ただの映画好き日記

観た映画と読んだ本の自分用メモ。

刑事の怒り / 薬丸岳

2020-04-03 | 本 薬丸岳
刑事の怒り / 薬丸 岳 著

講談社文庫 / 2020.3


スーツケースに入った高齢女性の遺体。隠していたのは娘だった。母の死を届け出なかった本当の理由とは(「黄昏」)。公園のトイレで起きた殺人。容疑者はレイプから身を守ったというが(「生贄」)。犯罪者自身が抱える壊された心、それでも許されない罪の重み。現在(いま)をまっすぐ見つめる刑事・夏目の傑作ミステリー。




夏目シリーズです。
短編集ですが、それぞれの事件、人物に深さがあって、考えさせられるものがありました。
タイトルの『刑事の怒り』は書き下ろしで、やまゆり園事件が頭に浮かびました。
『異邦人』に登場したベトナム人通訳のクエットには是非また登場して欲しいです。
この記事についてブログを書く
« バイス | トップ | ラストナイト / 薬丸岳 »

本 薬丸岳」カテゴリの最新記事