横浜スローライフ -- My slow life in Yokohama

位置情報、地理情報に関するサービス、その他日常生活から思ったことを気ままに記す不定期のんびり日記

0から始めるイマドキの起業

2016年07月25日 01時19分37秒 | ビジネスetc
 今の会社(合同会社CUNEMO)を始めてから間もなく4ヶ月になる。「真っさらな起業」は、人生でそう何回でも無い貴重な体験だ。「2016年スタイル」の起業について、このブログで記録を残しておきたい、

1.はじめに 起業は楽しい
 自分の経験や知見を活かして、今までやっていなかったことを手がけて行くのだから、起業は刺激的でとても楽しい。もちろん、事業が思い通りに立ち上がることなど無いし、下手をすると行き詰まってしまうから、リスクはかなり高いと言える。しかしながら、これだけ変化の激しい時代に「安定」を求めること自体が、私にとっては高リスクだと思っているので、その部分であまりストレスには感じない。逆に、自らの意志ではどうにもならない仕組みにがんじがらめになっていることの方がストレスになる。

 これまでに私は、事業の立ち上げ、事務所の立ち上げ、日本法人の立ち上げ、自らの起業などを体験してきたが、どんな場合でも過去の経験は活かせるものの、そのまま繰り返せばうまく行く、なんてことは残念ながら無い。他の起業家はどのようにやっているか知らないが、私の場合、準備をほとんどする時間もないまま4月からビジネスを始めたので、どんなテーマで何を事業にするのかを、走りながら考えて来ている。今やっていることは数ヶ月後に大きく変わっている可能性もある。

2.「合同会社」という形態
 今は一人でやっていて、従業員はいない。それでも、ビジネスとプライベートのメリハリや、将来を見据えて企業のブランディング、そして日本においての税制面を勘案すると、会社組織にした方が良いと判断した。今日本では、会社は株式会社か合同会社かの二択である。会社設立のコストは合同会社が圧倒的にハードルが低くて、6万円程度で済む。株式会社はその4倍くらいかかるが、だからといって特別なアドバンテージはあまり見えてこない。そのため、起業の際に株式会社にするメリットはそれほど高くないと判断した。なお、エクイティファイナンスを実施するなど、株式会社である必要が出てくれば、その際に株式会社に組織変更すれば良い。

3.クラウド、ネットワーク、そしてモビリティ
 会社の名前(CUNEMO)の元にもなったクラウド、ネットワーク、モビリティだが、14年前にオークニーを起業した際とは、この辺が劇的に変わっている。

 例を挙げると、会社設立の方法は、以前は本屋でハウツー本を買ってきて、専門家にも聞いたりしたのだが、今回はネットで検索すれば用紙までダウンロードできる。私の場合は、freeeの無料サービスを使って会社の設立手続きを行った。

 法人の印鑑も、以前は街のはんこ屋さんで1万数千円で頼んで1週間くらいで作ってもらったが、今回は楽天でその半額程で数日で到着した。

 法人銀行口座は、オークニーの際は駅前の銀行に何度も出向いて作ってもらったが、今回はジャパンネット銀行にした。都銀は法人口座のネット利用には月額数万円かかるが、ジャパンネット銀行は無料だ。振込手数料自体も格安。いつでもどこからでも利用できる。

 会計システムはfreee。月額1980円で一通りのことができる。複式簿記の知識がなくても使えてしまうので、「経理の人」が幅をきかす時代はもう来ないような気がする。ジャパンネット銀行とも自動で同期が取れるので入出金の消し込みが簡単である。請求書もPDFで簡単に作成でき、それをメールでお客様に送付すればOKという場合も多くなっている。

4.住所と電話番号は不要!?
 14年前も自宅兼オフィスでスタートしたが、今回も同様。だが、今回は「自宅がオフィスです」という意識は低く、「私がいる場所がオフィスです」という気持ちでいる。Macbook12インチとiPhoneさえあれば、駅のベンチだろうが、スタバでも、客先でも、それが私のオフィスなのだ。だから、あえて名刺には住所を記載していない。電話も固定電話はファックスの受信用としてしか使わないので、iPhoneの電話番号を名刺に刷り込んでいる。

5.Webサイトは必須
 Webサイトの無い会社はまともに事業をしているかすら怪しまれる時代なので、必須アイテムだ。私の場合、業務内容が見えてきた6月になってようやく開設したが、本当ならもっと早くすべきだった。Webサイトの作成も、ドメインを取って、レンタルサーバーを契約して、Word Pressをインストールしてという一連の流れで一人でやれてしまう。

