横浜スローライフ -- My slow life in Yokohama

位置情報、地理情報に関するサービス、その他日常生活から思ったことを気ままに記す不定期のんびり日記

ka-MapへのpgRouting実装第2弾

2007年01月31日 00時27分06秒 | OSGeo/FOSS4G
 ka-Map開発メインストリームのLorenzo Becchiから久しぶりにメールが来た。今日、たまたまOSGeoのinternational discussメーリングリストに投稿したら、ちょうど彼も投稿していて思い出したらしい。
 以前のブログで、FOSS4Gカンファレンスの際に、pgRoutingをka-Mapに彼らが会場で実装した話を紹介したが、その第2弾ができたという。現在、ka-MapのCVSにコードが上がっている。

 ちなみに、彼のブログでは、私の同僚のプレゼンテーションに聴衆が驚いた時のざわめきについて、そのセッションのモデレータをしていたTyler Mitchellもコメントしている。Lorenzo本人は、ちょうど私たちがOrkney島に向かう直前にファーストバージョンが出来上がったことを書いている。いずれも私には感慨深い思い出ばかりである。

  I've always been surprised by the quality of your work on pgRouting (あなた達のpgRouting 開発作業のクオリティの高さに常々驚いている)と嬉しいコメントを添えてくれている。オープンソースのプロジェクトの魅力は、国を分け隔て無く、よいものを開発すれば、それは必ず評価されて、継続的に使われるものになるということだ。

さて、そのka-Mapをそもそも開発したカナダのDM Solutions GroupのDaveは、いよいよ明日(31日)の夕方に成田に到着する。明日の夜会ったら、彼にこの話を早速伝えよう。

 

インド出張感想

2007年01月28日 19時45分37秒 | ビジネスetc

 昨日、自宅に帰り着いた。無事に、と書きたかったが、最終日になってお腹を壊してしまった。私の会社では何故かインドに仕事や旅行で行った人が多いのだが、皆さん異口同音に”お腹をやられた”というので、私も相当気をつけていた。しかし、案の定最終日あたりから調子を崩してしまった。何だか寒気と吐き気がして、お腹が痛くて下ってしまう。結局バンコクから成田に戻る飛行機の中では、何も食べられず、昨日夕方に帰宅してから今日の昼過ぎまで全くダメだった。

 月曜日から金曜日までの5日間の滞在中、朝から晩まで全部「南部インド料理」だった。宿泊したホテルも、地場資本のもので、宿泊客もインド系の人が多いので、いわゆる「コンチネンタルブレックファスト」などなく、朝からスパイスと香辛料のきいた”インド料理”三昧。インドでも北部と違って南部はスパイシーなことで知られるが、ちょっとならまだしも昼も夜もそうとなると、普通の日本人の消化器官には耐えられない。慎重を期すならば、滞在は2泊くらいにして、しかも欧米系の料理も食べられるようなホテルに宿泊すべきだろう。もちろん、そうすると私が宿泊した地場資本のホテルよりも、一泊あたりは倍くらいのお金を払わなければならないようだが、その分、信頼できるタクシー、備え付けの金庫、砂埃のない清潔な部屋、インド料理以外の食べ物、停電しない部屋、深夜に大音響で鳴り響くディスコの低周波震動も無く、備え付きのドライヤー、アラーム付き時計、予約日数通りの部屋確保、計算間違いのない精算など、価格に見合った安心感を得られるだろう。

 ハイデラバードは、IT系の景気が絶好調で、経済的にも治安的にもかなり恵まれている都市なのだという。外国人狙いの強盗もまずないそうだ。ただ、私が見て痛感したのは、想像を絶するほどの貧富の格差があることだ。話によると、この街では1ヶ月50ドル未満の収入でかろうじて食べている人たちが多数いるらしい。一方、カンファレンスの参加者は間違いなく「富」の側に位置している。常に警備員がいるゲートの中で生活をしており、博士課程に進学できるだけの家のゆとりがあり、専用の運転手がいるような身分なのだ。彼らは研究者や学者として、目の前にある様々な問題を技術面から真面目に解決しようとしているが、社会構造的な問題に対しては、どう対処しようとしているのだろうか。おそらくそれは、彼らには無力で、最終的には政治家の役割なのだろう。研究者としては、そういう社会の問題を認識していたとしても、与えられた命題を、自分の領域の中で努力して解決するしか無いのかもしれない。

 そういう中で、FOSS4Gはどんな役割を果たすことができるのだろうか。これは結構重たい課題だ。商用製品のライセンス料は、富める人たち自身にとっては実は大したことがないのだろう。しかし、地方政府や教育機関ということになると、その予算が限られており、経費の削減は切実な問題のようだ。また、激しく遅れている都市基盤の整備や、手つかずの市民防災など、問題が山積している状況下では、FOSS4Gをドンドン活用して、その解決に少しでも役に立つようになればと心から思う。


こんな機会は滅多にないので、ぜひ!

