横浜スローライフ -- My slow life in Yokohama

位置情報、地理情報に関するサービス、その他日常生活から思ったことを気ままに記す不定期のんびり日記

「洗う派」の海外出張必需品

2017年02月04日 16時34分12秒 | スローライフ
海外出張の際にいつも憂鬱に思うのは二つあり、一つは食事の問題。これは、日本でのあらゆる食事がいかに美味しいかを認識するための修行のようなもので、ひたすら耐えている。そして二番目は、トイレ(大きい方)でお尻が洗えない問題だ。

人によってここは習慣が異なると思うが、私は「洗う」派。不思議なことに私が訪問したアメリカを始め日本以外のどこでも、シャワートイレは見かけない。サンフランシスコで「ニッコー」と日系っぽい名前が付いているホテルでも無い。ヒルトンとかの大手チェーンでも無い。当然それ以外の普通のホテルには無い。

数日の滞在であれば我慢もしよう、ということで、今までずっと紙だけで我慢してきたのだが、それが数週間滞在となると、話が変わってくる。自分にとってはとても深刻な問題のように思える。

そういえば、携帯用のウォッシュレットがあったということを思いだし、いろいろ探してみた。Amazonでは、様々な価格帯の商品が販売されているので、結構需要があるようだ。レビューを読んでいると、やはり「老舗」のTOTOのものが圧倒的に高い評価になっている。価格は9千円程度とやや高めであるが、クオリティオブライフを考えると、これで決まりのように思え、購入した。


これがTOTOの携帯ウォッシュレットだ。
ノズル部分は折りたたんで本体に入れ、さらに筒も望遠鏡のように縮むので、持ち運びは容易だ。

単三電池1本を入れ、写真の黒っぽい部分に水を入れる。シャワーが出る時間は20秒くらいだろうか。最初の数回は位置を定めるのに慣れずにまごついたが、そのうちに慣れる。そうすると、ほぼこれで用が足りる。ホテルの場合、便器のあるバスルームでお湯が出るので、冬でも快適に洗える。

こんなに快適なら、もっと早くから購入しておけばよかったと思っている。「洗う派」の皆さん、ぜひどうぞ。
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シリコンバレーではUberを使えば移動が思いのまま

2017年01月29日 21時11分49秒 | スローライフ
今、シリコンバレーにしばらく滞在している。

サンフランシスコ市内には毎年1回以上は来ているものの、シリコンバレーは足を延ばすことはあっても、落ち着いて滞在した記憶はない。
シリコンバレーは、車で移動することに最適化されていて、それ以外の移動手段は後回しになっている。首都圏の生活利便性に慣れきった身には、結構不自由に感じる。
坂道があまり無いから、自転車も有効なのだが、ホテルにレンタルバイクとか無いので、結局車に頼らざるを得ない。

週末だけのためにレンタカーを借りるのも面倒だし、レンタカー屋は空港くらいにしか無い。「Timesカーシェア」みたいな気の利いたのも無いし、延々歩くしか無いかな、などと思っていたら、知人からUberの利用を勧められた。

Uberは日本でこそ行政の制限があって営業が限られているが、こちらでは相当広まっているようだ。
アプリを立ち上げ、配車依頼をすると、大抵は数分で車が迎えに来る。Uber Poolという名の相乗りだと、5ドル程度からせいぜい10ドルくらいで、例えばクパティーノからカルトレインのサニーベル駅まで行ける。行き先はアプリで指定するので、ドライバーに説明しなくてもいい。支払はアプリに登録してあるクレジットカードアカウントで自動決済なので、現金を持たなくてもよい。慣れない街を自分で運転するリスクは無いし、なんと言っても、歩くと1時間半とかかりかねない距離を、車だから15分くらいで行ってくれるので、大変助かる。

Uberを得たことで、シリコンバレーを自由自在に移動できるようになった。
日曜の今日も、昼頃に宿を出て、カルトレインのサニーベル駅まで乗せていってもらい、サンフランシスコ市内まで遊びに行ってこられた。もう、レンタカーもタクシーも要らない。確かにこれはライフスタイルを変えるほどのイノベーションだ。
 Uberアプリの画面
Poolという相乗り。この場合は私が先におりて、同乗者はさらに先まで行く。