6.顧客(名刺)管理
 いずれは、セールスフォースを導入し、SmartVISCAで名刺管理をしたいと思っているが、現在はエイトを使っている。データ化した名刺はしばらく置いておき、数ヶ月経ったら処分してしまう。

7.文書づくりとファイル管理
 EvernoteとDropboxを多用している。基本的には印刷を目的としていないドキュメントが多いので、MicrosoftのWordの出番は少ない。

8.スケジュール管理
 MacのiCalを使っている。Googleカレンダーからの読み込みもできるので便利だが、従業員を採用してからはどうなるだろうか。

9.コミュニケーション
 メールやFBメッセージのやりとりで連絡を取り合うことが多く、遠方との会議はSkypeで。客先に仕組みがあれば、ChatterやChatworkでコミュニケーションをする。実際に、チームメンバーが地理的にバラバラであっても、一堂に会すること無くプロジェクトを進めることが可能である。

とまあ、こんな感じが2016年風の起業スタイル。
バックオフィス、インフラ周りはクラウドサービスが補ってくれるから、自分の得意分野に集中することで、事業の効率を上げられる。
一人で仕事をすることのハンディは殆ど無い。
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フルHDの23インチ液晶モニタ購入

2016年07月01日 00時58分29秒 | ビジネスetc
バランスボールの導入に続き、自宅オフィスの環境整備を徐々に進めている。この度、23インチの液晶モニタを購入した。
Macbook12インチは、高精細仕様のため、かなり狭い画面でも作業がしやすい。
最近プレゼンテーションスライドの編集や複数のブラウザを見ながらの調べ物などをすることが増え、さすがにMacbook12インチの画面だけでは、やや狭さを感じていた。
振り返ってみれば、オークニー時代には、オフィスのデスクには23インチモニタがあり、常用のMacbook Air11インチに繋がれていて、そういう作業の時に快適だった。

私は光沢タイプ(グレア)が発色が良くて好きだ。光の映り込みが気になるかどうかだが、ライティングの仕方次第でそれは解消できる。それよりもノングレアによって失う発色の鮮やかさがもったいない。

モニターは安物を買うと作業性や目の疲れに悪影響があるから、EIZOなどのちゃんとしたものを買おうかと思って有楽町のビックカメラで液晶モニタの下見に行ったら、光沢タイプは置いていない。個人向けのテレビ兼用のPCでは光沢タイプは散見できるが、外部モニタはビジネス用途が大半なのだろうか。

仕方がなく、ネットで調べることにした。
カカクコムやAmazonでレビューなどを調べると、光沢タイプの現行品の選択肢はあまり無く、結局「唯一」に近い状態で、このモニタが選択された。
Acer ディスプレイ モニター S236HLtmjj 23インチ/IPS液晶/フルHD/HDMI端子付

解像度は1920x1080(フルHD)でありながら、価格も2万円程度で手頃である。幸い、レビューにも酷評は殆ど無い。


なかなか美しい外観だ

箱を空けて取り出してみると、Webでの印象以上にデザインがクールであることが気に入った。


フルHDだと画面にプレゼンテーションスライドをずらりと並べられて作業がはかどる

肝心の画質だが、フルHDといっても、高精細液晶では無いので、Macbook12インチに慣れきった目にはザラザラ感がある。そこは辛抱するとして、それ以外では問題は無さそうだ。発色については、RGB比率を可変できるので、Macbook12インチと白色をカスタマイズした。まずは期待通りだ。仕事に精を出そう。
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企業が創業者によって経営されているかそうで無いかは、その企業の将来の可能性を根本的に変える

2016年06月24日 14時13分52秒 | ビジネスetc
ソフトバンクの次期社長に「約束」されていたニケシュ・アローラ氏が退任し、創業者の孫正義氏が続投するというニュースが流れ、日経のインタビュー記事を読んだ。

「創業者は往々にしてクレージーだ。いつまでも若く、まだまだやれると思っていたい。自ら経営の一線から引退する、いざその時期が近づくと、やっぱりもう少しやっていたいという欲望が出た」

孫氏「見直しはない。60代で(引き継ぐ)というのは変わらない。69歳まであるから今後、10年は社長をやると言っている。ただ今回のことでよく分かったのは、69歳になっても結構アクティブに続けているんじゃないかという気はする」