2007年01月26日 04時45分59秒 | OSGeo/FOSS4G

 ここでも少し前に紹介いたしましたが、DMSolutions Group, Inc.社長のDaveが来日することになりました。彼は新婚旅行が目的。うち丸1日を仕事のために空けてもらって講演をしてもらいます。貴重な機会ですから、興味のある方は遠慮せずにぜひご参加を!

以下、その案内文を転載します。


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MapServerの開発メインストリーム「DM Solutions Groupe, Inc.社長来日
記念講演会」のご案内
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 オープンソースのWebマッピングエンジンである”MapServer”の開発メイン
ストリームのメンテナーとして知られているDMSolutions Group, Inc.(カナダ、
オタワ)の社長であるDave McIlhagga氏が、初来日することになりました。これを
記念して、オークニーではDave McIlhagga氏の講演会(参加無料)を下記のとおり
開催いたします。
 また、講演会終了後に会費制のBOF(愛好家の集い)も開催いたします。
Dave McIlhagga氏との交流を通じて、オープンソース地理空間ツールが持つ
魅力を感じていただければ幸いです。
 
 MapServerだけでなく、オープンソース地理空間ツールをご利用の方や
興味のある方は、ぜひこの機会にご参加ください。
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■□開催概要□■
名称 「DM Solutions Groupe, Inc.社長来日記念講演会」

主催 株式会社オークニー

日時 2007年2月1日 受付開始 午後3:00
                    講演会    午後3:30~5:00
                    BOF      午後5:30~8:00

場所
 講演会 JA共済横浜ビル3F会議室(JR根岸線関内駅/横浜市営地下鉄「関
       内」駅徒歩10分
         または東急東横線/みなとみらい線「日本大通り」駅1番出口下車
       徒歩3分)
   
  BOF  鳥良(JR根岸線関内駅/横浜市営地下鉄関内駅徒歩1分

会費 講演会は無料、BOFは4,000円(飲食代実費相当)

定員 講演会50名 BOF30名 いずれも事前登録制

申込締切 2007年1月30日午後6時
※上記の内容は都合により変更される場合がありますので、あらかじめご了承
ください。

▼申し込み方法
電子メールに以下の申込書に必要事項を記入して、メールタイトルに「講演会
参加希望」とお書きの上、sales@orkney.co.jp までお送りください。受付確認が
できましたらメールをお送りします。

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  「DM Solutions Groupe, Inc.社長来日記念講演会」申込書
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「DM Solutions Groupe, Inc.社長来日記念講演会」の参加を申し込みます

・参加内容(○をつけてください)
( 講演会とBOF両方  講演会のみ  BOFのみ )

・お名前

・ご所属

・連絡先電子メールアドレス
 ※メールの差出人アドレスと同じであれば記載不要です
・その他(ご希望など連絡事項をご記入ください)
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以上


今日の1枚

2007年01月25日 17時47分53秒 | OSGeo/FOSS4G
 ホテルからカンファレンス会場に向かう車中で撮った1枚。
 自動車学校の教習車

”53年間の良品質のサービス”って書いてあるけど、この街で自動車運転の練習とは、まさに命がけ。走っているクルマの3割くらいは接触を防ぐためにバックミラーを倒しているような街なので、ここで合格したら、世界中どこでも走れそう。

先のことはわからない?!

2007年01月25日 02時54分42秒 | OSGeo/FOSS4G

 ハイデラバードに来て3日が過ぎた。ホテルの部屋の砂埃にも慣れたが、車、バイクや人の流れは何回移動してもスリルがありすぎる。とにかく、誰も道を譲らないし、人や自転車はもちろん、バイクや時にはクルマが車線を逆走してくるのはたまらない。交差点で止まると、物乞いの子供達が寄ってきてクルマのガラスをドンドンたたいて、中にはドアを開けようとしてくる(もちろん運転手が鍵をかけているが)。

 でも、それは単に慣れるだけなのだが、ここで困るのは、次の行動や予定が全然見通せないことである。
 チェックインした初日、私に「1時間待ったら迎えに行くから」と告げた招聘元の人は、2時間経っても来てくれない。携帯電話番号を教えてもらっていないのでどうしようもない。仕方が無くメールを手当たり次第に送ったら、3時間近く経ってから電話があり「ゴメンゴメン、使いの人が、ホテルのフロントの人から”あのゲストはもう出かけた”と聞いて、よく確認せずに帰ってしまったんだ」と。う~ん、珍道中の予感。

