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Pのlog ( 大阪と上海のChouChou)

通称P。shushu(照れちゃう)ような稚拙きわまりない文面で、上海や大阪のchouchouを綴ります。よしなに。

barr Rosario 【二次会だらけの夜】

2010年12月04日 | 大阪chouchou(堀江・新町・船場・本町)

 ここからは大変だった。

   BLEUを出たあと、なかなか次の店が見つからない。
   factory cafe。ここは一度行ってみたくて、まず今回も行ってみたけれど
   ちゃんと二次会をしていた

   muse OSAKAもそうだし、その手前の店もだめだった。
   fiveにも行ってみたし、そのまわりや公園
まで足を延ばしたけどさっぱりだ
    
   きょう誕生日の友人はけっこう上機嫌で、こんなときはいつもぼくの
   段取りの悪さを、日ごろのおこないのせいだと揶揄するように笑うのだけれど
   そんな評価は今日は出さないで

      まあなかったら、さっきの店に戻ってしまえばいいやんか

   と気楽に構える。

      

   サンフランシスコにあったような看板を出す界隈は家具の立花通りだった。
   このあたりが堀江の原点なのだけれど、もうすっかり拡大している。

   そのあたりから「南堀江 5」の5を模した愛嬌のある看板をめざしてみると
   やっぱり二次会中なのをみて、ぼくらは通りをもとにもどり少し佇まい静かに
   看板のでていた店に入っていく。

   小さな階段をのぼった2FにあるこのBarは、きょうの満席乱発の堀江の中に
   奇跡的に静かな店だった。

           

   店はまだ開店したばかりなのか、マスタらしきお兄さんはまだ少しずつ
   準備しているようだ。窓の見える席に座ったぼくたちはほっとして
   メニューをみると、ほとんど何も書いてなくて一瞬くらっとしたけれど
   orderを待つお兄さんのセリフがふるっていたので安心した。

      いやあ、書くの面倒なんで…なんでもできますよ

   ぼくらは思い思いに注文しておつまみにナッツとかチョコを頼んで
   窓の外をぼーっと眺めたり店内の間接照明のぼーっとした灯りを眺めて
   いた。

   ジン・トニックとジン・バックを間違えて頼んだぼくはそれでもまあいっかと
   同じように静かに飲んでいた。

        気を遣わないメンバーで飲む夜は、何も話さない時間が
        けっこう寛ぐ時間になる。
        ぼくは長い間、沈黙すると心が騒いでなにか話題ふらなきゃとか
        焦っていた記憶があるけれど、あるときから特に何も話さないで
        飲むようになった。

        ネタのないときは静かな空気を味わう感覚があったって別に
        かまわないのだ。ひとりで過ごす空間とはまたぜんぜん違う
        流れ方だったり温度みたいなものがそこにはある。

   でもそうカッコつけたもの言いをしてマーロウのように渋くいたわけではなく
   単に、少し歩き疲れたのと精神的に疲れたのを癒しているのだけれど
        
      

   ぼくらは、ぼそぼそと思い出したようにしゃべってみたり年末年始はどう
   過ごすんだとか情報交換をしてみたり、時間を優雅にむだに使って
   いるうちにもう23時半をとうにまわっていた。

   立ちあがって寒い中を歩くの大変だなあって語っているうちにちょっと
   short cut して京阪の近くまでタクシーでいくことにした。

   運転手さんは陽気なおじいさんで、本日から本格的始動だとニュースで
   語るNMB48の個性の埋没具合と年齢層の低さを嘆いていた。

       平均年齢14とか16とからしいですよ。もうどういう時代なん
         ですかねえ。区別もつかないし、何がいいのかさっぱり
         わかんないですよ   

   苦笑いしながら語るおじさんはあっと言う間に天満橋につけてくれた。
   個性の埋没は日本人の特性の表現だし、年齢層低下はそもそもAKB
   やモーニング娘後期からのこの種類のUNITtargeting ですよ
   そう言ってみようかともおもったけれど、やめてみた。

   たしかにそう言うぼくにしたって、NMBどころかAKBだって10人くらいしか
   わかんないのだから
   
      

★Rosa+rio
  大阪市西区南堀江1-19-2takenokan2F
  06-6535-2810


Dining&Bar BLEU 【誕生日の少しあとで】

2010年12月04日 | 大阪chouchou(堀江・新町・船場・本町)

 仕事のヤマが11月末だったせいで、いつもぼくをなごませてくれる
    たいていのできごと、たとえばごはんを食べにいったり、どこかで飲んだ
    くれてしまうようなことは、12月に入ってからおこなうことになった。

    それらのたいていのことは、仕事に向かうはずのぼくがそこから顔を
    そむけてみたり、へこんでしおれているときに支えになってくれるニンジン
    みたいにぼくの目の前にぶら下がってくれていて、なんとかぼくを前に
    押しやってくれている気になれて…いたんだと思う。

    きょうのできごとは、そのうちの最も大きなもののひとつだ。

   

    誕生日をお祝いするのは当日がいいのだろうけれど、それでも待って
    もらっていたのは、こっちの都合。

    ちゃんとお祝いしないと申し訳ない。

    きょうは友人の、お誕生日のお祝いなのだ。  
    場所は堀江。

   

