーグマンは「ごめんなさい。私は撤退します」と宣言してしまったわけです。
 クルーグマンが敗北宣言をしているのに、浜田氏や安倍首相はまったく平気な顔をしている。国民はもっと彼らに怒るべきです。クルーグマンも今になってこれまでの自説を撤回するとは何事か。そう言わねばなりません。

・企業や個人が資金を貯め込む状況は、先行きに不安を持つ心理経済学そのものであり、これを市場に導くには強制的に資産課税をするか、いざという時に国が面倒を見る制度にするしかない。

<日本社会の「心理」を見誤ったアベノミクス>
・アベノミクスは当初の狙い通りの成果をあげられていません。様々な政策を実施してきましたが、いずれも機能していないのです。我々は第3の矢「投資を喚起する成長戦略」に期待しました。経済戦略会議では200ほどの施策が出されましたが、一つとして成果を出しているものはありません。この国の将来に対して企業も投資したくなるような環境ではないのです。
 これが、アベノミクスの実態です。今の日本社会の心理をまったく無視した20世紀の型の金利とマネーサプライで経済をコントロールしよう、という考え方がまったく機能していない、ということです。



『いま一番、大事な情報(こと)――これだけ知れば、時流も生き方も分る』  船井幸雄 あ・うん  2007/3 



<なにごとも、「単純」がいい>
・したがって、大きな「世の中のルール」には、非常に詳しくなりました。たとえば、生成発展という大目的についてその主なルールを言いますと、
世の中のすべての存在は、善の方向へ生成発展する。
世の中でおこることは、すべて必然、必要になる。
世の中の存在は、すべて組織体の一員として存在し、生成発展する。
世の中の存在は個としても存在している。それはなるべくスピーディに生成発展するのが正しいからである。そのためには組織体の掟に従うのがよい。……などです。

・われわれは、まず、「自然」というか、「世の中」の一員ですから「自然の掟」に従うのが正しい生き方です。ということで、「自然の掟」は永年、調べてきました。分かった主なことは以下のとおりです。
自然は単純である。
自然にはムダがない。たえず節約しており競争はないといっていい。
自然はお互いに助け合い、共生しており競争はないといっていい。
自然はあけっぱなしであり、そこには秘密はない。
自然のものは、できるだけ自由に生きようとしている。制約をすると、うまく生成発展しない。……などなどです。

・私がここで言いたいことは、これら「自然の掟」に従って、われわれも生きよう……ということです。これらは「上手に生きるコツ」でもあります。

・自然の掟に従って生きることが、上手に生きるコツである。そのなかでも、複雑化から脱し、できる限り「単純」に生きるのが非常に大事なことだ。

・したがいまして人間は
アタマをよくするために生涯学びつづけるべきです。
良心に従って生きねばなりません。
理性的・知性的に生きるべきで、これは「よいと思うことを即実行し、悪いと考えられることはすぐに中止するべきだ」ということです。
また、常にいろんなことを深く考えるべきです。
世のためになるよい物を創りつづけるべきです。

・分りやすくいえば、ガンになりたくなければ、酒の量を減らし、毎日飲みつづけない方がいいし、タバコは喫わない方がいいということになります。
 
・事実、私の親しい欧米人のエリートたちは、十数年ほど前からほとんどタバコを喫わなくなりましたし、アルコール類を口にしない人が大半になりました。アルコールの好きな人たちも、週に3~4日は飲まないのが常識で、「飲む量も減らしました。悪酔いするほど飲む人は、エリートにはいなくなったと言っていいくらいです。

・人として生まれたからには、長生きすべきである。そのためには、人間のよい特性である「理性」を活用し、自制しながら、健康な生活をすることだ。

・健康に長生きするには、船井流・両手ふり運動がおすすめである。70歳を過ぎてもますます元気に現役生活をつづけている私自身が、その効果の証明だ。

<人は生まれ変わる>
・人は生まれ変わることや「高次元世界」が存在することを、学者やメディアが否定しなくなってきた。死んでも終わりではないことを知って、正しく生きてほしい。

<自分の特性に合わせて堂々と生きよう>
<これからのリーダーの条件>
・これからのリーダーの条件は、日本経済新聞を毎日読んでいること、精神世界を否定しないこと、オーリング・テストを知っており、試したことがあること、の3つだ。

<大激変のなかでの正しい生き方>
・今、船井先生の最新刊『にんげん』を読んでいます。実は自分、プレアデス人に強い憧れをいだいていたのですが、船井先生がプレアデス系のマスターだと書かれてあるのを見て、自分が船井先生に惹かれる理由がわかったような気がしました。自分も本質がプレアデス人だったらなと思います。アセンションも心の中ではそういうことが起こって欲しいと思っていただけに、船井先生が起こりそうだとおっしゃってくれますので、うれしいかぎりです。

・人は、素直によく働くのが一番だ。精神世界に興味を持つことも大事だが、よく働き、自ら稼いでいることが基本なので、すべての人は、そのことを忘れないように。

・地球上の人口が、65億人くらいになりました。地球のキャパシティから考えて、80億人を超えると、たぶんにっちもさっちもいかなくなることは、ちょっと勉強すれば誰にでもわかります。では、どうするべきかが、いまからのわれわれの大事な課題なのです。
・実際に、未来がどうなるかはわれわれ、ふつうの人間にはわかりません。しかし、いまのままでは資本主義は崩壊するでしょうし、近未来に人類も破滅に至る可能性の大きいことがわかります。

・破滅に向かう可能性もあるが、起こることはすべてが必然。未来は誰にもわからないのだから、勉強して事実を知り、よい未来づくりに必要なことを一つひとつ実践していこう。

<運のつく生き方は正しい生き方>
・運のつく生き方とは、つく言葉を使う、ついている存在と付き合う、健康に生きる。正しく生きる、の4つです。これを心がければ、たのしく上手に生きられる。

<つねに意識した生き方、「八正道」>
・「正見、正思、正語、正業、正命、正進、正念、正定」の八正道を心がけると、身も心も軽くなる。これらは、よいことだと思う。ともかく、これらを意識してほしい。

<ワクワク生きよう>
・バシャールという名の宇宙存在からの情報を、ダリル・アンカがチャネルしたもので、関野直行さんが訳し、(株)ヴォイスから出た本です。

・その考え方は、「人はワクワクすることをやろう。ワクワク生きるのがもっともよい」ということなのです。
 
・ちなみに8冊の題名は以下のようになっています。
ワクワクが人生の道標となる。
人生の目的は「ワクワク」することにある。
ワクワクするとき、ひとはもっとも多く学ぶ。
ワクワクこそが、ひとを深くいやす力がある。
望む現実を創る最良の方法はワクワクを行動すること。
ワクワクを生きると自然に「いま」を生きられる。
ワクワクとは、あなたの魂に打たれた刻印である。
ワクワク、それは人生に活力を与え続ける機関車。

