新聞記者OBが書くニュース物語 中村仁のブログ

全国紙の元記者・中村仁がジャーナリストの経験を生かしたブログ
政治、経済、社会問題、メディア論などのニュースをえぐる

大學無償化へ「教育国債」とは無責任

2017年02月19日 | 政治
  科学技術の研究費充実が先決 2017年2月19日  先進国最悪の財政状態で、その再建もおぼつかないのに、教育の無償化というきれいごとに向かって与野党が競争して走りだしています。何兆円もの財源をまかなう「教育国債」構想も与党から飛び出し、なんとも無責任な話です。日本経済が停滞から抜け出すには教育の充実が不可欠にしろ、どう充実させるかの肝心の議論が聞かれません。耳障りのいい「教育国 . . . 本文を読む
コメント (2)

東芝危機が示す経営者の巨大企業化の病

2017年02月16日 | 経済
  分社化や企業細分化の再評価を 2017年2月16日  グローバル化が進みビジネスチャンスが拡大するとともに、経営が破たんした時の損失も恐ろしいほど巨大化しています。企業買収、経営統合の波に乗り遅れると、生き残れないという焦りを多くの経営者は持っているようですね。東芝の経営危機というか経営破たんは、その焦りが自滅を呼び寄せたとしかいいようがありません。  焦って企業統合、合 . . . 本文を読む
コメント (3)

トランプ政権の落成披露祝いが安倍氏の狙い

2017年02月12日 | 海外
   争点は外して舞台裏に回す 2017年2月12日  トランプ政権の発足後、初の日米首相会談が行われました。米メディアからは「大統領にこんなにおべっかを使う外国の首脳は見たことがない」と、皮肉っぽい評価も聞かれます。どこか見下しているのですね。今回の訪米は、トランプタワーの新ビル落成記念のお祝いに駆け付けたようなものですから、これはこれでよく、辛口の言葉を双方が本音でぶ . . . 本文を読む
コメント

論客の池田信夫氏による論評への感想

2017年02月10日 | 経済
  「量的金融緩和と円安は無関係」との指摘 2017年2月10日  言論プラットフォーム・アゴラ主宰の池田信夫氏が、ご丁寧にも2回にわたり、私のブログに触れ、論評して下さいました。円安誘導と財政支出の二つの問題点です。ありがたいと思うと同時に、要点をしぼり、強調したいことだけを書くブログの形式では、真意が伝わりにく、誤解が生じやすいですね。今回はまず円安問題を考えてみました。 . . . 本文を読む
コメント (2)

トランプは日本語のトランプと違う

2017年02月10日 | 海外
  切り札か、ババ抜きのババか 2016年2月8日   「トランプ米大統領が誕生」と聞いて、「まあ珍しい。あのトランプのトランプさん?」と、思った日本人は少なくないでしょう。実は、日本語と英語とでは、トランプ(Trump)の意味が異なります。日本語のトランプは、ゲームで使う「トランプ」であるのに対し、英語のトランプの意味は「切り札」です。日本語の「トランプ」を英語でいう時 . . . 本文を読む
コメント (4)

米国が誤解する「思いやり予算」は禁句に

2017年02月04日 | 政治
  トランプ氏が気づく前に修正を 2017年2 月4日  来日したマティス米国防長官が安倍首相、稲田防衛相と会談し、尖閣諸島に対する米国の防衛義務(安保条約)の適用を明言し、日本側をほっとさせました。トランプ大統領が強調していた米軍の駐留経費の負担増については、「日本は他国の手本」と述べ、拍子抜けです。ただし、トランプ氏が気が付く前に、禁句にすべき言葉があります。「思いやり予算」で . . . 本文を読む
コメント (2)   トラックバック (1)

トランプ氏の円安誘導批判は日本の弱点

2017年02月02日 | 経済
  異次元緩和の修正の契機に 2017年2月2日  トランプ米大統領が中国、日本、ドイツの通貨安批判を展開しました。このうち日本の円安はアベノミクスの主軸である異次元金融緩和政策が生み出したものです。最大の狙いであった消費者物価引き上げには効果がなく、脇役であった円安と株高が景気政策として主役になっているといえます。日本は金融政策の軌道修正に迫られ、出口を模索するでしょう。大量の資 . . . 本文を読む
コメント

