因幡屋ぶろぐ

劇評かわら版「因幡屋通信」主宰
宮本起代子による幸せの観劇記録。
舞台の印象をより的確により豊かに記せますよう・・・

二兎社特別公演 ドラマリーディング2 『立ち止まる人々』

2020-03-29 | 舞台
*永井愛構成・演出 公式サイトはこちら  東京都による新型コロナウィルス感染拡大防止のための自粛要請を受け、3月28日、29日に東京芸術劇場シアターイーストで予定されていた公演は中止となったが、本日午後、you tubeで舞台映像が配信された(4月末までの期間限定配信)。今月初めから次々と公演の中止や延期が決まり、東京都のみならず関東一円、東海、関西、九州の一部も同様の「自粛要請」がなされて不安が . . . 本文を読む
コメント

文学座アトリエ70周年記念イベント<岸田國士フェスティバル>岸田國士リーディング&トーク『紙風船』

2020-03-21 | 舞台
*公式サイトはこちら 3月21日『歳月/動員挿話』(1,2)14時の回終演後に行われた。◇第1部 リーディング『紙風船』鵜山仁演出 石橋徹郎、山本郁子出演◇第2部 トーク 長塚圭史(劇作家・演出家・俳優)、鵜山仁(文学座演出家)、司会/石橋徹郎(文学座俳優)  『紙風船』の登場人物は夫と妻。時・晴れた日曜の午後、所・庭に面した座敷。戯曲の設定はこれだけである。夫婦の名前も年齢も記されていない。新 . . . 本文を読む
コメント

『動員挿話』文学座アトリエ70周年記念公演 3月アトリエの会『歳月/動員挿話』より

2020-03-18 | 舞台
*公式サイトはこちら 信濃町/文学座アトリエ 29日まで 『歳月』に続く2本めは、所奏演出(1,2)の『動員挿話』である。1927年に発表された。これまでに2度観劇の機会があり、最初は80年代の中ごろと記憶するが東京小劇場の公演、次は2005年新国立劇場小劇場での深津篤史演出の舞台であった。  物語の舞台は1904年(明治37年)の夏。日露戦争が始まり、宇治少佐(斉藤祐一)の属する師団にも動員命 . . . 本文を読む
コメント

『歳月』文学座アトリエ70周年記念公演 3月アトリエの会『歳月/動員挿話』より

2020-03-17 | 舞台
*公式サイトはこちら 信濃町/文学座アトリエ 29日まで 2020年の今年、創立70周年を迎えた文学座アトリエが、その記念公演のオープニングを「岸田國士フェスティバル」として、文学座創設者の一人である岸田國士作品の2本立てを上演し、記念イベントとしてリーディングとトーク、関連企画として文学座有志による自主企画公演『岸田國士恋愛短編集』を予定している。感染予防に万全の配慮をして、予定通りの上演実施が . . . 本文を読む
コメント (2)

鵺的第13回公演『バロック』

2020-03-09 | 舞台
*高木登作 寺十吾演出 公式サイトはこちら 下北沢/ザ・スズナリ 15日まで(これまでの関連記事はこちらをスクロール) 濃厚な血のつながりに縛られ、逃れようとしてさらに絡めとられる呪われた一族の物語『悪魔を汚せ』(2016年5月初演、2019年9月再演)の後日譚風の設定だが、物語はこの特殊な関係の人々に限定されたものではなく、人間という存在のどうしようもない哀しさ、生きている限り逃れることのできな . . . 本文を読む
コメント