・地球の時間で3000年後の惑星エササニの多次元的存在。「ワクワク生きる」というコンセプトが、「無条件の愛」の波動と調和した本当の自分自身でいる状態をわかりやすく伝えるために使われるメインメッセージ、宇宙のしくみや現実創造に関する情報をパワフルに提供する。バシャールに「出会った」ことで意識が拡大し、人生を大きく変化させた人は数知れない。

<長所を活かせば成功できる>
・それによりますと、「船井流経営法には、つぎのような三つの特性がある」と言っています。一つは、「収益性よりも社会性(世の中にプラスになること)を第一に、ついで教育性(それに関わる人たちの人間性を向上させること)を追求する経営法である……」ということです。
二つめは、「人中心の経営法で、お金や物やノウハウよりも、人を最大の経営要因と見ている」ということです。
三つめは、「長所伸展により業績を改善する経営法で、短所是正にはできるだけ手を付けない」特性がある……ということでした。

<常識的に考えれば、われわれ地球人の未来は大変>
<現状で推移しますと、西暦2025年には80億人以上、西暦2050年には90億人以上には、まちがいなくなると予測されています>
・これは25年ほど前からたえず考えていました。それは2025年~2050年くらいに「人類はニッチもサッチもいかなくなるはずだ」という危機感なのです。

・今世紀後半、地球人口が100億人を超えるとしたら、それはわれわれとしては、「どうにもならないことになる」ということを知って対処法をたてようではありませんか。

・世界人口は増加しており、このままだと近々に深刻な水・食糧・エネルギー危機が生じる。少子化を嘆き、巨大市場の出現に喜んでばかりはいられない。

<「時流」よりも「原則」が大事>
・経営戦略のアドバイスを主業務としてきた私には、いまの日本の産業界をみると、「お金儲け至上主義」に入ってしまって、経営体の主目的である「社会性=世のためになる」「教育性=関係者の人間性を高め、よい能力を引き出す」を忘れてしまったようにみえて仕方がない。

<真の景気回復は、とうぶん望めない>
・常識的に考えれば、大増税は必至。金利、株価、地価、ゴールド、石油などその他の要素を見ると、政策だけでこれから何年間にもわたって景気がよいとは考えられない。

<日本政府の方向性は、アメリカが握っている>
・その一つが、アメリカ大使館の日本に対する『年次改革要望書』です。1993年に宮澤喜一首相とクリントン大統領間で、「お互いに、お互いの国への要望を1年に1回、出しあいましょう」ではじまったものですが、アメリカは、通商代表部が窓口になって、毎年10月に日本に対して要望書を出してきていました。

・日本の政策は、ここ十余年、完全にアメリカの意に沿っていた。その路線は小泉から安倍に受け継がれている。アメリカからの年次改革要望書は読んだ方がよい。

<闇の世界権力が世界支配を目論んでいる(?)>
・世界的な軍事力を行使できる権力をもって、世界に一時的な平和をもたらす統治者は、ここには「獣」として登場する。その「獣」は当初、世界を滅亡の危機から救った指導者、救世主として現れ、何も知らない人々から熱狂的に歓迎される。しかし、絶対権力を手中にするや、豹変。瞬く間に史上最大の独裁者として世界に君臨し、スターリンの粛清が児戯に見えるような恐怖政治を開始する……。

<このままでは、地球も人類も滅亡してしまう>
・すでに世の中は「末法の世」に突入しているといってよい。近未来、地球も人類も滅びるか、滅びないまでも原始人からやり直さねばならなくなる可能性も高くある。

<できることから始めればよい>
<自主・自己責任で、常に悠々と堂々と生きる>
<しかし、近未来には希望もある>
・近代といいますか西暦1700年頃から世界を支配してきた一握りの人たちがいる……ということを、友人の中丸薫さん(国際問題研究家)から、よく聞かされていましたし、ジョン・コールマンさん、太田龍さんらの諸著作で多少心得ていたのですが、「それらの大半が正しいようだ」と認めざるをえないのが、この本の内容だからです。
 この本を読むと、アメリカの独立、フランス革命、第一次、第二次の世界大戦、コミンテルンやナチス、共産主義国家・中国の成立などだけではなく、日本の明治維新、日露戦争の勝利、太平洋戦争の敗戦、原爆の被爆、戦後の経済大国化とバブル崩壊なども、すべて、そのひと握りの支配層の意向によって生起したと考えるとよく納得できるのです。

・「2020年頃には、たぶん、素晴らしい人間社会になっているだろう。その可能性は60%以上ある。しかし、それからは、われわれがつくるものだ。はっきりいって人類が破滅の危機に瀕する可能性も40%近くある。良きにつけ悪しきにつけ、10年後には、価値観が大きく変わっているだろう。だから、素晴らしい世の中をつくるためには、これからは、われわれの考え方、行動を大きく変えねばならないのだ。とくに日本人はいまから変えることが必要だ」と。それゆえ、これからが「正念場」なのです。

・卓越した実践科学者、神坂新太郎さんによれば、いまの日本は独立天体になり、プラズマ球に包まれ、ゆっくりと地震が起こっているという。いずれにしても、すばらしいことだ。

<良書には事実が書かれている>
・できるだけ事実を知ろう。そのためには、良書を読むのが一番である。マッカーサーは、太平洋戦争は日本の自衛戦争だと、アメリカの上院で証言しているのだ。



『船井幸雄発いま一番大事な情報と、びっくり現象』 
 船井幸雄  あ・うん   2008/7



<ブッダの叡智>
<なぜブッダ(釈迦)は霊界の存在を伝えなかったのか?>
・西洋のイエスと並んで、東洋全体に知られる霊的パイオニアとして、ゴータマ・ブッダがいます。本名をゴータマ・シッタールダといい紀元前五世紀頃の人と見られています。

・当時バラモン階級の活躍するインドにあってブッダは、カースト制度“ヴァルナ“に反対し、霊的な世界が一部の特権的な人々のみに与えられるものではないことを説きました。

・権威的なヴェーダに頼らない普遍的な真理の探究法を追求し、どんな人でも正しいプロセスを踏めば、解脱にいたれることを自ら証明してみせました。

・ブッダの教えは、後世において拡大解釈されていきますが、本来の教えは、そんなに複雑なものではありません。ブッダが伝えたかったことは、「人生とは苦しみに他ならない」ということでしょう。

・ブッダは、悟りを開き、ニルヴァーナ(涅槃)という永遠不滅の世界を直接体験したんです。一度でもニルヴァーナの感覚を味わった人にとって、この物質世界はまさに地獄的な感覚かもしれません。

・どんな人でも避けられない四つの苦しみとして、「生まれること」「老いること」「病気になること」「死ぬこと」をブッダはあげました。誰もこの根本的な四つの苦しみを人は避けられないというのです。

・それは何度生まれ変わっても人間を欲望の虜にし、人を苦しめ続けるのです。ブッダは、「人生とはこのようなものである」「だからこそ、諸々の欲望や執着から離れて、人生を超越しなければならない」と説いたのです。

・輪廻を繰り返す人間にとって、霊界といえども一時の安息所にすぎないことをブッダは知っていました。だからこそ、人が輪廻する世界を超えるための方法を最もシンプルな方法だけを説いたのです。