ちなみに、カルトレイン(CalTrain)は日中は1時間に1本しかないが、ハイウェイ101の交通渋滞も関係なく、これまた10ドル未満で移動できるので、実にありがたい。
もうちょっと本気出して、1時間に2本の運行をしてくれたら嬉しいが、当地の社会のコンセンサスがそこには無いのかもしれない。
 サニーベル駅に到着したカルトレイン
6両編成の二階建て。ディーゼルなので加減速がやや苦手。時刻の正確性に関しては結構アバウトで、大抵は数分遅れる(けど、お詫びしたりはしない)。

サニーベルからサンフランシスコまでは70㎞くらいあり、ちょうど品川から小田原くらいまでの距離に相当する。所要時間も1時間20分くらいかかり、ちょっとした小旅行だ。車窓の景色も「外国人」の私からはなかなか興味深く楽しい。


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ソニーのノイズキャンセリングヘッドホンMDR-1000Xを購入

2017年01月04日 12時37分04秒 | スローライフ
電車の中、飛行機の中で音楽を聴くことは、ノイズフロアレベルの高い劣悪な環境との戦いだ。
私は、もう15年ほど前から、ノイズキャンセリング機能を持ったイヤホンを愛用していて、それがこの下のソニーの製品だ(初代はもう少し形状が違っていて、これは2代目)。
ノイズキャンセリング機能は、ノイズ成分と反対の成分の波動を電子的に発生させることで、ノイズ自体を帳消しにする仕組みで、特に飛行機の中のような、一定の轟音が響いている中では強い効き目をもたらしてくれる。海外出張に年に何回か行く私には、ノイズキャンセリングは必須のアイテムでもある。

 ソニーのノイズキャンセリングイヤホン
もう10年くらい使っているので現行品が何かは知らない

このイヤホンをずっと愛用してきていたが、一番残念だと思うところは、肝心の音質だ。ダイナミックレンジが不足していて、ボーカルはまだOKだが、弦楽器の華やかな響きや、JAZZのベースのズドンという響きが圧倒的に足りない。
それから、ワイヤーの取り回し。ノイズキャンセリングユニットをどこかで固定しなければ不安定なので、ついつい使用自体が億劫になってしまう。最近はBluetoothを使ったワイヤレスヘッドフォンが沢山出回ってきているので、そろそろ買い替え時かと思っていた。

ある日、有楽町のビックカメラでソニーのMDR-1000Xというヘッドフォンが目に入り、試聴してみた。「おっ!これは」と、その音質に感動した。そして、ノイズキャンセリング機能がもたらす圧倒的な静寂は、これまで私が使っていたイヤホンのノイズキャンセリングとは次元を異にしていた。

その日は、同クラスのヘッドフォンであるBOSEのQuietComfort 35(こちらの方がよく知られているし、レビュー数も多い)も試聴することができ、私の素人的な耳では、どちらも素晴らしく感じた。

これらのヘッドフォンは耳を覆うスタイルで、それまでのイヤホンとは全然感覚が異なるのだが、耳を自然に伝わって聞こえてくるような感覚で、私には新鮮に感じた。その後、ネットで両製品のレビューを参考にして、結局ソニーの方にした。決め手は、右側のヘッドフォンがタッチセンサーになっていて、曲送りや音量などがタッチ操作で制御できる機能を買った。

 ソニーのMDR-1000X
Macbook12インチと大きさを比べたところ。頭にかぶせるのでさすがに大きい。

使用感であるが、このクラスの価格帯では高いレビューがされているとおり、音質はとても良い。そして、それ以上の圧巻なのが、静寂さだ。自宅で装着していると、テレビなどの音声がすっと消え、冷蔵庫のインバータや水槽のポンプなどが発生させるノイズもゼロになる。おかげで、ボリュームを上げなくても音楽の隅々まで味わえる。

 キャリングケースに入れる
折りたたむとコンパクトにはなるが、それでも弁当箱くらいなので、常時持ち歩くかどうかは微妙なところ。

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大晦日なので、1年を振り返ってみますと・・・

2016年12月31日 16時09分44秒 | スローライフ
2016年は久々に”いろいろ”ありました。人生の転機は自ら準備していくものでは無く、余儀なく訪れるものなのですね。