    きょうはいったいなんの日なんだろう?とあとで調べたら、とくにどれだけの
    ものなのだというわけでもなく友引だった。

    雷さまみたいな角の生えた女の子が彼氏に電撃をくらわす町と同じ名前を
    もつそんな普通の日は、結婚式の二次会だらけで堀江の主なお店はどこも
    貸し切りだった
  
    ぼくはできればmuse Osaka みたいな感じの店がよかったのだけれど、
    満杯ということで、それは次回にまわし、きょうはriver sideにある
    「キャナルテラス」の2F

     BLEU
を選択。

    

    バースデイプランがあるというので、それにする。個室が空いていると
    いうので入ってみると、それはなかなかな風景だった。

    湊町の大きなRiver Place の建物と、その前の風景を目の前にして座り
    きょうのコース料理が始まる。

    きょうはこの店もそれなりに人数が多く、また1Fのmoolinは結婚式なのか
    二次会なのか、ここも貸し切り。そんな日に夜景をみながら食事する
    ぼくらは、かすかにLuckyな部分を残していたと言えるかもしれない。

      
                  

   前菜としてきていたたこをつまんでいると、イベリコ豚を湯通ししてキャベツと
   並べてせいろに入ったものがでてきた。

         

   サイトで店を探していたときに、お誕生日グループプランというのが
   あって、そのメニューで決めたようなものだ

   自分で作るのがなかなか大変だけど、その分うれしくなってくるのだ。

   

  続けて魚の白見と野菜のせ。きょうは見栄えが豪華だけどヘルシーな感じで
  量も抑えめでたすかる。

     ぼくのこの2週間ほどは、あまり出歩いてもいなかったので
     その分人と会話するのが充分ではなく、スタートはなじめずに
     なんだか自分が会話している気分ではないような気にさえなっていた。
     そう、ぼくは対人関係でなじむのに少し時間を要するのだ

  徐々に慣れてきて、このスープを口にするころには、自分の過去の
  失敗談なんかを話しだしていた。
  それはなんだかもう子どもみたいな、自分に成長がないなと反省するような
  できごとで、話してスッキリしたかったのかもしれない。
                                    
                     

   飲むのは、サングリア。なんだかグレープフルーツ・ジュースを飲むように
   ぐいぐいいける。でもそんなに飲んでたらだめなのかもしれない。
   なんたって、しばらくぶりに人と会うのだから醜態さらすわけにもいかない
   ので自重。

  

    肉が続く。少しずつ人とのcommunicationの距離感を思い出してくるぼくに
    あわせるかのように、味のほうもゴージャスさを 重さを増してきた

         

  そのときドアがあいて店内にBirthday Songが流れる
  そう。ぼくたちのコースのメニューにはちゃんとケーキも入ってたのだ。
  ちょっと気恥ずかしいくらいにいちご満載のケーキがきて、火を消すと
  きょうのテーマは、なかなか悪くない感じに仕上がった気分になった。
  
                  

   きょう、何人の人が結婚式をあげて、人生のフェーズチェンジを決断した
   のかは知らないし、そのなかで何組のカップルが堀江で二次会をしようと
   思ったのかもしらない。

   けれど、誕生日partyをしていたのは、まあぼくらくらいなもんだろうって
   そう思うと、なんだか友引にはなんの関係もない、慎ましやかなこのevent
   すごくいいものに感じられる。

   

  ケーキのあとに炒飯がきて、これはスイーツなんだろうか?とみんなで笑って
  それでもおいしいご飯を食べて、外を眺める。

        
 
   下が騒がしいねと、窓際に行って下を覗いてみると、ウェディングドレス姿の
   花嫁さんが寒い空の中でもにこやかに記念撮影をしていた。

   上からみると、ふわっと円形に広がるドレスの裾が真っ暗な中でもすごく
   映えて、きれいだなと思える。

      おめでとう   と口ぐちに言うまわりの人たちの声が上まで
      聞こえていたのだった。

      撮れるかな? カメラで上からのアングルはとても新鮮だったけれど
      やっぱりぼくのデジカメではこんな感じが限界だった  
   
    

     この窓から見える場所にはここ数年でも何度か来たことがあって
     いいことも悪いこともいろいろあった。

     まだ行きたいと思いながら行けない店もあったり、南堀江のその南の
     端っこ、こんな場所も悪くないなと思いながら

         このあとどこに行けるかなあ …ときょうの店の心配をしてみた

            

   トイレのそばのあたりから船の中みたいな店内を撮ってみる。
   なかなかの演出ありがとうございます

     

  そうそう。街はもうすぐクリスマスなのだ。そんなことすら忘れていた。

                                                         
        
    こうして12月最初の週末の夜は、なかなか楽しい夜ごはんになった。


★Dining&Bar BLEU (ダイニングバー ブルー)
  大阪市西区南堀江1-5-26 キャナルテラス堀江東棟2F
  06-4391-3477
  http://www.opefac.com/bleu/index.htm





Bad Day /Daniel Powter



   いままでの日々とか、いまでもちょっとしたへこんだタイミングで
   いつもどんな風に自分を鼓舞するかということになると、各自それぞれ
   なんだろうけれど、ぼくもなかなか下手なりにそれなりの考え方で
   次の一歩につないでみたりしている。

   まあきょうはたまたま悪い日だったのさ。

   そんな単純さが結構大事だったりする
   深く考えないといけないことだったり、そうでもないことだったり
   そんなことがわかっているのは重々の大前提なんだけれど、ココロの中まで
   そんなこと持ち込んだりしないこと

