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玉音放送

2016年08月09日 | 時事
与野党に論点明示=政府、来月に検討開始―生前退位
天皇陛下のお言葉という意味では、終戦、震災後に次ぐ3度目の玉音放送でしたね。

テレビで聞いていて、ふと亡くなった祖母が入院することになる数ヶ月前から「どうもお世話になりました。」などと周囲に言っていたことを思い出しました。認知症も進んでいたのでまともに取り合いませんでしたが、陛下のお言葉にもどこか死期を悟っておられるように聞こえて、目頭が熱くなりました。
お立場上、はっきりと退位したいということを仰ったわけではないですが、「天皇の務めは縮小したり代行したりすることなく全うできる人が行うべき」というお話だったので、忖度するにやはり近いうちに皇太子へ引き継ぎたいという意向を示されたとみて間違いないでしょう。確かにここ数年のうちにご不幸があった場合、確実に東京五輪には重なってきますし、突然であれば景気にも確実に影響するでしょうからねえ・・・一般人である我々が考えている以上に天皇陛下のご公務は多彩であり、何より国や国民の安寧を祈る祭祀は一切手抜くことはできないとお考えなのでしょう。そのことがご自身の体調の悪化もしくはご不幸によって途切れることになれば、別の大きな災いをもたらすかもしれないということを一番危惧していらっしゃるのかもしれません。

しかし難しいのは、このご意向を受けて即動き出すのは、天皇の命で政治が動いたことになってしまい、「国政に関する権能を有しない」と定めた憲法4条に違反してしまうことです。国民の9割近くが陛下のご意思を肯定的に受け止め、今回に関わる法案の準備について与野党の誰も表立って反対していないのに、何故こうも身動きが取れないのかというと、やはり憲法にそう定められているからでしょう。皇室典範の改正で乗り切るのか、特別法で1代限り認める対応にするのか、いずれにしても議論は1年近くに及んでしまうかもしれませんし、それまで何事も起こらないという保証はどこにもないのです。日本人は縁起の悪いことや昔の人が決めたことについて議論することはとことん避ける民族ですから、どうしてもこのような泥縄方式になってしまうのですよね・・・

ここはしっかり日本のあり方についてしっかり国民的議論を行い、再び将来に誇れる憲法に改正するべきなのではないでしょうか。
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