『船井幸雄発いま一番大事な情報と、びっくり現象』                                    船井幸雄     あ・うん  2008/7



<「日月神示」について>
<日月神示の最大の特長の一つといえるものは、「ミロクの世」とはどういう世界か>
<ミロク(みろく)の世とは?>
・与える政治、与える経済で、金銭は不要となる。税金なども一切なし。
・政治、経済、行政、祭祀はみな一つになる(真の祭政一致)
・すべて自主的な奉仕により運営される世の中となり、苦役としての労働はなくなる。
・一人一人が自然な形で信仰を持つ。ただし、今のような宗教や教祖は全てなくなる。
・それぞれの国や民族によって固有の信仰形態ができる。ただし、今のような宗教的対立はなくなり、互いに霊性を切磋琢磨しあい、援け合うような関係。

・神人合一の「天津日嗣皇尊」が日本に現れ世界を統一する。ただし、力で無理やり従わせるのではなく、磁石が北を向くように自然に統一される。

・裁判所、警察、刑務所は必要がなくなるため、存在しない。
・産業、交通、娯楽、食物、嗜好品など生活のことごとくが変わる。
・身体が発する霊光により、その人の身分、霊格、職業などがわかる。

・無益な殺生はなくなる。食用のためと称する(家畜)、漁狩猟などはなくなる。

・全ての人類のみならず、動物、草木、虫までもが共に和し楽しむ世となる。
・寿命は長くなり身体も大きくなる。
・だれしもが、ある程度先のことを見通せるようになる。
・今のような大便小便までも変わり、不潔なものがなくなる。

・五風十雨(必要に応じた天候気象)となり、寒暖は緩やかなものとなる。
・今までのような物質でない物質の世となる。

・最後の「今までのような物質でない物質」というのは、別の言葉では「半霊半物質」と表現される。

・地球の物質次元、そのものが質的に変化し、半分「霊」で半分「物質」のような、バイブレーションの高い存在となるというわけだ。

・「原爆も水爆もビクともしない肉体となれるのであるぞ。今の物質でつくった何物にも影響されない新しき生命が生まれつつあるのぞ、岩戸開きとはこのことぞ」ともある。これはまさしく神示にある通り、想像を絶する世界である。また、「念が新しい武器であるぞ」とも示されている。

・「ミロクの世」の住人とは人の質的変化はすでに起こっている。とくに若い人や子供たちに多く見られるらしい。こういう人達は、“念”を力として発現できる能力を持っている。もちろん、念で物を壊したり、人を殺したりといった使い方ではない。「ミロクの世」顕現に向けて、神の意識と一体となり、世の中を良い方向に変える力を持つことである。こう言う人は、念で人を癒す力もあるはずである。

・今は「三四五(御代出づ)の仕組み」への経綸段階と思われるが、「五六七(みろく)の仕組み」への下準備は、少しずつ始まっていることは間違いないと思われる。



『最強国家ニッポンの設計図』  ザ・ブレイン・ジャパン建白
大前研一   小学館   2009/6/1



<核、空母、憲法改正、そして国民皆兵制もタブー視しない真の国防論>
<北朝鮮を数日で制圧するだけの「攻撃力」を持て>
・外交は時に戦いである。いや、むしろ国家と国家の利害が対立する場面ほど外交力が必要になる。そして時に「戦争」というオプションも視野に入れておかなければ、独立国家としての対等の外交は展開できない。

・本当に必要かつ十分な軍備とは何かを考えておく必要がある。

・自力で国を守るのは至極当然のことだ。大前提として戦争を抑止するには「専守防衛」などと言っていては駄目だ。

・具体的には、射程距離1000km以上のミサイル、航空母艦、航続距離の長い戦略爆撃機、多数の上陸用舟艇などを中国地方や九州地方に配備するべきだ。

<突然豹変して威圧的になるのが、中国の常套手段>
・ただし私は、中国との戦いは実際には起きないだろうとみている。中国が周辺国を挑発しているのは、侵略の意図があるからというより、実は国内の不満を抑えることが最大の目的だと思われるからだ。いま中国政府が最も恐れているのはチベット問題や新疆ウイグル問題、あるいは法輪功、失業者、農民等の不満による内乱がある。それを避けるためにはあえて国境の緊張を高めて国民の目を外に向けようとしているのだと思う。

<国民皆兵で男女を問わず厳しい軍事訓練を経験させるべきだ>
・ただし実際に「核兵器」を保有する必要はない。それは敵を増やすだけだし、維持するのも大変なので、むしろマイナス面が大きいだろう。国家存亡の脅威に直面したら90日以内に核兵器を持つという方針と能力を示し続け、ロケットや人工衛星の技術を高めるなど、ニュークリア・レディの技術者を常に磨いておくことが重要だと思う。また欧米の同盟国に日本のこうした考え方を説明し納得してもらっておく必要がある。

・ソフトウェアの第一歩とは、すなわち「憲法改正」である。現行憲法は再軍備をしないという条文しかないので、開戦と終戦の手順はもとよりそれを国会がきめるのか首相が決めるのか、といったことすら想定していない。自衛隊についてもシビリアン・コントロールについても定義は明確ではない。つまり今の日本には“戦う仕掛け”がない。

<中国の人権問題を「ハードランディング」させると7億人の農民が世界を大混乱に陥れる>
<中国政府が気づかない「2つのズレ」>
・いま中国政府が理解すべきは自分たちが考える常識と世界が考える常識がズレている、ということだ。ズレは2つある。

・一方、中国は今もチベットや新疆ウイグルなどを征服したという認識は全くない。

・もう一つのズレは、中国が宗教の自由を認めないことである。

<台湾もチベットも独立させて中華「連邦」を目指せ>
<私の提案に賛同する中国指導者たちは、起て!>
・現在の中国で国民に自治と自由を与えたら、不満を募らせている7億人の農村戸籍の人々が都市に流入して大混乱が起きる。力と恐怖による支配を放棄すれば、暴徒化した農民たちが中国人資本家や外国人資本家を襲撃して富を略奪するかもしれないし、第2の毛沢東が現れて、より強力な共産国家を作ってしまうかもしれない。

・なぜ、国民に移動の自由さえ与えていないのかを真剣に考えたことのない欧米諸国が、自分たちの基準を中国に当てはめて、人権だと民主主義だのとなじることも間違いなのだ。

<「世界に挑戦する日本人」第4の黄金期を築け>
<世界に飛び出せない“偽エリート”の若者たち>
・どうも最近の日本人はだらしない。基本的な能力が低下しているうえ、気合や根性もなくなっている。
 私は、アメリカのスタンフォード大学ビジネススクールやUCLA(カリフォルニア大学ロサンゼルス校)で教えていたが、クラスにいた日本人留学生は実に情けなかった。

・英語こそ、そこそこのレベルではあったが、中国、韓国、ヨーロッパ、中南米などの他の国々から来たクラスメートの活発な議論に加わることができず、覇気がなくてクラスへの貢献もあまりできていなかった。