そういえば、オークニーの創業も、当時働いていた外資系企業の日本法人閉鎖がきっかけだったし、この春にオークニーから離れたのも、人生の計画には無かったことだし、運命とは不思議なものです。

その後は、株主も、従業員も、資金繰りも、借入金も何も無い「自由人」としてどこまでやれるかを試しました。幸い、たくさんの方からの支援をいただけ、充実した日々を過ごすことができました。

一方で、生活スタイルが大きく変わったこともあり、それまでは忙中でもあれほど自ら求めて読書をしたり、音楽を聴いたり、楽器を奏でたりできていたのが、なぜかそんな意欲を失ってしまったりなど、自分では説明できない変化もありました。空いた時間はポケモンGOに費やしてしまったわけですが(苦笑)、これはこれで家族共通の話題にもなって大いに楽しめています。

今年は、私にとってはある意味でサバティカルイヤーみたいなもので、やるべきことではなく、本当にやりたいことが何なのかをゆっくりと考えることができました。

そして、その部分については自分なりに結論が出たし、来年はそれを実行に移していこうと思っています。

ともあれ、本年は皆様に大変お世話になりました。
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Apple WatchでポケモンGOができるようになり、また一つWatchの使い方が増えた

2016年12月24日 14時54分27秒 | スローライフ
昨日からApple WatchでポケモンGOができるようになり、また一つWatchの使い方が増えた。

iPhone3Gが発売された2008年7月11日、仕事を遅刻してソフトバンクショップや量販店をかけずり回って何とか入手した。
iPadも同様に発売と同時に入手した。
iPhoneとiPadは、入手したその日から「使う価値が直感できる」存在として、私のライフスタイルを色づけてくれた。特にiPhoneは、これ無しに何もできないくらいの大切な存在になった。

そして、2015年4月に発売されたApple Watch。当然・・その日に注文して入手した。
しかし、1ヶ月ほど使ってみて、結局腕にはめるのを止め、自宅の机の脇で埃をかぶるようになった。
18時間しか持たない電池、わざわざ腕を傾けなければならないと時刻が表示されない、アプリの動作が遅い、結局iPhoneを取り出さなければ大したことはできないなど、実際に使ってみて結構落胆した。

電車での秒刻みの乗り換えを余儀なくされる首都圏民の私にとって、それまで愛用していたカシオの電波時計はパーフェクトだった。しかし、Watchは、その時計としての完成度がまず低く、あらゆるアプリも動作が遅くて、実用にはまだ遠いと思った。フィットネスに興味のない私には、Watchに何か新しい価値を見いだせなかった。そしてカシオの電波時計に戻った。

それから1年半が経過した今年9月、Watchは新しいバージョンを発売し、それはSuica対応になった。私のWatch自体は古いので残念ながらSuica対応しないのだが、OSが新しくなって動作が幾分速くなり、電池も今まで以上に持つようになったという記事を目にした。そこで、もう一回使ってみようかと思い立った。

実際に使ってみたら、確かに動作も改善されたし、アプリの機能も洗練され始めていることがわかった。ただ、それでもまだ、日常的に使うものかどうか疑問に感じていた。いつまた放置してもおかしくないくらいだった。

10月下旬にiPhoneのマップアプリが交通機関の乗換対応になり、iPhoneのマップアプリと連動して、ガイダンスがWatchに表示されるようになった。
私にとっては、これが「閾値」を越えたのかもしれない。

使うにつれて次第に手放しづらくなってきたところで、今回のポケモンGO対応が来た。機能としてはまだちょっと足りないけれども、ポケモンGOに熱中している私にとって、もうカシオには戻れなくなったかな、と思う。多分、数ヶ月後にはWatch2を買っているような気がする。
 ポケモンGO対応

新しいカテゴリのガジェットが実用品として浸透するまでには、メーカー側もユーザー側も忍耐が必要だ。「使う価値がある」理由を紙を1枚ずつ重ねていくように、少しずつ増やしていくプロセスには時間もお金もかかるし、受け入れるリテラシーも必要だ。

