東郷町議会議員 かどはら武志(日本共産党)

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自称「政治倫理審査会」のメンバーが判明

2009年10月13日 | 東郷町議会

 今朝、「政治倫理審査会」を議題として、議会の全員協議会が開かれました。

 「政治倫理審査会」は7月14日の臨時議会終了後の全体会議で、議長がメンバーを指名すると表明して以後、議員全員が一堂に会するようなオープンな場での議論が全くなかったような胡散臭い(うさんくさい)シロモノです。いつの間にか議長によるメンバーの指名が済み、発足してしまっていたようで、8月2日になっていきなり口頭での呼び出しを受けたりしました。

 さて、全員協議会の冒頭で、近藤秀樹議長(自民系無所属)から経過報告らしいものがありました。
 内容は、

という大雑把なものです。そして、6月25日に届いたという文書と9月24日の文書のコピーが配布されました。

 6月25日の文書とは、私がいくら議長に頼んでも見せてもらえなかった、橋本洵子議員(民主党)と加藤啓二議員(自民系無所属)の2人連名の「告発文」でした。

 内容は次の通り。(「審査会」を「審議会」と書いてみたりするという大間違いもそのまま掲載します。読みにくい漢字には()内に読みを記しました。掲載順はホッチキスで綴じられていた順番。)

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                       平成21年6月25日

東郷町議会議長 近藤秀樹殿

門原武志議員に対する東郷町議会政治倫理審議会(ママ)開催要求の申出書

                     申出人 橋本洵子

                          加藤啓二

 6月23日、本会議において議案審議中、議長の制止にも拘(かか)わらず大声で議長を恫喝(どうかつ)し、議事進行を妨害した。

 これら行動(ママ)は、議会の品位を著しく貶(おとし)め、町民の信頼を損なう暴挙である。よって、東郷町議会政治倫理審査会を開催し、適切な処置を求める。

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                       平成21年6月25日

東郷町議会議長 近藤秀樹殿

山口洋子議員に対する東郷町議会政治倫理審議会(ママ)開催要求の申出書

                     申出人 橋本洵子

                          加藤啓二

 6月23日、本会議において議案審議中、議長の制止にも拘(かか)わらず大声で議長を恫喝(どうかつ)し、議事進行を妨害した。

 これら行動(ママ)は、議会の品位を著しく貶(おとし)め、町民の信頼を損なう暴挙である。よって、東郷町議会政治倫理審査会を開催し、適切な処置を求める。

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                       平成21年6月25日

東郷町議会議長 近藤秀樹殿

中川雅夫議員に対する東郷町議会政治倫理審議会(ママ)開催要求の申出書

                     申出人 橋本洵子

                          加藤啓二

 6月23日、本会議において議案審議中、議長の制止にも拘(かか)わらず大声で議長を恫喝(どうかつ)し、議事進行を妨害した。

 これら行動(ママ)は、議会の品位を著しく貶(おとし)め、町民の信頼を損なう暴挙である。よって、東郷町議会政治倫理審査会を開催し、適切な処置を求める。

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                       平成21年6月25日

東郷町議会議長 近藤秀樹殿

若園ひでこ議員に対する東郷町議会政治倫理審議会(ママ)開催要求の申出書

                     申出人 橋本洵子

                          加藤啓二

 6月23日本会議において議案審議中、議長の制止にも拘(かか)わらず、不規則発言を繰り返し、議会運営委員会において決定した議事進行を妨害した。

当該議員は、議会運営委員にも拘わらず、本会議前に開催された議会運営委員会を無断欠席した上、このような行動を起こしたものである。

これら行動(ママ)は、議会の品位を著しく貶(おとし)め、町民の信頼を損なう暴挙である。よって、東郷町議会政治倫理審査会を開催し、適切な処置を求める。

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 もうほとんどマンガですね。若園議員以外の3人は同じ文面だし。