・私は、若い頃、アメリカのMIT(マサチューセッツ工科大学)大学院に留学した。1960年代の後半である。あの時代は、日本を離れる時に家族と水杯を交わし、博士号が取れなかったら日本に帰れないという悲壮な覚悟で太平洋を渡った。実際、博士号が取れずにボストンのチャールズ川に投身自殺したクラスメートもいた。留学中の3年間、私は(お金がないせいだが)一度も帰国しないどころか自宅に電話さえかけなかった。
 ところが今の日本人留学生は日常的に携帯電話で自宅と連絡を取り、嫌になったら簡単に逃げ帰る。



『日本の論点   2019~20』
大前研一  プレジデント社   2018/11/29



<今は持ち家よりも賃貸が賢明――日本の不動産「2022年問題」>
・政府が罪深いのはバブル崩壊直後の92年に景気対策として「ゆとりローン(ステップローン)」を導入したことだ。これは最初は金利を安くして月々の返済額を抑え、(景気が回復して、給料や地価が上がっているであろう)6年後とか11年後から金利が上がって返済額が大幅に増えるローンで、「家賃並みの返済額で家が買える」と利用者を募り、住宅購入を煽ったのだ。国民を景気刺激の手段として使ったのだ。
 しかし、日本はそのまま「失われた20年」、世界に例のない大デフレ時代に突入、給料も不動産価格も上がらずに、逆にリストラや企業倒産が相次いで収入を維持することすら難しくなった。当然、ゆとり返済期間終了後の返済額増加に収入が追いつかず返済に苦しむ人が急増して、ローン破綻が続出した。
 住宅ローンの残債を別の金融機関で借り直して一括返済する「借り換え」をしようにも、住宅の残存価値がローン残債より高くなければ金融機関は金を貸してくれない。実際、借り換えがほとんどできないくらい住宅価格は落ち込んだ。返済期間の繰り延べなどの救済策も取られたが、返済期間が長くなればトータルの返済額は増えるし、定年後もローンを払い続ける悲惨な老後が待ち受ける。

<「借金したくない」から持ち家願望がない40歳代以下>
・ここにきて90年代前半に組まれた住宅ローンのサイクルが一巡して、ゆとりローンを払い終わった引退世代が出てきた。今の50代後半から60代はしんどい思いをして返済してきたトラウマがあって、それが消費不振の一因でもある。

・さらに40歳前後から下の世代ともなると、「家を持ちたい」という欲望のほうが少ない。「金利が低い今が買い時」と言われても、「もっと下がるんじゃないか」と何となく感じているし、そもそも家を買って借金を抱えることは大きなリスクだと思っている。我々世代にはまったくなかった発想で、「負けから入りたくない」と彼らは言うのだ。

・水道関係ならJWWA(日本水道協会)などの許可を得ていないと自治体は水さえ流してくれない。世界中の材料が使えるようになれば、建築費は半分になる。そうなれば住宅ブームも起きそうなものだが、住宅資材は輸入規制がかけられているし、仮に海外の住宅資材が入ってきても流通業者が取り扱わない、などの非関税障壁にガードされて建築コストが簡単には下がらない仕組みになっている。

<生産緑地は東京ドーム100個分>
・デフレ慣れした若い世代には「今、家を買わなければ高くなる」という感覚がない。実はこれは100%正しい。少子高齢化で19年以降、日本の世帯数は減少に転じる。このトレンドが続く限り、住宅価格が上がる理由はないからだ。
 日本は世界一空き家が多い国で総住宅数に占める空き家の割合は13年に13.5%。33年には空き家率が30%を超えるとの試算もある。

・一方で住宅用地の供給は今後さらに緩む。よく言われるのは「2020年問題」。30年間、農林漁業に使うことを義務付けられた生産緑地の営農義務が22年に解除される。つまり、宅地に転用できるようになるのだ。
 92年に生産緑地に指定された土地は全国で約1万3000ヘクタールあって、東京で3000ヘクタール以上。東京23区だけで東京ドーム100個分近くの生産緑地があって、これがすべて宅地化されれば約25万戸の一戸建てが供給可能だという。これは年間の東京都の新築一戸建て着工件数の倍の数字だ。

・日本人にとっては、ライフプランを前提に考えると持ち家よりも借りるという選択肢のほうが賢明――。そう、戦後一貫して続いてきた日本人の住宅観は根本から変わってしまったのだ。

(結論!)「借金からスタートしたくない」という人生観を持つ若い世代が、賃貸住宅を選択するのはきわめて現実的。今後は賃貸物件の供給も増えるから、よほどの好立地でなければ高騰の心配もない。


一方、国会で法案が通過した法案は、「移民政策」や「カジノ法案」「水の民営化」「TPP」などと日本の富を海外に売り渡すようなものばかりである。(1)

2019-11-25 21:19:42 | 森羅万象

『令和日本・再生計画』
前内閣官房参与の救国の提言
藤井聡     小学館  2019/5/31



<このままでは日本は年収250万円の衰退途上国に堕ちる‼ >
・新元号「令和」が始まったが、いざ日本の将来はというと決して明るいものとは言えない。1997年の消費増税が実施されてから、20年以上も日本の実質賃金は下がる一方だ。アベノミクスで大胆な金融緩和を続け、「第1の矢」である金融政策は成功したかに見えたが、それも2014年の消費増税でブレーキがかかり、デフレ脱却の糸口は見えないまま。

<本来ならばデフレ脱却することを最優先しなければならないはず>
これまでやってきたことといえば、前述の消費増税に規制緩和、そして財務省主導の「緊縮財政」だ。これらはいずれもインフレ対策で、デフレから脱却できないのは当然だ。

・さらに2019年10月に予定されている消費増税は確実に日本を破壊する。一方、国会で法案が通過した法案は、「移民政策」や「カジノ法案」「水の民営化」「TPP」など・・・と日本の富を海外に売り渡すようなものばかりである。このままでは日本は数10年後にはアジアの貧国の一つとなってしまうのは確実だ。世界3位の先進国どころか史上初の「衰退途上国」に落ちぶれる。

<内閣官房参与は内閣の知恵袋>
・しかし、このままでは令和は平成以上に国民が貧困に喘ぐ可能性が高い。政府はアベノミクスでデフレ脱却を目指しながらも、緊縮財政、規制緩和、消費増税などのインフレ対策を行ってしまった。20年以上にわたって国民の実質賃金が下がりっぱなしにもかかわらずだ。それでいて、移民政策や、IR(カジノ)法案、水民営化、TPP…と日本の富を外国に売り渡すような法案ばかりがまかり通っている。昨年末まで6年にわたり内閣官房参与として安倍総理らにアドヴァイスしてきた筆者が日本再生の秘策を提言する。

<安倍総裁に参与着任を打診される>
・そもそも筆者は、安倍内閣が誕生するずいぶん前から、学者としての研究を通して1990年代後半から始まった「デフレ不況」を終わらせることが日本の政治において何よりも重要な課題であることを強く認識していた。そしてそのためには………今、アベノミクスと呼ばれる経済政策となった。