 「インターネットは若い業界だ。僕自身が会社の成長のボトルネックになってはならないと思った。若いうちにバトンを渡す必要があると思っていた。これは2年前のことだ。ただあと1年で60歳という年齢になって急にさみしくなった」

(いずれも日経のインタビュー記事からの転載)

読んでいて、孫社長の自分に正直な人だと感じた。そしてこういうことを実行できるのが創業者なのだと改めて認識した。創業者の意志決定の結果、事業がどうなるかは、最後は創業者自身が結果責任を負うから、誰がどうこう論評する筋合いも無い。孫社長は、出版、パッケージソフトの流通から事業を始めて、現在のソフトバンクを一代で築き上げた、希有の事業家である。その事業家精神には終わりも引退も無いのだ。

私もオークニーを創業し、そして新たにCUNEMOを創業した者として、孫社長の気持ちはとても良く理解できる。長く続ける中で、ビジネスモデルを転換していくことにも抵抗はない。自分の器のままに、がむしゃらに事業に取り組んでいけばいいのだ。

それが、いわゆる「プロ経営者」では、全然そうはならない。組織を運営できても、0を1にする経験をしていない。合議ができて、理が通ることしかできない。だから、イノベーションの程度が知れている。Appleしかり、Uberしかり、破壊的なイノベーションを起こす人間は、いつも創業者である。

その企業が創業者によって経営されているかそうで無いかは、その企業の将来の可能性を根本的に変えてしまう。かつてのソニーが輝きを失ったように、ニケシュ・アローラにバトンタッチしてしまったら、ソフトバンクも面白くない会社になってしまっただろう。

最後に、
 ――具体的に検討している買収案はありますか。
 孫氏「今はない。常に色々と狙ってはいるが。NTTドコモを買おうかとか(笑)。あり得ないでしょうけど」


こういう不遜なことをさらっと言ってのけてしまう人は、私は大好きである(笑)。
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会社のホームページをWordPressで3時間弱で作成できた

2016年06月03日 11時09分28秒 | ビジネスetc
 今年4月に新しい仕事を始めてから2ヶ月ほどになる。私1人の専門性で行う仕事なので、会社を登記して名刺は作ったものの、オフィスは借りていないし、専用のドメイン名のメールアドレスも無いし、そしてホームページも無かった。なぜなら、それで当面困らないからだ。

 交換した名刺も200枚を超え、徐々に仕事の種類も増えてきた。取引手続きの際に会社のHPのURLの記載が求められることもあり、そろそろ「会社らしく」体裁を整えた方が良さそうだ、と思い始めていた。

 昨日は、品川で開催されていたAWSサミットに参加していた。展示会場などを回り、少し疲れて近くの椅子に腰掛けてMacを開いてメールチェックなどをしていた。その場所はオープンテラスになっていて、会場のホテルの庭から心地よい風が吹いてきていた。そして、どういう訳か「よしHPを作ろう!」とふと思った。

 まず、cunemo.comのドメインを取得していたお名前ドットコムのサイトで、レンタルサーバーを申し込んだ。月額980円だ。それが程なく契約完了となり、レンタルサーバーのコントロールパネルからメールアドレスを作成し、WordPressをインストールし、最低限の設定を行った。ここまでで1時間弱。

 その後、自宅オフィスに戻り、WordPressのテーマ(テンプレート)とから気に入ったものを選んで、そこを編集した。画像は全てフリー素材だ。HTMLもJavaScriptも不要でノンプログラミング。一度作ってみたかった、「1枚もの」のシンプルなWebサイトを仕上げるまでに、2時間とかからなかった。

 ホームページの作成は、もう15年以上あれこれやってきた。オークニーの最初のサイトは、IBMホームページビルダーを使って、結構苦労して作った。当時は画像よりも文章が圧倒的に多く、またそれが流行ったりもしていた。その後しばらくHPのメンテは私の仕事みたいになっていたが、5年ほど前からは、外部委託になっていた。その間に、HPデザインのトレンドが大きく変わって、それはスマホで表示と操作が簡単にできるようにするためのユニバーサル化の一環だと思うが、「トップページだけの1枚もの」が会社のサイトでは増えつつあった(特に北米で)。だから、自分の会社のページは、そうしようと思っていた。