      これはけっこうポイントなのだ

      そ。次の店が見つからないから今から寒い中を歩くこともね    




<p><a href="http://r.tabelog.com/osaka/A2702/A270202/27019090/" rel="tabelog a5c0b57990c9fdc99e84e92ccd5a1ebcfcb6e4a3">Dining&Bar BLEU </a> (<a href="http://r.tabelog.com/RC210201/">ダイニングバー</a> / <a href="http://r.tabelog.com/osaka/A2702/A270202/R7262/">なんば駅(大阪市営)</a>、<a href="http://r.tabelog.com/osaka/A2702/A270202/R4519/">JR難波駅</a>、<a href="http://r.tabelog.com/osaka/A2702/A270202/R3388/">大阪難波駅</a>)
<br />夜総合点<span style="color: #FF8C00;">★★★★</span><span style="color: #A9A9A9;">☆</span> 4.0</p>


Le Noeud Papillon 【ランチとワインと…】

2010年10月29日 | 大阪chouchou(堀江・新町・船場・本町)

   

  ランチで京都でワインを飲んだのはいつだったか。
  疲れた週は、昼から少し余裕をもってゆるゆる過ごすほうが絶対に

     からだにもココロにも…肩コリにもよいのだ 

  Le Noued Papillon (ル・ヌー・パピヨン)。
  
  前回、京’SCORPIONE吉右’でランチした際に、友人と
  大阪にだってちゃんと、のんびりランチできるいいといころあるよ  っていう
  ぼくの提案にのってくれた友人のおかげでひさしぶりの堺筋本町。

     

  すでに先に自転車でやってきて店の前、ふだんはオープンカフェっぽく使って
  いるのだろう席に座って待っていた。

  予約しているぼくは、よう  と手をあげてドアをあけて一緒にはいっていく。
  きょうはたしか3回目。1年以上ぶりな訪問は、最初のときと同様テーブル席
  だった。

  

  ポスターやらロートレックのポスターみたいなチラシが貼ってある無造作な
  ビストロをイメージさせる内装を落ち着いた気分で見上げる。

  ランチメニューは2種類だけで安いほうを選ぶと前菜とメインとデザートを
  選ぶ。土曜日の午前をどう過ごしたかお互いに少しお話をして(ぼくは
  本当にたいしたことない  )友人と、食事が運ばれてくるのをまつ。

                    

    まず、かぼちゃのスープが運ばれてくる。
    ランチどきだからだろうか。どんどんお客さんはやってくる。けれど
    それほど人数の入らない店内は、ある程度まで来ると満席なのでと
    お断りしているせいか、お互いの会話がじゃまにならない程度の騒がしさ
    で、それがまた心地よい。


        

    最初にきたのは、僕にはパテ。

  

   友人には…これなんだったかな  しまった忘れちゃった…
   こんなことではいけないのだけれど、まあおいしければいいかと思いなおして
   ワインを飲んでいた。

   なぜかこのタイミングでは語学について語っていた。そしてそれは前向きな
   話しではなく、伸びないなあ・・  という繰言だったのだけれども。

                     

   メインに注文していたのは友人もぼくも同じものだった。
   肉だったのだけれど、これが想定外に出てきたのは「たたき」に近いもの
   だった。ここのメインは見た目よりボリュウムがあって、いつもお腹いっぱい
   になるようになっている。これをうれしい誤算だと言うのだと思うけれど
   今日のもそうだろうか。ただ、たたきが来たのはふいを突かれてしまった  

       ごめんね。さいしょの選択ミスだね
       いいよ別に。選択は一緒にしたのだから。それにおいしいよ。
       そうだね。それはそうだ。
       それに雰囲気もすごくいい。

   友人のフォローともいえる言葉に少し安心してメインを食べていく。
   やっぱり今回も見た目よりボリュウムがあって、おいしいのだけれど
   少し残してしまった。

   それはそれで満足でもあるのだけれど、今度来る時はメニューは
   もう少しみようと思う(ようはたたきはあまり好きではないということで、
   だけどそんなぼくでもおいしいと思うメニューに仕上げたお店がすごい
   んだけれど 

        

   14時もかなり超えたころ、ふと見回すと客層は一回転していた。わりと
   切れ間なく入口に、空いているか問いかける人が来ることをみれば
   飛び込みの予約なしで来る人も含めてかなり回転数が高いことがわかる。

   まわりが一回転しても、まだぼくたちは気にせず食べている。
   そしてちょうど昼下がりのそんな時間にあわせるように、最後のデザートが
   やてきた。友人にはケーキ。そしてぼくは…シャーベットを。

  

    先日、吉右で写真を撮るといってぼくのカメラを使った友人は
    「食べ物は接写しないと旨く撮れない」というぼくの指摘に、まさかと
    いう顔でカメラをみて、でも納得していた。
    
    当然だ。ぼくだって教えてもらったのだから

                   

    今回も友人はカメラを貸してと言って、撮ろうとした。

    ぼくが、「今度は内装を撮ってみてよ」とお願いしたのが

    斜めになっているのも逆に悪くはないし、店内の様子をとらえている。


        

