Pのlog ( 大阪と上海のChouChou)

通称P。shushu(照れちゃう)ような稚拙きわまりない文面で、上海や大阪のchouchouを綴ります。よしなに。

東京駅の憂鬱

2010年12月12日 | 東京chouchou
 東京駅まで見送りについてきてくれた友人と話しながら新幹線の乗り場のほうにいってみると
   これが大変なことになっていた。

   三島のあたりで人身事故とのことで、そのままダイヤは乱れに乱れてしまっていた。

  

   東北新幹線のほうをみると、わりと順調に動いている。
   やはり東海道のほうだけなんだと、少し落胆と…かなりの心配になってきたので、ここで、せわしないけれど
   友人にお礼を言っておわかれ。

                   

    あとは東海道新幹線のすぐ出る車両になんとか潜り込むことにした。
    改札前のふだんがらんと広いエリアに、座り込む人が多数でているのはかなり長時間動いていないことを示している。
    指定席を買うとこうなるってことだろう。

    自由席を買っているぶん、フットワークは軽くなるが座れる可能性はゼロコンマ…になっていることは確かだ。

       

  無理に改札を通ろうとしようとしたらさすがに並んでいる。自動改札のひとつを停止させて、駅員さんが
  ハンド処理でさばきはじめた。ぼくはその並びに乗って、すぐ出発するのぞみに飛び乗ることができた。


        だけど、結局名古屋まで立ちっぱなしで帰ることになった。 

        GREEの友人からきたメールでそのことを伝えると、おそらく東海道新幹線に乗った
        ことのない人なのだろう、「運動になっていいね  」と軽い感じで書いてあった。

        あまりのショックで、しばらくなんとも反応できずにいた。

                名古屋でどうにか空き席に滑り込んだ時、本当にほっとした。 

                これがぼくの短い東京生活2日間だ。

MIami Garden 浅草店 【君の瞳になんとかで】

2010年12月12日 | 東京chouchou
 浅草に来たら、あれをみておかないと…ということで


    おおきなうんちみたいなオブジェをみて…

    それから休憩がてら、遅めのランチをすることにした。
    昔渋谷でもこの店にしたような気がするけど…

         Miami Garden。浅草の駅近くの商店街にある店にぼくらははいった。

                

     Lunch Timeを少しすぎた店内は、客もまばらで同じようにTimingを逸したのであろう人たちがぼくらと
     同じように、テーブルに座ってくつろいでいる。あとから入ってきた人たちも、ぼくらと同じように、テーブルに
     つくとまず同じように、ホッとため息をついてからメニューに手をのばしていた。

     

      ぼくはランチだけれど、あと新幹線に乗るだけだしと思って白ワインを注文。
      のんびりしたい日なのだから、これでいいのだ。

                 

   ペペロンチーノを注文してワインと一緒に食べる。ファミレスといわゆる「イタめし」やさんの中間あたりの
   座標でポジションどりしているであろう店内には、カサブランカが放映されている。
   友人はカサブランカを知らなかったので、逐一見ながら説明してみる。

         ちょうど行きの新幹線でThe Little Sister を読んでいたからだろうか。マーロウのイメージはぼくの
         中ではわりとBogart なのだけれど、作者にとってはCary Grant
だったらしい。

        

    とはいうものの、ぼくにとってのHard Boiled starは、すごくかっこよかった。ワイン一杯で酔ってしまって
    いるぼくは、ペペロンチーノを食べながら、印象的なシーンをどんどん説明する。
    店員さんはみんな女の子で、みんなきれいだけれどテーブルをまわるのに忙しく、酔って饒舌になって
    いるぼくのことはあまり気にしないでくれているようだった。

    おかげでこの映画のセリフを2つ、教えてあげることができた。

    ファミレスのようにステレオタイプではなく、かといって押しつけがましくないこの店みたいなランチは
    ランチタイムのはずれに酔って話すにはちょうどよかったかもしれない。
    
         そろそろ…東京駅にいきましょう。

     お勘定をすませるとクリスマスツリーの向こうで、BoggieとBergmanがまだ
                         ビザの譲渡に関する言いあいをしていたところだった。

                         階段をあがって、現実に戻るとそこは浅草、東京の下町の中心地だった。

              

      一気に日本の下町を感じながらも、ぼくらはすぐに地下鉄の人になるために階段を下りていった。
      もうすぐ大阪に戻るために。


★マイアミガーデン 浅草店
  東京都台東区浅草1-2-1 浅草プラザホテルビル B1F
  03-3845-6395
  http://miami-garden.jp/shop_a.html