 その目的が、思い立ってから実質3時間弱で実現してしまうとは、何とも便利な時代だ。今回の一連の起業で感じることは、私が14年前にオークニーを起業した時と違って、全ての形式的なハードルが限り無く0に近づいているということだ。「一億総活躍社会」と政府は言っているが、ある意味で、それは起業という分野においては環境は整備されていると言える。

 皆さん、起業することのハードルは、ご自分の気持ちだけです。
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Macbook12インチにも使えるモバイルバッテリーを購入

2016年05月20日 21時36分40秒 | ビジネスetc
 Macbook12インチにも使えるモバイルバッテリーを購入した。

 私は、固定したオフィスを持たないワークスタイルを採用したこともあり、顧客との打ち合わせの合間はカフェなどで仕事をすることが多い。Macbook12インチとiPhoneさえあれば、ほぼ用が足りる。とは言え、終日外出していると、電源のある場所を探して放浪することになる。最近のスタバは結構混み合っていて、座れたとしても電源を確保できないこともままある。その場合は、せっかく電源アダプタを持参していても無用の長物になってしまう。

 大容量のモバイルバッテリーを持ち歩いている人もいるが、私はそれではしんどい。1グラムでも軽くしたいと思っている。Macbook12インチにしてMacbook Air11インチよりも100グラムほど軽いことが喜びの大きな部分を占める。電源アダプタは160グラムなので、これと大きく重量が違わない範囲で、Macbook12インチを充電できるモバイルバッテリーを探した。

 あれこれレビューを見て、ANKERのモバイルバッテリー
Anker PowerCore+ 10050
に決めた。Amazonで3299円。パナソニック(旧三洋電機)のセルを使っているので信頼できる。

 このモバイルバッテリーは重量は236グラム。4~5時間でMacbook12インチをフル充電できるとあるので、朝から晩まで外出していてもほぼ大丈夫。もちろん、iPhoneの充電もできるから、私のワークスタイルにフィットする。
 ANKERの10050mAhモバイルバッテリー

 つくづく、今はモバイルワークに良い時代になったと思う。最低限の機器さえあれば、オフィスを持たなくても、自分の才覚でビジネスはできるのだ。早速来週から持ち歩いて、電源アダプタからの解放を楽しみたい。
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バランスボールの社長椅子

2016年05月13日 22時40分20秒 | ビジネスetc
 バランスボールの社長椅子を復活させた。

 2002年にオークニーを設立した際に、ある程度はモバイルインターネット環境が整いつつあったが、まだまだSOHOは走りだった。会社も資本金が最低300万円無いと有限会社すら作れなかった。「会社」として固定電話は必須だった。14年後の現在、ブロードバンドはどこでも得られ、様々なクラウドサービスが使える。会社設立のハードルも取っ払われ、「ノマド」仕事が当たり前になった。私の場合、iPhoneとMacBookだけで事足りている。

 かくして、自宅が仕事場であるメリットの数々を実感している。毎日「通勤」をしなくても良いので睡眠時間が増えた。会議もSkypeを使えば北米だろうが北海道だろうが都内だろうがどことも不自由しない。ちょっとした私用も土日に固めること無く、分散して進められる。会社経営の視点からは、オフィス賃貸料という固定費がかからない。素晴らしい時代になった。

 残念ながら良いことずくめでは無い。合同会社CUNEMOの仕事を開始したのは先月頭。最近でこそは外出が増えたが、多くの時間を自宅の自室で費やしている。結果として、椅子に腰掛けている時間が長くなった。最近、電車で立っていて疲れるし、長い距離歩いたりすると、膝に痛みを感じるようになった。膝から下が鬱血したような感じすらあるし、エコノミークラス症候群の一歩手前なのかもしれない。自宅で仕事を始める前はそんなことは全くなかった。

 2011年7月のこちらの投稿から5年近く、私は「社長の椅子」としてバランスボールを使っていた。バランスボールは、わずかではあるが、常時下半身の筋肉を何らか使っている。結果として、足腰の疲れから無縁でいられた。そこで、オークニー社長時代に愛用していたバランスボールを押し入れから引っ張り出していて、復活させてみた。

 バランスボールの社長椅子
ヨガボール 65cm ブルー


 座って30分もしないうちに、膝から下に血液が流れ始めるような「心地よい」感覚になり、サッと立ったり、室内を歩いたりする際にも、下半身が軽く感じる。いつもなら下半身が固まってしまうようになっていたから、これはなかなかの効果だ。

