工芸家を夢見る   千夢の世界

仲間で造るアトリエ模様(一歩)

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黒助の旅 (いや~大雪です)

2012-02-29 12:27:57 | 黒猫の話
みなさーんこんにちは~(眠り黒の助)でぇーす。

 留守番の昼猫おばさんは、チビ助を抱いてコタツで丸くなって寝ています。

先ほど千夢がきて、ペンギン達を連れて雪かきをしてくれと頼まれました。

外に出てみると大きな雪がボサボサと降っていました。雪に埋もれたら危険
なので断りました。

すると、雪国の方達の事を思えばこの位の雪でふざけるなと言って
雪の中に放り出されてしまいました。



ひえ~さむ~、なんて可哀そうな仕打ちでしょうか、このままにして置いたら
本当に雪の中に埋もれてしまいそうです。素直に次に進みます。

その仕打ちを見た「ペン銀子」が慌てて助けに来てくれました。後は私達に
任せなさいと言って、私を抱き上げ昼猫おばさんのコタツに連れて行って
くれたのです。



そして、ペンギン達は力を合わせ、えいこらしょ、どっこいしょと真っ白な雪の
中で遊んでいたのです。



何だか分からないうちに、終わり

黒助の旅の話はまた後でするそうです、気まぐれで申し訳ありません。

スタッフ全員がいつも困っているのです。

スタッフ(昼猫・ちび助・頭変僕・ペンギン達・3蛙・そして私眠り黒の助)

・・・・・つづく・・・・・

黒助の旅 ( お嬢さんの家に着いた)

2012-02-25 09:15:38 | 黒猫の話
みなさーん、こんにちは~留守番の昼猫の友達で~す。

  名前は「眠り、黒の助」と申します、宜しく



第 20 話 (私を乗せた車は、おばさんの下手くそな運転で家に着いた)

