重松農園のシンボルであったジャカランダで、エンゼル幼稚園に移植前の往時の樹姿。
平成27年、移植の朝に重松さんが撮影された画像で、本日重松農園さんから頂きました。
ブログに掲載しましたジャカランダの花の画像は重松農園さんの許可を頂いております。
画像は、エンゼル幼稚園
伊予郡松前町にある「ジャカランダの花」散策をして来ました。
その前に松前町について触れておきます。
この町は、伊予松山藩20万石の初代藩主、加藤嘉明が過ごした町で、慶長5年9月15日に起こった関ヶ原の戦いでは東軍の将としてこの地あった松前城から出陣した地であります。戦い後、徳川家康から伊予国(愛媛県)の半分20万石を拝領し、家康の許可を得て、慶長7年1月15日、勝山に築城の工を起こし、慶長8年10月、家臣並びに松前の住民と共に居を新城下に移し、これが松山の開市となりました。
また、最近ではボーイング社の飛行機、787型機の素材となる炭素繊維の生産拠点である東レ愛媛工場があり、裸麦生産日本一、平成の大合併ではどこの自治体とも合併せず単独の自治行政を行う財政豊な町です。そして全国でも珍しい山岳地帯のない自治体で地下水豊かな町です。
注:重松農園さんには改めて伺うことにしています。鉢植えとして育ててあるジャカランダを見せていただくためにです。
その松前町に何故かジャカランダ沢山あります。その内3ヶ所を散策しました。
最初は伊予郡松前町西古泉にある、「エンゼル幼稚園」に行きました。
エンゼル幼稚園には、愛媛県内で一番大きなジャカランダと言われた、重松農園にあった樹を3年前に「松前町道・想い通り」が建設され、ジャカランダがあった重松農園の土地が道路用地にかかり伐採する事になったそうです。
エンゼル幼稚園はその事を知り、譲り受けを申し出て移植したジャカランダです。
画像の様に、移植に伴いかなり枝を切り落とし、根切りもして万全を期して移植したそうです。移植作業をした造園業者は、移植成功率は5%と言われたが移植して今年4年目を迎えますが、元気に生育しておりますと、案内して頂いたエンゼル幼稚園の松木さんの説明でした。松木さんは、移植前のジャカランダ、移植作業、移植後の手入れ等々全て立ち会われたそうです。原木と一緒に移植した幼木が3本植栽されていました。原木が元の姿に復元し花を咲かせるには、3年位かかるそうです。その頃訪れてみたいと思います。
なお、エンゼル幼稚園には、ジャカランダの樹が移植したものを含めて10本ありました。10本のジャカランダが成長し一斉に花を咲かせると壮大なジャカランダの花園になるでしょう。
重松農園さんにあったジャカランダの樹で、移植2年目になるそうです。
この樹から育てた幼木が左側に2本、右側に1本植えられていました。
ジャカランダを見ている方が「松木さん」で、樹は乾燥に強く夏場も余り灌水しなくとも大丈夫だそうです。流石熱帯で育った植物です。移植前に樹の下にあった花も一緒に移植したそうです。
幼木を植えたのは、原木が移植に失敗した時を考え後継の樹として植栽したそうです。
画像の様に移植するため多くの枝を切り落として、往時の樹姿とは全然変わり果てた樹となりました。
移植前に樹の下にあったハマユリも一緒に植えてありました。
移植に当たり、万全を期するために宮崎県日南市南郷町まで研修に行かれたそうです。
偶然にも愛媛県農業試験場に在籍していたかたがおられ丁寧に教えを得ることが出来たそうです。
右側の樹。
移植した原木は、盛土をしていますが、樹の大きさの割合からして根は浅く、そのかわり横に大きく伸びており、移植時は大きく広い鉢穴を掘って植えたそうです。
左側に2本ある内の1本。
左側に2本ある内の1本。
エンゼル幼稚園玄関前に植栽されているジャカランダで、園長先生の誕生日のお祝いに贈られた樹で、4本ありました。
幼木を頂き4年になるそうです。松木さんの案内では、花が咲くには数年かかると思いますと説明がありました。
玄関の直ぐ右側にも2本のジャカランダが植えてありました。
エンゼル幼稚園の運動場で、天然芝が植えてあり私が伺った時は運動の時間帯で、園児たちは楽しく演技をしていました。
画像は、エンゼル幼稚園に移植された、重松農園さんのにあった往時の樹姿です。
重松農園の重松茂さんが平成26年撮影されたもので、本日頂いた画像です。
同じく重松茂さんが平成26年撮影されたもので、このジャカランダは重松農園のシンボルの樹であったそうです。
エンゼル幼稚園の松木さんは、愛媛県一のジャカランダの樹が道路用地にかかり、重松さんは伐採する事にされたが、これを聞いたエンゼル幼稚園さんが譲り受ける事にされたそうです。絶滅するはずだったジャカランダは、エンゼル幼稚園で次の余生を送ることが出来てよかったですと語られました。
平成27年にエンゼル幼稚園に移植するその朝に重松茂さんが撮影された画像だそうです。
この画像も平成27年にエンゼル幼稚園に移植するその朝に重松茂さんが撮影された画像だそうです。
ジャカランダは重松さんご自慢の樹であったそうです。
ジャカランダは、6月下旬から開花が始まり7月初めころまで楽しめるそうです。
重松農園のシンボルであったジャカランダは、周囲の田んぼに田植が終わり見渡す限り田園風景の中にジャカランダの花が咲く風景は世界中何処にもない風景でしたとメールに書かれておられました。
画像は、松前町道「通称・想い通り」の建設用地買収の対象となり重松農園さんにあったジャカランダがエンゼル幼稚園に移植されました。左右4車線の立派な町道です。町財政が豊かな町なんですね。