<div><strong><a href="http://r.tabelog.com/tokyo/A1311/A131102/13036534/" rel="tabelog 1d753475190798bef20fc7b416d4d4c9e77cd47a" target="_blank">マイアミガーデン 浅草店</a></strong><br />
<script src="http://r.tabelog.com/badge/google_badge?rcd=13036534&user_id=233592" type="text/javascript" charset="utf-8"></script>
</div>
<p style="color:#444444; font-size:12px;">
<strong>関連ランキング:</strong><a href="http://r.tabelog.com/italian/">イタリアン</a> | <a href="http://r.tabelog.com/tokyo/A1311/A131102/R210/">浅草駅(東武・都営・メトロ)</a>、<a href="http://r.tabelog.com/tokyo/A1311/A131102/R10953/">浅草駅(つくばEXP)</a>、<a href="http://r.tabelog.com/tokyo/A1311/A131102/R6121/">田原町駅</a></p>

たぬき通りをぬけてかっぱ通り

2010年12月12日 | 東京chouchou

 満願堂の目の前の通りは東西にのびていて、そこから合羽橋まで抜けられそうだった。

  たぬき通り、と書かれたその通りには電柱のようにそこかしこに、さまざまな格好をしたたぬきの置物がある。

     「ここはたぬき通り。このたぬきは全部違うカッコしてるんだよ。
                         願掛けたぬきさんなんだよ」

      12匹いるというたぬきは全部違うんだ、と人力車のお兄さんが乗せている子どもに説明してあげるのを聞きながら
      ぼくらもへえと言って歩いていく。
      
      そこをまっすぐに突きぬけていくと、そこが目指す食器街、かっぱ橋道具街だった。
   

            

     けっこう、飲食店用の食器や厨房器具なんかが揃う。大阪の道具屋筋は道路をはさんでいないアーケードの中で
     こじんまりしてるけど、ここは大きな道路をはさんだ日本橋電器街みたいな様子で、けっこうサイズがでかい

    

     友人がいろんなものを物色して購入している横から、ぼくも自分でもっていなかった食器をいくつか購入。
     かわいめの麺鉢とかれんげとか、本当は焼魚を置くのにちょうどいいお皿とか、いろんなものがあったけど
     東京から持って帰る大変さを考えて断念。

             けっこうこういうの、おもしろい 

    タジン鍋やら、営業用のフライパンやら、ワイングラスやら。そんなものを見ながら

     歩いていると結構時間がすぎて、脚の疲れも感じなくなっていた。

              でもおなかすいたね。東京駅に行く前にごはんをたべよう 

        

    そう決めると、浅草駅のほうにむかって雷門通りを渡ろうとする。大きなオープン型の観光バスが通り過ぎる。
    まるで上海の淮海中路を走るバスみたいだ。手をふるってのも、なんだかオープンすぎる気がしたし、日本人は
    こういうとき、なぜか大人ははしゃがずにまっすぐ前をみて座っている。

    不思議な人種なのかもしれない 

                    

          駅に戻る途中でこんな焼肉やさんをみた。犬は何の役割なんだろう。。。 

  


満願堂 【ソフトクリームを食べながら】

2010年12月12日 | 東京chouchou
 今度はさすがに歩きではなく、地下鉄で浅草に戻ってきた

 おなかがすいたとかよりも、少し疲れてしまっている自分がちょっと恥ずかしい。
 さっきよりも西側に進路を取って歩いていると、
  なんだかうまそうなソフトクリームやさんがみえてきた。
  お芋味のソフトクリームらしい

  芋きんのお店、と書いてある満願堂。「さつまいものきんつば」ということ
  らしいんだけれど。
   
       

  ぼくたちはソフトクリームを選んで店先のベンチで食べる。
  それはそれできっと、ぼくらはいい広告塔みたいなものだよねと語っていると
  はたしてそのとおりに、次々にお客さんがやってきた。
  人は、お客さんがいる店に興味をもってやってくる

  それでも道を聞いてくるだけの人や、単なる質問だけで通り過ぎる人も
  いる。そんな人たちにも丁寧に応対する店員さんにはすごく興味をもって
  眺めていた。なかには「このあたりに休憩できて、コーヒー  がおいしい
  店はありますか?」とか言う人もいる。

