新古今和歌集の部屋

歌論 後鳥羽院御口伝 藤原清輔、俊恵




清輔、させることなけれども、さすが古めかしき事、時々見ゆ。

年經たる宇治の橋守言問はん幾世になりぬ水の水上
(巻第七 賀歌 743 藤原清輔)

これ躰なり。
俊惠法師、おだしきやうに詠みき。五尺のあやめ草に水をいかけたるやうに哥は詠むべし
と申しけり。

龍田山梢まばらになるまゝに深くも鹿のそよぐなるかな
(巻第五 秋歌下 451 俊惠法師)   

釋阿優の哥に侍ると申しき。


○清輔
藤原清輔(1104~1177年)藤原顕輔の子続詞花集の撰者。
○俊惠法師
(1113~?年)源俊頼の子。東大寺の歌林苑の月次、臨時の歌会を主催。鴨長明は弟子にあたる。
○釋阿
藤原俊成(1114~1204年)法号は釈阿。千載和歌集の撰者で定家の父。

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