 予感は的中する。このホテル、26日にチェックアウトの予定なのだが、どう間違ったのか24日になっていて、フロントで私が26日まで宿泊したいと言っても「No room sir!」の一点張りで途方に暮れる。招聘元の人に頼むと、第一声が「No problem」。真に受けてはいけない、これはせいぜい「あきらめるな」程度の意味のようだ。その後、その人がフロントと電話や直接会って何度も押し問答して、結果的に24日の朝になって26日まで滞在できることになった。あ~あ、ヒヤヒヤする。

 それとは別に問題がある。誰がどこに泊まって、何時どこに集まるべきなのか、という情報が全然無い。信頼できるタクシーが希少な都市なので、招聘元が手配した、いわゆる「ハイヤー」に頼るのだが、それが朝何時に迎えに来て、夕方何時に帰るのかは、その直前にバタバタと決まるのだ。たまたまカンファレンスの会場で、手配している人に会って聞くと「じゃあ何時にしようか」で決まる。だから、同行の人とその情報をまめに交換し合って、裏を取っておかないとはまってしまう。

 会合のアポもそんな感じで、朝「3時半から会議があるから参加しないか?」と誘われ、その時間にOSGeoブースで待ち合わせしても、その人はいない。あちらこちら歩いて探していると、突然どこからともなく現れ、「もう始まるよ!部屋はこっち」と。オイオイ、それはないだろう、、、などと野暮なことを言ったらこの地では務まらない。

 ラガワン先生はさすがインドの人だけあるのか、いつの間にか自分で情報を入手して自由自在、生き生きしている。1分先がわからない日本人の私は心配するばかり。タイから大阪市立大学に来ているSarawutさんすら「タイ人でもとても心配だ」と。人生、先のことはわからないとは言え、仕事で来ている私には相当なストレスになる。

 クルマの運転もこれと通じるところがある。みんな好き勝手に運転している。それでもあうんの呼吸で、まずぶつからない。人やバイクがクルマの陰から何台も連続して飛び出してくる。先のことは考えても全く意味はない。ひたすらクラクションを鳴らして、ブレーキとハンドルを器用に扱うのみだ。運転の仕方について招請元の人が言っていた「これは日常生活だから」。そう、クルマだけでなくて、こういう発想が全てのことに浸透している。

 で、まだ決まっていないのは、明日の朝どうやって会場まで行くかという手配である。ま、明日の朝になれば何とかなるだろう。


Map World Forum報告

2007年01月25日 02時17分32秒 | OSGeo/FOSS4G
 インドのハイデラバードで開催されているMap World Forumの報告を少々。
 ハイデラバードはバンガロールに次いでIT産業が盛んな都市で、特にリモートセンシングなどの地理情報系は強いところだという。喧噪と混沌の市街地を抜けて30分、まわりがやや落ち着き始めたところに「ハイテクシティ」があって、すでに100社以上のIT企業が立地しているという。顧客の多くは北米をはじめとした著名企業で、オフショア開発で相当繁盛しているようである。真新しいビルがいくつか並んでいるが、そのすぐ脇に”テント村(スラム)”があったりして、その激しい格差には驚かされるが。

 コンベンションセンターは、外界からはフェンスで完全に仕切られた中にあり、大変近代的なつくりである。ここが、あのハイデラバードということを完全に忘れさせてくれるほどだ。
 近代的なコンベンションセンター
隣には豪華なホテルがあって、これまた別世界である。

 人であふれる昼食会場

 私の今回の参加目的は、OSGeo支部同士のネットワーキングにあり、ちょうどこのタイミングでインドの支部ができることになっている。広い展示会場の一角にはインド支部のブースもあり、私はここを拠点にしている。OSGeoの良いところは、どこに行っても自分の「居場所」があることだ。

 今回はラガワン先生の事前の手配のおかげで、私の名前を知っている人が結構いて、挨拶をすると「聞いているよ」という反応が多い。中国支部のChen氏ともようやくここで出会える。インドの人と挨拶をしていたら、流暢な日本語で話しかけてくる人がいる。思わず「どこで日本語を勉強したのですか?」と聞いたら「あれ、忘れたの?」と突っ込まれる。あ、そうだ、一昨年AITのDr. Nitinと一緒に駒場で会ったDr. Rajanだ。まさかここで再会できるとは。当時東大の研究生だったのだが、今は地元ハイデラバードの大学で助教授をしているそうだ。そしてOSGeoの財務責任者に就任しているそうだ。
 OSGeoインド支部のブース