    ぼくたちはデザートを食べ終えて、立ち上がる。いつのまにか店の
    中にはぼくら以外のお客さんが皆無になっていた。

    きょうのお客さんの中で、ぼくたちが一番たくさん大変な仕事をしたって
    ことかもしれない。
    だって、こういうゆるんだ時間は 人生のひといきいれる時間は
    とても重要で、その経過時間は疲れの度合いに比例して長くなる
    はずだから 

         そんなことを発表したら、先に店をでたひとたちに
         怒られるかもしれないだろうけど  



★Le Noeud Papillon (ル・ヌー・パピヨン)
  大阪市中央区安土町1-5-7 イー・フィットビル1F
  06-6262-0123
  http://www.vin-vin.com/


Keana Texeira-need to know (with lyrics)




   食べたあと、なんとなくまだまだ話し足りないと思ったぼくらは、
   最初にぼくが本を読んでいたSTARBUCKSに戻って話しつづけた。

   いわゆる「だべって」いたぼくらには土曜日であることがその週唯一の
   救いだったのかもしれない。そういうとちょっと切なすぎるので
   次回はもっと人数増やして呑みましょうと、言って切り上げた。


   


STARBUCKS 堺筋本町日生ビル店 【そんな気分になったのだ】

2010年10月29日 | 大阪chouchou(堀江・新町・船場・本町)

 どんなふうに過ごしていても、それはやっぱり必要なこと


   それは息抜きなのだ。
   自分が癒し系であっても(そうはおもえないのだけれど 
   もちろんそうでなければ、なおさらのこと

   ほっと休みたくなる時間は

   どんな忙しいタイミングでも  必要なのだ。

   ということで、本日は友人とランチです

     

        友人は一度家に帰ってから、健康のため自転車で来ると言う
        ぼくは土曜日のAMを家でゆっくりすごしてから、おもむろに
        電車ででかけた。

    堺筋本町。本日はおきにいりの 'Le Noued Papillon' でランチです。
    待ち合わせの時間より、かなり早めにきて、スタバで

    STARBUCSCARDに少し補充をして、きょう一杯目のCOFFEEを頼んで。
    少し仕事の資料をみてから、小説を読む。

           


      土曜日の昼のスタバは、土曜日にしては少し多めのお客さんと
      少しにぎやかな様子で、それでも本を読むには問題ない音量で。

      しばらくぼくは店の奥で休憩ができた。


      友人からメール  がはいり、自転車でもう店の前まで着いた
      とのこと。ではランチにでかけましょう。


★STARBUCKS 堺筋本町日生ビル店
  大阪市中央区本町1-8-12 日本生命堺筋本町ビル1F
  06-6263-2733
  http://www.starbucks.co.jp/search/result_store.php


北堀江椿 【堀江を見下ろす月末】

2010年09月30日 | 大阪chouchou(堀江・新町・船場・本町)

 本日の場所は、またもや北堀江「椿」。だいたい行った回数は数えている
    ものなのだけれど、ここばかりは何度きたかもう数えられなくなってしまった。
    KYOKOさんには不評なんだけれど、ここは和食の中でもかなりぼくにあって
    いると思えるからだ。

    

   本日は偶然かなり前に予約できていたからか、個室がとれた。しかも
   実際通されてみると、入ったことのない奥の奥に通された。

  

  なんだか会社の仕事の密談をするみたいなところで、友人と笑ってしまった
  ただ、窓があるせいで開放的で景色はとてもいい。
  ぼくは堀江を見下ろす景色に初めて出会うことができた。

  長堀通を向こうに、その一本前の小路を行き交ったり、9月30日のせいか
  送別会なのだろうか、花束を持った人に拍手したりするスーツ姿の群れを
  見下ろしているのをみると、なんだかとてもうれしくなる。

     
                    

  お通しがきて、ぼくは注文したワインを飲む
  あまり酔って頭が痛くなったりすると  さすがに月度処理の夜だけに
  なにかあって駆けつけることになると、大変なので控えめに。

           

    景色は間接照明を多用して、雰囲気がよい中、ぼくたちは注文した
    食べ物がやってくるのを待っている。

  

   生ハムのサラダをつまむ。
   ぼくらはそれぞれの近況を語りだす。それが終わると上海時代のできごと
   を知りたがる友人に話して聞かせる。
   ある種の事柄は、新聞で少しゆがんだ視点で何かを飛ばしてでもそれを
   「正しく」伝えられるといゆがんでくる。
   でもここではそういう事象ではなく、ただただ普通にむこうの生活を語った。

              

    というわけで、ぼくが上海で過ごした不思議なできごとや、どんくさいこと
    をした笑い話はよくウケていた。たいていの人にはへえがいくつもつく
    話しであったりする。説明の仕方にもよるのだろうけれど

      

   鱧をゆびきでいただき、鶏肉や野菜を少しずつ食べているだけなのは
   友人の少食さにあわせているためだ。個室にいるせいかそれも何だか
   高級感にあふれてくる。ちょっとしか頼んでいないにも関わらず、逆に
   話しに専念できてよかったかもしれない。

                             