 10万円以上するアーロンチェアとかもったいないし、足腰が鈍ってしまう。この「社長椅子」はわずか千数百円で購入できる。とにかくお勧めである。
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FOSS4G 2016に参加申込完了

2016年05月09日 12時08分39秒 | OSGeo/FOSS4G
 OSGeo財団が主催するグローバルカンファレンス「FOSS4G 2016」(ドイツのボンで今年8月に開催)に参加申込を行った。
このカンファレンスは、私が知るジオ系のカンファレンスの中で、最もベンダー色が薄く、ディベロッパー比率が高く、かつアカデミック、エデュケーション、デスクトップ、Web、データベースなどのソフトウェアテクノロジーの幅が広い独特な存在である。私は、以前から、「地理情報はカラフルなロングテールである」と述べてきたが、FOSS4Gの世界こそ、それを具現していると思う。

 昨年は韓国のソウルで開催されたが、セールスフォース・ドットコムが主催するイベント(Dreamforce)と日程が重なったために、私はあいにく参加を見送った。年に1回のこうした機会を逃すことは、今ジオのテクノトレンドの最前線で何が起きているのかを肌で感じるのには結構な損失である。CartoDBを「発見」してCEOのJaveirとつながったのも、2012年のノッティンガムでのFOSS4Gカンファレンスであったし、そもそも、私が以前やっていたオークニー自体、FOSS4Gカンファレンスを通じて様々な事業機会を獲得してきていた。そういう点で、今年の参加申込をしたことは、ジオ業界へ改めてコミットすることを表明したつもりである。

 ここ数年、B2Bクラウドサービスへのフォーカスを行ってきた結果、本来の地理情報分野の「カラフルさ」から縁遠くなってしまったのも感じていた。私の価値は、この分野を、人的にも、トレンド的にも幅広く深くつながって理解しているところにあるので、そうした傾向は由々しき状況になりかねなかった。先月、起業したばかりの身には大きな費用負担だが、その負担をカバーしてくれる何かが得られると期待している。
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CartoDBが、セールスフォースのデータを地理的に可視化するツールの提供をアナウンス

2016年05月06日 13時08分38秒 | クラウドサービス
 CartoDBが、セールスフォースに格納されているビジネスデータを地理的に可視化するツールの提供をアナウンスした。データドリブンのビジネス運営がますます価値を持つトレンドの中で、こうした連携はとても理にかなっている。

 今回の機能は、BirdseyeというPeterson, Yurgosky, and Partnersが提供しているツール(AppExchangeに掲載されているが、まだアルファ版)を採用して実現している。

 説明によると、セールスフォースに格納されているビジネスデータは、CartoDB側に持ち出すことを一切せずに地理的な可視化が実現する。
具体的には、せーするフォースのオブジェクトを選んで、それに対してBirdseyeがURLを生成する。そのURLをCartoDBの「データソース」として追加することで、Birdseyeがデータを処理してCartoDBに表示させるというものだ。

 実際にまだ試していないので、これ以上の機能的な説明はできないが、一昨年の秋にCartoDBがセールスフォース・ドットコムから出資を受けたことも、こうした機能提供の背景になっているはずだ。

 ちなみに、価格は1ユーザー50ドルとある。日本国内で、地理的可視化を実現するセールスフォース関連のツールには、オークニーのOrkney UpwardやウイングアークのMotion Boardがあり、他の機能と併せてCartoDBよりはやや安い価格で提供している。

 大量のビジネスデータに潜むトレンドやパターンをリアルタイムに処理して可視化するという点では、CartoDBは大変優れている。今後、日本国内でも、セールスフォースのユーザーに採用されるようになるだろう。
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横浜市のオープンデータをCartoDBでビジュアライズしてみた

2016年05月02日 00時52分43秒 | 地理情報関連
 先日のCartoDBイベントでCEOのJavierは、「ロケーションインテリジェンスの民主化」という表現を使って、GIS専門家でも、データサイエンティストでなくても、誰でもロケーションインテリジェンスの恩恵にあずかれるサービスとしてCartoDBの意義を強調していた。

 では、CartoDBがどれだけ「すごい」革新的なサービスであるかは、実際にデータビジュアライゼーションを行うことで誰でも体験できる。

 自治体が公開しているオープンデータを使ってみる。私の地元である横浜市は、GISデータを公開している。その中から、「統計GIS メッシュ集計データ」を選択肢、Shapeファイルをダウンロードする。このデータは、横浜市統計GISという市が公開しているWebサイト(余談だが、このサイトはオークニーが受託して開発した)にも用いられているものである。

