ジャン・アレチボルトの冒険

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『初森ベマーズ』スタート、物語や風景に漂う昭和の空気感、西野七瀬は「ななまる」になれるか [11Jul15]

2015-07-11 07:30:00 | 芸能
テレビ東京の連続ドラマ『初森ベマーズ』の初回が昨夜放送されました。

地元のひとが憩う公園に高層マンションを立てる計画が持ち上がり、それを阻止すべく、近隣女子高の生徒たちが初心者ばかりの弱小ソフトボールチームを結成して、開発会社の会長の娘が率いる強豪チームに、敢然と戦いを挑む。

昭和のスポ根漫画にあるようなストーリーで、ベタベタの設定です(笑)。

しかも、公園で将棋を指しているおっちゃんたちが出てくるなど、ドラマ全体に昭和の香りが漂っている。


私の子どもの頃は、おっちゃん二人がベンチで将棋をして、それを何人かが取り巻いて、勝負の行方を見ているなんて光景が、本当にあったんだけど、今の時代、そんなおっちゃん連中、おるんやろか?笑

学校帰りの女子高生がロッテリアやモスバーガーではなく、公園でだべったり、もんじゃ焼きの店にたむろったりすること自体が珍しい気がするし、そもそも、最近、公園で遊んでいる子どもたちを、東京ではあまり見かけないような。

子どもからおっちゃんまで、地域住民が思い思いに公園で時を過ごす、市役所の公園課が泣いて喜びそうなドラマの冒頭シーンは、今はあまり目にしなくなった、懐かしい風景なのかもしれません。

しかし、10代、20代の視聴者は、こういった古いテイストをかえって新鮮に感じる可能性もあって、筋立てや公園の様子の昭和っぽさが、必ずしもマイナスに働くわけではないと思います。

そう言えば、エンディング曲である西野七瀬「もう少しの夢」も、どこか懐かしい雰囲気の曲で、制作側が「昭和レトロ」を意識している可能性があります。


で、感想なんですが、これが書きづらいというか、書いてもあまり意味がないというか。

ほとんどの出演者が乃木坂メンバーで、彼女たちの魅力を引き出すことが中心テーマであるようなドラマに対して、私のような乃木坂ファンが感じたことを綴っても、ひいき目満載の独りよがりなコメントになってしまいます。

というのも、敢えて書くなら、良かった点は、生田絵梨花の出番が思った以上に多かったことと、松村沙友理が可愛く撮れてたことで、悪かった点は、星野みなみが出てこなかったこと(笑)。

案の定、他人(ひと)様にお見せ出来る代物じゃないわけで、みなみが出演しないことが、ドラマの視聴意欲を著しく減退させると、熱くブログで語っても、それはネット資源の無駄遣いというものです。


舞台『じょしらく』でも、同じような状況に直面しました。

チーム「ら」の最終公演をライブビューイングで観たのですが、星野みなみの落語を私が聴いて、楽しくないわけがない。

出来はどうでしたか?、みなみは上手くしゃべれてましたか?、感想は?と尋ねられたら、それこそ「つまんねえこと、訊くんじゃねえ!」と言うしかない(笑)。

何かを述べても、結局、親が子どもの出演作品を論評するようなもので、むしろ、みなみファンではない、あなたの意見を聞かせてくれと返したくなります。

つまり、乃木坂ファンである私にとっての『じょしらく』は、楽しむものであって、分析したり、評価したりするものではない。

『初森ベマーズ』も一緒で、何も考えず楽しんで観ているだけなので、なぜ星野みなみを出さない?という極私的感想以外に、意味のあるコメントは思い浮かばず、ましてや、乃木坂ファン以外の人がどう感じるかなんて、脳が紫色に染まっているような私には(笑)、てんで分かりません。


このブログでは、以前から、『じょしらく』や『初森ベマーズ』のような、乃木坂による、乃木坂のための、乃木坂の作品に対しては、論評はしないという方針で記事を書いてきました。

『プリンシパル』の記事を読まれた方は分かると思いますが、どのメンバーがどの役をゲットしたか、第2幕進出率は何%か、といった「データ」はかなり詳しく取り上げていますが、劇そのもののについての感想は、個々のメンバーをざっくり褒める程度で、突っ込んだことはほとんど書いていません。