・それと共に、1000兆円規模の被害をもたらす首都直下地震や南海トラフ地震に対して、大規模な公共投資を前提とした抜本的な対策……それはその後、「国土強靭化」と呼ばれるようになった………を施すことが、日本「防衛」の視点から絶対必要であることも、あわせて深く認識していた。
 当時筆者は、こうした問題意識を「自民党総裁」に就任する前の一衆議院議員であった安倍晋三氏に、縁あって繰り返し説明申し上げていた。

・官邸で筆者が総理から直接いただいた辞令は、「防災減災ニューディール担当」の内閣参与職であった。筆者はその担当名を目にしたとき、武者震いをするような心持ちになった。

<内閣官房参与に課されるのは「守秘義務」のみ>
<内閣官房参与の「政策アドヴァイス」が実現するまで>
・筆者は総裁室に入り、まず、安倍総裁に改めて、祖選挙の大勝についてお祝いを述べた。ひとしきり、総選挙の戦いについてあれこれ話を伺った上で、「アベノミクスの円滑な推進に向けて」と題した資料をお渡しした。

<オリジナル・アベノミクスの基本的な考え方>
・安倍総裁に提案したこのオリジナル・アベノミクスにおいて、筆者が「最上位目標」と考えていたのは「強い日本」を作ることであり、それを通した「戦後レジームからの脱却」であった。

<筆者が冠挙げる「オリジナル・アベノミクス」の具体的な政策パッケージ>
・この際の財政政策の具体的な中身は、様々な消費拡大策に加えて、様々なインフラについての「公共投資」だ。
 こうして実体経済が活性化すれば、国民の皆さんの賃金が上昇していくこととなる。
 つまり、アベノミクスの基本的なゴールは、国民の賃金の上昇だったわけだ。それはつまり、国民の貧困化を食い止め、より裕福になっていくことを目指すものであったわけである。

<「アベノミクス」推進のために避けるべきは消費増税>
・その「いの一番」に進言したのが、デフレ脱却前の消費増税は、避けなければならないという点だ。

<安倍内閣の下で進められた国土強靭化と大型財政政策>
・以上が、筆者が参与着任直前に、安倍総裁に進言した内容のあらましだ。
 結果はどうなったのかというと――まず、消費増税、TPP、電力自由化などは、絶対回避すべきだと提言、進言申し上げていたにもかかわらず、実際は残念ながら進められてしまった。
 筆者にとってはまことに遺憾としか言いようのない話ではあるが、一学者の提言が全て受け入れられることなど普通に考えてあるはずもない、とは言えるだろう。逆に、受け入れられる提案が僅かなりともあれば、参与としての職務に公的意義があるということもできる――筆者はそういう心持ちで参与職に6年間従事していた。

・つまり、筆者の参与担当であった「防災減災ニューディール」における、防災減災は国土強靭化として、ニューディールは13兆円の大型補正予算の執行を通して、それぞれ安倍内閣下で進められるようになったのであり、これはまさに、学識経験者としての筆者からの提言が、現実の行政として進められるようになったものだ。

<GDP600兆円と国民所得80万円増額を目指す>
・以上は、参与着任と同時に進められた、筆者からの提案行為の影響事案であるが、6年間にわたって、実に様々な政策に直接間接に参与することとなった。
 その代表的なものの1つが、「新アベノミクス第1の矢、600兆円経済を目指す」という政策決定だ。

<「政府与党」を動かすために>
・いずれにしても、政治というものは、総理大臣がただひとこと言えば、それで全て動き出すというほど単純なものではない。「政府与党」というものは全体が1つの巨大なマシーンのようなものであり、それを特定の「意志」の方向に動かすには、相当な調整が必要なのだ。

<日本の政治は「骨太の方針」に制約されている>
・先に述べた通りだが、筆者は「デフレ下での消費増税は避けねばならない、さもなければ、デフレ脱却は不可能となる」と、安倍内閣誕生前から首尾一貫して主張し続けてきた。
 だから、未だデフレ脱却が叶っていない今日の状況での消費増税など「論外」としか言いようのない政治判断なのだ。

<令和元年、今こそ「日本再生計画」が必要である>
・ただし、今、論ずべき政策課題は消費増税だけではない。
 外国人労働者、いわゆる「移民」の拡大政策もまた、日本に巨大な禍根を残し得る政策の決定だ。それにあわせて、国民の基本的生活を支える水道や空港の「民営化」の問題や、外資による日本人の所得の吸い上げを加速しかねないIRの推進、さらには日本の農業を守り続けてきた「種子法」の撤廃問題、そして、日欧EPAや日米ETA、そしてTPPといった、国民所得の流出と国内の産業へのダメージを同時にもたらしかねない過激な自由貿易協定の推進など、今、我が国の国益を守り、増進していくために論じなければならない問題は実に様々である。
 それらの「改革・自由化路線」が、国益を大いに毀損するものであるというポイントは、政策提言資料の中でも明記しているところなのだが、筆者にとっては誠に遺憾ながらも、その路線は、安倍内閣において年を追うごとに加速していった。

・今や世界唯一の「衰退途上国」と化してしまった我が国日本の「再生」を図るために必要な「具体的」な政策論とその具体的な実現方法は、2012年時点とは確実に変化してしまっている。

・ただし、
  1. 構造改革を推進する与党政府という巨大政治マシーンが存在する。
  2. その企業関係者が与党政府の中で自らの企業が儲かる決定に関わっている。
 という事例が数多く存在しているのは事実なのだ。残念ながら、我が国では「李下に冠を正さず」、つまり、政治家は疑われるようなことをしてはならぬという言葉は、死語と化している。

<新しい日本をつくるために必要な令和建白書>
<日本をダメにする「赤字圧縮」と「構造改革」路線>
・すなわち、我が国は今、政策的な合理性はさておき、財務省という強力な政府組織の意向に沿う形で徹底的に「赤字圧縮」政策が、そして、財界や外国の要請を受ける形で「構造改革」がそれぞれ徹底的に進められ、そのあおりを受けて、投資が減退し、国内産業が衰退し、経済が疲弊し、そしてトータルとしての国力が激しく減衰しているわけである。

<日本は世界で唯一貧困化している「衰退途上国」である>
・ところが、ただ1つだけ、全く成長していないのが、我が国、日本なのだ。
 もちろん我が国も1980年代までは、他の国々と同様、順調に成長し続けていた。ところが、1990年代後半から、その成長がピタリと止まり、それ以後徐々に衰退する局面に入っている。

<日本は30年後にアジアの貧国の1つにまで凋落する>
・この図表が明らかにしているように、日本の20年間成長率は断トツの最下位だ。そもそも恐るべきことに、日本を除く全ての国の成長率は「プラス」であるのに日本の成長率だけが「マイナス」の水準なのだ。
 これはつまり、日本だけが世界の中で唯一「貧困化」してしまったのである。
 具体的に言うなら、世界が「2.4倍」になっている間に、我が国だけが「0.8倍」にまで縮小したために、日本の相対的な経済力は「3分の1」以下になってしまったという次第だ。
 つまり日本はもはや、「経済大国」でないばかりか、「先進国」でもないのである。

