~土に命と愛ありて~ティア長崎銅座店

旬の無農薬・有機野菜の家庭料理のお店

幻の醤油

2007年05月29日 | 日記



●存続の危機、長崎県西海市「江島醤油」



“あと何年作り続けれるかわからん。今年で最後かも”
“おばちゃんたちの醤油造りを是非、学びたい、島に住みたいという家族がいたら、造り方を教えてくれるね”“そりゃよかよ。足腰は動かんようになってるけど、教えることはまだできるよ”



「九州のムラ」19号の特集「ムラの食守」で紹介している長崎県西海市の離島 江島(えのしま)で造られる手造り醤油は、平均年齢70歳を越える島のおばあちゃん達が造っています。
200名足らずの島の活性化を目指し、15年前に取り組んだ醤油づくり。
各家庭で作っていた醤油を、加工センターを作り「江島っ娘倶楽部」の5名のおばちゃんたちで商品化しました。すべてが手造りで、早朝からの作業は、原料の麦干し、麦洗い、かまど蒸し、天日干し、大豆の大釜炊き、モロブタの寝かせ、麹つけ、攪拌棒で一日100回を100日間、かき混ぜるというかなりの重労働です。
15年たって、高齢化、重労働が重なり、現在は3名に減少。後を継ぐ農産加工グループは島には無く、あと1、2年で醤油造りは断念せざるを得ない状況です。
1本1500円程度きるこの醤油は、フルーティな香りの薄口醤油ですが、料理に使って良し、原材料はすべて国産、すべて手造りの絶品の醤油です。
ファンの方も多く、作った分はすべて売り切れる状況ではあります。造った醤油を買ってくれる人はいます。あとは造り手が島にはいないのです。



島の小中学校も4年後には閉校か。
島の学校も、現在、小学校6年生1名、中学校3年生が1名の計2名、このままいけば、4年後には閉校、廃校に追い込まれるというギリギリの状況です。



●醤油造りを生業とし、島に定住いただけるマチ人を募集します。
今回、「九州のムラ」では、西海市の協力もいただき、紙面上で、「幻の江島醤油・食守見習い養成プロジェクト」を立ち上げ、実際に島の暮らしを考えるマチの人々(家族)に、島に来ていただき、醤油造りを体験するモニターツアーを募集しています。
昨年11月には第1回目のモニターツアーを実施し、福岡から1家族参加
いただきましたが、まだ定住というところまではいたっていません。そこで今回、第2回目を実施いたします。
醤油づくりを行うおばあちゃん達との面談を経て、醤油造りを生業とし、本気で島の定住を考える家族(出来れば4歳以上の子供のいる家族優先)が見つかることを強く願っています。
ムラの食文化である醤油を、守っていくために、スローライフを目指すマチの力を借り、交流から定住に繋げるプロジェクトです。九州のムラの読者だけでは限りがあります。
是非、応援いただければ幸いです。



 『幻の江島醤油・食守見習い養成の島たびモニターツアー』



 日時:平成19年6月8日(金)から10日(日)2泊3日
 募集家族:各回最大3家族まで。(多数応募の場合は抽選)
 日程  :1日目 島内散策、碁石ケ浜にて夕日鑑賞。夕方、各宿泊先にて食事(自炊)、就寝。
      2日目 醤油作りを一部体験。実際に醤油造りの話を伺います。
       3日目 8:30江島発 
 参加費 :大人1名5,000円、子供(小学生)1名2,500円
 幼児無料(3日分の食費、水熱意費、島暮らし体験料込み)
 *フェリー代など島までの交通費は各自ご負担いただきます。



●問い合わせ・参加申し込み先
 西海市水産商工観光課 
 TEL 0959-37-0071(担当 小田)
 メール:suishokan@city.saikai.nagasaki.jp




最新の画像もっと見る

コメントを投稿