今までは、年に1回の年次カンファレンス(昨年はデンバーで、一昨年はバルセロナで開催)があり、そこに世界中からFOSS4Gコミュニティのメンバーが集った。そして、今年、2010年は9月に北京でそれが開催されることになっている。
この、北京であるが、準備がなかなか進んでいないようで、日程が固まったのが12月、Webサイトが工事中ながらオープンしたのが先週だった。OSGeo財団の本部メンバーが、秋以降、北京の実行委員側にメールで再三問い合わせをしても返事がない、という状況が続き、カンファレンス部門の責任者であるJeff McKennaを北京に派遣して、進捗を促そうとしていたくらいだ。(日本に何度も来日したJeffだが、残念ながら先日責任者を辞任した。これには北京の一件も関係していると私は思う)
北京での開催については、北米の主要なスポンサー企業の中には、ビジネスメリットを見いだせないとして難色を示していたり、一般参加者の立場でも、facebook, twitter, Googleの利用が禁止または制限されているなど、”自由でオープンな”コミュニティであるOSGeo財団の年次カンファレンスの開催場所として、そもそもあり得るのか?という疑問も出ている。facebookが無いと生活が成り立たないくらいに浸かっている小生にとっても、ちょっと厳しい。海外からは、同じ東アジアだからという期待感から、日本から大量の参加者が北京に集うと見られてしまいがちだが、政治的な緊張関係も作用して、このままでは昨年のデンバーと同じくらいの規模の参加者に留まってしまうのではないだろうかと危惧している。
そんな中で、昨年のデンバーの商業面での成功に後押しされて、今年は4月にアメリカのワシントンDCで「FOSS4G North America」 という北米を主対象とする地域カンファレンスが、さらに5月にチェコのプラハで「FOSS4G-CEE & Geoinformatics 2012」という中東欧を主対象とする地域カンファレンスが開催される。いずれも英語で開催され、地域カンファレンス自体はOSGeo財団初めての試みである。
FOSS4Gが世界中で関心を集め、盛り上がっていくのは大変良いことであるのだが、FOSS4Gのアクティビティがもともと高い北米と欧州で大規模なカンファレンスが行われると、結果として北京は影響を受けるのではないかと心配になる。
そう思っていたら、OSGeo財団のメーリングリストで、ボードメンバー(理事)の1人であるMark Lucasが、先日シアトルで開催された理事会での合意内容に関して2月10日にこんな投稿をした。
All of the conferences are dominated by attendees within that particular region with only a small percentage traveling from abroad. We now are seeing pent up demand to have regional annual get togethers so that our members and supporters can afford to attend our events on an annual basis. Beijing is coming up and we are excited about the potential for addressing needs and opportunities in Asia. Independently, a smaller north american conference will be held in Washington DC in April and an Easter European conference is also underway. The board desires to have these regions organize and host their own conferences so that the profits can sustain future conferences in the region and also invest in opening up new regions of the world.
これを読んで、「あれ?いつの間にか北京が北米や中東欧の地域カンファレンスと同列に扱われている!」と驚いた。理事会としては、年に単一のカンファレンスが世界各地を回る、という従来のやり方では、OSGeo財団が財政的に持続可能ではないと考えているわけだ。それは、ケープタウンやシドニーのように地理的に北米や欧州から離れている場所で開催された時に特に、商業的に厳しかったことへの反省が根底にあると思う。そして、もともと商業面での成功が得られやすい北米、欧州で毎年のように開催し、今年の北京はアジアでのそういう形態である、という定義付けだろう。
この方針を受け、北京でのFOSS4G 2012は、このままだとインターナショナルな雰囲気が薄れ、アジア、中でも中国のカラーが出すぎてしまうおそれがある。まだ、組織委員会からのアナウンスはOSGeo財団のメーリングリストに一度もなく、その辺をどう考えているのかを、カンファレンスの成功のためにも、そろそろ知りたいところでもある。
今朝7時のアメダス気温分布(気象庁HPから転載)
KOF会場でのOSGeo財団ブース
Gérald Fenoy氏の「MapMint: Your SDI out of the box」
中部大学の本多潔先生の「cloudSense - フィールドセンサネットワークの ためのクラウドサービスプ ラットフォーム」
揚げ物冷凍 だがうまい!