WatchはiPhoneのような万人のライフスタイルを変えるような存在では無いと思うが、「移動する人」「運動する人」を中心に、今後じわじわと浸透していくように思う。
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Macbook12インチの外部ディスプレイを4Kにアップグレード

2016年11月23日 16時10分45秒 | ビジネスetc
この7月にフルHDの23インチモニタを購入したばかりなのだが、この程21.5インチの4Kモニタにアップグレードした。

メインマシンとしているMacbook12インチ(2015年初代モデル)の魅力の一つがRetinaディスプレイ。これを使い出すと、今までのMacbook AirなどのHDディスプレイが何だったんだと思うほど、その表示のきめの細かさに惚れ、手放せない存在になる。だが、大きな画面が欲しい時、例えば講演スライドの展開を練る際などに、もっと大きなディスプレイが欲しかった。そして、前述の23インチモニタを購入したのだった。

ところが、画面は大きくなるものの、解像度がMacbook12インチと比べて劣るため、どうにも見づらく感じてしまう。慣れるかと思ったが、かえってその違いが使うたびに気になってしまう。そして、ここ2ヶ月ほどは使わなくなってしまっていた。

最近、Appleのオンラインストアで、4Kモニタが5万円台で購入できると知り、早速注文した。21.5インチと若干小さくなるが、それよりは解像度の方がものをいう。

 箱の中は巨大な空間
結構でかい箱で送られてきたが、中身はこんな感じで空間だらけ。モニタ台が箱の厚みを決めている。

 上が23インチ(Acer製)、下が今回の21.5インチ(LG製)
共に海外ブランドで製造地は中国である。LG製品を買うのは20年ぶりくらいか。前回は自作PC用にCD-ROMドライブを格安で買った記憶が残っている。その当時に比べるとLGの実力は素晴らしく高まった。

 机に配置。今までのモニタよりも簡単に高さ調節ができて使いやすい。

 画面いっぱいにスライドを並べる
解像度と発色はMacbook12インチとほぼ同じ。まったく違和感なく使える。しかも、USB-Cケーブル1本Macと繋ぐだけで、給電、画像出力、音声出力(びっくりするほどパワフルで良い音がする)さらにTimeMachine用の外付けHDDにも対応。画面調整の必要も無く、まさにプラグアンドプレイ。LG製だが、事実上Mac専用のモニタである。

これでようやく満足する仕事の環境ができた。
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充実した内容だったFOSS4G 2016 Tokyo

2016年11月10日 15時47分47秒 | OSGeo/FOSS4G
オープンソースによる地理空間情報の祭典であるFOSS4G、先週の金曜日(ハンズオンセッション)、土曜日(コアデイ)に東京大学駒場リサーチキャンパスで開催された。

 金曜日はハンズオンデイ
FOSS4Gでのハンズオンは、実はそれほど宣伝できていないが、徐々に参加者が増大しつつある。定番のテーマだけで無く、ベクトルタイルやCesiumなどの、その年の旬なテーマのものも用意された。こういうことが素早く出来るのがOSGeoのコミュニティだ。

 ハンズオンの様子
ハンズオンセッションは、3時間で一コマ、午前、午後それぞれ開催された。参加者の多くは、午前と午後のそれぞれからお気に入りのテーマを選ぶ。

 土曜日はコアデイ
コアデイはセッション主体で、コンベンションホールでの開催。

 基調講演その1は国土地理院
「FOSS4Gと地理院地図」というタイトルで 、国土交通省 国土地理院 地理空間情報部の出口智恵様からの講演。前週の奈良と基本は同じだが、某「上司」が会場に来ているので、緊張しているとか・・・(全然そんな感じは無かったです)

 基調講演その2は海外ゲストのマウリシオさん
「From warping maps to spacetime: geospatial journey through NYPL (地図の位置合わせから時空まで:ニューヨーク公共図書館での地理空間旅行)」というタイトルで、The NewYork Public Library: ニューヨーク公共図書館のMauricio Giraldo氏からの講演。直後の質疑応答で予算に関する質問が出て、NYPLは研究予算が結構潤沢に用意されていることが判明して、各所からうらやむ声が・・・

