娘、大学生になりました
行きたい大学ではなかったけれど・・・
補欠からの合格を願ってはいたものの、願いは届かず
駄目だったという結果を受けてすぐに合格してた大学の授業料を払い、書類を作成して夕方には書留で送った
行くところがこれで決定したわけで、ちょっとほっとした
その後は一人暮らしのための買い物や引っ越しの準備に追われバタバタの日々
娘は友達と遊び三昧の楽しい日々を過ごしてるように見えてたんだけど、ちょっとしたことでイライラしたり
不安定な様子もあった
いろんなことが決まっていくスピードについていけないような
「自分が情けない、何も出来ない、地元に残るのが親孝行だよね、大学に行く意味がわからなくなってきた」等々
もう後戻り出来ないところにきて不安なんだろうね
そして
「実は○大学に落ちたことをまだ引きずってる どれほど行きたかったか、その為にどんなに頑張ったかは私にしかわからないことだけど、絶対受かるって信じてたし、補欠になっても絶対受かるって最後まで信じてた 待ってる間はもうどっちでもいいとか言ってたけど、そうじゃない S大学本当は行きたくない 行くよ、行くけどね、本当は行きたくない」
それに対して私は、皆がみんな行きたいところに行けるわけじゃない、大事なのはどこの大学に行ったとかじゃなくて、そこで何をするか、どういう人になるかってことじゃないのかな というようなことを話した
娘は黙っていたけど、なんか違うなって 娘は私の言う一般論的なことなんてわかってるんじゃないかって
娘は会話の中で「私にしかわからない」と何度か言った
不合格がわかってから、私も主人も、気持ち切り替えて準備していかないとという思いでいた
娘にも「S大学、立派だよ、よく頑張ったね、本当におめでとう」と言ったし、周りもみんな祝福してくれた
それに応えるように嬉しそうな表情だった娘だけど、本音はそうじゃなかった
でも、大金を払い協力してもらってる立場で何も言えなかったんだと思う
前を向かなくては、と不合格のショックや悲しい気持ちに必死に蓋をしていたんだと思った
そう思ったら、なんだか泣けてきて
「S大学よかったねって言葉も嬉しくなかったんだね、ごめんね、気持ちわかってあげてなかったね」
娘は「私もごめんなさい」と言った
なんか、気持ちだけを置いてきぼりにして、前を向いて気持ち切り替えてって言われてもすぐには無理だよね
それが3月の後半のこと
その後娘は引っ越し、すぐにオリエンテーションで毎日大学へ通う日々を送った
やることがありすぎて、もう後ろを向いてる暇はないという感じだった
友達もできて、その子たちもみんな第一志望を落ちてきた子ばかり
新しい生活に戸惑い、緊張しながら一日一日と慣れていってる娘
暫くは大変だと思うけど、きっと大丈夫
引っ越しの手伝いを終えて、昨日戻ってきた私も新生活をスタートさせなきゃ