 ブースには入れ替わり立ち替わり訪問者が来て、結構にぎわっている。来場者の多くは日本的な表現では「地理院」や「リモートセンシングセンター」、大学などの政府やアカデミックの関係者がとても多い。主として彼らの研究に使うツールとして、FOSS4Gを積極的に活用しようとしている。価格面での有利さは彼らも認めているが、それだけではない。インドは英語とヒンズー語が公用語であるが、実際には地域ごとに言葉と文字が違うらしく、特に対象者が専門家でない場合には多言語対応が有効とのこと。ところが、大手ベンダーの製品は、そこまで対応できない。そこでソースコードをいじくれるFOSS4Gツールが有効らしい。

さて、24日はOSGeoのセッションが開催され、ここで私も講演をすることになった。
 会場は満席

 OSGeoインド支部の代表、役員からの説明に続き昨年12月のOSGeo財団日本支部設立記念カンファレンスでも講演した、Autodesk社のGeoff氏からの講演(タイトルと内容は12月と大体同じ)、中国支部のChen氏による活動紹介があり、その次が私の番。ラガワン先生から私に与えられたお題は「Free and Open Source Software Business Solutions and OSGeo Japan Chapter」というもの。
 私の出番は20分間

 日本の場合は、アジア地域では珍しく、大学や研究機関だけではなくて、企業(=私の会社)がFOSS4Gツールの利用普及を進めてきたことである。そうした経緯を交えて、私はOSGeoの活動とあわせて説明した。参加者の関心はやはり、どうやってビジネスをするのか、にあるようで、講演が終わったら何人もの人がコメントや質問をしてくれる。(なぁんだWork togetherと最後のスライドに書いたけど、もう一言Make moneyと書いた方が受けが良かったかな?)

 最後に集合写真

 この後、インド支部の設立と運営に関する会議が開かれ、私もオブザーバーとして参加。日本人と違って皆さん議論がとて好きで、実に上手なのには舌を巻く。みんな早口の英語で、独特のなまりがあるので、良く聞き取れないところもちらほらあるが、法人組織の設立の話、組織体制、役員の選任などを活発に議論しながらも、てきぱきと進む。すごいなぁ。インド人も、じゃなくて日本人もびっくり!

バンコクからハイデラバードへ

2007年01月22日 19時59分13秒 | OSGeo/FOSS4G

 昨夜は深夜2時前に無事ホテルにチェックインした。Bangnaというところにあるノボテルで、バンコク東部の工場が広がる地域に立地している。2004年に食事のために立ち寄ったことがあるので懐かしい。

 さて、バンコクは新しい空港が昨秋に開港したのだが、それはそれはすばらしい設備だ。国の威信をかけていることがよくわかる。コンコースがAからGまであり、あまりにも広大すぎて、さぞかし維持費も大変だろう。以前の空港は至る所に木材が使ってあったり、民族カラーがそれなりに出ていたのだが、新しいのはシャルルドゴール、仁川、KLIA、プドン、関空などと同じ、ガラス張りの建物である。一部テントが使ってあって、乾期には珍しいスコールが降ったため、建物内は雨音の大音響になってしまった。
 バンコクの新空港

 今回、私はそこからハイデラバードに向かう。
空港の搭乗口で、慶応大学の福井先生にばったりと出会う。先生も参加されるとのこと。事前に同じ便であるとわかっていた大阪市立大学のSarawutさんとも合流して出発。

 幸い、飛行機には空席があり、少しゆったりとできる。
昼食が出たのだが、タイ料理はやはりおいしい。インド便なのでナンもついている。
 結構いける味

 3時間少々のフライトでハイデラバードに到着。思ったほど暑くなくて、30度無いようだ。ハイデラバードの空港は人口550万人都市とは思えないほど小さく、また相当古い。あちらこちらにゴミが散らかっている。地方空港のためか、到着口に来た人を呼び込むタクシー運転手がいない(というか、タクシー乗り場が見あたらない)。

 飛行場を一足でも出ると、そこは人、自転車、バイク、リキシャ、クルマが行き交う混沌とした世界。歩行者が車道を脈絡もなく歩いているので、見ていて怖くなってしまう。バンコクで相当慣れているはずの私だが、ここと比べると、いかにバンコクが清潔で整然としているのかが実感できる。しかも、乾期のためかものすごい砂埃、そして排気ガスで目がチカチカしてくる。

 ホテルはそうした街中にあるのだが、ホテルの目の前はこんな感じで異国情緒たっぷり。
 どこでも駐車(駐輪)