  ぼくなんかが店員だったら、「コーヒーがなくてもうちは休憩にはちょうど
  いいですよ」とばかりに誘導するんだけれど、ここの店員さんは
  「コーヒーがおいしいのはね…」とばかりに通りの真ん中で指差して教えて
  くれているのだ。

  人力車に乗って家族連れが通りかかると、子どもが乗っているとわかると
  せんべいを渡してあげたり。

                   

    たぬき通りのほうから花嫁さんが人力車に乗って通りかかると、
    わーっと  手を振りながら、これもお祝いよとばかりに何かあげている。

          

   ちっさな子どもも花嫁さんも満面の笑みでありがとう  を言って通り
   すぎる。この人情味が浅草なんだろうなあと…

                 

   疲れがとれてほのぼの満喫なソフトクリームの時間になった。  


★満願堂 本店 (まんがんどう)
  東京都台東区浅草1-21-5
  03-5828-0548  



<p><a href="http://r.tabelog.com/tokyo/A1311/A131102/13009807/" rel="tabelog 831a8a712285fb18dea0d271c8d599b99bbf7a7c">満願堂 本店</a> (<a href="http://r.tabelog.com/SC020201/">和菓子</a> / <a href="http://r.tabelog.com/tokyo/A1311/A131102/R210/">浅草駅(東武・都営・メトロ)</a>、<a href="http://r.tabelog.com/tokyo/A1311/A131102/R10953/">浅草駅(つくばEXP)</a>、<a href="http://r.tabelog.com/tokyo/A1311/A131102/R6121/">田原町駅</a>)
<br />昼総合点<span style="color: #FF8C00;">★★★★</span><span style="color: #A9A9A9;">☆</span> 4.0</p>

TOKYO SKY TREE

2010年12月12日 | 東京chouchou

 東武線の高架下を越える。モスバとドトールが高架下に並ぶって
    なんだか不思議な感じがする。面白い下町、浅草

  

   隅田川の川べりにでる。こうやってみると近い感じがするけれど
   よくみると、さっきと見え方が変化していない。きっとまだ距離がある

               

   それでも冬を前にして、桜とか花こそ咲いていないけれどこのあたりは
   きっときれいになるだろうなと想像していると歩くのも楽しい(まだ  )

     

  ふとみると電車の陸橋はあるけれど、人が渡ることのできる橋は川沿いに
  少しずれて歩かないとならないことに気づく。歩いて歩いて…

            

  ようやく地下鉄でふた駅分歩いて、ようやく到達したのが京成業平橋。
  その向こうにみえるのが東京SKY TREEの建設現場。駅の向こうにいくより
  こちらからみているほうが近そうだ。

                

  図らずも、2日で新旧2つの東京のTOWERを真下から拝むことになったぼくは
  さすがに歩きつかれて、ベンチもなかった道端に座り込んで上を見上げる。
  それでも上を見上げていることが、この大きな人造TREEを見上げていることを
  理解しているのか道行く人は、ぼくになにお言わないし、一緒に見あげて写真
  を撮ったりしている。

           

  すごいライトアップをするんだろうか?それでも昼間にみる真っ白な塔は
  健康的で未来的で、まだその背中にstory を背負っていないだけに
  なんだかそれだけで少しわくわくする。

    「たかが塔じゃないか、しかももともと電波塔なのに、なんでそんなに
    騒ぐんだろう  」大阪からニュースや「こち亀」のマンガを読むだびに
    そんなふうに思っていたけれど…

  塔をみあげてひとはいろんなことを投影するのかもしれない。 

        

  ちなみにもう少し押上方面に歩いてみると見学広場というのがあった
  けれど、ここからみる景色はそれほどよくはありませんでした

★東京スカイツリー
  東京都墨田区押上1-1-2
  http://www.tokyo-skytree.jp/


浅草のころ

2010年12月12日 | 東京chouchou
 友人は東京で会ってどこにいくかという問いに「浅草」と答えた。
    浅草かっぱ通りで食器を買う。

   合羽橋という食器や料理道具を売っている通りに行きたいとのことで
   大阪の道具屋筋みたいなものかな  と想像してぼくもOKする。

   浅草には地下鉄で一本だった。駅を上がって雷門通りにでると、その名の
   通り雷門にでる。

      ぼくのいる会社はここの提灯と造詣が深く、東京出張したときに
      浅草近辺に宿泊していると、翌日の会議が営業担当の方だったり
      すると必ず

         朝ちゃんと浅草寺にお参りしてお願いしてきたかい?