観劇した人やこれから観劇する人に、より楽しんでもらうことを意図した内容で、あくまでイベントを盛り上げる一環であり、批評の類いではありません。

『プリンシパル』は、メンバーによるファンのためのアトラクションで、そのシステムには批判すべき点があるけど、実際の公演について、芝居の出来や演技の質を問うようなものではない、という発想からです。


しかし、舞台『2LDK』『虹のプレリュード』『Mr. カミナリ』や映画『アイズ』などは、乃木坂メンバーが主役を演じているものの、乃木坂ファン以外の観客を念頭に置いていて、そういう意味において「外に向かった作品」になっています。

こういった作品の場合は、出演メンバーのスキル向上に少しでもつながればと、乃木坂ファンとしての目線を出来るだけ抑え、内容をつぶさに評価する感想をその都度書いてきました。

また、楽曲に関しては、一般層に広く受け入れられるヒット曲を生み出すことが、グループとしての最大の目標なので、パフォーマンスやMVについて、強い批判を含め(笑)、出来不出来をはっきり論評するよう心掛けています。


一方、昨日からロードショーが始まった映画『悲しみの忘れ方 Documentary of 乃木坂46』は、どう考えても、乃木坂ファンに向けた作品で、私が鑑賞すると、『初森ベマーズ』と同じく、星野みなみをもっと出して欲しい、という感想になってしまうので(笑)、内容を取り上げることはあっても、それを「評価」するつもりはないです。

ただ、選抜発表の度に、『乃木坂って、どこ?』のスタジオがメンバーの涙で溢れ返ったように、乃木坂運営は「悲しみの作り方」に長けていて、個人的に涙は「もう結構です」という気分なので、『悲しみの忘れ方 Documentary of 乃木坂46』については、そもそも観たいという食指が動きません。

とくに、鑑賞された方々のコメントを読むと、相当にヘビーな話が含まれているようで、明るく楽しい気分になりたいから乃木坂のファンになったのに、わざわざ映画館に行って、メンバーの悲しい「ドキュメンタリー」を観るのは、正直、気が進まない。

悲しみを乗り越えたことに意味があるとしても、個人的には、乗り越えたメンバーの今の輝きを魅せてくれれば十分で(笑)、もうちょっと明るい映画にして欲しかった。

初の乃木坂主演映画なので、ヒットすることを願っていますが、私自身は観ない、いや観ることが出来ないかもしれません。


生駒里奈主演の映画『コープスパーティ』は、Popteenの専属モデルを賭けて川後陽菜と対決した前田希美が主要役で出ていて、乃木坂ファン以外の広い層をターゲットにしている作品だと思います。

しかし、ゲームが原作であるこの映画、アニメ版のシーンを幾つか観たのですが、スプラッター的な意味で、かなりキテるかもしれません。

日本製ホラーゲームではよくあるようですが、攻撃アイテムが銃ではなく、もっと日常的なグッズ、例えばスコップやハサミなんかだったりすることがある。

そうなると殺傷シーンはよりプリミティブになるわけで(笑)、映画館の大画面で観るというのも、なかなかスリリングな体験で、『アイズ』とは全然異なる恐怖を味わえる気がします。

まあ、PG12ということなので、マイルドにしているとは思うけど、出来ればニコニコ動画でという弱気なことも考えています。

ちなみに、「コープス」というのは「遺体」を意味する英語「corpse」のようで、タイトルからしてパンチが利いてます(笑)。


『初森ベマーズ』は、コメディの要素が多分に入っているので、笑いながらツッコミながら観ることが出来て、その点では乃木坂ファンがチャンネルを合わせ易いドラマじゃないでしょうか。

視聴率の行方は分からないけど、初回は上々の滑り出しだった気がします。

そうそう、「生田絵梨花と松村沙友理は可愛い」と「星野みなみを出演させろ」に、もう一つ感想を加えると、「やはり若月佑美は演技が上手い」。

喧嘩上等のヤンキーという役柄が、キャラがはっきりしていて演じやすい面はあるのだろうけど、その思い切りの良い演技は、主役である西野七瀬の存在を食ってしまうほど勢いがあった。