 来場者は100名を超えた
土曜の午前中にもかかわらず、基調講演には予想を超える100人以上が集まり、関心の高さが示された。

 スペシャルセッション
OSGeo財団日本支部10周年を記念したスペシャルセッションとして「Archive×FOSS4G」を企画した。ゲストは首都大学東京の渡邉先生、国立情報学研究所北本氏、北海道森町役場の山形氏の豪華3名。3名とも写真と時間と空間で整理して次の世代に伝えていきたいという思いは共通していて、大変共感できた。

 パネルディスカッション
3者それぞれの気鋭の取り組みを説明していただいた後は、東大CSISの瀬戸さんがモデレータとなってパネルディスカッション。こうしたテーマでのディスカッションは初めてかも。

さて、FOSS4Gは昼間が充実しているだけではない。「みんなだいすき懇親会」は、コミュニティの交流の場であり、刺激に溢れたトークの機会でもある。
 乾杯!

 用意したピザに「GPS」の文字
さすが細かな演出が冴えている運営スタッフの皆さん!

 ライトニングトーク
5分間一本勝負のライトニングトークは、FOSS4Gの定番行事、しかも年々人気が高まっている。今年も、このためにネタを熟慮して参加した人が10名少々。伝統芸能化している某K山さんや、最近めきめきと評価を上げている即興芸人の某O橋さんとか、実にキャラが立っている。

 皆で記念撮影
これほど楽しく充実したジオ系のイベントが日本で他にあるのだろうかな、と思う。

ところで、今回は私がオークニーの経営者としてではなく、純粋に個人の立場で関われた点で、とても新鮮であった。昨年までは会社を背負って、その利害関係も少し意識しながらやらざるを得なかったのだが、そこから開放された今回、本当に楽しかった。以前の立場に問題があったと言っているのでは無く、「背負い込む」というのは結構ストレスなんだなということだ。ゲストのマウリシオさんとアメリカ大統領選挙などの旬な話題も含めて、いろいろ話ができた。懇親会の後、さらに2次会に参加して、ほろ酔い気分で帰宅するのも、また楽しいことだなと思った。施設を提供して下さっている東大CSIS、運営スタッフ、登壇者、そして参加された皆さんに感謝。
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FOSSG 2016 NARA.KANSAIが開かれる

2016年11月03日 22時07分10秒 | OSGeo/FOSS4G
オープンソースの地理空間情報に関するカンファレンス「FOSS4G」が今年も始まった。今回、「FOSSG 2016 NARA.KANSAI」と銘打ち、10月30日に奈良女子大学で開催された(翌日の大阪市立大学梅田キャンパスでのハンズオンセッションと合わせて2日間のイベント)。

 会場となった奈良女子大学
今回、奈良女子大学の西村先生の多大なるご協力をいただいて、晴れて開催の運びとなった。
普通なら中に入ることが”憚られる”禁断のこの地に、守衛室の前を通って足を踏み入れるのは、結構緊張するものである。大学自体は奈良の中心部に位置しているが、閑静な環境の中、重要文化財に指定されている建物があるなど、歴史の重みを感じた。

 カンファレス会場
会場は我々の規模にサイズがちょうどピッタリ、清潔で快適、大変満足だ。
参加者の共通項は「FOSS4G」であるが、多種多様な領域で活躍しているメンバーで「業界色」はとても薄いのが特徴だ。

 ポスターセッション
今回は、会場内にFOSS4Gを活用した研究発表のポスターコーナーを設け、発表者(主に大学院生、研究者)と来場者との密な交流が実現した。

 今年はOSGeo財団日本支部10周年
今年は、OSGeo財団日本支部の設立10周年という記念すべき年にあたる。
司会を担当していただいた林さんから、冒頭に10周年を簡単に振り返っていただいた。

 今回の海外ゲスト
今年は、ニューヨーク公立図書館(NYPL)のMauricio(マウリシオ)さんを奈良女子大学と共同でお招きした。発表は、11月5日に東京大学駒場第二キャンパスで開催されるFOSS4G 2016 Tokyoでも行われるので、関心のある方はぜひご来場を。