      と聞かれるのが常だった。その雷門を前にみて交差点を渡る。

          ほら。見えるでしょ

  
             東京SKY TREEだった。  そのあと僕らはいろんなところから
      この新しい塔の姿を見ることになる。

          

     仲見世に入る。とりあえずお参りをしようということにして、その間
     店を覗きながら、会社の人へのお土産の人形焼きなんかを購入する。

   

    おせんべいを焼いているのを見たりしながら
    その通りが横町がはさまって途切れるときに、こうしてまたSKY TREE
    見えたりしている

                

        さらに内側にある門をくぐり…

  

  お参りをすませる。日曜日の境内には人が多く、煙を頭にかけてる人や
  (あれはホントに頭がよくなるおまじないなんだろうか   )お堂の
  中をきょろきょろする人でいっぱいだった。

                        

   そのうち狐の嫁入りみたいな行列がやってきた。これってなんなのだろう?
   いつもある行事なのだろうか?きょうはイベントなんだろうか?

         

    それが通り過ぎて、少し列がゆるくなったのを見計らって元来た通りを
    少しあるいてから、横にそれて休憩をする。

   


    ここにもちゃんと、建物の上にちょこんとSKY TREEが顔を出している。

        あれ、真下まで見に行こうか。
       え  あれ、かなり距離ありそうだけど…
       そうでもないよ。歩こうよ。まだぜんぜん時間余裕だし。
          ちょうどいい運動だよ。

    運動不足、LDLコレステロール。最近ぼくはそんなキーワードに弱い。

       じゃ…じゃあ歩いてみようか。
      
                    

    その横町からぼくらは浅草寺の境内を抜けて、東に向かうことにした。

     

銀座 【internatinal morning】

2010年12月12日 | 東京chouchou

 朝ご飯はちゃんと宿泊の中についていた。フロントの下、3Fにあるレストラン
   に降りて行った。朝食の時間としてはそろそろ終わりに近い9時前。

   銀座、とハングル風に書かれた入口を入る。
   洋食か和食か選べるので、店にあわせて和食を選ぶ。

     まわりには宿泊していた人たち、家族連れが多くゆうべチェックインの
     ときに礼服を着た年配の人たちが多かったことを思い出す。
     結婚式に出席した方々の翌朝ということだ。きょうは東京見物して
     帰ったりするんだろう、すごくなごやかな雰囲気の店内の隅っこで
     その雰囲気のお相伴にあずかって、のんびりしている…

   

  コーヒーを飲んで待ちながら定食が来るのを待ていた。
  仲居さんというのか店員さんというのか、女性の給仕さんが何人かいるの
  だが、すべて中国系の方だった。
  昨日のそばやさんもそうだったし、ホテルに帰る前のコンビニの店員も
  中国人だった。東京は外国人の進出が激しいのだろうか。
  大阪にいると中国人観光客の増加のすごさを感じるけれど、働いている
  ほうの進出はまだそんなにたいしたことはない。

  なんだか20年くらい前のアメリカのファーストフード店を思い出した。
  表現がいまいちだけれど。なんだか日本人の若者がそういうところの
  バイトをやらなくなってきて、そこをどんどん留学生や出稼ぎの労働者が
  埋めていってるんだろうか?それならなんだか危機感が必要なんじゃ
  ないかと思う。英国で東欧の労働者が流入して問題になっているのと同じで
  日本人の若者が就職難と言っているのと同じ構造だ。

     でも逆に考えると、日本文化の閉鎖性とか気質とか、言語体系の特殊
     さからそうそう流入はないんじゃないかと思っていたのが、ようやく
     こうなってきたか、外国人とくにアジア系の人たちが見てくれるように
     なったかという嬉しさはある。
  
  それに店員さんは結構マメに動いてくれるし日本語も流ちょうだ。
  中国に住むようになってから思うのだけれど、すらすら流れるように話すのが
  重要ではなく、伝わるように話すのが「流暢」ってことだ。

                   


   そんな店員さんがもってきてくれたのは大きなお盆に入ったおいしい
   和定食だった。最近の体調だとこういうあっさりした朝食がうれしい。
   鮭・卵焼き・おひたし・漬けもの・海苔。梅干しもすっぱいやつだったので
   うれしかった。思わずごはんをおかわりしてしまった
   