    友人はドッグ・トレーナーをしていたころの話をしてくれた。
    バイトかもしれないけど、そんな仕事をしていた人の話を知らないので
    それはとても面白かった。犬の調教師といえば少し言いすぎかも
    しれない。戯れているわけではないだろうから、保母さん的に犬に
    やさしく教えるのかもしれない。ぼくの年代の(限られた特殊な世代
    の、限られたあきれた一群かもしれないけど  )中ではとても考え難い
    根気のいる仕事にきこえるけれど、友人の世代では楽しそうな仕事に
    聞こえる。いまの仕事よりずっと楽しかったと語っているのを聞くと
    人生のとらえかたって視点によってすぐ変わるんだと思う。

            

  ぼくは締めに鯛茶漬けを頼んだ。2杯目のワインを飲み終えてひと息ついた
  あとに、さらさらと流し込んでみるとお腹が結構満腹になった。
  悪くない夜になっている

    

  まだ金曜日でもないけれど、それでもぼくの頭の中はうきたつ雰囲気で
  お勘定をすませて外にでたぼくらと行き交う人もなんだかすこしほっと
  した雰囲気のようにみえる。

                 

  それはあくまでぼくの中の架空の世界の話かもしれないし、飲んでここを歩く
  人みんなの虚構の中かもしれないけれど、それでも上半期おわってみんな
  お疲れ様と限定的な世界で、みんな自分をほめているだけかもしれないけど
  まあそんな夜があってもいいんじゃないかと思う。

  けっこうぼくには大変な時期でもあったから。 

     

  
  この日はとてもおもしろい夜になった。
  ぼくたちはけらけら笑いながら、帰り路をあるいていた。
  それでもなんとか家までは辿り着いた。ワインにも雰囲気にも酔っていた
  のかもしれない。

  2010年度の上半期の最後の夜。
  システムの処理も、真夏の繁忙期が継続して、たくさんの実績データを
  抱えた上半期であったにも関わらず、最短に近い優秀な処理時間で無事
  終了した。誰かからさりげなくもらった、なにかのごほうびの夜だったのかも
  しれない。
                                        
                                     
Lady Gaga - Poker Face


   きらびやかな夜にはきらびやかな曲を。
   80年代のなつかしいMelodyにのせて、踊りまくるLady Gagaを。

   Pokerと恋愛の腕前を勝ち誇るGagaの詞の勝気さは、Madonnaや
   Christina Aguileraとcharacterがややかぶっていても、彼女らを凌いで
   売れ続けているGagaの自信が曲や詞によく出ている。

   Bauhaus的ですらあった’Bad Romance’やただただ猥雑な’Just Dance’や
   ’Talephone’と違ってとてもきらびやかなPVで悪くないと思っていたら
   auの新CM(andoroidを使ったsmart phoneのやつ)に使われている。
   Gagaがプールから爬虫類のようにくねりながら飛び出してくるopeningを
   みていると、彼女の特殊性を「カッコいい」と認識できるお茶の間コード
   ギリギリなPVなんだと驚いてしまった。
  
   あるいは今夜のぼくらもそんなふうにカッコよかったのかもしれない。
   だって堀江を見下ろす部屋でごはんを食べていたのだから
   あくまで視点の問題かもしれないけれど  

     


 



★北堀江 椿
  大阪市西区北堀江1-9-1
  06-4390-4966
  http://www.opefac.com/produce/result/index.html


心斎橋にUNIQLO出現

2010年09月30日 | 大阪chouchou(堀江・新町・船場・本町)

 月末であり、そして上半期の最終日でもある今日は、システム上の月度
    処理は大変重要だ。しかし今回はあまり大きな改訂もなかったせいで
    ぼくの担当範囲は大きな緊張なく体制をとることができている。

  ということで飲みにいくことにしていた。

  とはいっても、仕事が片付いたのはやはり定時、とはいかず19時あたりに
  ずれこんでしまった。
  ぼくは待ち合わせの友人におわびのメールをいれて遅れて出発した。

      

  19時15分。当初予定よりかなり遅れてぼうは心斎橋駅に到着。

  9月30日の心斎橋駅の上はこんな感じだった。
  かつてSONYビルだったZARAの入居しているビルの向こうに白い光が輝く。

  UNIQLOだった。そういえばアジアの旗艦店にとか壮大な広告が始まって
  いたことを思い出した。明日OPENでここまで派手なネオン。

  確かに今度いってみようかという気にさせてくれる
  
              

  あ。

  でもいまは待ち合わせだった。ということでぼくは急いでまた歩き出した。


  翌日のニュースをネットでみると、かなり徹夜で並んでいたらしい。
  なんのために  とか疑問はあるけど、この時間帯にもすでにいたのかも
  しれない。

    

  

  
本田圭佑 ユニクロ CM 心斎橋店

 

  香川真司がドルトムントとA代表で活躍するせいで、少し影が薄くなって
  焦り気味の本田くんです

  でもpotentialは充分なんで焦らないでやってほしいな。

  そしてインタビューのときに「やっぱり」が多すぎるよ。緊張してるんだろな

   


ホリエテッパンバール 【テーマのない日には】

2010年06月26日 | 大阪chouchou(堀江・新町・船場・本町)

 雨がぱらつく土曜日。

   W杯はポルトガルとブラジルが引き分け。スペインは勝利。
   最近は夜帰宅すると少し寝て、夜中に起きて仕事しながら、あるいは
   blogを書きながらテレビを見る、という生活が多い。

   このスタイルは悪くない、自分にはあっているとは思うのだけれど
   とにかく昼も夜も…というのは体力的に大変だ。
   まわりは梅雨。ふさぎこむ気分もありながらW杯の熱気に随分と救われて
   いる。