・つまり我が国日本は今や、先進国でも発展途上国でもない異様な国なのである。
 だからあえて我が国を分類するなら、先進国でも発展途上国でもない、世界唯一の「衰退途上国」とでも言わざるを得ないのである。

<日本は30年後にアジアの貧国の1つにまで凋落する>
・ちなみに、我が国は首都直下地震や南海トラフ地震といった、数百兆円から1000兆円以上の経済被害をもたらす巨大地震のリスクを抱えている。2050年までならば、いずれか一方が生じている確率は95%程度、双方とも起こっている確率は5割程度であると科学的に予想されている。それを加味すれば、日本経済はさらに衰退し、GDPシェアが1%程度にまで凋落する可能性も考えられる。そうなれば、今から30年後の日本の経済力、あるいは、国民の豊かさの水準は、今のメキシコやインドネシア程度の水準となる。
 つまり、我が国は近い将来に、確実にアジアの貧国の1つに凋落するのである。

<日本の衰退を導いた歴史の流れ>
・日本のこうした衰退と並行して、世界では東西冷戦における「西側の勝利」を契機として急速にグローバル化が進展していった。そして、このグローバル化の進展が、日本国内の自由化、規制緩和の流れをさらに加速させていき、それがさらに、日本のデフレを加速させる事態となっている。
 日本はこうして、グローバル化をほぼ無批判に受け入れていったのと対照的に、欧米各国ではグローバル化こそが生活苦をもたらす諸悪の根源であるとの認識が急速に共有されはじめていった。

<日本再生のための八大方針  令和八策>
・こうした大局を見据えた時、日本の衰退を食い止め、そして、日本の発展を企図していくには、以下の八つの大方針を政治的に展開していくことが必要であると筆者は考えている。

・だからこそ、客観的な視座の下、我々の「文化伝統」を再確認することが必要なのである。

(第一策)「国民・国際主義」の復権
・まず、日本再生において何よりも重要なのは、「国民主義」(ナショナリズム)を確立することだ。

・この国民主義を取り戻すにあたって避けられない最も重要な問題は、憲法にて保障されている国民統合の象徴である皇室の持続性を保持し続けることだ。

(第二策)「反緊縮」の確立
・では、かくも重大な国民・国際主義を我が国で確立するためには何が必要なのか――?
 その第一歩は、過剰なグローバリズムこそが、様々な問題を生み出す元凶となっており、それに対抗するためのナショナリズム=国民主義、インターナショナリズム=国際主義が必要なのだ――と考える「思想」をしっかりと共有することである。

(第三策)反グローバル化・反構造改革を通した「保護・連帯」の強化
・さて、「国民主義」、とりわけ「国際主義」を確立する上で何よりも必要な具体的対策が「反グローバル化・反構造改革」の推進だ。

・具体的には、これまで我が国が回避し続けてきた日米FTAの停止や、これ以上の自由貿易協定の締結の回避が必要だ。同時に、移民法、種子法則、水道法、IR推進法、漁業法、運送事業法、会社法等の改定・廃止の内容を改めて見直し、今日の時代に合う形でリニューアルしつつ、大企業や株主たちによる利益搾取構造を是正し、過剰な競争を抑制し、適正な価格が形成され、適正な賃金が実現するための適正なルール・規則をひとつひとつ、それぞれの産業の実情にあわせて整備していくことが必要である。

(第四策)「分産・協調」社会の構築
・そして、東京をはじめとした特定地域への産業集中を緩和し、様々な地域で様々な産業を育成する「分業」体制を構築していくことが求められている。それと同時に、地域間の交通・運輸インフラ投資を図り、自律的な各地域との「協調」体制を構築していくことも必要である。

(第五策)内務における「統治性」の回復
・とりわけ、国政選挙においては、各政党・政治団体の活力を低迷させる方向に機能している小選挙区制を改めて、各政党・政治団体の活力を増進さ得る中選挙区制の復活等が必要である。

(第六策)対米自立を起点とした「自律・独立」の確保
・そしてそのための具体的な対策として、日米関係における片務状況を創出している、憲法9条・安保条約・日米地位協定に関わる法的状況の解消、国民・国際主義や反緊縮の積極投資、自主防衛力の増強、食糧自給率とエネルギー自給率の増進、ならびにそれらの安全保障に関する、集団的安全保障体制も含めた国際主義に基づく安定的国際協調体制の構築を、目指すことが必要である。

(第七策)外務における「勢力均衡」の探求
・そしてその上で、様々な国際問題や国際紛争は、容易に「解決」することなどあり得ないという当たり前の認識をもち、僅かなりとも時刻に有利となるように、あるいは僅かなりとも自国が不利にならないように、それらの諸外国との関係において勢力均衡を図り続けていくことが必要不可欠である。

(第八策)「文化伝統」の再確認
・つまり、内務にせよ外務にせよ、我が国において豊かな成果を得るためには我々が所持しているあらゆるものを総動員することが不可欠であり、我々自身の強みも弱みも知りつくしておく必要があるのだ。だからこそ、客観的な視座の下、言論やマスコミュニケーションや学校教育、芸術、音楽等の様々な場で、我々の「文化伝統」を、再確認し続けていくことが必要なのである。

<令和八策に基づく 具体的政治展開>
(与党シナリオ) 
・今、自民党は「緊縮」主義と「改革」主義のイデオロギーにほぼ制圧されている状況が続いている。自民党が、日本を救い出すための令和八策に基づいて再生されるためには、この緊縮主義と改革主義を党として乗り越えていくことが必要だ。

・つまり、今、自民党内部で「国民のための政治勢力」(反緊縮・反改革)と「財務省や財界、アメリカのための政治勢力」(緊縮・改革派)とが対立する状況があり、現状においては後者の緊縮・改革派が圧倒的に前者を凌駕している状況があるわけだ。
 この状況を覆すには、前述したように中選挙区制度の復活が最も効果的な方法のひとつだ。

(野党シナリオ)
・野党には政治権力が付与していないため、与党である自民党に比べれば「財務省や財界、アメリカのための政治勢力」の影響力は限定的だ。だから、比較的「国民のための政治勢力」が、党内において拡大しやすい状況にある。したがって、しっかりと各政党が「勉強」をすれば、令和八策の重要性を比較的容易に認識し、それに基づいた政策を国会や選挙、メディア等で主張しやすくなるはずだ。

・万が一にも、2019年10月に消費増税が行われば、日本の貧困と格差は、今日よりもさらに激しく拡大することはもう避けられない。そうなれば、国民の不満は一気に拡大していくこととなろう。

(言論・メディアシナリオ)
・ただし、そうした循環を加速していくためにも、学者やジャーナリストによる言論界、メディア界の適正な議論も重要だ。彼らが「国民のための政治」の重要性とともに、「財務省や財界、アメリカのための政治勢力」のおぞましさを冷静かつ、的確に批判していくことができれば、世論が適正化していくことになるからだ。ただし、財務省と財界は学者やジャーナリスト、新聞やテレビに対して圧倒的な支配力をもっていることから、こうしたメディア改革は困難を極めるところだ。そのためにも、SNSやインタ―ネット・メディアを活用した「ゲリラ戦」が、言論・メディア戦においては重要だ。
 その際、そうした言論・メディアにおける適正な情報提供を巡る取り組みは、完全なる「情報戦争」なのだという認識をもち、その覚悟をもって続けなければならない。