 それと9月24日に石川昌弘議員から議長に提出された文書は次の通り。

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              平成21年9月24日

東郷町議会議長 近藤秀樹殿

                     東郷町議会政治倫理審査会

                     委員長 石川昌弘

 平成21年7月14日、全体会議において議長より要請があった「門原武志議員に対する東郷町政治倫理審査会開催要求の申出書」他3件に対し、下記の通り報告いたします。

                 記
1.政治倫理審査会の開催状況
 本審査会は、秘密会とすることを全員一致で決定した。以下に開催状況を示す。
1)H21.7.17 第1回審査会
2)H21.7.21 第2回審査会
3)H21.8.6 第3回審査会
4)H21.8.12 第4回審査会
5)H21.8.17 第5回審査会
6)H21.8.31 第6回審査会
7)H21.9.11 第7回審査会

2.事案に対する検討状況
1)事実経過の確認
 (1)申出書並びに6月23日当該議案審議中のVTR及び各委員の記憶などを参考に検討した結果、政治倫理要綱第4条3(1)により審査すべきとなった。

 (2)門原武志議員、中川雅夫議員、若園ひでこ議員、山口洋子議員に対し政治倫理要綱第4条3(4)に基づき、8月12日、8月17日と2度にわたり出席要請したが、出席はなかった。また政治倫理要綱第4条3(6)に基づく文書による弁明もなかった。

 (3)橋本洵子議員、加藤啓二議員に対し政治倫理要綱第4条3(4)に基づき、8月31日出席要請した。両議員とも出席し、申出理由などについての意見を述べた。特に加藤啓二議員より、「政治倫理要綱での適切な判断を望む」との意見があった。

2)措置に関する検討事項
 (1)議事進行妨害に関する発言
 ①発言内容が、議長の議事進行妨害に該当するかどうか検討する。
 ②発言内容が、議会運営委員にも関わらず議会運営委員会の決定事項に対し、その責務を果たしたかどうか検討する。

 (2)議長への恫喝に関する検討
 ①発言内容が、発言の制止無視、誤った法律、規則解釈で議長の職権を妨げ、議長を恫喝したかどうか検討する。

 (3)議事進行妨害の助長に関する検討
 ①発言内容が、議事進行を妨げる行為を助長したかどうか検討する。
 (4)上記の発言、行動が品位と節度を保ったものであるかを総合的に検討する。

3)措置の決定
 門原武志、中川雅夫、若ひでこ(ママ)、山口洋子の各議員に対し、2.2)の検討事項に従い検討した結果、政治倫理要綱第5条に基づき次の通りとした。

・門原武志議員 警告書の発簡に加え誓約書の提出

・中川雅夫議員 警告書の発簡に加え誓約書の提出

・若園ひでこ議員 警告書の発簡に加え誓約書の提出

・山口洋子議員 警告書の発簡

 警告書については、別添の通り。

3.審査報告書の作成及び秘密会について
1)報告書および警告書は、審査会で決定した。

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東郷町議会政治倫理審査要綱第4条3(1) 審査会は、2人以上の委員から審査の申し立てがあったとき、当該審査会を開始するものとする。
第4条3(4) 審査会は、審査のため必要があるときは、議員等の出席を求め、その意見を聞き、または事情聴取することができる。

第4条3(6) 審査の申し立てをされた議員は、審査会の会議において弁明することができる。なお、会議に出席できない場合は、文書をもってすることができる。

 「発簡」は「はっかん」と読んでました。初めて見る言葉です。私の手元の辞書(広辞苑第三版)には載ってません。特殊な用語だとしたら、その語を使うクセから、誰が起案したか推測できそうですね。

 余談はさておき、上記のような文書が配られました。

 議長が石川昌弘「委員長」の報告を求めようとしたとき、中川議員が「その前に、(議長が)誰を(委員に)指名したかの報告もないが」と発言したのを受け、議長が委員名を発表しました。
 石川昌弘「委員長」以外のメンバーは次の7人でした。

菱川和英議員星野靖江議員石川道弘議員近藤鑛治議員石川正議員柘植三良副議長(以上は自民系無所属)、井俣憲治議員(無所属)

 議長が密室で指名し、密室で7回も会議を重ね、好き勝手やってきたメンバーがやっと判明しました。

 こんな程度の作文を7回もかかって作ったんですね。お疲れ様。

 続きはまた明日。

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