      

   まあごはんでもいこうよ

   そんな急なお誘いで、でかけることにした。雨が降るので  車で堀江に。
   場所を決めずにきてしまった。テーマがないので、決めようがなかったのだ

   車でくるくる道をまわって店を探し、また小雨の中降りて歩いてみる。  
   最後にふと目にとまったのが、ワインバーの隣のレストランだった。

   バールで、さきほどみえたワインバーとも中でつながっていたのだった。

     

   店内にはテレビ。ちょうどゆうべあったばかりのブラジル-ポルトガル戦
   不調ながらカカとC.ロナウドの激突。モウリーニョ好みのマイコンやら
   ルイス・ファビアーノやら、さすがに図抜けた力を発揮するブラジルに
   ポルトガルはようやく引き分けたといったところなんだけど…

   残念ながら友人はあまりサッカーを知らないので、少しさわりだけ説明する。
   
                

  店の中は、だいたい満席になっていてランチタイムがにぎやかに過ぎている。
  ワイン、といきたいところだけれど車なので断念。でもこの環境は昼から
  ランチと一緒に…  という感じなのだ。

     

  だってこんなワインバーがあるし…まだ店員さんは立っていないけれど

                    

    堀江にしてはランチは安く(1,000円もしない  )それは堀江らしく
    ないともいえるけれど、もともと考えればそれが堀江なのかもしれない。

       

  友人はチキンカツ、そしてぼくはハンバーグ。  子どものようなメニュー
  で、しかも良心的な値段でテレビをみながら。それはけっこう安上がりな
  贅沢なのかもしれない。

         

                   

   こうやって女の子もテレビをみている。今回のW杯は日本ががんばるせいで
   なかなか話題になることが多い。それはそれでうれしいことでもある。
   夜中に起きていてもおかしいと思われないから。

   

  雨の夜、W杯。それは今回の梅雨が雨がすごく多いことの代わりに
  ぼくにやってきたLucky なことなのかもしれない。こうして昼も夜もサッカーの
  話題をしていれば誰かとつながっていられるし、さみしい感じもしないから。

           

   店の壁にはぼくに見せつけるようにワインを飲む女性が貼ってあって
   もしひとりで来ていたらおもわず飲むか、さみしくすごすご帰ってしまう
   ところだったかもしれないけれど、きょうはテレビのブラジル戦で気が
   まぎれてくれた。

                

  雨の日でなくても、このおてごろ価格なランチはいいかもしれない。
  ただ…ねぎがまぶしてあったこと以外は、ってことなんだけれど
  すききらい多くってごめんなさい。


★ホリエテッパンバール
  大阪市西区北堀江2-17-2 永和ビル1F
  06-6538-8112

 

The Cascades - Rhythm Of The Rain  (1963)



   雨の夜、すごくさみしいときには、雨の音を音楽と思うようにしなさい。
   なにか好きな雨の歌っていうのもきっとあるはずだよ

   雨の夜を極端にいやがるぼくのために、いまは遠くに住んでいる友達が
   アドバイスをくれた。雨の歌で心がいやされるものなんてそうそうないと
   思ったのだけれど、これはなかなか悪くない。

   最近は雨の日は朝でもこれを聴いていたりする  



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</div>


CHARBON 【終電間際のCafetime】

2010年06月19日 | 大阪chouchou(堀江・新町・船場・本町)

 椿を出て向かいのCHARBON でお茶をすることにした。

  そう、ドーナツをわけないといけないからだ

  ここもひさしぶりなこのCafe は23時前だけれどまだまだ人がいっぱいだった。
  土曜日の夜なのだ。いくら不景気といっても発散したい人はいっぱいいるのだ。

  そうサッカーを見ない人だって

     

  夜更けのCHARBON は、少し暗め。前からこんなに暗かったろうか?
  よく見ると年配の方もみえる。夫婦なんだろうか。

  ぼくらは、くらいテーブルのキャンドルの淡い光の中で箱をあけて
  Krispy Kreme の箱をあけてドーナツを分配する。

             

  23時すぎ。さあ、電車  で帰るかタクシー  か選ぶ時間だ。
  きょうは電車にしましょう。経済的でしょう。
  ドーナツのお礼を言われて、少しよかったと胸をなでおろして駅まで急ぐ。


★北堀江 CAFE CHARBON
  大阪市西区北堀江1-6-23
  06-4391-7215
  http://www.vk-michi.com/store.html



Lisa Ono - Jambalaya (yumemachi)





  ゆるゆるした日のおわり。それは最後まで健康的だった。

  御堂筋にでたとき、京阪に向かうのは2人だった。
  この時間の御堂筋線は電車の本数が少ない。

  友人が言う。
  
     いっそのこと淀屋橋まで歩きましょう
     え?まあいいよ。ちょっと涼しくなったし。
     そうでしょ?私もカジュアルなカッコだし。
      じゃあいいよ

  23時すぎの御堂筋の東側をてくてくと健康的に歩く。ヘルシアとかそんな
  お茶のCM 関係者がみていたら喜びそうな感じで歩く。
  
  HARDROCK CAFE を越える。

     昔はここじゃなくて、なんばのど真ん中と梅田に2店あったんだよ
     へえ、大阪では行ったことないですね
     ほお。どこで行ったの?
   