6階の港が見えるレストランでOSGeo財団日本支部のランチパーティー
OSGeoキッズ登場!
続々参加者が集ってきて、最終的にほぼ満席状態になった。すごい。
受付のお手伝いをいただいた奈良大学の地理学科の学生さん達
清教学園の竹中章勝先生の「ネパールの教育支援とGIS活用」
元持卓也氏・山本拓矢氏による「Androidを用いたFOSS4Gツール紹介」
京都大学生存圏研究所のEugenio Realini氏による「Improving goGPS: Java implementation, web applications and add ons」
Joseph Fourier UniversityのJacques Lemordant氏による「An iOS Mixed Reality Browser with environmental queries using panoramics described in OSM」
農業環境技術研究所の岩崎亘典氏による「ボランティアによる空中写真の幾何補正」
奈良大学4年の田村賢哉さんによる「オープンがつくりだした学生による震災対応」
奈良大学におけるFOSS4Gの導入状況
QGISに加えてGRASSも活用。なかなか本格的だ。(ピースサインは作成者の尾崎さん)
国土交通大学校の鎌田高造氏による「国の研修機関におけるQGIS」
株式会社マピオンの松浦慎平氏による「マピオンの震災対応」
時系列の対応内容
農研機構の寺元郁博氏による「タイルマップの作成と利用 (Finds.jp)」
宇治市総務部税務室資産税課の青木和人氏による「地方自治体におけるGIS利用の現状とFOSS4Gへの期待」
Autodeskの井上修氏による「FOSS4Gを活用した商用3次元GIS - Autodesk Infrastructure Modeler」
鳥取大学の伊藤昌毅氏による「鳥取発!スマートフォンが拡げる公共交通乗り換え案内サービス」
ジオ系つながりの図
副代表の林さん
幻想的な屋根
いつ来ても度肝を抜かされる大阪南港ATC、バブルの遺産としてあっぱれである。
初日は午後1時から開催のため、当日の朝、新横浜から大阪へ
会場となる6階の講義室には、おなじみのポスターが・・
基調講演のManing氏
同じく基調講演のFrans氏
「震災で活躍したジオメディアと sinsai.info」と題して、関治之氏から
「情報レンジャー始動!被災地の今を伝えるギガパンのチカラ」と題して、古橋大地氏(愛娘のはなちゃんも!)
ジオメディアサミット関西ミニイベント主催の上田直生氏
ジオメディアサミット発表内容
KOF主催の懇親会。大変賑やかである。
ビュッフェ形式で、種類、量も豊富
打って変わって快晴!
Maning氏
Frans氏
国土地理院の佐藤壮紀氏
電子国土Webの変遷
本日のランチ
ランチテーブルの下で黙々とお仕事をするルンバを発見!
農業環境技術研究所の三上光一氏
アジア航測株式会社 野中 秀樹 氏
農業環境技術研究所の岩崎亘典氏(OSGeoの運営委員としても超活躍中)
北海道地図の朝日孝輔氏
オークニーの丹羽誠から
オークニーの村上恵から
今年も会場は東大駒場第二キャンパス
アジアからのゲスト達(左からFrans, Maning, 韓国のHa, Shinの各氏)
いつも思うが、すばらしい会場
最近やたらとユーザーが増えているMacBook Air
韓国支部代表のSanghee Shin氏による基調講演。韓国支部の歴史と活動内容の報告
やっぱり勉強会のあとは焼酎パーティが定番だそうだ(^^)
谷口一刀氏による「バカ日本地図と位置情報」
石川初氏による「東京ナス化計画とジオ・スケープ」
平本知樹氏による「para//siteとオープンソースなものづくり」
渡邉英徳氏による「”ナガサキ・ヒロシマアーカイブ”と多元的デジタルアーカイブズ」

斎藤悠樹氏による「超小型衛星網による森林火災検知」
まずは、実弾!
CLUB・MAP ジオトークと称して、午後の講演者同士によるパネルトーク。
CLUBというからには、DJです!
懇親会の様子。
某H地図さんのライトニングトーク・・・(笑)
最後に、二宮さんによるパノラマ撮影。
「初心者のためのQuantumGIS入門」
「MapServer入門」
恒例のワンコイン(500円)海鮮丼
基調講演ゲストのFrans Thamuraさん
物欲の殿堂・・