米国の新経済理論にすぐ飛びつく日本

2017年01月29日 | 経済
  金融政策は失敗、次は財政赤字の拡大策か 2017年1月29日  日本を振り回わすのは、トランプ新大統領ばかりではありません。米国発の金融理論の影響を受けた異次元金融緩和策が成果を上げられず、困り果てていたところ、今度は米国発の財政赤字の膨張論を賞賛する学者がでてきてきました。金融政策が手詰まりとなり、今度は財政赤字の拡大を認める根拠を探し求めているのでしょう。  米国発の . . . 本文を読む
コメント (2)

ノーベル経済学賞受賞者は反トランプで結束せよ

2017年01月26日 | 国際
  経済原則に逆行する「米国第一」 2017年1月26日  トランプ氏が新大統領に就任し、米国の政治、外交、経済の大転換を図ろうとしています。特に保護貿易主義への傾斜は劇薬で、これまでの世界経済の原理、原則に逆行します。米国人でほとんどを占められるノーベル経済学賞の受賞者は今こそ結束して、経済原理の基本を守るようトランプ氏に訴えるべきでしょう。    日本でも、民主党 . . . 本文を読む
コメント (3)

蓮舫対小池に見るネット世論への対応の差

2017年01月22日 | メディア論
  政治の風を左右する力量 2017年1月22日  トランプ氏が米大統領に就任し、既存メディアを飛び越えて、ネットなどで直接、国民に思いを投げつける情報作戦が効果をあげたようです。情報戦術の巧みさが既存メディアを上回るケースも増え、新聞、テレビはうかうかしていられなくなりました。日本のネット社会の潮流はどうなっているのでしょうか。  ネット世論を形成する場になっている言論プラ . . . 本文を読む
コメント

天下り斡旋は形を変えた贈収賄か

2017年01月20日 | 社会
  大學は見返りに交付金、助成金を期待 2017年1月20日  文部科学省が元高等教育局長を早大教授に天下りの斡旋をしていたことが発覚しました。他に30件前後の疑わしい事例があるとかで、文科省次官が辞任というか、退任させられました。人材は官界にも多く、天下りすべてがすべて悪ということではなくても、今回は次官以下の組織ぐるみの行為で、国家公務員法の再就職斡旋の規則に触れる集団就職のよ . . . 本文を読む
コメント (2)

ポピュリズム報道にみるメディアの誤用

2017年01月17日 | メディア論
  大衆迎合主義は誤解を生む訳語 2017年1月17日  日本のメディアに「ポピュリズム」が登場しない日はまずないでしょう。ポピュリズムは歴史的にも、地域的にも大きな広がりを持ち、政策目的も多岐にわたり、民主主義との関係もプラス面、マイナス面があり多面的です。にもかかわらず、日本では、メディアがひとくちで「大衆迎合主義」と訳して報道することが多いので、気がかりです。メディア論として . . . 本文を読む
コメント

製造業の回帰では米国の赤字は減らない

2017年01月15日 | 経済
  トランプ新大統領の大いなる錯覚 2017年1月15日  製造業のメキシコへの移転阻止などで、トランプ次期大統領は米国の貿易赤字を減らし、国内の雇用を増やそうと叫んでいます。製造業が国内回帰するか海外移転を断念するかすれば、米国の貿易赤字が減るかというと、逆に赤字は増えるとの指摘がなされています。不動産王のトランプ氏は不動産業に詳しくても、経済全体のメカニズムには疎いようです。 . . . 本文を読む
コメント

朴氏の早期退陣、新大統領に潘基文氏を期待

2017年01月12日 | 国際
  韓国の地政学的位置を重視する 2017年1月12日  トランプ氏の大統領就任が象徴するように、世界は不確定要素が増し、動乱の時代に入った気配です。中国、北朝鮮がアジア情勢に波乱をもたらすことも警戒しなければならない状況です。そんな時、韓国で政治空白が生じ、慰安婦問題が蒸し返され、日韓関係は再び緊張しています。恐らく中国、北朝鮮にとっては、喜ぶべき状況に違いありません。  結論を先に . . . 本文を読む
コメント (7)

老人ホームを優遇、保育園は冷遇する日本

2017年01月08日 | 社会
  老人ホームに保育所の付置義務を 2017年1月8日  ある日の新聞が日本の縮図を描いていました。一面トップと別面の特集で「子どもの声がうるさい。保育所の開設中止、延期が次々」(8日の読売新聞)という記事が載っていました。その前日、同じ新聞に「入居者募集中。高齢者とその家族のための安全、安心な施設」と、老人ホームの大々的な全面広告を2社が2ページ、掲載していました。  チェ . . . 本文を読む
コメント