  会話は続く。そして淀屋橋についた。無事に終電より前の準急に接続できる
  電車があった。無事に健康的な一日の、2度目の心斎橋観光が終了した。


    
   
    


北堀江椿 【王道の和食】

2010年06月19日 | 大阪chouchou(堀江・新町・船場・本町)

 夕方。天気は少しだけ回復。曇り空のままで雨は降らなくなった。

    梅雨の真っただ中  。

  

  心斎橋を地下から上がる。本日二度目の心斎橋。今度は北側出口から。
  ここからあがるときは、いつも見上げるPRADA の看板の上。空はくもりだった。

  堀江にでかけるときは、待ち合わせはいつもサンマルク。
  夕方6時前は、いつも英語をやっている外国人の先生と社会人のペアとか
  おとなしく本を読む人たちが多いのだけれど、きょうは少し違っていた。

   雨上がり、にぎやかな店内の夕方のサンマルクの2Fに 

             

   朝買ったドーナツの箱を横において、Catcher in the Rye を読む。
   ほかの本を読んでいたらなかなか終わらない。中断しつつ読んでいる。

   きょうもまだ途中でおわるだろうけれど

   そろそろ集合時間だ。ドーナツをどうわけようか考えだしていたら、友人が
   やってきた。

     

    本日は北堀江「椿」。前回きたのは3月半ばだった  。
    そのときは彼氏とけんかした女の子が一緒にいて、みんなハラハラして
    ご飯を食べていた。今回はそんなことがないので、ゆっくり。それも6時すぎ
    スタートということなので、のんびりしたものだ。

    W杯の最中、しかも今日は2戦めのオランダ戦ということで、みんなテレビ
    みているだろうし個室でいけるんじゃないかとタカをくくっていたのが間違い
    だった。前回は21時過ぎに突然行ったので、カウンターも仕方ないと思った
    けれど、今回は…テーブル席でした…

    予約のときも「すみません、個室満席なんです」と言われていたので
    諦めていたのだけれど…

    サッカー観ていない人多いんですね 


    興味がないのか、ぼくのように最初から2戦目は●がわかってるから
    観ないのか
    ともかくぼくらは、板さんの料理するのを見ながら(あるいは背後に感じ
    ながら)食べることになった和食の夜。
                                 

     

   やっぱり食事をしたって感じで、「うまかったね」と舌鼓というにふさわしい
   重さが欲しければ、それは和食がいいのかなとも思う。

   鶏は地鶏。さりげないそのチョイスはお品書きになければ全然わからない
   ものなのだ。それでもあえて使うひたむきさ。隠し味っていうのは和と
   フレンチにしかないように思うけれど、理由がなんか「ひたむきさ」「自己
   犠牲」を前提としているのが和の特徴じゃないかと思う。

                 

   エイひれなんかも頼んでみたり、今日はいつもと違ってこってりはしていない
   これも不思議なできごとかもしれない。メンバーによるのかもしれないけど。

      

  サッカーに興味のない人にはマラドーナの選手時代の逸話(神の手とか
  5人抜きとか)、あるいはサッカーのW杯がどれだけ人の生活に密着している
  イベントなのか熱っぽく語ってもしかたない。
  
            

  結局会社の変な人の話とか、あるいはとりとめもなくドラマの話とか…
  去年の今頃は精神的にもなんだか虚脱感というか達成感とは違う閉塞感が
  あって、それのせいで浮かない気分だったのを覚えている。

  いまようやくのびのびできるようになった気がする。仕事は大変で
  こうして楽しむ時間はかなり制約されてきているけれど。

        

   それでも鯛茶漬けを楽しむゆとりは充分にあるし、いまのこのタイミングは
   大事に過ごしたいものです。

   たとえ罰ゲームがあたっとしてもね

★椿
  大阪市西区北堀江1-9-1
  06-4390-4966
  http://www.opefac.com/horie_tsubaki/index.htm  



   食べている最中にメールで日本苦戦の情報が。それも想定どおりだし
   ゆっくりごはんを食べ続ける僕たちは、たぶんW杯を見逃している人の
   中でも幸せな部類だろう。けっこうおいしい晩ごはんだったのだから

    


Chao Lua 【かくしてRevengeの成就】

2010年05月28日 | 大阪chouchou(堀江・新町・船場・本町)

 月曜日の夜は、堀江だったけれど駅から遠かったし、なにより雨だった
    だから車にしたのだけれど

   その月曜日。雨の降っていたその夜、帰り際に今週中の再revue を指示
   されたぼくは、もう一度仕切り直しをすることになってしまった。
   友人の意図はなんなのだろう? 