 マピオンからの発表
マピオンは、自社サービスでFOSS4Gを最大限活用しており、OSGeo財団日本支部のスポンサー企業でもある。これだけ大規模なサービスでの利用事例は、私は世界中でもあまり目にしたことはない。

 国土地理院からの発表
国土地理院もFOSS4Gの採用に積極的で、最近では牽引役とも言えるほどの先進事例となっている。

なお、マピオンと国土地理院も、5日のFOSS4G 2016 Tokyoでも発表が行われる。

 昔話
私と大阪市大のラガワン先生、そして当時オートデスクの野田さんの3名で、OSGeo財団日本支部の設立前後の秘話を紹介する特別セッションも行った。

 そして楽しいのは懇親会
来場者の交流のための懇親会。旧交を温めることもできるし、毎年新しい出会いがあるし、大変楽しい。

 お待ちかねのライトニングトーク
懇親会の途中に開催される、恒例のライトニングトーク。ぶっちゃけトークや来場者との掛け合いもあったりなど、エンターテインメントである。嘉山さんは、例によって70枚以上のスライドを5分で終えるという伝統芸を披露。

FOSS4Gが奈良で開催されるのは初めて。この私自身も15年以上奈良を訪れたことが無かった。近鉄奈良駅周辺だけは賑わっているが、少し歩けばすぐに落ち着いた、ひなびた街並みが広がる。寺院が沢山あり、道のあちこちに石碑が建っていたりする。夜はシンとして大変静かだ。なかなかそういう環境は大都会では得られない。歴史の重みのある奈良の地で、10周年のイベントを開催できたことはとても良かったと思う。

カンファレンス翌朝、JR奈良駅から京都に向かう電車からののんびりとした車窓風景を見ながら、FOSS4Gの縁をいただき、OSGeo財団日本支部を10年間継続できたことに、改めて感謝の気持ちでいっぱいになった。皆さんの支援が無ければとても続かなかった。本当にありがとう。
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【必見】マピオンがベクトル地図をテスト配信

2016年10月28日 16時23分46秒 | 地理情報関連
株式会社マピオンの実験サービスを公開するサイトとして、マピオンテックラボ(Mapion Tech Labs)がリリースされた。
その中でも、待望のベクトル地図タイル配信によるサイトが試せるようになっている。

 公開されたサイトで3D地図を試す

controlキーを押しながらカーソルを動かすと3Dになる。ぐるぐる感がたまらないし、建物が半透過して奥行きを感じるし、色合いも上品だ。気に入った。

なお、操作方法や動きからするとは、基本的にMapBoxのベクトルタイルを採用し、3DにもMapBox GLを採用しているように思われるが、発表が待たれる。
(明後日から開催されるFOSS4G 2016 NARA.KANSAIにてマピオンの発表セッションがあるが、この話になるのかは不明)

ご存じない方も多いと思うが、マピオンはOSGeo財団日本支部の団体会員でもあり、もう何年にもわたって日本でのオープンソースによる地理情報サービスの普及に貢献してきている。

独自技術で全て作り込むよりも、オープンコミュニティのパワーを積極的に取り込んでいきながら、イノベーションを加速する(要するにオープンイノベーション)ことは、今必須とも言えるアプローチだと私は考えている.

地図サービスに関連する技術は、最近のトレンドとしてはユーザー体験を豊かにするための分野が注目を集めている。二次元に記号化された「地図」と、現地の空間認識にはどうしても距離がある。このギャップを少なくするものとして、実際に近い3D表現は、これからますます求められるはずだ。

海外勢が日本の地図サービスで影響力が大きくなってから久しいが、国内勢のマピオンのこうしたアプローチが加わることで、利用者の選択肢は広がっていくので、私は歓迎したい。

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Appleのマップアプリの乗換案内機能を体験する

2016年10月27日 14時38分53秒 | 地理情報関連
10月25日未明に、待ちに待ったAppleのマップアプリのアップデートが行われた。目玉は乗換案内である。この2日間、横浜と都内を移動しながら、新しいマップアプリを使ってみた。そのファーストインプレッションをまとめたい。