 どこでも横断

 どこまでも人

 ちょっと困るのは部屋にいても砂っぽいこと。指であちこち触ると細かな砂がつく。
一方、無料でブロードバンド(とは言えないほどのスピードのようだが)インターネットが各部屋で使えることはすばらしい。さすがIT大国インドということか。


今年第一回目の出張

2007年01月21日 17時29分17秒 | OSGeo/FOSS4G

 今、成田空港にいる。
 今年初めての出張に行くためである。今回は、インドのハイデラバードで開催されるMap World Forumというカンファレンス出席のためである。大阪市大のラガワン先生の強いお誘いで、参加することにした。このカンファレンスは主としてインド国内を対象にした、GISや地理情報関連の地域カンファレンスのようにも思えるが、今回は米国AutodeskのGary Langや、ESRIのJack Dangermondも基調講演をするなど、随所から大物を呼んでいる。やはり、ITで躍進顕著なインドという国の力があるのだろう。

 ラガワン先生はインド南部のプネーのご出身で、インドはもちろんであるが、東南アジア、さらには中国へのネットワークはすばらしい。それもあって、OSGeo財団として中国、タイそして日本(=私)も参加して、ワークショップが開かれる。私も講演枠をいただいているのだが、そのテーマ要請を先生から受け取ったのが、昨日!なので、これからプレゼンテーション資料を作成しなければならない。

 例によって私の海外出張は波乱が多いのだが、今回も早速ちょっと怪しそう。すでに、私が乗るバンコクまでのノースウエスト便は遅延と出ている。到着が現地の午前1時を回りそうだ。また珍道中の始まりかなぁ...
 
 ところで、ハイデラバードまでは、日本からの便が良くなく、私はバンコクで一泊して翌朝の便で向かう。これ一つ取ってみても、日本とインドのIT産業とのつながりはまだまだ少ないように思われる。


FOSS4G2007はカナダのビクトリアで開催

2007年01月18日 07時51分00秒 | OSGeo/FOSS4G
 今朝届いたニュースで、次回(今年)のFOSS4Gカンファレンスがカナダのビクトリアで開催されるとアナウンスされた。そして、Webサイトも同時オープン。
 カナダのビクトリアは、ブリティッシュコロンビア州のバンクーバー島にあり、美しい街並みで知られているが、FOSS4Gの世界では「PostGISを開発しているRefractions Research Inc.があるところ」として有名だ。それもあって、強力なカンファレンスホスト企業がいて安心だ。(ちなみにPostGISはOSGeo財団のプロジェクトではなくて、”Friend of OSGeo”という立場)

 昨年9月の段階では、アジアのどこか(日本だと物価が高すぎるので)タイのバンコク、インドのどこか、という話があったが、結局落ち着き先は北米に。現実的には無難な選択かもしれない。

 昨年の秋のローザンヌでは550名の参加者であふれたが、今度はどうだろう。地理的には北米や東アジアからの参加は楽だが、欧州からだとちょっと遠い。ローザンヌのカンファレンスは、実に様々な国からの参加者であふれたが、東欧や中近東、アフリカ、南アジアからだと大変かも(ビザの発行も)。それでも、好きな人はどこに住んでいても、ビザの発行の困難を乗り越えてでも行くはず。

最先端を支えるもの

2007年01月18日 00時33分04秒 | スローライフ
 仕事の打ち合わせで、都内のとある大学を訪問。駅から至近の抜群の立地にそびえ立つ校舎群。ゴミ1つ落ちていないキャンパス...しかもうれしい禁煙!
 私の学生時代の常識では考えられない清潔さ

 立派なオフィスビルのようなエレベータを上がると、そこは情報工学科のフロアが広がっている。学生達が研究をしている大部屋はまるで金魚鉢のようにガラス張りで、実にオープンで明るい。肝心の学生は、今時の学生らしく、ブカブカであんまりパリッとしない格好をしているが、きっと中身は洗練されているはず。

 当然のことながら、最新鋭の機器が揃っている。たとえばこれ。見たことがなかった。

ガラスに映し出す特殊スクリーン(後部上方の2台のプロジェクタから投影)
まるで科学にあこがれた70年代の小学生(私のこと)が夢見たSFの世界。

ふと、傍らに目を向けると、やややっ?これは何だ?!
 研究は根性で乗り切るぞ!

金魚鉢の部屋の扉に垂れ下がるスローガン、浪花節っぽい、というかまんま。やっぱどんな最先端の機器で揃えても、根本は気力と根性ということか。少し我が社も見習わねば...?