      

   失敗の許されない仕切り直しならば、人は何を基準に判断するだろう。
   たいていそれは過去の成功体験になる。
   いつもいつも藤川球児だのみのTigers が如く。

  
   こうしてぼくの選択は、堀江のベトナム料理Chao Lua になった。    

                             

   駐車場はなんだかNYみたく落書きされた(どこにでもある)感じで、でも
   さすがにそんなに怖くなさそうで  ビルの谷間の駐車場は月曜日とも
   よく似ていた。

        

   Chao Lua と決めたものの、駐車場まで歩く途中で明治軒をみつけた。
   堀江にも明治軒ができていて、それはまるで、少しこじゃれたオムライス
   やさん  って風情で(そりゃそうだ  ) 

   友人が「ここおしゃれそうだねえ  」というので
   「明治軒って知ってる?ミナミにある有名なお店でね、オムライスが特に…

    あれ  」

    

   「なにしてるの?入るよー 」 友人はすでにChao Lua の玄関を開けていた。
 
  やっぱり今週彼女はいつもと少し違う… どこがどうというわけではないけれど。

           

  この店の特徴は食べ放題にすると、ほぼ全品をおなかいっぱいに食べることが
  可能なこと。実際にはそんなにたべきれないけど 

    

  本日は、初めて店の奥に案内され、いつもと違う景色の店内で

                    

  ぼくらはお茶を飲んで( ぼくは茉莉花茶を頼む。揚げ春巻なんか頼むから
  ちょうどいいのだ  )、お話を始める。
  友人は最近の特徴なのだけれど、彼氏のことについてたくさんのろけ始める。

              

  豚の角煮がきて、揚げ春巻きが来て

          

    
 
      

   海老マヨがきて、ピーナツと豚肉の炒め物がきても、彼女は彼氏にいかに
   恋をしているかを目に星を浮かべたように語る。ぼくはテーブルに並んだ
   メニューに言うべきなのか、彼女に言うべきなのかよくわからないけれど
   ごちそうさま  と言いながら苦笑いしてしまった。

  

                

     そのせいか、フォーと鶏そぼろごはんを頼むころになると、かなり
     おなかがいっぱいになった。

     月曜日と比較すると、かなり楽しく食べることができた。
     過去の成功事例を選んで手堅く進めたせいで、新規店開拓はできな
     かったけれど 

       

   

  最後の締めはプリンとシャーベット

                 

      

  今日の気分で、いつもより明るめに撮ってみました。
  ガラスケースの中のごちゃごちゃ感が、とてもベトナムっぽくて…

    よいです 


★ベトナムカフェレストラン Chao Lua (チャオルア)
  大阪市西区南堀江1-14-1
  06-6537-6789
  http://www.anngon.com


   店を出ると、車に乗って友人がこう語る。
  
      ともかく車で少し走ってくれる?
      いいけど、どうしたの?
       きょうはちゃんとrecovery できたと思うんだけれど…
      あ、それは大丈夫。よくできました
      じゃあどうしたの?
      いいから。

   ぼーっと少し眠たそうな目で彼女が言うので、ぼくはともかく彼女が彼と
   住む家にむかって御堂筋から新御堂筋に入っていく。

      きょう彼、出張じゃなくて…自分の家に帰ってるの。
      へえ。どうしたの?あ、結婚の報告をしてるの?
      そう。うまくいったかどうかまだ電話なくって…なんか不安だし。
      そうなんだ  じゃあ別に前回だめだったからじゃなくてホントに
       今日はわいわいご飯食べてるほうがよかったってわけだ
      まあそういうことなんだけど…
       でも、

      それはそれとして月曜日はぜんぜん
                   だめだったけどね

     
      なんだよ。だめなんかよ…

   新御堂筋をいちばん最後まで走りきると、ぼくらはくるりと反転して
   今度は南に向かって走り出す。このあたりは20年前はよく使っていた。
   ぼくはまだ大学生で、女の子とデートするときはよく箕面に  という
   感じになってよく使っていたのだ。

   でも今日、十数年ぶりにきたこの場所はあまりに変わっていた。
   大きなショッピングセンターができていて、道路のつきあたりや、左側に
   あった白い壁のなんだか南欧風な感じのレストランもみんななくなって
   いて、きれいになりすぎて、より機能的になった道路とともに、なんだか
   昔話しても誰も覚えていないような錯覚に陥る。

       昔の話をしてもしょうがないけどさ 

   あのころはまだバブルだったんだ。中見もないのに躍っていた時期で
   でもみんなそうだったから、それでよかった時代だった。

   20年たってぼくは、なんだか何も変わってないような気分になった。

     

   彼女の、正確に言うと彼のマンションに車をつけると、やっぱり眠たげに
   友人は身体をシートから起こして、それでも元気なふうに

       ありがとう。きょうは助かりました。

   と言って降りて行った。


The Police - Every Breath You Take (Black and White Version)

 
   こういうときどんな曲を選ぶべきなのかはわからないけれど、
   帰りの車の中はいつものように、いつもの曲を聞いて帰った。

   村上春樹は酷評していたけれど、ぼくは育った年代が80~90'sなので
   どうしてもこの世代の曲が懐かしくてありがたい。

   この曲を歌うころはsting もまだまだマイナーで、エコなんか気にもしてないし
   Englishmanであることも主張してなかった。けれど充分琴線に触れる曲を
   こんなふうに歌っていた。

     

   家に着いてしばらくして友人からメールがきた。 

        家で報告したらOKだったんだって。家族みんなよかったねって
         言ってくれたんだって  指輪までくれた

   そうか、よかったね  と返事のメールを返して、なかなか条件の厳しい
   カップルの2人が、このまま結婚までうまくいくといいなと改めて思う。
   ほんとによかった



        うん。次はわたしの家のほうだ。




     そっちまだだったの  
          


   ぼくは少しくらくらして、でもそれはそっちのほうが大変なんだよ…とも
   返すのは今夜はよしておいた。

   もしかしたら、あと何回かダメだしされる食事の夜があるのかもしれない。