<生活経済大国を実現する未来投資10項目>
1、「society5.0」未来投資 4兆円/10年(追加投資額)
・「ドローン活用物流システム」の構築。
・「道の駅」周辺の自動運転システムの構築。
・「自動運転専用車線ネットワーク」の形成。

2、「技術立国復活」未来投資 3兆円/10年(追加投資額)
・「量子コンピュータ技術開発」に4000億円/10年(追加投資額)程度で投資。

・「ILC(国際リニアコライダー)」に対して投資。

・ICT活用技術開発等にも重点投資。

3、「観光立国実現」未来投資 3兆円/10年(追加投資額)
・生活経済大国において観光の充実は必須。

・例えば国際クルーズ関連の投資。

4、「巨大災害に対する強靭化」未来投資 約5兆円/年(少なくとも15年間連続)
・生活経済大国にとって巨大災害対策は必須。不在であれば、国民の生活経済は確実に崩壊。

・三大都市圏の「L2巨大洪水対策&巨大高潮強靭化」未来投資におおよそ15か年で10兆円。「南海トラフ&首都直下地震強靭化」未来投資におおよそ15か年で60兆円。

・リダンダンシー確保・避難路確保・地方分散化等のための全国高速道路の整備、橋梁強靭化、堤防整備、港湾の耐震強化、等を含む。

・「減災効果」を通した「税収縮小回避=増収」効果は、投入費用総額に遜色ない水準、あるいはそれ以上得られる見通し。

・「15年以内の完了」を目指さなければ、「間に合わない」可能性が5割を超える。したがって、遅くとも「15年以内の完了」を目指す。

5、「地方創生回廊」未来投資(新幹線) 約12兆円/20年
・全国での生活経済大国の実現に必須な地方創生において、地方と地方をつなぐ高速交通ネットワークは必要不可欠。

・「リニア整備」による「三大都市圏集中」の緩和のために不可欠。

6、「都市・地域モビリティ確保」未来投資 3兆円(事業費)/20年(追加投資額)
・生活経済大国の実現に、モビリティの確保は絶対に欠かせない。

・新規鉄道整備。在来線問題への対策。

7、「インフラ長寿命化」未来投資  4兆円/年
・インフラの老朽化を放置していては、生活経済大国の実現は不可能。

・「森林」の保全事業を展開。

8、「次世代型の新資源・エネルギー」未来投資 2兆円/10年(追加投資額)
・生活経済大国実現において新資源・エネルギーの自己調達は必須。

・海底資源開発。水素利用活用、ダム再開発等。

9、「食料自給率」未来投資  2兆円/10年(追加投資額)
・生活経済大国実現において食料の自己調達は必須。

・農地大規模化/高度化投資、漁港投資等。TPP対策として重要。

10、「国民安全保障」未来投資  1兆円/年間  (追加投資額)
・海上保安システム・諸島防衛の高度化、核シェルター投資等。



『大前研一 ニュースで学べない日本経済』
KADOKAWA   2016/4/14



<国を相手にせず、自分の頭で考えよ!>
●UberやAirbnbが業界秩序を破壊する
●日本企業は人口ボーナス期を攻めよ
●成長著しい「メキシコ」と「フィリピン」を見逃すな
●「人・モノ・カネ」から「人・人・人」へ
●日本の地方はイタリアの村に学べ

<企業の勝ち目は「人口ボーナス期」の国にあり>
<今、日本企業が進出すべき国はどこか?>
・中国経済が減速して、世界経済にも影響をおよぼすと述べました。ではアメリカ以外に先行きの明るい国はないのかと言うと、実はあります。
 40年ほど前の日本は人口が増え、1億人にならんとしていました。まだ労働力増加率が人口増加率を上回り、経済成長にプラスに寄与する「人口ボーナス」があった時代です。注目すべきは、この頃の日本の状況と似たような、成長著しい人口ボーナスがある国です。日本企業はそういう国を第2の日本として、現地に腰を据え、今後10から20年かけて地道に市場開拓をしていく必要があります。
 
・そのような状況下で、日本企業が生き抜くためにはどうすればいいか。「世界の人口推移(予測)」を見ると、日本では人口が減少する一方、新興国を中心に、世界的に人口増加が続きます。国内の人口減少はシリアスな問題ですが、個人や企業の視点からみると、伸びている国に行けばいいのです。このまま日本にいても、お客さんは減る一方です。

・図2―2は人口ボーナス期の長さを表すグラフです。日本は高度経済成長期に人口ボーナス期があったのですが、既にマイナス、人口オーナス期に転じています。中国は2014年がピークで、2015年から人口オーナス期に入っています。ベトナムは、2020年が転換点です。カトリック国のフィリピンでは、堕胎ができないという事情もあって、2055年頃まで人口ボーナス期が続きます。このデータを参考に、今後も人口ボーナス期が続いていく、できるだけ大きなマーケットに行くのがコツです。

<新興国では「昔取った杵柄」でビジネスができる>
・図2-3の表も参考になるでしょう。横軸に人口の規模、縦軸に人口の規模、横軸に人口増加率をとり、世界の国名をプロットした一覧表です。右側の国の中で、政情が安定している国を選んで、その国に攻勢をかける。これらの国には、今から40年くらい前の日本と同様のビジネスチャンスがあると考えられます。わざわざ新しい仕掛けをせずとも、これまでのやり方で十分商売ができます。

<過去の経済原論が通用しなくなった今、どうすべきか>
・今から約25年後の2040年、日本はどうなっているのか?少子高齢化がもたらす労働人口の圧倒的不足、このままでは存続が難しいと言われる地方自治体など、日本の未来には様々な問題が横たわっています。

・人口が減少すると、納税能力はどんどん下がっていきます。したがって、今よりもますますサービスレベルは落としていかなければならない。既に日本の年金は、最終勤務年度の給料に比べて、35%程度しかもらえていません。これは、先進国の中で一番低い。国によっては最終年度に稼いでいた給料の50%程度を年金でもらえるのが普通で、国によっては70%程度というところもりますが、日本では、2040年になると30%ももらえないと予想されます。さらに勤労者2人で1人の老人、つまり非勤労者の面倒を見なければならないという、すさまじい状況になるわけです。現在の日本は、そういった世界に突っ込んでいこうとしているのです。

・消費税の問題についても、「5%から8%に上げただけであんなに反作用が出たから、8%を10%にするのは延ばす、10%以上にはしない」と政府は言っていますが、単純計算をしても20%まで引き上げないと間に合わない状況です。

・現在の日本は、見えている将来像が世界のどこよりも暗い国と言えるでしょう。その見えている像に対してストレートに考え、それを正直に政治課題として取り上げる人がいない。これが最大の問題です。タイタニック号が氷山に向かうように、先が見えているにもかかわらず、船上でパーティをやっているようなものなのです。
 今の日本企業は350兆円を超える内部留保を持っているため、銀行から資金を借りることはなく、金利が低くても反応しません。将来が不安だからと投資もしない。
 
