お父さんのマリポタ日記。
マリノスのこと、ポタリングのこと。最近忘れっぽくなってきたので、書いておかないと・・・
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<その5>より続きます。


午前2時25分、R292で草津温泉へ

 時間は午前2時25分。ここから約10キロ先の草津温泉まで、たぶん1時間ぐらいはかかるだろう。すると午前3時半。草津温泉のコンビニでゆっくり休んで、夜が明け始める午前4時ごろから登坂開始。そして明るくなったころには、yuzitoさんのエントリーで見たあの風景に出会えるはずだ。
 
 おぉ、なんと計画通りに事は運んでいるじゃないか。素晴らしい! よっしゃぁ、距離30キロ、標高2172メートルの世界への登坂開始だ。
 
 ところが!!!! 大津交差点から真っ暗な道を上り始めた途端、雨が落ちてきた。愕然とした。「ここでくるかぁ?。信じられないよ」。
 
 ここまで自宅から自走200キロ。途中からは暗闇の中を走ってようやく渋峠登坂のスタート地点に着いたというのに。天は我を見捨てたのか。
 
 だが、幸い雨はまだ霧雨だ。諦めるのは早い。上ろう。
 
 でも、あ~だめだよ、雨がだんだんと強くなってきた。とにかくレインウエア着なきゃ。でも、路肩は狭いし、明かりのある場所もない。困った。
 
 雨に耐えて約2キロぐらい上ったあたりだろうか。自販機の明かりが見えてきた。少しスペースもある。あそこで着よう。
 
 レインウエア、レインシューズカバー、そして半ズボンにした100均のカッパを着て、さあ! って、土砂降りじゃん。一応走り出してはみたものの、こりゃダメだ。モチベーションは一気に下がった。上っても怖くて下りられないよ。雨宿りするところもない。
 
 諦めるか・・・。悔しいけどUターンだ。あぁ、2172メートルの渋峠へのヒルクライムは、草津温泉へもたどり着けず、無念のDNFとなった。
 
 今日はブルベでもヒルクライムレースでもない。たったひとりのツーリングだし、無理はしたくない。傷口を広げる前に降りるんだ。自分に言い聞かせる。でも、大変なリベンジネタを残したもんだ。スタート地点まで200キロだぜ。おいそれとは来れない。あ、いや、来年の「ツールド草津」に出ればいいのか。レース前なら車で来ても、文句は出ないだろう。それで行こう。
 
 大津まで一気に下り、そのまま右折して羽根尾へ向かう。下りはずっと続く。
 
 すると、雨を感じなくなってきた。やんだ? ホントかよ。もう一度、チャレンジするか? いや、待て。下へ降りてきたからやんでいるんだ。山の上はきっと雨だ。上り返しても、また雨だったらもう走る気力もなくなってしまう。今日は渋峠は諦めて、碓氷峠を下りて高崎へ出よう。少しは気分が良くなるはずだ。
 
 羽根尾交差点手前の街灯の下でレインウエアを脱ぐ。この先から北軽井沢までは上りが待っている。登坂にレインウエアは暑すぎる。
 

午前2時46分、羽根尾からR146へ

 羽根尾交差点を左折し、R146に入ってもしばらく下りは続く。そして、真っ暗闇の世界がまた始まった。
 
 やがて上りになった途端、また雨だ・・・。やっぱりこうなる運命だったんだ。でも上らなきゃ軽井沢へ行けない。草津方面へ帰ったとしても闇夜のダウンヒルが待ち構えているし、雨が降っていない保証もどこにもない。
 
 自販機の明かりを頼りに再びレインウエアを着る。時間は午前3時前後。今回のツーリングの最大の目的を達成することができず、張りつめていた心の糸は切れそう。それでも走らなければ、帰還できない。頑張ろう。あと10キロ上ればいいーーそのときはそう思っていた。

<その7>へ続きます。

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コメント(2|Trackback()



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コメント
 
 
 
どうしてこちらへ? (おいちゃん)
2007-07-27 21:54:52
雨でDNFにした渋峠を後にして今度は軽井沢へ?
そうかあ、電車走っていないから輪行で帰宅というわけにも行きませんね。
 
 
 
最寄り駅が (境川のmasa)
2007-07-27 23:51:34
>おいちゃんさん
軽井沢だったんです(爆)

それに「大津まで行ってきたよ」、というよりは「軽井沢まで行ってきたよ」と言う方が分かりやすい(笑)。
 
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