因幡屋ぶろぐ

劇評かわら版「因幡屋通信」主宰
宮本起代子による幸せの観劇記録。
舞台の印象をより的確により豊かに記せますよう・・・

東京演劇アンサンブル『彼女たちの断片』

2022-03-26 | 舞台
*石原燃作 小森明子演出 公式サイトはこちら 渋谷区文化総合センター大和田・伝承ホール 27日終了 石原燃作品観劇のblog記事はこちら→(1,2,3,4,5,6,7)2014年以降の上演は見逃しており、手術以外の中絶方法「中絶薬」をめぐる女性たちの一夜を描いた今回の舞台はぜひにと春の嵐のなか、足を運んだ。 大学生多部真紀(20歳/仙石貴久江)は交際相手とのあいだの子どもを身ごもってしま . . . 本文を読む
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玉響の会第11回朗読公演~日本文学を読む~「伴一彦の文章に声と心をつけてみる。」

2022-03-20 | 舞台
*阿佐谷ワークショップ 19、20日上演 俳優の佐藤昇が主宰する玉響(たまゆら)の会朗読公演は、前回(1)に続いて伴一彦の作品に取り組んだ。「うちの子にかぎって・・・」や「パパはニュースキャスター」などのヒットドラマの脚本を手がけた作者初の推理小説『人生脚本』(光文社)である。事前に原作を一読し、登場人物の人となり、互いの関係やそれぞれの背景、物語の流れなどをひと通り頭に入れて観劇に臨んだ。 田中 . . . 本文を読む
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【追悼】江森盛夫さん

2022-03-19 | 舞台番外編
 演劇評論家の江森盛夫さんが旅立たれました。江森さんは「噂の真相」はじめ「悲劇喜劇」、「シアターアーツ」などの誌面のみならず、ブログの「江森盛夫の演劇袋」の更新はほぼ毎日で(つまり毎日毎晩観劇なさっていた!)、いつも楽しみに拝見していたものです。直接お話する出会いが与えられたのは2010年秋、東京工業大学での講演会「わたしの子役時代」でしたが、2013年からは神保町の「銀漢亭」で月1回開催の「俳句 . . . 本文を読む
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演劇集団円公演『ピローマン』

2022-03-17 | 舞台
*マーティン・マクドナー作 小川絵梨子翻訳 寺十吾演出 公式サイトはこちら 俳優座劇場 21日終了 本作の観劇は、2013年春の名取事務所公演、2018年暮のTriglav公演に続いて3度めになる。前者では寺十吾が主人公のカトゥリアンを演じていることなど、マクドナーという劇作家、『ピローマン』という作品の磁力を感じる。人間の持つ暴力性や残虐性、憎悪感情など負の部分を容赦なく徹底的に見せるのだが、傷 . . . 本文を読む
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追加しました!2022年3月 気になる舞台と俳句の予定

2022-03-01 | お知らせ
  心身ともにようよう元通りになりましたが、感染拡大と医療逼迫状況の厳しさは相変わらず。油断は禁物ですね。3月の観劇は未確定のものや配信の視聴、行けそうもなくて残念なものも含め「気になる舞台」としてお知らせいたします。ご参考までに。 月末に1本を追加しました☆☆演劇仲間ことのみ第7回公演  坂口安吾作 桑原睦演出『輸血』→コロナ禍のため全公演中止 *劇団肋骨蜜柑同好会 第15回 . . . 本文を読む
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