・しかし日本は低欲望社会に入ってしまい、これまでの経済原論がすべてが成り立たない状況です。アメリカの経済学者ポール・クルーグマン氏やアベノミクスのアドバイスをしているような人たちが、20世紀の
経済原論を振り回しても市場はまったく反応しないというわけです。

・このように日本だけが特殊な状況に入っていることに対し、「20世紀の理論が使えない」と理解している経済学者がゼロであるのが問題です。いずれドイツやイタリアも、おそらく日本のすぐ後を追ってくると思いますが、日本は起こると分かっている問題に対しても何もしていないという、極めてユニークな状況になっているのです。

・安倍首相はアベノミクスで日本の経済がよくなると言い、日銀の黒田総裁も「黒田バズーカ」など様々な施策を講じてきました。国民はみな期待しましたが、日本経済には何の効果も出ていません。なぜ効果が出ないのか?原因はどこにあるのか?ということが、安倍首相も黒田総裁も分かっていないし、新聞やテレビをはじめとするメディアも分かっていない。ニュース記者も物の見方が非常に局所的で、問題がどこにあるのかを理解していない。そのため、私たちはニュースを読んでも本質的なことは何も学べません。

<日本の法人税率は90%にしなさい>
<大手町、永田町を支配する悲しき人々>
・法人税率は90%にすべきなのです。そうすれば経営者も、国に金を持っていかれるくらいだったら必要な投資でもするか、かわいい社員の給料を上げてやろうかと思うに決まっています。法人税率を下げて、投資と賃金に回った国はなく、日本は法人税率が50%近いときに最も活発に投資していたのです。今は投資する必要がない、ニーズがないからやらないだけなのです。私が経団連会長なら、首相に「安倍さん、それは間違っていますよ。もっと投資したくなるような国をつくってください。それが政治家の仕事でしょう」と言います。10兆円などという金額は誤差の内です。

・今の日本の政治と経営には、あまりにも緊張感がなさ過ぎます。法人税率を下げるから外国の企業さん、ぜひ日本にきてくださいと言っていますが、それは10%台になってから言うことです。大手町のおじさんたちは分かっていません。

・法人税は純利益に対する課税なので、配当と内部留保に回る(回しているのではなく、そういうもの)。政府の期待する設備投資と人件費は経費なので、PL上は法人税率に影響を受けない。

<不思議の国、大国アメリカの病と苦悩>
<分かっているのにできない国、アメリカ>
・アメリカの企業というのは、本当にアメリカ企業なのかというくらい、自分の国に税金を払っていません。アップルのCEOティム・クックがアメリカの議会に呼ばれて「お前の会社は、何でアメリカに来て税金を払わないんだ」と聞かれて、堂々と「法人税が高いからです。法人税を安くしてくれたら帰ってきます。違法なことは何もやっていません」と言いました。これにはアメリカ議会もかなり頭にきたようですが、確かに違法ではないので結局何も言えませんでした。

<凄まじい、アメリカ企業の課税逃れ>
・アメリカ企業の問題に戻ります。アメリカのグローバル企業が海外で保有する資金額は相当なものです。課税を逃れるためアメリカにお金を持っていないのです。
 図3-7は、アメリカの主要企業が海外で保有する資金額です。1位はアップルで、20兆円近くります。2位はブルーチップの中のブルーチップ、GE。次いでマイクロソフト、ファイザー、IBM、メルク、ジョンソン・エンド・ジョンソン、シスコシステムズ、エクソンモービル、グーグルと、優良企業が名を連ねています。

・グローバル企業の課税逃れがどのくらいすごいのか、アメリカの経済紙『フォーチュン』が2015年11月1日号で「21世紀企業の特徴」という特集を組み、公表しています。それによると「世界企業の72%がタックスヘイブンを使っている。250兆円がオフショアに備蓄され、毎年20兆円以上が課税を逃れている」ということで、とんでもない状況です。アメリカの企業がこんなことをやっていて合法だというのは、日本では考えられないことです。これではアメリカが債務超過になるのは当たり前です。
 今世界では「特定の国に所属する」という意識が乏しい企業、「本社は地球全体」という意識を持った企業が急増しています。そしてこれらの企業の発想をよく観察すると、そこから新しい企業「21世紀企業の染色体」といったものが明らかになってきます。

・米グローバル企業は、タックスヘイブンを活用して節税しており、米国は金持ち企業や個人などから税収を得ることができていない。

<成熟時代のビジネスモデル「アイドルエコノミー」>
<空いているものを活用する「アイドルエコノミー」がキーワード>
・これまで私は、10年に1回ぐらいのペースで、経営に関する新たなキーワードを提示してきました。自著『企業参謀』で提示した「3C分析」、その後提示した「Borderless  World(国境なき世界)」「
Invisible Continent(見えない経済大陸)に次ぐ新しい概念として、今、私は「アイドルエコノミー」という考え方を提唱しています。
「Idle」とは、「使用されていない」「遊んでいる」という意味の形容詞です。

<自動車、家電、住宅……増え続ける「アイドル」>
・さすがに空いている温水便座をビジネスに結びつけることは難しいと考えるかもしれませんが、実はアメリカに「Airpnp」というサービスがあります。トイレを貸したい人が登録しておくと、借りたい人が地図で検索して利用することができるのです。笑い話のようですが、先進国ではそれほどアイドルエコノミーが一般的になっています。

・図では総住宅数と空き家率も示しています。13.5%が空き屋である国はほとんどないのですが、日本は少子高齢化で人口減少が進んでいきますから、今後もこの割合は増えていくでしょう。もはや35年ローンを組んで4000万円で新築の家を買う必要はまったくなくなっていきます。

・自動車、家電、住宅の普及率は高く、今後も大幅な販売増加は見込めない状態にある。

<「シェア」の時代から「所有しない」時代へ>
・高度成長の日本は、製品を「売る」「買う」「使う」ことを繰り返して驚異的な経済成長を成し遂げました。しかし、立ち止まって振り返ってみると、今や使われていないものばかりが周囲に溢れ、現在の日本のものが売れない時代に入っています。新しいものは買わないけれど、「ちょっとこんなことがしたい」というささやかな願望はある。それがスマートフォンで簡単に使えるサービスであれば使ってみたい—―ここにアイドルエコノミーの事業機会が生まれるのです。

・図3-12を見てください。成長期の販売モデルが成り立たなくなった先進国では「シェア」の時代がやってきます。人々が持っているリソースをマッチングするというやり方です。カーシェアリング、シェアハウス、駐車場のシェアなど様々なビジネスがありますが、何であれ「所有しているものを他の人に使ってもらう」という考え方です。
 ところが、シェアモデルからさらに進化したアイドルエコノミーでは、自分で所有する必要がないのです。空いているリソースの情報を使いたい人に提供してアービトラージし、利益を得ます。このように、自分が固定費を抱え込まなくてもいいというやり方が有効になっているのです。