 ただいまーお嬢さんとおばさんが私のゲージを抱えて玄関に入った。

すると、二階からお帰りにゃ~んと女性ニャンコが迎えに出てくれたようだ。

 私の入ったゲージには、外が見えないようにピンクの風呂敷が掛かっていたが
隙間から女性ニャンコの姿を、ちょっと覗く事ができた。

 ドッキイーン、私の妻(ロシアンスキー)だ、何でなんでこの家にいるんだろう。

あぁ~懐かしい、おーい私はここだと叫んでゲージ゛から手を出して振ってみた。

 お嬢さんが「お母さん、猫チャンがまた騒ぎ出したよ」と言って風呂敷を剥いだ。

私とロシアンスキーの目が合った瞬間、「ギャアオー・カッー」とロシアン
ニャンコが威嚇してきた。

それはそれは恐ろしい形相、尻尾は煙突掃除のブラシのように太くなっていた。

 そして私の入っているゲージを蹴っ飛ばして部屋から出ていった。

私の妻(ロシアンスキー)に似ていたが猫違いだった、、でも気性の激しい
性格はそっくりだった、いやぁー怖かった。

 皆さん「ロシアンスキー」のこと覚えいますか、私の妻なんですよ。

今頃どうしているでしょうか、私の帰りを涙しながら待っていることでしょうねー


そしてまた一人(チンチラニャンコ)が何、なにかあったのと部屋に入ってきた。
 
 私を見るや、いきなり狂ったように「ウンニャオ~ウンギャー」と腰を天高く
突き上げ威嚇してきたのです。

そして私がゲージから出られないことを知ってか(ウウ~ン カー)と牙を
むき出しゲージにパンチを2発くれて部屋から飛び去っていった。

どうやら(ロシアンブルー)の娘らしい、気性は似ているが姿は似ていない。

 白と黒のブチ猫、毛はフサフサとしたチンチラのハーフで器量が悪い。

 (ロシアンブルー)がスーちゃんで(チンチラ)がフクちゃんと呼ばれている。

だめねー、スーちゃんもフクちゃんも、黒ちゃんは怪我をしているのに、仲良く
してあげなくちゃだめよねーとお嬢さんがなだめてくれた。

そんな騒ぎを聞いてか、隣の部屋にいた婆さんが、何事が起きたのと入ってきた。

 どうやら、おばさんの母親のようだ、そして私を見るなり「わー気色の悪い猫」
といって慌てて部屋に戻ってしまった。

そして夕方になりお嬢さんのお姉さんが学校から帰ってきた。「ただいまー猫ちゃん
連れて来た」と早足で私に近づいてきた。

 どうやら、お姉さんは私が来るのを楽しみにしていてくれたようだた。

まあー、電話で聞いていたよりも可愛い猫ちゃんじゃあなの。「大変だったわねー
怪我は大丈夫、早く治して元気になろうね」と優しく声をかけてくれたのです。

だんだん、この家の家族構成がみえてきた、まだ仕事で帰らぬ主がいるようだ。

 私は病院を出てから、食べ物はもちろん、一口の水も飲んでいない。

朝からゲージに入れられて、車に揺られ家に着けば気の強い馬鹿猫に騒げれて、
緊張と疲労で体力の限界に来ていた。

ただいまー と男の声が聞こえた。どうやら主が帰ってきたようだ。

      ・・・つづく・・・

忙しいふり

2012-02-22 17:21:47 | 工芸作品
みなさーん こんにちはー、留守番の昼猫でーす。

千夢がとても忙しそうです、猫の手も借りたいと言ってます。

 これから、チビ助と一緒に手伝いをしようと思っています。



黒助の旅、何時になるのでしょうかね~ 期待しないで待っててくださいませ。

・・・つづく・・・のかなー

黒助の旅 ( 新しい家路に向かう)

2012-02-18 12:11:46 | 黒猫の話
こんちわー留守番の昼猫で~す。今回も話が長いので顔は出しませんよー

18 話 (新しい家路に向かう)

私を乗せた車は家路を急いでいた。お嬢さんが、私のことをお母さんに相談した
のは数日前のようだった。

あのねお母さん、猫ちゃん飼って欲しいの 実はね、一昨日、動物病院から
連絡が来て治療が終わったので引取りに来て欲しいと言われたの。

もう何ヶ月も前の話で猫ちゃんのことはすっかり忘れていたので驚いちゃった。

それで、慌てて相談したわけなのよ。

じつは 数か月前の事だったわ、高校生のときのお友達と、お別れ会をしようと
数人で町に出かけたの。

すると歩道のすみの電柱の影にうずくまっていた、真っ黒けな猫が目に入ったの。

車にひかれたらしく身体が不自然によじれ とても苦しそうだったのよ。

どうしても放っておけなくて動物病院に運んだの。

先生は、「この猫ちゃん助かったら、あなた達が責任持って飼ってあげられる?」

約束してくれるなら治療するけど、そうじゃなければ保健所に送るしかないよ。」と
言われたの。

私達は相談して「飼います だから治療をして下さい、助けて下さい」と頼んだの。

先生は、「わかった治療費は要らないよ、治ったら連絡しましょう」と言ってくれたのよ。

そして代表で私の携帯の番号を書いてきたの。

 すると数か月後の一昨日、病院から「脊髄損傷で一生下半身不随」です。

誠に残念ですが、治療は終わったので迎えに来て欲しいと連絡が来たの。

慌てて友達と相談したんだけど、誰も引き取れないって言うのよ。

だから困ってお母さんに相談したわけなの、ごめんなさい。

そうだったのと不安げな顔して、お母さんはうなずいた。
だけどねぇ うちにも猫が2匹いるでしょう、まして下半身不随の猫なんて
面倒見れないと思うのよ。

困ってお父さんに相談してみたら、最初はお父さんも無理だろうと言っていたの。

でも、先生との約束だろう、引き取って面倒見るしかないだろう、と言う訳で
飼う事が決まったのよ。

 でも困ったわー、こんなに大きくて汚い猫でしょう。想像していた猫と
全然違うんだもの、もっと可愛らしい猫かと思ったわよ。

何歳くらいでしょうねー、見れば見るほど化け猫みたい、ああ~怖いわーどうしよう。

私が乗っているのに何て気に触る会話をしてるんだろう。

それにしてもまだ家に着かないのかなー


この先は、ちょっと違う家族風に話してみます。


母ちゃん:冗談じゃないよ、こんな汚い猫は家に連れて行けないよ。おめえ達が
     拾った猫だっぺー、友達ともう一度話し合って何とかしろよ。

娘   :だってみんな無理だって言うじゃん、仕方ねえだろう。

母ちゃん:だったらおめえが東京にでも何処にでも一緒に連れて行きゃあいいだろう。

娘   :なにいってん、先生の前じゃあ、はいはい分かりました、何てよそ行き
     の声出して格好つけてやがってよー たっくー。

母ちゃん:こんな汚い猫を連れて帰ったら、それこそ父ちゃんが怒るよ。母ちゃん
     知らねえよ、おめえのせいだよ。

娘   :分かったよー うっせえなー、家に着くまでに何とかすりゃあいいんだろう。

母ちゃん:おっ、でかい口をたたくねー、どうせお前の考えなんか分かってらー。

娘   :へーじゃあ何を考えているか言ってみな、当たったら誉めてやらー。

母ちゃん:帰り道、烏川の橋の上から流してしまえ、な~んて魂胆なんだろう?