生田の「ショパン」、松村の「ユウウツ」、秋元真夏の「ハーバード」などと異なり、「ななまる」は、唯一キャラが反映されていないネーミングで、西野七瀬は、今後芝居をしながら、「ななまる」を作っていかなきゃならない。

若様を上回るほど、西野さんが主人公のキャラを立てていけるかどうか、その辺が、ドラマの成否を決めるかもしれません。

ドラマは、主役が印象的でないと、なかなか受けないと思うので。

頑張って下さい、ななせまる。


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映画と舞台の情報

[映画] 『アイズ』秋葉原アキバシアターで上映中
伊藤万理華の主演映画。原作は鈴木光司の短編ホラー小説集『アイズ』(2005)収録の『しるし』。鈴木氏は、『リング』『らせん』『仄暗い水の底から』などの原作者。
映画『アイズ』の公式サイト
映画『アイズ』予告編
秋葉原アキバシアターにおける特別追加上映の情報
舞台挨拶の情報
伊藤万理華の2015/07/06_11:42ブログ

映画『アイズ』予告編 主題歌Ver. teenAge dream / SuG
SuG「teenAge dream」のMV

[映画] 『悲しみの忘れ方 Documentary of 乃木坂46』が全国ロードショー中
7月10日(金)からTOHOシネマズ新宿ほか各地の映画館
乃木坂による単独主演映画。7月10日(金)と11日(土)に全国でメンバー参加の舞台挨拶。
映画の公式サイト
舞台挨拶のスケジュール

[舞台] 【第二章】學蘭歌劇『帝一の國』-決戦のマイムマイム- が7月12日(日)から上演開始
東京公演 7月12日(日) ~ 20日(月祝) AiiA 2.5 Theater Tokyo
大阪公演 7月25日(土) ~ 26日(日) 梅田芸術劇場 シアター・ドラマシティ
井上小百合と樋口日奈がWキャストでヒロインを演じる舞台。
ネルケプランニングの『帝一の國』公式サイト

[映画] 『コープスパーティ』が8月1日(土)から全国ロードショー
シネリーブル池袋ほか各地の映画館
生駒里奈の初主演映画。7月23日(水)19 : 00より、ユナイテッド・シネマ豊洲にて、舞台挨拶付きの完成披露試写会。
映画『コープスパーティ』の公式サイト
乃木坂公式サイトの試写会に関する記事

近々、テレビで放送される予定の注目番組

[BS] 土曜夜11時15分
7月11日(土) 23 : 15 ~ 23 : 44 NHK BSプレミアム『乃木坂46SHOW!』
「太陽ノック」と「他の星から」のスタジオライブ。潜入シリーズは、渡辺みり愛が舞台『じょしらく』を取材。コントは「乃木坂ずし」。
NHK『AKB48SHOW!』の番組公式サイト

[地デ] 月曜深夜1時29分
7月14日(月) 25 : 29 ~ 25 : 59 日テレ『NOGIBINGO!5』初回
『NOGIBINGO!4』最終回から間を置かずSeason5が開始。
『NOGIBINGO!5』の番組公式サイト

乃木坂出演番組をさらに知りたい方は、以下のページをご覧下さい。
アレチの素敵な乃木坂業務連絡 22Apr15 ~ レギュラー出演番組


// 星野みなみの溢れる魅力

7月18日14:18 星野みなみ

乃木坂の風 09Oct13 ~ 星野みなみが放つ紺碧の輝き、代々木ライブの魅力と今後を考える

乃木坂の風 16Sep13 ~ 「みさ、原宿行くの?」、星野みなみに激怒する衛藤美彩! in 乃木坂の「の」

乃木坂各論第3話、星野みなみ ~ 紺碧の微笑、静謐の情熱、ここにヒロインがいる

さらに詳しく

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# 記事中の青字部分は、テレビ番組、公式サイト、書籍、歌の歌詞などに、掲載されたものを、そのまま抜粋引用したことを表しています

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