癒しの樹日記

身近な情報や日々感じた事を書いていきたいです。

モロッコ旅行④

2012-12-03 23:29:44 | モロッコ旅行

モロッコ3日目はゆっくり寝て 10時にホテルを出発しました。

この日は古都フェズに向かいます。

車中は色々な話で盛り上がります。

だだムスタファが日本語が出来ないので いつも3人でという感じでした。

英語で盛り上がる時には 主人は1人何を言っているのか分からない。

日本語で話ている時には ムスタファが一人理解出来てないので すねだします。

でも窓から見える風景がコロコロ変化するのを観るだけでも楽しかった~。

モロッコは砂漠の国と思っていたのに オアシスのような風景や 日本の田舎の山のような風景や

時にはアメリカのセドナの赤土の山のような風景もあったりと。

何もかもが新鮮に観じるんです。

写真やテレビ そしてネットで観ていたんですが 全然違う。

実際にこの国の風を観じて その国独特の香りというか匂いを観じながら観ると

身体の中でというか 魂で何かを受け取っているように思えるんです。

 

何度も何度もすごいな~とか 私は今モロッコの大地に立っているんだな~とか

毎日というか 数時間に1回は思うくらい。

そして全ての感覚が研ぎ澄まされているようでした。

 

途中色々な場所で休憩したり 写真を撮ったりとしながら フェズに着きました。

この街は大きな迷宮と言われています。

フェズには2泊する事になっていて、宿泊は念願のリヤドに。

フェズで2泊しようと思ったのは、フェズからメルズーガの砂漠まで行く前に身体を休めたかったからです。

 

この街ではK君は違うホテルだったので、また明日会う約束をしてチェックインしました。

ちなみに私が宿泊したリヤドは、旧市街のブー・ジュルード門から歩いてすぐの好立地な場所です。

名前がダール・アル・アンダルースです。

ここは食事も出来るのと 旧市街のメディナに歩いていけるので 便利なのと。

また この辺りは唯一外食産業でにぎわう場所らしいのも 選んだ理由でした。

 

そしてリヤドに着くと まずミントティーをすすめられます。

オーナーは英語も出来る初老でダンディーな方でした。

ここに来る前にランチでミントティーを飲んだ時に あまりの甘さに飲めなかったので

砂糖少な目にしてもらおうと思い 英語で通じるのに せっかくなのでフランス語で

「砂糖少な目なミントティーをお願いします。」と言うと

砂糖なしでも出来ますよ と言われて 通じた~♪と喜んでいました。

その時は砂糖少な目にしてもらったんですが、これが美味しい!

そして砂糖なしでお願いしたら、別の入れ物に小さ目の角砂糖を入れて一緒に出てきます。

これならそれぞれが好みの甘さに出来るので 甘いのが苦手な方はこれがお勧めですよ。

これが私の部屋です。

オーナーが言うには 一番良い部屋らしいです。

確かに広かったし 天井も高くて 全ての作りが芸術品レベルでした。

天井の樹はシダーウッドだったっけな?

今は細工が出来る人が居ないと言ってたモスクの中の物と同じでした。

古いけどすごく綺麗で 繊細な作りのリヤドです。

 

これが私達の部屋の入口です。

夜になるとこの木のドアを閉めてくれます。

こんな感じに。

そして大きなドアの中の小さなドアで出入り出来るんです。

中のガラスの扉は美しいステンドグラスで出来ています。

お姫様気分になるリヤドですね。

 

とても素敵なリヤドに写真を撮りまくっていたら メイドさんに手まねきされて 何かフランス語で話してかけてきます。

どうやら使用人の人達は英語は全然話せないようでした。

よく聞いていると 各部屋を訪問しますか?みたいな事を言っています。

違う部屋も見せてくれるのだろうと思い はい!と返事したら

一緒に各部屋を案内してくれます。

 

びっくりしたのが トランクや下着などが置いてある部屋もあり 

これは宿泊者がいる部屋で 外出中なのだろう部屋も見せてくれるんです。

え!!!と思ってメイドさんの顔を見たら メイドさんはニコニコしています。

勝手に入っていいんだ・・・と少し驚きながらも 各部屋で広さも内装も全然違うので

けっこう楽しいんです。

中には鍵がかかっている部屋もあり(宿泊客が入られたくない時は外から鍵をかけれます)

そこではメイドさんも残念そうにしていました。

私に見せれないのが申し訳ないな~みたいな顔で。

 

可愛い小さなメイドさんを観てて この人は私を喜ばせたいんだな~と観じました。

そして全部回り終わり チップを渡そうとしたら 何故か日本人のように遠慮します。

でも感謝のしるしなのでと渡すと 満弁な微笑みでお礼を言ってくれます。

そして何か祈りの言葉のようなアラビア語を言ってくれました。

どういう意味か分からないのですが とても気持ちがなごむような雰囲気の言葉でした。

少しの間お互いにニコニコしながら 眼を観つめ合ってたんですが 心が暖かくなるのがわかりました。

何を言っているのか分からないけど 暖かい言葉なんだろうな~と。

 

そいいえば2日目のシャウエンに行く途中で ドライブインみたいな場所で休憩しました。

そこのトイレで お掃除おばさんにトイレ銭として 1DHを手渡しした時の事です。

そのおばさんが(とはいえ私より若いと思いますが) 満弁な笑顔で一生懸命に

私に英語で「ありがとう」と言ってくれたんです。

それがお愛想でもなく ありきたりな挨拶の観じではない 心からの感謝を表した言葉でした。

一瞬心を打たれたように キュン!としたんです。

こんなことでこんなに喜んでくれるなんて・・・と。

トイレ銭は当たり前なのに こんなに気持ちを打つ「ありがとう」が言えるなんて・・・と。

思わず私も「こちらこそ ありがとう!」とトイレを使わせてもらって という気持ちで言っていました。

そこでも(トイレですよ!)お互いに眼を合わせて うるうると微笑み合っていたんです。

 

色々な国に行きましたが こんなにキュン!とする感動が出来る国って初めてかもしれません。

ちなみにモロッコでは チップは当たり前なんです。

道を聞いてもチップ 何かを頼むのはもちろんチップを渡すのが決まりみたいです。

レストランやトイレやその他色々な所でチップがいるんです。

でもヨーロッパやアメリカに比べたら 物価が安いので子どもにお駄賃を渡す感覚くらいの金額でした。

もちろん仕事の質に応じて 金額は多く渡す必要がありますが。

貧富の差が激しいこの国では 給料も微々たるものらしく メイドさんなどの使用人は

チップが主な収入源になるみたいなんです。

それはドライバーも同じようなので、ドライバーにもチップを渡す義務があるみたいです。

もちろん私は仕事に応じて いくら渡すかを直観で決めていました。

今一なら最低限のチップで 

とは言え渡すのは渡そうと思ってました。

子どもの頃から父に教育されていたので。

お礼は必ずする事!と。

 

しかしこの国では義務感以外で お礼を気持ち良くする事が出来たんです。

 

つづく

 

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