   ゆっくり全部食べ終わると、もう朝食の時間を過ぎたせいか、だんだん
   店内の人が減っていっていた。ぼくもそろそろ出かけないと、と思って
   重い腰をようやくあげる。

   いい朝ご飯は、いってらっしゃいを百回言われるよりもなんだか晴れ晴れ
   とした気分になる。


★銀座 (ぎんざ)
  東京都港区海岸1-11-2 アジュール竹芝 3F
  03-3437-2317



    

   部屋で最後の片付けをしてから、チェックアウトをするためにフロントに
   降りる。クリスマスツリーの飾りつけがされているホールで、なかなか
   悪くない週末だと思いなおす。
   これから浅草に出かけるのだ 



<p><a href="http://r.tabelog.com/tokyo/A1314/A131401/13013891/" rel="tabelog 1223fdb8a28bd19845eebb4a060812f50038e71d">おまかせ会席 銀座 </a> (<a href="http://r.tabelog.com/RC010101/">懐石・会席料理</a> / <a href="http://r.tabelog.com/tokyo/A1314/A131401/R5910/">竹芝駅</a>、<a href="http://r.tabelog.com/tokyo/A1314/A131401/R8038/">浜松町駅</a>、<a href="http://r.tabelog.com/tokyo/A1314/A131401/R8497/">日の出駅</a>)
</p>


浜松町、朝。

2010年12月12日 | 東京chouchou
 あさー 。

   目が覚めると、前にそうしたように東京タワーをみる。

  

   朝は夜とは全然違う姿で、ビルとビルの間に赤い姿は少し目立たない
   感じで立っている。

        

  手前のビルはそろそろ工事が始まる時間なのか、まだのんびりと人が
  ぽつぽつといるだけで、それでも今日も工事があるのだろうか。
  少し緊張も少しずつ発生しているような感じで…

                  

   ぼくもそろそろ起きようかと、着替えて支度を始めた。
   芝離宮と浜離宮の緑を眺めながら優雅な気分になる。
   仮面ライダーとドラゴンボール改とONE PIECE をみている日曜日も
   悪くはないけれど、こんな日曜日の朝のほうが…なんだかいい。

      

虹をみる夜

2010年12月11日 | 東京chouchou
 友達とまた明日だねと言って、ぼくはひとりでホテルに戻る。

    タワーの見える部屋を予約したので、見えないほうを見ておこうかと
    竹芝桟橋に寄る。小笠原とか伊豆諸島とか東京の離島にむけたフェリー
    の乗り場があり、そのどちらにいくのか待合室でじっと座っている人が
    結構いるのに驚いた。

  東京都とかいうけれど、どのときたいていは離島の存在を忘れている。
  でもこうやって結構な人がいるのだ。

  桟橋には警備員しかいなくて暗く、どちらかというとおさみしい場所になって
  いる。まあこうしないと浮浪者とかヤンキーとかがたむろして大変なんだろう
  けれど、せっかくのこうした夜景をぽつねんと寒空の中みているのも
  なんだかもったいない気分になる。

     きょうこうしてみて、初めてレインボーブリッジが虹色にライトアップ
     することを知った。昔田町のJALホテルに泊まったときに朝あの橋の
     たもとまで散歩したことを思い出した。

  

  それからもう3年が経つなんて驚くばかりだ。ぼくはLDLコレステロールの値
  とか、体重だとかそういうのが変化するばっかりで、なにか価値をあげることが
  あったっけ?とか思いなおしてみるけれど、なんにも思いつかないので
  やめてしまった。あたりは、人影が少なくてカップルというよりもグループと
  いったほうがいいような3~4にんくらいの人たちが散歩しているだけで、その
  後ろのビルには焼肉やさんか?と思うようなレストランがあり、接待とか
  そんなものの最中のようなビジネスマンがいてお互い丸見えなんだけれど
  向こうはそんなどころじゃないようにお話をしているので、ぼくも気にしないで
  背をむけてお台場のほうをみていた。

                     

   さむ

   ぼくは、さあ部屋に戻ろうと呟いてホテルに戻った。

   部屋に戻って、風呂に入ってから東京タワーのライトアップが消えるのを
   待っていた。24時になると、ふっとライトが消えて、ホントに真っ暗になった。

   それを確認して、ぼくはベッドにもぞもぞともぐりこんだ。

   11か月ぶりの東京の夜は、こうしてすぎていった。

     