娘   :母ちゃんすげー、超すげー、その通りだよ母ちゃん、やっぱすげー

母ちゃん:当たり前だよ、お前の親だもの、考えは同じさ。

娘   : かあちゃんも捨てようと思ったんだ、気が合うじゃーんそうすべ!

母ちゃん:まだ早過ぎるんだよー、黒い猫だから真っ暗になってから捨てれば誰にも
     気付かれないよ。この先の店でラーメンでも食べていれば暗くなるよ。。

娘   :母ちゃん超頭いいー!やっぱ尊敬しちゃうよ。

母ちゃん:いいかい、これだけ言っておくよ、お前はこんな親にはなっちゃいけないよ。

娘   :うっせえなーそんな事わかってらー、心配すんじゃねえよ、餓鬼の頃から
      絶対に母ちゃんみたいにはなりたくねぇと決めてんの。 

母ちゃん:へー、やっぱ母ちゃんに似て頭のいい子だ。


:すみま~ん、もうやめますよー、えっあきれて開いた口がふさがらない。

 ですよねー  ではまた・・・つづく・・・

黒助の旅 ( 看護婦さんに見送られ退院 )

2012-02-16 15:12:33 | 黒猫の話
みなさ~ん、まだまだ寒いですねー 留守番の昼猫です。

 今日は久しぶりに出かけようとしたんですが、天気も良くないので止めました。



サングラスをかければお陽様は引っ込んでしまうし、パーと晴れて欲しいですねー

17 話 (お嬢さんとの再会)

 病院には怪我や病気、そして避妊手術等で15~16匹の猫や犬が入院している。

退院が決まり迎えに来た飼い主を見て、チワワが大はしゃぎで甘えている。

その時だった、隣の診察室から先生と、聞き覚えのある女の子の話し声がした。

そして、どうやら私の話をしているようだった。

「ではこちらへどうぞ」 ギィーと私の居る病室のドアが開いた。

入ってきた先生の後ろに、私を助けてくれたあの時のお嬢さんと母親らしいおばさんが

立っていた。「元気になりましたよ、見てあげて下さい」と先生が二人に言った。

 私の姿を見たおばさんは唖然として、怖がるように後ずさりをした。

どうやら、私は想像していたような猫の姿ではなかったようです。そしてお嬢さんと

顔を見合わせ、がっかりした様子でうなずいた。(何でがっかりするのかねー)

 しばらく眺めていたが、心を決めたらしく、恐る恐る私に近づいてきた。

「黒ちゃん大怪我をしたんだって大変だったねー、でも良かったね治って」

と、おばさんの手が私の檻に近づいた。

私は驚きカッー牙をむき出し威嚇してしまった。おばさんは驚きヒェーとのけぞった。

先生が慌てて、あっ言い忘れてました。いやー野良猫ですから警戒心が強く、

気性が荒いんですよ。また、怪我のせいもあって凶暴で手を焼きました。

うちの看護婦も何人も負傷しました。

介護の際はくれぐれも 怪我しないよう気を付けて下さい。

精神的なストレスもあり血尿が出ています、薬は必ず毎日飲ませてください。

時間は掛かると思いますが慣れてくれば顔も穏かになるでしょう。

 そして、おばさんが2ケ月間の入院治療費を尋ねました。

しかし、先生は、治療が終わったらお嬢さん達が責任を持って育てると言ったので

それなら治療費は請求しないよと約束しました。ですので心配なさらないでください。

そんな訳で結局、治療費は病院が持ってくれたのでした。 

そして、お嬢さんが持ってきたゲージに入れられ、二人の車に乗せられました。

 看護婦さんは私の乗った車を何時までも、いつまでも手を振って見送った。

そして、真っ白なナース衣のポケットからピンクのハンカチを取り、目頭を押さえ

泣き崩れるていく姿がルームミラーに映った。

きっとあの看護婦さんは私に恋心を抱いていたんだろう、それを思うと涙が・・・




この写真は現在のものですが、昔の私は凛々しく、誰もが一目置いてくれたのです。

大きい声で言えないが私イケメンでしょう、今までにも随分と泣かしてきたんです。

でも、もう私の身体は元には戻らない、私のことは忘れ誰か良い人を見つけて

欲しいと、胸に手を当て祈ったのです。

 あほー 勘違いするな。噛まれたり引っ掻かれたり大迷惑だったの!

引き取り手が現れ、重荷から開放された看護婦さんは、嬉しくて力も気も抜けて

泣き崩れたんだってー

あ~ぁ行っちゃって良かった~ 清々しいねー、あかんベーをしたか、しないか ?

 ・・・つづく・・・・