因幡屋ぶろぐ

劇評かわら版「因幡屋通信」主宰
宮本起代子による幸せの観劇記録。
舞台の印象をより的確により豊かに記せますよう・・・

2016年4月の観劇と句会

2016-03-27 | お知らせ
 先日より、まさかのインフルエンザ罹患のため、仕事は休み、観劇なし、句会なし、輝きなしの日々でありました。まだ本調子でないのはただの風邪ではないためか、タミフルの副作用か。*よこはま文庫の会 子どもの本の学校45期 最終回 平和セミナー「語りの会」 長崎源之助作『吉田橋』(「私のよこはま物語」より)、夏目漱石作『永日小品』、中島敦作『山月記』など。俳優・阿部寿美子を中心にした「語りの会」(1,2) . . . 本文を読む
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『Blackbird』

2016-03-19 | 舞台
*デヴィッド・ハロワー作 小田島恒志翻訳 荒井遼演出 公式サイトはこちら 千歳船橋・APOCシアター 21日まで 2007年ローレンス・オリヴィエ賞をベストプレイ賞を受賞したデヴィッド・ハロワーの作品だ。2009年夏に本邦初演となった世田谷パブリックシアターの舞台は、残念ながらしっくりしない印象であった(こちら)。と、改めて読み直すとこれがほとんど投げ出しの文章だ。舞台美術が無機的であることにつま . . . 本文を読む
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てがみ座 第12回公演『対岸の永遠』

2016-03-08 | 舞台
*長田育恵作 上村聡史演出 公式サイトはこちら (1,2,3,4,5,6,7,8) 文化庁芸術祭演劇部門新人賞、鶴屋南北戯曲賞受賞と、勢いに乗る長田育恵の新作。風姿花伝プロジェクト【プロミシング・カンパニー】特別企画でもあり、ひと月近いロングラン公演を打つ。  香り高い果実が次々に実る樹木のごとく、長田育恵は劇作家としてとてもよい時期を迎えている。またその果実がどのような味わいであるかをよく知り . . . 本文を読む
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アロンジ公演 『葉子』

2016-03-02 | 舞台
*金塚悦子作 川口啓史演出 劇場の公式サイトはこちら 座・高円寺1 6日で終了 アロンジは、俳優のさつき里香、演出家の太田衣緒、劇作佳の金塚悦子によって2010年に結成された演劇ユニットだ。「現役主婦、子育て、介護の体験からの視点を武器に新しい生き方を模索する女性像を照射」(公式ブログより)を目指すアロンジが挑むのは、久坂葉子(Wikipedia)。  華族の美貌の令嬢で、19歳のときに書いた『ド . . . 本文を読む
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2016年3月の観劇と句会

2016-03-01 | お知らせ
 観劇が決まっているのは最初の3本のみ。さて後半どうなりますか。 *アロンジ公演 『葉子』 華族の美貌の令嬢で、史上最年少の芥川賞候補者である久坂葉子は、21歳でなぞの自死を遂げた。「彗星のように現れ、闇夜を切り裂き、そしてあっという間に消えていった」(公演チラシ)女性の物語。俳優座の岩崎加根子が特別出演。舞台の立ち姿や朗読を心して味わわなければならない方のひとりである。*てがみ座 第 . . . 本文を読む
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