塔をみあげて

2010年12月11日 | 東京chouchou

 タワーに向かって歩いていると、さきほどホテルで店頭直後の全体像を
    みていた、そのタワーの足元が見えてきた。

    ぼくは去年もここにやってきた。
    東京タワーの夜景をみるために。
  
    

  なんだか今年のライトアップは去年よりもさらに違う感じがする。
  スカイツリーが出て来て、テレビ塔としての役目を終えようとする前の光
  なのだろうか。それでも、タワーにはたくさんの人が訪れていて、それは
  カップルもいれば親子連れも年配のご夫婦だっている。


              

    南極犬たちの像の前で記念撮影をしている家族連れのちびっこだって

   

    こんなクリスマスツリーの下ではしゃぎまわっている。
    そもそも東京タワーが電波塔としての役割を持っていようがいまいが
    そんなことは関係ないのだ。リリー・フランキーのように、この塔が
    全国から人を呼び寄せる中心のようにぐるぐる同心円を描いた重力を
    もった不思議な力をもっているとか、そんなベタなことまでは思いつけ
    ないけれど。
                              
                 

    ぼくは、気の利いたことも言えずに口をあけて上をむく。
    少しはうまく撮れるようになったカメラを向けて、同じように口をあけて
    眺めている家族連れをぬって進む。


     

    19時30分からライトアップをいったん消して、期間限定のshow-time
      なります。

    こう放送が入り、みんながざわついてきた。
    こうしてぼくらは、いったん中に入ってごはんを食べてくることに
    したのだった

               

  ごはんを食べたあと、すぐでてきたときにはタワーは真っ暗だった。
  それからぽつぽつと違う電飾が光り始めて…

      

  なんだか少しはかなげな飾りになった。それと並行して音楽が流れてくる。
  クリスマスってこうですよ  と言わんばかりに。
  カップルも、家族連れもそれを眺める。

    ぼくらは「近所のマンションの人とか大変だねえ」とか言いながら
    それを眺めている。

  次々といろんな局が流れる。東京タワーから流れるのだからメジャーで
  なければならないとでもいうように。
  MISIA , WHAM ! , DREAMS COME TRUE… 
  それは近所の方も納得させられる曲の選考基準なんだろうか
  でも批判的な意見を封じ込めるような塔のきれな状態をみたら、だれだって
  これをきれいと言うだろう。

    ぼくらはくるりとタワーの一周をまわってみて、4分の3周した一番端っこの
    駐車場の出入り口あたりで柵にもたれて上を眺めていた。

  

    ここが一番きれいに見えるような気がした。近くにはアマチュアか
    プロかわからないけど、本格的に三脚と一眼をかまえたカメラマンが
    数人と、カップルらしき若者と…そして何人かの年配の人が同じように
    お話しながらみあげている。


白い恋人たち <PV>


    たとえばこんな曲が流れ、そして時刻は20時を超えた。

    30分のshow-time 

    そう予め言われていたからか、混雑を避けるためなのかクルマで来ている
    人たちが一斉に帰りだした。ぼくらが見上げるすぐ後ろをゆっくりゆっくり
    ガードマンの先導で家路につき始めると、あたりも人数は少しずつ減り
    始めた。
    
    タワーは最後のお楽しみだよというようにハートマークを出したりしながら
    それでも少しずつ電飾の数を少なくして…

            

  最後にきれいにきれいにクリスマス前の東京を彩ると・・

           

     ふっと消えてしまった。

       


    それからshow-time の前のような真っ白な表情に姿を戻し、なにごとも
    なかったかのようにまた通常のライトアップを始めた。

    ぼくらはそれをいろんな方向から眺めているうちにタワーを一周した
    ことになった。

    去年読んだ中村航の小説では、最後傷心の兄のために妹がぐるぐる
    その場で何度も何度もまわり、慰めてくれる。

    ぼくらは、そんなの実際にここに来たらはずかしくてできないね、とか
    言いながら、タワーのまわりをぐるんと一周まわったわけだ。

    それは誰かのためではなく、自分のために。
    そう思うと、ふと考える。
                                         
        今年、自分自身の想いとか、そんなまっすぐな感情で
        成果をだした一番すてきなことってなんだろうか

        もしかしたら初めてオムレツをひとりで作ったこととか
        一周タワーのまわりをまわったこととか、案外その程度の
        ことがいちばんシンプルですてきなことだったかもしれない。

    まあ、そう考えても今夜のできごとは悪くなかったのだ。
    大阪で雨に降られている夜なんかよりも、ずっとずっと。