日産の三菱買い

日産、２３００億円出資＝三菱自を傘下に―世界トップ３を猛追
うーむ、ここまで日産の作戦だったのかな・・・

三菱自動車の燃費不正問題が発覚したきっかけが日産側のリークでした。元々軽自動車は得意でないため、三菱にデイズという車を作ってもらっていたようですけど、それを自社で調べた所、どうも数値がおかしいということで不正が発覚したという流れでした。当然三菱自動車だけでなく日産デイズの売れ行きも悪くなるため、この公表は日産にとっても身を切る思いだったでしょうけど、やはりココイチの時もそうでしたが、隠蔽しようとせず自ら襟を正していく姿勢は高評価となりやすく、株価も一旦下がった後持ち直していました。

で、しばらく低調だった三菱の株価を見計らってか、ここで日産が三菱自動車の株を買って３分の１を保有し、筆頭株主になる作戦に出た模様です。会見の話だと両者にＷＩＮ－ＷＩＮの関係があるらしく、「いずれ考えていたが早まっただけ」だったとか。株価は、長期に見れば今回のような爆弾がない限りは基本的に上がっていきますから、この安い時期に買えたのは日産にとって願ってもないことだったでしょうね。むしろ、冒頭で指摘したようにこうなる所まで計画通りだったとすれば、ピンチをチャンスに変える妙手を放ったことになりますな。

世界の販売台数でいうと、去年はトヨタが１位で１０１５万台、２位はＶＷの９９３万台、３位がＧＭの９８４万台で、日産ルノーは８５２万台と少し離れて４位だったそうですが、今回の取り込みの結果、日産・ルノー・三菱とあわせると９５９万台と非常に接戦に持ち込むことができる模様です。コンビニの統合とはまた違いますけど（笑）競争力という面では今後日本の力強い２台柱になりそうですね。

まあ燃費問題がしっかり解決しないことには２０１６年は厳しいかも？