 統計GISのファイルには様々なデータカラムが入っている。CartoDBの自分のアカウント(無料で即作成できる)にドラッグアンドドロップすることで、自動的にデータのカラムを解析してくれて、それぞれのカラムの数値の傾向を自動判断して、そのカラムの数分だけマップを作ってくれる。

 高齢化率(65歳以上の人口率)に相当するデータカラムのマップを選択肢、見栄えをCartoDBエディタで整える。そして、画面左上で背景地図を選択する。タイトルや説明書きを替えても良い。この使いやすさはGISソフトを使った人にはもちろん、そうで無い人にも説明書なしでなんとかなるレベルである。

 こうしてある程度満足するものができたら、「Publish」をする。そのURLをFacebookでシェアしたり、メールなどで送れば、相手側でも同じものが見られる。

 ちなみに、私が作ったマップはこちらである。所要時間は横浜市のサイトからダウンロードするところから始めて5分ほど。

こんな高齢化率マップが数分で作れる。

 高齢化率は洋光台駅周辺の方が港南台駅周辺よりも高く、1970年代に洋光台駅周辺に大量に建てられたURの住民の高齢化が影響していると思われる。また、港南台駅からバス便のエリアは、一戸建てが建ち並ぶのだが、そこの高齢化率は軒並み40%を超している。中には、50%を超えるのもあり、限界集落化している。

 こういう地域の状況を市の政策担当者だけで無く、たくさんの市民が知り、考えることが、これからの市民社会には求められている(シビックテックという潮流もこれにあてはまる)から、CartoDBのようなサービスは、まさに時代の要請にマッチしている。だから、私が推しているのだ。
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CartoDB 2016 Japanに参加して

2016年05月01日 21時36分52秒 | 地理情報関連
CartoDB 2016 Japanと銘打ったイベント(主催者はCartoDBの日本代理店であるPacific Spatial Solutions, LLC(略称PSS))が4月25日に開催された。会場の立正大学を貸して下さったのは後藤先生、そして我々OSGeo財団日本支部が後援した。

CartoDBは、オープンソースコミュニティから生まれた地理情報の可視化サービスで、今大変な勢いで利用者を獲得している。日本でも関心が高まりつつあったので、このイベントがどのくらいの盛り上がりを見せるのか、私自身大変興味があった。

 会場の立正大学大崎キャンパスは、平日月曜日の午後6時からという制約にもかかわらず、100名収容の講義室がほぼ埋まるほどの盛況ぶり。
 ほぼ満席の会場

 正直ここまでの参加者になるとは、私は想像していなかった。そして、日本のジオの歴史の一コマになるかも知れない、と思った。振り返れば、ほぼ10年前の2006年11月1日、オークニーは自社主催の「オープンソースGISセミナー」を横浜市内で開催した。この時、200名ほど入る会場に150名ほどの参加者があった。当時のオークニーは、社員数が数名の小さな存在だったが、そのイベントを契機に本格的な事業展開を進めることができた。その状況と今回とが似ていると思うのだ。

 イベントの主役はCartoDBのCEOであるJavier de la Torre。Location Intelligenceというタイトルで、加速度的に増えつつあるデータの8割は位置情報に関係していて、そのリアルタイムの可視化が社会に与えるインパクトを、事例を挙げて説明した。もともと彼は、生物多様性の研究者で、大量の調査データを地理的に可視化する体験を通じて起業しているだけに、その情熱的な説明には説得力がある。
 CEOのJavier(左)、通訳を務めたのは日本代理店PSS代表の今木氏(右)

 今、日本のCartoDBは、熱心な先進的なユーザーで支えられている。立正大学のイベントを終え、大崎駅近くで交流会が開催され、こちらも多数の参加者で盛り上がった。FOSS4G系のお決まりのライトニングトークもあり、あっという間に時間が過ぎていく。
 交流会の集合写真

 CartoDBは投資家から30億円以上の出資を受けたスタートアップ企業。オープンソースコミュニティの中にありながら、急速な事業成長を求められている。Javierも大変なプレッシャーを受けているはずだ。日本でのビジネスは、まさに始まったばかり。今回のような盛り上がりを見せたということは、適切な展開戦略を実行することで、大きく成長するだろう。ちょうど私も自由に動ける。その成長の一翼を担いたいと思っている。

 Javierと私(^^;)
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