これはある職員の言い放った一言・・「大きな舟盛り売ってないなら作れば良くない?」
から始まった街かどケアホームさやか職員が一丸となり取り組んだ聖なる夜の物語。。
【クリスマス・オブ・カリビアン】をテーマにした事をこれほどまでに悔やむとは。。。
2メートルを超える舟盛り作りは想像を絶する過酷な重労働。慣れないノコギリ、金槌を手に
井野・神川の2人の果てしなき挑戦が始まったのはまだ少し暖かさの残る枯れ空の時。
一方で明石漁港の漁師さんとの交渉はことの他、
早期合意を果たし、鯛、はまち、平目、シマアジ、伊勢海老、タラバガニに
泳がしの魚やハマグリ、サザエなどの貝類も揃い
【クリスマス・オブ・カリビアン】というテーマの最大のイベントとなるであろう、
沈没船のイメージで飾り付けされた1Fフロアでの魚釣りが始まると、そこには静寂を裏切る笑い声と、
海賊にちなみ、フック船長の仮装を予定していた田中パートナーの裏切り・・
2Fフロアは打って変わり豪華客船をイメージ。
トライやるウィークに来てくれた中学生と共同で仕上げた
ウォールステッカーで温かみのある北欧風クリスマスのアクセントを加え、
サランラップぐるぐる巻きとは思えない、エッヂの効いた手作りシャンデリアに照らされる空間に。
食事前の玉津中・伊川谷中学生のコントラバス、クラリネット、サックスの奏でる音色はさながら
「音の妖精にハグされているかのようだ」と言葉をもらす田中パートナー・・はさておき、
何よりも目に留まるのは岡田施設長の仮装のクオリティーの高さではないだろうか。
時を同じくして、毎度おなじみ炎の料理人井野パートナーは、
急な職員の欠勤で追い込まれながらもクリスマスディナーの完成を迎えようとしていた。
彼の並みはずれた調理のスピードに無数の腕の幻影をみたのか、
息を飲み「修羅」とつぶやく田中パートナー・・
海鮮ダッチマン号・和牛ブラックパール号。
そう名付けられた2隻の舟盛りにはイチボやカメノコウ、しんしんなど
和牛の希少部位ばかりが盛りつけられその数12部位。
各テーブルにドレスアップし配置されたパートナーが、最高の焼き加減で火を入れ、熱々の状態で提供。
ドライフラワーで飾り付けされた渾身のデザートの美味しさに
「味のネバーランドや~」と叫ぶ田中パートナー・・
食事を堪能された頃、ふと外を覗くと、さやか玄関にはクリスチャン・ラッセンを彷彿させる、
手作りのクジラのオブジェがロイヤルブルーの光を放ち、
今宵の【クリスマス・オブ・カリビアン】という物語に相応しい
エンディングを告げているかのようであった。
街かどケアホームさやか職員一同