劇評サイトwonderlandのクロスレビュー挑戦編 劇団ロ字ック第5回公演『鬼蓄ビューティ』に参戦しました。9人の評者による★5段階評価と400字コメントです。
劇団は旗揚げ公演から3年、作・演出の山田佳奈は20代なかばで、今後どのような活動を続けてゆくのかが大いに注目されます。
願わくは大化けされたし!
今回のクロスレヴューで、自分は★1つとしました。
これまでは4つ★すらほとんどつけたことがなく、多くて3つ、だいたいが2つのところをずいぶん痛い★数にしたことになります。
改めて観劇の印象をふりかえり、舞台の表層的な部分(台詞が聞きとりにくい、人物の服装や靴などに違和感があるなど)でのつまづきから最後まで気持ちを切り替えられなかったのか、もっと舞台に食らいつき、作者の訴えをつかみとろうと力を注ぐこともできたのではないかとも思います。
それは舞台をみて評する者の姿勢の問題であって、★の数には関係ありません。結果的に★は1つのままであっても、もっと読み応えのあるコメントにすることが可能だったのではないか。寄せられたコメントのなかでは、30代半ばで童貞の男を主人公にした作品を作ったことがあるという劇団鵺的の高木登さんが、劇作家らしい視点からヒロインのルックス的説得力について触れておられ、「無礼は承知だが、これは重要なことである」と礼節ある評価をなさっている点を興味深く読ませていただきました。
今回★2つにすることにどうしても納得できなかったというのが正直なところです。コメントを規定の400字に納まるように最後まで調整するのがクロスレヴューの楽しさのひとつですが、書きはじめは少ない字数に終わったかと思うと急に増えてしまったり、いつになく右往左往があって、いろいろな面で今後に課題を残すものになりました。
参加させていただいたことに感謝いたします。
もっともっと努力、勉強ですね。
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