ひとことで言うと、2012年9月のAppleのマップアプリ登場以来、史上最大のアップデートである。そして、Appleの「本気度」がひしひしと伝わってくる出来映えだ。

乗換案内機能は、「現在地から目的地までへの移動を、公共交通機関を使って効率的に実現する」ための一連の仕組みである。そのためには、鉄道駅、バス停、路線ネットワーク、出入り口、タイムテーブル、歩行者ルート、運行情報、料金情報等々を用いて、様々な例外的なルールも加味してアプリケーションとして作り上げる必要がある。従って、単に優秀なエンジニアがいるだけでも実現せず、ノウハウを持った人による現地でのテストとフィックスが不可欠である。また、特に首都圏のような世界でも最高レベルの複雑さを持った公共交通ネットワークを、利用者にわかりやすく指南するためのユーザーインターフェイスの考案もハードルが高い。

そういう「大変さ」を見聞きしている1人として、今回の乗換案内機能は、とても良くできていると率直に評価したい。
もちろん「初物」故の問題もあって、既に各所で指摘もされているが、それらは順次解消されていくはずだ。

さて、実際の動きを順に説明していこう。

まず、マップ自体のアップデートについてだが、地図の表示モードの中で、鉄道網をハイライトする「交通機関」がようやく機能するようになり、鉄道路線は、それぞれのシンボルカラーで表示されている。

 「交通機関」表示モード シンボルカラーを用いてハイライトされている

鉄道(地下鉄や一部バスを含む)駅周辺の出入り口や歩行者通路が詳細に表示されるようになり、バス停も路線番号付きで表示される。バス停に関しては、駅ターミナルだけでなく、路線の各停留所も地図表示されており、利用者は近くのバス停をタップすることで、経路案内に進むことができる。

 駅出入り口やバス停が表示されている(有楽町駅)

惜しむらくは、これだけの情報が地図に表示されたのだから、他社のマップアプリでは全て採用されている、大縮尺による詳細な図面の提供が待たれる。それが無いと、現地のリアルな街路形状とフィットしなくなる。

さて、横浜市の自宅から駒場東大前までの移動を行った場合の動作を説明しよう。

「自宅から駒場東大前駅までの経路」とsiriに話しかけると、マップアプリが立ち上がり、経路全体を地図と移動ステップをまとめた画面が出てくる。行き方には複数ルートがあり、それぞれをタップすると、それ毎の経路が地図に表示される。そして、移動ステップも路線のシンボルカラーや鉄道会社のロゴ付きで表示される。不慣れな人にも、あるいは日本語に疎い人でもそれなりに使えそうだ。

 「自宅から駒場東大前駅までの経路」とsiriに話しかけるとこの画面になる

 移動ステップは路線のシンボルカラーや鉄道会社のロゴ付きで表示される

 根岸線で大船に向かう

駅に到着する直前になると、地図が駅中心の拡大図面に切り替わって、次に乗る電車が示される。

 大船駅で乗り換える

 湘南新宿ラインで渋谷へ向かう

 渋谷で京王に乗り換える

優れていると思ったのは、乗り継ぐ先の京王井の頭線の出発時刻が2本後(合計3候補)示されていることだ。乗換に時間がかかったり、電車が遅延したりした場合にどうなるかがわかる。

 京王井の頭線 2本後まで出発時刻が表示される

 駒場東大前駅に向かう

 駅の出口表示もある

 目的地までの徒歩ルートも表示してくれる(これは3次元表示にしてみた場合) 注:画像の場所は田町駅

ちなみに、移動中はApple Watchに案内が出てくるので、iPhoneは他のアプリを立ち上げてても困らない。

 Apple Watchでも経路案内が表示される

このように、今回の「乗換案内」対応は、従来型の乗換アプリと違い、移動全体を指南してくれるものだ。ユーザーインターフェイスは、マップアプリの自動車経路ナビと基本は一緒だが、細かいところに配慮がなされていて、首都圏の鉄道事情にある程度通じている人達が開発に関わっていることがうかがわれる。

最後に地図好きな私は、実際の地理的な距離や方角と合わせて自分の行動経路を理解できることの喜びを、今回のマップアプリで体験している。久々に使っていて楽しいと思う。
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